香港で「眠らない銀行決済」始動、次はステーブルコインへ
香港金融管理局(HKMA)は11月2日、トークン化の試験プロジェクト「アンサンブル」のパイロット段階であるEnsembleTXの機能拡張を発表しました。参加銀行は、トークン化預金(銀行預金をブロックチェーン上で扱える形にしたもの)の取引を、トークン化された中央銀行マネーで24時間決済できるようになりました。EnsembleTXには現在12の銀行と20の企業が参加しています。
参加企業は商業銀行が提供するトークン化預金を、企業の資金管理やトークン化マネー・マーケット・ファンド(MMF)の取引に使ってきました。HKMAは参加企業の例として、アント・インターナショナル、ブラックロック、華夏基金(香港)を挙げています。
預金を提供する銀行の例には、中国銀行(香港)、中国建設銀行(アジア)、中国工商銀行(アジア)、スタンダードチャータード銀行(香港)、HSBCが含まれます。今回の拡張は、銀行間の資金決済を通常の営業時間外にも広げるものです。
EnsembleTXは2025年11月、トークン化預金とデジタル資産の実取引を管理された環境で行う枠組みとして始まりました。当初は香港ドルの即時グロス決済(RTGS)システムを使い、中央銀行マネーによる24時間決済は将来の拡張と位置付けられていました。香港証券先物委員会(SFC)のジュリア・リョン最高経営責任者は、企業の24時間取引やトークン化ファンドの二次取引を後押しするとしています。
HKMAは認可ディーラーによるトークン化された外為基金証券の二次市場取引の試験を完了したことも明らかにしました。さらに規制下のステーブルコインを含む試験へ近く拡大する方針です。
ステーブルコインの試験は、今回の24時間決済とは別の次の段階とされています。香港のトークン化金融の基盤整備は、今後も段階的に進みそうです。
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