駅メモ!Our Rails (略称 : アワメモ!)NFTリリースと参入の経緯 株式会社モバイルファクトリー COO:深井 未来生
   公開日 : 2021/07/08

駅メモ!Our Rails (略称 : アワメモ!)NFTリリースと参入の経緯 株式会社モバイルファクトリー COO:深井 未来生

Crypto Times 編集部

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2021年7月6日に6年間運営している『ステーションメモリーズ!(略称:駅メモ!)』 をベースにNFT要素を加えた新たなゲーム『駅メモ! Our Rails(アワメモ!)』のステーションNFTをリリースした株式会社ビットファクトリー。マーケットプレイスのユニマを中心にNFT事業に参入しました。

今回のインタビューでは、株式会社モバイルファクトリー COO 深井 未来生さんにNFT販売の経緯や今後の展望などをインタビューしてきました。

現状、NFT市場が世界的に見ても非常に盛り上がっている中、モバイルファクトリー社がどのような形で『アワメモ!』のステーションNFTを提供していくのかを掘り下げたインタビューとなっています。

駅メモ!とアワメモ!の違い

※本インタビュー記事を読む前にこちらの内容を読んで理解した上でインタビューをお読みください。

『ステーションメモリーズ!(略称:駅メモ!)』は6年前にリリースされたスマホアプリの位置情報ゲームです。過去に100万DLも達成しています。そして、今回紹介する『駅メモ! Our Rails(略称:アワメモ!)』は『駅メモ!』にNFT要素が追加されたゲームとなっています。

『アワメモ!』は、Webブラウザで遊ぶことができるゲームとして、ステーションNFTリリース前からサービス開始されています。今回『ステーションNFT』が販売されることになり、『アワメモ!』の機能の中に、NFT機能が実装されます。

※ステーションNFT:駅や鉄道を未来に残すため、思い出を残してくれる人々を駅に集めるフェアマスターに関する情報や、駅に人々がアクセスした情報などゲーム上のユニークなデジタルデータとブロックチェーン上のトークンを紐付けたNFTです。

ブロックチェーン技術により、保有しているとその駅の世界で唯一無二の『ステーションオーナー』であることが証明されます。

駅メモ!とアワメモ!の違い

株式会社モバイルファクトリー COO:深井 未来生インタビュー

アワメモ!とはどんなゲームか

— アワメモ!(駅メモ!)はどんなゲームなのでしょうか?

深井 未来生:GPS機能を使った全国に所在する鉄道駅のスタンプラリー・陣取りゲームです。現実に存在している駅の近くに行くことで、スタンプラリーが押せるというゲームになっています。

現在地から最も近い駅に足跡を残すことができて、訪れた駅を記録として残していくことが可能になっています。駅を収集することで、今までどこに行ったことがあるのか?とユーザーは思い出を振り返ることもできます。

アワメモ!には多彩なキャラクターが存在して、『でんこ』と呼ばれるゲーム内キャラクターと一緒に駅集めをすることができます。このキャラクターたちもゲーム内では重要な存在です。

駅メモ!の実績ですが、鉄道や旅行などが好きな方に使って頂けることで、観光地の誘客・集客に繋がっていきました。コロナが流行る前の話にはなりますが、駅メモ!のユーザーは、ロイヤリティが高く鉄道会社とコラボイベントを行うと数千人単位でユーザーが移動してくれていました。

2019年には地域振興の経済効果が約15億円ほど生まれ、2020年からコロナの影響で苦戦はしているものの、想定よりユーザー数は減らず、根強いファンに支えて頂いています。

-ありがとうございます。駅メモ!と今回NFTが実装されるアワメモ!は違うプロダクトでしょうか?

深井 未来生:駅メモ!はアプリ版のゲームとなっていて、6年間運営実績があります。駅メモ!にNFTの要素を加えたのがアワメモ!になります。こちらは、Web版でプレイするゲームとなっています。

基本的なゲーム性の部分は駅メモ!と同じで、既にアワメモ!としてWeb版でリリースされています。(※本インタビュー時にはNFT要素は未実装)

アワメモ!のHPにあるQRコードをスマホで読み込んでもらうことで、無料でアワメモ!のプレイができるようになります。

スマートフォンからHPを見た場合は、ゲーム開始ボタンからすぐに開始できます。

-先程も話しに出てきたゲームキャラクターであるでんこというキャラクターですが、これらのキャラはゲームに影響するのでしょうか?

駅メモ!のキャラクター『でんこ』

深井 未来生:駅にチェックインすると、ユーザーは駅を保持した状態になります。この時にどのキャラを使ってチェックインするかによって、あとから来たユーザーとバトルになるので、パラメーターが影響してきます。

これが冒頭でもお話した陣取りゲーム要素になります。長く保持をすれば、キャラの経験値が多くなります。

-ユーザーが移動をしたくなる理由というのがあると思うのですが、何をモチベーションにユーザーは移動したくなるかを教えて下さい。

深井 未来生:駅を回るとアイテムや着せ替えなどがゲットできます。鉄道会社さんや自治体さんと一緒にイベントをやるときは、リアルグッズの提供などを行なっています。

これらによって、鉄道ファンやゲームプレイをして、キャラを好きになった方々が移動をして楽しんでもらえています。

-イベント要素やアイテムなどが手に入ることが移動モチベーションに繋がってるんですね。例えばですが、過去の自治体、鉄道会社とのコラボはどんなものがあったか教えていただけますか?

深井 未来生:アプリ版の駅メモ!の実績になりますが、2020年には、『JR西日本和歌山支社』『伊豆急/下田市/河津町』などとコラボをしています。過去6年間で20件以上のコラボをさせていただいております。

アプリ版とWeb版でゲームを分けた理由

-駅メモ!とNFTを組み合わせようと思った経緯を教えてください。

深井 未来生:NFTの盛り上がりを見ていく中で、面白いものだということに弊社も気づきました。

このNFTをどうやって活用していくのか?と考えたときに我々は位置情報ゲームの運営実績があります。NFTを利用することで、ゼロから新たなゲームを制作していくより、既存のゲームの一部の要素をNFT化して新しい体験を用意することができれば、既存の駅メモ!のユーザーにも新しい体験になりますし、かつリスクもそこまで大きくないものとして考えました。

そこで駅メモ!をアワメモ!というWeb版としてリリースして、今までの駅メモ!ユーザーや新規ユーザーたちにNFT要素が加わった新しい体験をして頂きたいと考えています。

-因みにですが、駅メモ!はアプリ版、アワメモ!はWeb版となっており、ゲームが別れていますが、これらは全く違う世界になっているのですか?

深井 未来生:はい、アプリ版(駅メモ!)とWeb版(アワメモ!)は違う世界になっています。

AppleさんとGoogleさんの規約でブロックチェーンやNFT、トークンなどのゲーム内使用に明確なOKが出ていないため、今回アプリ版とは別にNFTに対応したアワメモ!というものをWeb版でリリースする運びとなりました。

-気になるところとして、アプリ版のデータというのはWeb版に持っていけたりとかはできるのでしょうか?

深井 未来生:アプリ版のデータ移行というのは、ユーザーからの要望はかなり多いのですが、現状できません。

ですが、アプリ版の駅メモ!は6年間の運営実績があることで、昔からプレイしている人たちが強すぎる問題が正直あります。NFT要素が追加された、Web版のアワメモ!を提供することで、新しいユーザーに対してのアプローチや新規開拓ができるのではないかと考えています。

– ありがとうございます。アプリ版のユーザーにも遊んでもらうために、アワメモ!のエアドロップ等は考えていたりしますか?

深井 未来生:この辺りは前向きに検討はしていますが、今のところ予定はございません。

NFT機能追加での変化

-事前資料をいただいた中で、気になった点をいくつかお聞きさせてください。NFT保持者になるステーションオーナーのインセンティブはどんなことがあるのでしょうか?

深井 未来生:今回、アワメモ!に追加されるNFTである『ステーションNFT』は1駅あたり発行枚数1枚になっております。

このNFTを保有することで、ステーションオーナーになることができ、オーナーは他のユーザーにフェアマスターになり『フェア』を開催してもらうことで、フェアマスターの利用料をインセンティブとして受け取ることができます。

フェアを開催するユーザーをフェアマスターと呼び、駅のフェアマスターが多ければ多いほど、利用料が多く得られる仕組みとなっています。

※現在フェアマスターが1駅で利用できる枠数は最大60枠

-フェアマスターになって、利用料を払ってまでフェアを開催するというのがイメージできないのですがフェアマスターは何で、フェアを開催するのでしょうか?

深井 未来生:我々が想定してるフェアマスターは、アワメモ!のヘビーユーザーでゲーム内課金をしているユーザーです。その人たちがフェアマスターになって駅に人を集めることで、有料アイテムや特別なアイテムがもらえるようになります。

例えば、500円の利用料をステーションオーナー(NFT保有者)に支払ってフェアを開催し、プレイヤーを集めることで500円以上の価値のアイテムが獲得できるチャンスがあります。ここがフェアを開催する1番のメリットとなります。

またフェアを開催して、実際にユーザーを駅に集めることで、地域活性化にも繋がる可能性があります。これによってゲーム運営の一部を担っているような体験をして頂きたいと思っています。

-例えば、軽井沢でペンション経営してる人が軽井沢に人来て欲しいなって思った時にフェア開催して、ゲームも楽しみつつ地域活性化に繋げることもできますか?

深井 未来生:おっしゃる通り可能性はあります。今後、ゲームの一部が民主化するような将来像を考えています。

アワメモ!を楽しむことで、将来的にゲーム運営に関わりインセンティブも受けられるということも考えています。こういったことも想定した上でNFT実装とともにフェアという機能を実装しました。

-ステーションオーナー(NFT保有者)がフェア開催を促進できるような機能だったり、ステーションNFTの二次流通などはありますか?

深井 未来生:今の時点では促進機能はありませんが、実装を検討しています。また、現状ステーションNFTの購入はユニマ(マーケットプレイス)のみで一次流通市場のみでしか手に入れることができませんが、今後は、Openseaなどのマーケットプレイスでの二次流通でも購入ができるようになります。

-ステーションNFTはどんな方に興味を持ってもらいたいですか?

深井 未来生:既存の駅メモ!のユーザーさんやアワメモ!のユーザーさんに興味を持って頂きたいのですが、トークンやNFTに対して理解が少ないのが現状です。

既存のユーザーさんには、徐々に理解を深めていって頂きつつ、NFTを既に所持している方や暗号通貨業界に知見のある方々にも興味を示して頂きたいと思っています。

今後の展望

株式会社モバイルファクトリー 取締役 : 深井 未来生氏

-今、モバイルファクトリー社ではNFT以外のトークンエコノミーの構想はありますか?

深井 未来生:ユニマ(マーケットプレイス)で自社トークン発行を中長期で検討しています。

この辺りは法律などの関係性もありますので、様々な問題を解決する必要があります。環境が整った暁には、ユニマ自身の経済圏を考えています。そのユースケースのひとつとして、アワメモ!にも使えるトークン設計を検討していきたいです。

-今後、NFTを利用してどのように発展させていきたいですか?

深井 未来生:NFTブームで3月よりは価格が落ち着きを見せていますが、NFTには未来があると思っています。思っているだけではなく、しっかりと既存のサービスに組み込んで需要がある、楽しめるというのを証明しなければいけないです。

ユニマでは、アワメモ!以外にもアートのNFTや電子書籍のNFTなどのプロジェクトが動いています。いずれにせよ、既存の業界の中にNFTをプラスすると「こんな面白いことができるよ」というユースケースを提示していきたいところです。

アワメモ!もそうですが、ユニマ(マーケットプレイス)を中心にNFTで「こんな遊び方できるなら面白い」と思っていただけるようにしていきたいと考えております。

-本日はご対応いただきましてありがとうございました。アワメモ!や今後のNFT関連のプロダクトの発表にも期待しております。

ステーションNFTのオークション参加方法

ステーションNFTのオークション参加にはユニマのアカウント登録が必要になります。大まかなステップは3つです。

  1. Googleアカウントと連携してユニマの新規会員登録
  2. 「ユニマ」サイト内の「駅メモ! Our Rails」プロジェクトをクリック
  3. オークションへ参加

ステーションNFTのオークションが開催されたら、ユニマへアクセスしてほしい駅があるか確認をしてください。

また、ユニマの会員登録方法などより詳細な記事はこちらをご確認ください。

アワメモ以外のNFT

アワメモ以外にも今後NFTのリリースを予定しています。

  • 『でんこ』NFTトレーディングカード
  • 杉田陽平氏 デジタルアート
  • 山口周氏 電子書籍

また日本の第一線で活躍しているNFTアーティストたちの参加予定もありますので、様々なNFTたちが今後リリースされる予定です。

最後に

本インタビュー実施時には、まだ未発表でしたが7月6日に株式会社モバイルファクトリーはNFTマーケットプレイス「ユニマ」の提供に加え、女優・創作あーちすとの、のんさんと「ユニマ」のコラボ企画を発表しています。

今後、のんさん制作のNFT作品も「ユニマ」を利用して購入できるようになり、のんさんがNFT作品の販売によって得た利益は全額、岩手県や東北地方への寄付を予定しているとしています。

また、7月6日から「駅メモ! Our Rails」ステーションNFTで、永田町駅と豊島園駅の2つが、オークション形式で販売されており、期間は7月12日15時までとなっています。

今回は駅メモ!やアワメモ!のみのインタビューとなりましたが、今後もNFTの分野で多くリリースを行っていくモバイルファクトリーの動向は非常に注目していきたいところです。


インタビュー : 清水 , 記事編集 : 新井

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