緊急地震速報の誤報とドコモの配信漏れ、正反対の問題が同時に
よきょい
気象庁は10月16日午後0時40分ごろ、北海道から中部地方にかけての広い範囲に緊急地震速報(警報)を発表し、約8分後の0時48分ごろに取り消しました。速報では震源を千島列島、マグニチュード(M)を9.9とし、北海道と東北の一部で最大震度7程度の揺れを予測していました。
実際には、午後0時38分ごろにカムチャツカ半島付近で深さ約160km、M6.9の地震が起きており、国内の最大震度は北海道函館市の震度1でした。
気象庁は震源から遠く離れた観測点のデータがマグニチュードの計算に使われたことを主な原因に挙げています。同庁は2020年7月の鳥島近海の地震を教訓に、700km以上離れた観測点を計算から除く機能を導入していましたが、今回は正常に作動しなかったとしています。日本から遠い震源に国内用の計算式を適用したことや、計算用と予測用で異なる震源を用いたことも要因としました。同庁は16日午後9時30分ごろに緊急の修正を行い、サイバー攻撃の可能性は否定しています。
NTTドコモでは緊急速報が配信されず
一方、NTTドコモでは、この速報に伴う緊急速報「エリアメール」が利用者に配信されない事象も起きました。
【お詫び/第二報】緊急地震速報(緊急速報「エリアメール」)が配信されなかった事象について(10月17日午後0時30分時点)
2026年10月16日(金曜)午後0時40分頃、カムチャツカ半島付近で発生した地震に伴い気象庁から配信された緊急地震速報について従来と一部、形式が異なるデータを受信し、ドコモ側のシステムにて正しい情報と認識できなかったため、ドコモをご利用のお客さまに緊急速報「エリアメール」が配信されない事象が発生しました。従来どおりの形式のデータで受信すれば正常に配信されることを確認しております。
現在、今回受信した形式のデータでも緊急速報「エリアメール」を配信できるよう対応を進めており、本日中(10月17日(土曜))の対応完了を見込んでいます。詳細はこちら
https://t.co/kU4u4y2oJ1お客さまには、ご迷惑とご心配をおかけしましたこと、深くお詫び申し上げます。
— NTTドコモ (@docomo) October 17, 2026
ドコモの配信対象は、北海道、東北、北陸、関東、甲信、東海、伊豆諸島でした。同社は17日の第2報で、気象庁から従来と一部形式が異なるデータを受信し、システムが正しい情報と認識できなかったことが原因だと説明。従来の形式であれば正常に配信できることは確認済みで、17日中の対応完了を見込んでいます。
データ形式の違いと気象庁の過大推定との関係については、両者とも明らかにしていません。
今回は誤った警報が広く出た一方で、携帯電話への一斉配信が一部で届かないという、正反対の問題が同時に表面化しました。誤報が繰り返されれば速報への信頼が損なわれ、配信漏れは実際の地震で身を守る機会を奪いかねません。
気象庁は詳しい原因の調査を続けるとしています。発表側と配信側の双方で、再発防止策の検証が求められることになりそうです。
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