バイナンス事件から4日、ブラジル大手取引所でも資産流出か
ブラジルの仮想通貨取引所メルカド・ビットコインは2026年11月2日、同日未明にシステムの一つでセキュリティ事案を確認し、封じ込めたと発表しました。
同社は不審な資産移動の調査のため入出金を予防的に一時停止しています。同社は顧客に金銭的損失はなく、個人情報の流出もなかったとしています。一方で、被害額や同社の準備資産への影響は明らかにしていません。
Tether froze more than 4.5M USDT related to this security incident.
— Paolo Ardoino 🤖 (@paoloardoino) November 2, 2026
テザーのパオロ・アルドイノCEOは11月2日、事案に関連する450万USDT(約7億円)超を凍結したと明らかにしました。テザーは7月に、メルカド・ビットコインへ2000万ドル(約31億4000万円)の戦略的出資を発表しており、同取引所の主要な出資者でもあります。
オンチェーンアナリストのSpecterは、セキュリティ研究者とステーブルコイン発行体の連携により、凍結資産がUSDC、PAXG、RLUSDなど9種類、900万ドル(約14億円)超に広がったとしています。
ブロックチェーン分析企業アーカム・インテリジェンスは、攻撃者のものとされるウォレットに約4600万ドル(約72億円)相当の仮想通貨が残っていると特定。内訳には、イーサリアム837万ドル(約13億1000万円)、ビットコイン824万ドル(約12億9000万円)が含まれます。
今回の事案は10月29日にバイナンスから過去最大の約63億ドル(約9900億円)が盗まれてから4日足らずで起きました。9月24日にはビットゲットでも3億8800万ドル(約609億円)の流出があり、同社は保護基金で損失を吸収しています。FBIはバイビットとバイナンスの事件を北朝鮮系ハッカーによるものとしていますが、今回の事案との関連は確認されていません。
メルカド・ビットコインはビットコイン、イーサリアム互換ネットワーク、ソラナ、ステラ、トロンの不審な送金先アドレスを公開し、追跡と資産回収への協力を求めています。手口はそれぞれ異なるものの、相次ぐ事件はウォレット管理や送金承認の仕組みの脆弱性を浮き彫りにしています。中央集権型取引所の資産管理体制に対する見直しの動きは今後さらに強まりそうです。
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