仮想通貨取引所も警戒、PHPに重大脆弱性|遠隔操作の恐れ

2026/10/22・

よきょい

仮想通貨取引所も警戒、PHPに重大脆弱性|遠隔操作の恐れ

ウェブ開発で広く使われるプログラミング言語PHPの開発チームは10月21日、認証なしで遠隔からコードを実行される恐れがある重大な脆弱性2件(CVE-2026-109618、CVE-2026-109619)を修正しました。

仮想通貨取引所クラーケンの最高セキュリティ責任者(CSO)ニック・パーココ氏は、すぐにパッチを適用できない場合はシステムをオフラインにするよう求めました。あるいはWAF(ウェブアプリケーションファイアウォール、不正な通信を遮断する仕組み)の背後に置くべきだとしています。

パッチ適用後も不正な管理者アカウントや改ざんされたファイル、ウェブシェル(遠隔操作用の不正プログラム)が残っていないか調べる必要があるとしました。さらにルーターやNAS、ファイアウォールなどに組み込まれたPHPはメーカーの更新に頼るしかなく、更新が届かない機器もあると警告しています。

ハードウェアウォレット大手レジャーの最高技術責任者(CTO)シャルル・ギユメ氏は、複数の脅威が重なっている点を指摘しました。

PHPに加え、Node.jsの高深刻度の脆弱性修正やインドの認証事業者eMudhraの中間証明書8件の侵害が同時期に発生しています。これらの証明書は秘密鍵が極めて弱く、正規のサービスになりすまされる恐れがあるため、モジラは10月17日にFirefoxで該当証明書を無効化しました。

PHPの開発チームはサポート終了済みの7.4、8.0、8.1向けにも最小限の修正を提供しましたが、更新こそが唯一の完全な対策だとしています。取引所やウォレット事業者は相互に接続されたサーバーや管理画面、外部のインフラに依存しているため、影響は公開ウェブサイトにとどまりません。

見落とされがちな周辺機器まで点検できるかが、業界の安全性を左右することになりそうです。

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