仮想通貨ウォレット「Ledger」の一部機能に不正アクセス|約6800万円が流出

仮想通貨ウォレット「Ledger」の一部機能に不正アクセス|約6800万円が流出
ct analysis

仮想通貨ウォレットを手がけるLedger社の一部サービスが不正利用され、約6800万円(推定)の仮想通貨が流出しました。

Ledgerの公式発表によると、元従業員がフィッシング攻撃にあった結果、WebサイトからDApps(分散型アプリケーション)にウォレットを接続するためのJavascriptライブラリであるLedger Connect Kit上で不正アクセスが行われました。同社はLedgerのハードウェア製品やLedger Liveには影響は及んでいないとしています。

Ledger社のテクノロジーとセキュリティチームは問題の発見から40分以内に修正プログラムを導入しており、現在は検証済みのLedger Connect Kitバージョン1.1.8を使用するよう開発者に呼びかけています。

各プロジェクトが今回の不正アクセスへの対応を行っており、分散型取引所SushiswapはLedgerのコネクト機能を削除。今回問題となったLedgerの機能に対する対処には、各プロジェクト間で差異が生じているため、該当機能が実装されているdAppsや同機能の使用は一定期間控えることが推奨されます。

今回不正アクセスを行ったとされるアドレス(0x658729879fca881d9526480b82ae00efc54b5c2d)には、昨日夜時点で48万ドル以上の仮想通貨が送金。その後、別のアドレスへの通貨の移動やトークン交換、NFTの購入などが同アドレスで行われています。

不正アクセスを行ったアドレスのTx履歴(一部)|画像引用元:DeBank

ステーブルコン$USDTを手がけるテザー社のCEOを務めるPaolo Ardoino氏によると、テザー社は上記アドレスのUSDTを凍結したとしています。

Ledger社はユーザーに対する注意喚起として、Ledgerの画面に表示される内容が実際の署名であることを前提とし、署名の徹底確認などを改めて促しています。

記事ソース:Ledger

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