コインベース、AI技術を活用し顧客体験の向上へ
Crypto Times 編集部
引用元: David Esser / Shutterstock.com
仮想通貨取引所大手のコインベースは、機械学習を活用したシステム負荷対策とセキュリティ強化、そして顧客体験の向上に力を入れています。最新の取り組みについて、機械学習責任者のRajarshi Gupta氏がCNBCのインタビューで語っています。
コインベースは、独自の機械学習モデルを開発し、仮想通貨の価格変動によるシステム負荷の急増を予測することで、ダウンタイムの防止に成功しています。このモデルは数時間先の負荷を予測し、データベースを事前にスケールアップすることで、安定したサービス提供とコスト管理の両立を実現しています。
Auto-scaling web servers is common. But I don’t think I’ve seen anyone auto-scale databases before? (someone must have done it, but we couldn’t find much)
Anyway – I gave our Platform team the challenge and they built it! Awesome work.https://t.co/iBly7ECtB7
— Brian Armstrong (@brian_armstrong) August 26, 2024
また、セキュリティ面では、機械学習を用いて取引の正当性を検証し、不正アクセスやアカウントの乗っ取りを防止。さらに、顧客向けには、6月にリリースされたばかりの会話型AIチャットボットを導入し、顧客からの問い合わせ対応の効率化を図っているとしています。
Gupta氏は、AIとブロックチェーン技術の相互補完的な関係についても言及。ブロックチェーンは、AIの学習データの信頼性を保証する手段となり、また分散型AIの実現を促進する基盤となると語っています。
今後について同氏は「AIがコインベースのすべての従業員とすべての顧客の支援者になるべき」というビジョンを示し、従業員向けAIアシスタントの導入に続き、顧客が日常的にAIを活用できるようなサービスの提供を目指していくとコメントしました。
コインベースは、AI技術を積極的に活用することで、仮想通貨取引の安全性と利便性をさらに向上させていく構えを示しています。