取引所のUSDT残高46億ドル減|USDCやRLUSDに乗り換えか
よきょい
ブロックチェーン分析企業クリスタル・インテリジェンスのレポートによると、2026年第3四半期に主要な仮想通貨取引所・貸付業者19社のテザー(USDT)残高が計46億ドル減少しました。同期間に19社は競合ステーブルコイン(法定通貨に価値を連動させた仮想通貨)を約19億ドル積み増しました。うちサークルのUSDCが5億6900万ドル、リップルのRLUSDが4億9300万ドルでした。
減少額が最大だったのはバイビットで、USDTを16億6000万ドル減らしRLUSDを3億1500万ドル増やしました。バイナンスはUSDTを9億8700万ドル減らしUSDCを2億2300万ドル、OKXはUSDTを8億9900万ドル減らしUSDCを2億7300万ドル増やしています。

市場全体ではUSDT流通量が0.4%減の約1840億ドルとなる一方、RLUSDは59%増の25億ドルに拡大しました。
背景には、発行体が取引所や利用者に報酬や収益分配を提供する競争の激化があります。デリバティブ取引所ハイパーリキッドのUSDC預かりは15億ドル増の約72億ドルとなり、コインベースとサークルによる収益分配の枠組みと時期が重なりました。販路確保のコストは重く、サークルは2026年上半期の売上高約14億ドルのうち59%にあたる8億1900万ドルを流通・取引費用に充てています。
一方、アリウムの推計では、2026年1〜9月に分類されたステーブルコイン決済4820億ドルのうち84%をUSDTが占めました。両社のデータは対象期間や母数が異なり、USDTからUSDCへの資金移動を直接示すものではありません。
報酬で取引所の残高を得ることと決済での採用を広げることは別の課題であり、USDTの優位がどこまで揺らぐかが焦点になりそうです。
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