イーサリアム、半年間で収益が99%減|レイヤー2の台頭の裏で
Crypto Times 編集部
イーサリアムの収益が、2024年3月以降、99%減少していることが明らかになりました。これは、レイヤー2の利用者数と取引量が大幅に増加している中での出来事となります。
Ethereum L1 revenue is down 99% in the past 6 months pic.twitter.com/fdMo0bj1M2
— Token Terminal (@tokenterminal) September 2, 2024
Token Terminalのデータによると、イーサリアムネットワークの手数料は、レイヤー2の取引手数料を大幅に削減するDencunアップグレードが実施される直前の3月初頭に3000万ドル規模の収益を上げていました。しかし、Dencun実施後、収益は減少を続け、8月末には22万ドルに。これはピーク時から-99%の数字となっています。
Dencunアップグレード後にレイヤー2の手数料が大幅に低下し、Base、Arbitrum、OP Mainnet、Blast等の主要レイヤー2のデイリートランザクション数は右肩上がりで増加。アクティブユーザーも増加傾向にあります。
L2BEATのデータによると、現在市場には70を超えるレイヤー2プロジェクトが展開中です。これについて「市場が必要とする数を遥かに上回っている」と一部では指摘されています。
Dencun実施後のレイヤー2の普及は長期的にイーサリアム経済圏にプラスに働く可能性があるものの、短期的な視点では収益減などのマイナスの側面も存在します。
現物型イーサリアムETFが承認されるなど新たなユースケースも登場するなか、引き続き同プロジェクトの動向に注目が集まります。
記事ソース:Token Terminal、L2BEAT