Binance規模縮小の中、韓国Upbitが仮想通貨市場のシェア拡大
Crypto Times 編集部
韓国の仮想通貨取引所「Upbit」の仮想通貨市場のシェアが拡大を続けています。
The Blockのデータによると、2023年10月のCEX(中央集権型取引所)の取引ボリュームは、1位がBinance(1,794億ドル)であるのに対して、Upbitは第2位にランクイン(518億ドル)。世界最大手の取引所であるBinanceの約29%の規模を記録し、今年7月の対Binanceでの取引ボリュームと同程度の水準を記録しました。
現在、韓国では188の通貨と299の取引ペアに対応しているUpbitを中心に、独自の仮想通貨市場が形成されながら成長が続けられています。
先日、Web3特化型コンサルティング企業DeSpread社によって公開された調査によると、韓国では人口の約10%(約600万人)を超える人々が仮想通貨の投資を行っており、その多くが$BTC(ビットコイン)や$ETH(イーサーリアム)といった主要通貨ではなく、その他アルトコインへの投資を行なってるとしています。今月10月の第3週には時価総額50位以内の$STX(スタックス)の世界全体の取引量のうち37%を韓国市場が占めていることも同調査によって明らかとなっています。
また、通称”キムチコイン”と呼ばれる取引量の100%がUpbitのユーザーによって占められている通貨群(Steem Dollars、Moss Coin、Hippocrat等)が存在するなど、同国ではグローバル市場と比較して独自の市場形成が行われていることが窺えます。
“1.43兆円”の仮想通貨が海外で
2025年から仮想通貨に対する課税が計画されている韓国。先月、韓国の国税庁が発表した報告によると、1,432の韓国人(個人)と韓国企業が海外口座で合計131兆ウォン(約1.43兆円)の仮想通貨を保有しています。
同国では、海外金融口座に5億ウォン(約5,500万円)以上を保有する韓国人は資産の種類を問わず当局に報告する義務が課せられています。
Binanceが規模縮小を続けるなか、Upbitが成長を牽引する韓国市場に引き続き注目が集まります。
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記事ソース:The Block、Yonhap News Agency