Axie Infinityとは?SLP配布停止後の現在と仮想通貨AXSの将来性・チャート

Axie Infinityの記事サムネイル。浮かぶ島の上の小さなテラリウムと光るカード、中央に浮かぶ金色のコインを描いたファンタジー調のイラスト

Axie Infinity(アクシーインフィニティ)は、NFTのAxieを育てて戦わせるゲームと、その運営を投票で決める暗号資産AXSです。SLP配布停止とbAXSへの報酬の移行、特徴・価格・将来性・買い方を解説します。

Axie Infinity(アクシーインフィニティ)は、NFTのクリーチャー「Axie」を育てて戦わせるゲームと、その運営を投票で決める暗号資産AXSからなるプロジェクトです。

この記事では、2026年に起きたSLPの配布停止と報酬の移行を中心に、特徴・AXSの価格と将来性・リスク・買い方を解説します。

2026年1月にOriginsのSLP配布が止まり、2月から報酬は売買できないbAXSに
bAXSをAXSに換えると、Axie Scoreの称号に応じて15〜82.5%を受け取る
AXSは金融庁の登録一覧でbitFlyer・bitbank・Coincheckなど国内5社が扱う

Axie Infinity(アクシーインフィニティ)とは?

Axie Infinityは、遺伝子を持つNFTのクリーチャー「Axie」を育てて戦わせ、プレイヤー同士で売買できるゲーム群です。AXS(Axie Infinity Shards)はその世界の運営方針を投票で決めるためのトークンで、ゲームの名前と暗号資産のAXSは別のものを指します。

ホワイトペーパーは、Axieの世界を「プレイヤーが所有する経済」と位置づけています。AxieはERC-721規格のNFTとして発行され、プレイヤーは自分の資産として売買・交換できます。

AXSの保有者はステーキングで報酬を受け取れ、主要なガバナンス投票にも参加できます。

開発元は、ベトナム・ホーチミン市に本社を置くSky Mavisです。2017年12月に構想と開発が始まり、2018年2月にはOrigin Axieのプリセールで900 ETHを集めました。

同じ2018年の3月に自社のNFTマーケットプレイス、5月に繁殖ゲームを公開し、ここから現在のAxieの世界が広がりました。

公式が2025年3月に出した数字では、累計の取引額は40億ドルを超え、NFTの累計取引額でギネス世界記録に認定されています。Axieの保有者は延べ200万を超えました。

Axie Infinity(AXS)の基本情報

項目 内容
名称 Axie Infinity(アクシーインフィニティ)/トークンはAxie Infinity Shards
ティッカー AXS
チェーン Ethereum(ERC-20)・Ronin(ゲーム内で使うAXS)
開発元 Sky Mavis(ベトナム・ホーチミン市)
発行上限 2億7,000万AXS
価格 約158.25円
時価総額 約277.9億円
時価総額順位 199位
国内の取扱い bitFlyer・bitbank・BitTrade・Coincheck・Binance Japan
公式サイト https://axieinfinity.com/

*2026年10月20日時点・出典:CoinGecko、開発元と発行上限はAxie Infinity ホワイトペーパー、国内の取扱いは金融庁の暗号資産交換業者登録一覧(2026年9月30日現在)

Axie Infinityは現在どうなっている?2026年の最新動向

Axie Infinityは終わっていませんが、2026年に報酬の中身が入れ替わりました。SLPを稼いで売る遊び方はOriginsでは成り立たなくなり、いまの報酬のbAXSは、Axie Scoreの称号が低いほどAXSに換えたときの受取額が減ります。

2026年10月現在、公式はカードバトル「Origins」、土地ゲーム「Terrariums」、マーケットプレイスとステーキングの「App.axie」を運営しています。Originsは9月30日にシーズン19が始まり、MMO「Atia's Legacy」はプレイテストの段階です。

公式が出した利用者数は2025年3月の「月間アクティブプレイヤー27万人」が最後で、SLPの配布停止やbAXSの導入の後の数字は公表されていません。

OriginsのSLP配布停止(2026年1月)

2021年のブームを支えたSLPは、Originsでは配られなくなりました。SLPを集めて売るという、かつて定番だった方法は現行のOriginsにはありません。

配布は2026年1月7日の週から止まり、共同創業者のJihozが1月5日の公式Xで告知しました。Jihozは同じ投稿で、2025年はSLPが差し引き2億5,000万枚焼却され、供給が減ったとも書いています。

運営は止めた理由として、自動化したボットによるSLPの大量獲得が加速しており、1か月待つだけでも次の経済設計が危うくなると説明しました。

報酬は売買できないbAXSへ(2026年2月)

bAXSはゲーム内ではAXSと同じように使えますが、外へ持ち出して換金するときにAxie Scoreの称号で目減りします。報酬を売るつもりの人ほど、受取額は称号しだいです。

bAXSをAXSに交換するときの称号別のレート表。Mythkeeper 82.5%、Atia's Guardian 70%、Chosen of Atia 60%、Atia Seeker 40%、Lunacian Pioneer 30%、Lunacian 15%
画像:The Lunacian(Axie Infinity公式ブログ)より(2026年10月20日取得)

2026年2月26日に始まったbAXS(Bonded AXS)は、1 bAXS=1 AXSとして扱われます。繁殖・進化・アイテムの鋳造・ステーキングなどAXSと同じ用途に使えますが、他人への送付や売買はできません。

公式によると、Bounty Board、Classic、Origins、土地(旧Homeland)、Codex、キャンペーンの報酬がbAXSに移ります。

bAXSをAXSに交換するときのレートは、Axie Scoreの称号で次のように決まります。

  • Mythkeeper:82.5%
  • Atia's Guardian:70%
  • Chosen of Atia:60%
  • Atia Seeker:40%
  • Lunacian Pioneer:30%
  • Lunacian:15%

差額はAxie Treasuryに入ります。たとえばMythkeeperが100 bAXSを交換すると82.5 AXSを受け取り、残りの17.5 AXSはTreasuryへ回ります。

Homelandは終了しTerrariumsへ、Classicは運営を移管

2026年は、ゲームの入れ替えも進みました。昔の解説記事に出てくるHomelandやClassicの情報は、いまのAxieには当てはまりません。

2026年6月17日にTerrariumsが始まり、Homelandは終了しました。Homelandの進捗は引き継がれず、土地の貸し出し(Delegation)は自動で解除されています。

Axie Classicは2026年9月10日で、Sky Mavisによる定期シーズンと開発を終えました。IPとインフラをコミュニティ側へ引き渡し、コミュニティ主導で続ける計画です。

運営はガバナンスが作った委員会CORC(Classic Origins Resurrection Committee)が担い、資金は当面エコシステム基金から出し、のちにCommunity Treasuryへ移します。移管には法的な手続きが残っています。

Axie Infinityの特徴

Axieの世界は、繁殖で増えるNFT、Axieのために作ったチェーンRonin、収益を貯めるコミュニティの基金の3つで回っています。ゲームの外にあるチェーンと基金まで含めて、1つの経済になっているのが特徴です。

Axie Infinityの特徴は、ここに土地ゲームのTerrariumsを加えた次の4つです。

  • 遺伝子を持つAxieを繁殖させる
  • 土地にAxieを置いて動かすTerrariums
  • Axieのために作られたチェーンRonin
  • 収益を貯めるTreasuryとAxie Score

遺伝子を持つAxieを繁殖させる

Axieは親の遺伝子を受け継いで生まれ、1体が繁殖できるのは7回までです。新しいAxieを作るたびに燃料と手数料がかかり、数が無限には増えない作りになっています。

App.axieの繁殖画面。親になる2体のAxieと必要なポーションの数、繁殖手数料0.5 bAXS、bAXSが足りないときはAXSで支払う旨の表示
画像:The Lunacian(Axie Infinity公式ブログ)より(2026年10月20日取得)

各Axieは固有の遺伝子コードを持ち、遺伝子が体の各パーツに対応しています。

繁殖の燃料に使うトークンが、SLP(Smooth Love Potion)です。2026年1月の公式の議論では、Originsでの配布が止まった後も、SLPは繁殖の主な燃料として残るとされました。

土地にAxieを置いて動かすTerrariums

Terrariumsは、戦わずに土地へAxieを置いておく遊び方です。持っているAxieの希少度が、そのまま取り分に効きます。

プレイヤーは自分の土地(プロット)にAxieを配置し、毎時の「Tick」ごとに燃料のLuniumを消費してbAXSを得ます。取り分の計算には、Axieの希少度などで決まる値「Atia's Flame」が使われます。

Axieのために作られたチェーンRonin

AxieのゲームとAXSのやりとりは、Roninの上で動いています。RoninはEthereumとは別のネットワークとして始まり、2026年5月からはEthereumのレイヤー2になりました。

Ronin公式サイトのトップ。見出しFreedom Through Playと、Tableborne・Grand Arena・Angry Dynomites Lab・Axie Infinity: Atia's Legacy・PixelsなどRonin上のゲームのカード
画像:Ronin公式サイトのスクリーンショット(2026年10月20日撮影)

Roninは2021年2月にメインネットを公開し、同年4月にAxieが移ってきました。2021年9月にはAXSのステーキング、11月には分散型取引所のKatanaが始まっています。

2026年5月12日、RoninはOP Stackを使ったEthereumのレイヤー2への移行を始め、翌13日に完了を発表しました。

収益を貯めるTreasuryとAxie Score

繁殖やマーケットプレイスの手数料は、運営会社ではなくコミュニティの基金に集まり、その使い道は投票で決まります。投票の重みとbAXSの交換レートを決めるAxie Scoreが、AXSを持つ人の立場を左右します。

Axie Scoreの配点表。1億ポイントのプールをAxie NFTの保有40%、Treasuryへの貢献30%、コミュニティ貢献20%、ゲーム内の成績10%に配分し、カテゴリごとの算出式を併記
画像:The Lunacian(Axie Infinity公式ブログ)より(2026年10月20日取得)

Axie Scoreは、コミュニティへの貢献を点数にした「Axieの履歴書」です。配点はAxie NFTの保有が40%、Treasuryへの貢献が30%、コミュニティ貢献が20%、ゲーム内の成績が10%です。

Axie Infinity Community Treasuryは、ゲーム内とマーケットプレイスの収益が集まる分散型の基金です。2025年7月の保有は、約2,300万AXS、2,600 ETH、7万5,000 RON、6,500 USDCでした。

Treasuryの中身は、コミュニティが作ったダッシュボードでも見られます。

コミュニティ製のAxie Treasuryのダッシュボード。トークン別の保有量、繁殖・マーケットプレイス・bAXSの手数料などの収益の内訳、トークン別の推移グラフ
画像:Axie Treasuryのスクリーンショット(2026年10月20日撮影)

2025年8月、Sky Mavisは独立した非営利団体Axie Infinity Foundationの設立を進めると発表しました。財団はオンチェーンの投票の決定に従ってTreasuryの資産を動かす役割を担い、法的な形は米国のDUNAを軸に検討しています。

Roninは2026年5月から、Proof of Distributionという仕組みで、オンチェーンの活動量に応じてRONをビルダーに配っています。AxieはこのRON報酬の全額をTreasuryに入れるとしており、運営の内部見積もりでは月最大20万RONです。

AXSの用途と配分

AXSの放出スケジュールの積み上げ面グラフ。Day 0からMonth 65までの累積供給を、パブリックセール・プライベートセール・ステーキング報酬・Play to Earn・アドバイザー・Sky Mavis・エコシステム基金の区分で表示
画像:Axie Infinity ホワイトペーパーより(2026年10月20日取得)

AXSの使い道は投票とステーキングで、予定された放出は、公式の表の上では2026年春に出し切った計算になります。

AXSの配分は、ホワイトペーパーで次のように決められています。

AXSの配分

区分 割合 枚数
ステーキング報酬 29% 7,830万AXS
Sky Mavis 21% 5,670万AXS
Play and Earn 20% 5,400万AXS
パブリックセール 11% 2,970万AXS
エコシステム基金 8% 2,160万AXS
アドバイザー 7% 1,890万AXS
プライベートセール 4% 1,080万AXS

*出典:Axie Infinity ホワイトペーパー

公式の放出スケジュール表は、2020年11月4日の初期流通量22.22%から始まり、90日刻みで22回目に100%へ達します。日付に直すと計算上は2026年4月頃です。

ただし放出済みの分にはTreasuryが持つAXSなども含まれ、すべてが市場で流通しているわけではありません。CoinGeckoの流通量は約1億7,560万AXSです。

2025年11月、AXSのステーキング報酬は9日ごとに5%ずつ減る方式に変わり、12月1日から始まりました。報酬が途切れずに続く設計で、運営はステーキング報酬枠のおよそ95%をすでに配ったとしています。

bAXSをステーキングしても、報酬はAXS建てで1対1で計算され、投票権もAXSと同じ重みを持ちます。ステーキングはApp.axieに一本化され、旧ページのstake.axieinfinity.comは廃止されました。

Axie Infinity(AXS)の価格動向

Axie Infinity(AXS)の2025年10月21日から2026年10月20日までの円建て価格の推移。期間の高値は2026年1月24日の約457.41円、安値は2026年1月1日の約126.33円
画像:CoinGecko の日次価格から編集部作成(2026年10月20日取得)

AXSは2021年の最高値から99%以上下にあり、2026年1月の急騰も1年で見ると値下がりに戻りました。報酬の仕組みが変わった時期に、値動きが大きくなっています。

2026年10月20日時点のAXSの価格は約158円、時価総額は約277.9億円で、時価総額の順位は199位です。

AXSは2021年11月6日に、最高値の18,701.87円を付けました。同じ月のホワイトペーパーは、AxieがEthereumのゲームで日間・週間・月間のアクティブユーザー数が1位だとしていました。

現在の価格は、最高値から約99.2%下の水準です(最高値と現在値からの計算)。

2026年1月は、1月1日の約126円から1月24日の約457円まで上がり、直近1年の最高値を付けました。

この急騰について、2月6日の公式ブログは韓国での「ショートスクイーズ」をAXSの今後の用途への関心の表れと書くにとどめ、SLPの配布停止やbAXSの導入との関係は説明していません。

直近1年(2025年10月21日〜2026年10月20日)のチャートでは、約242円から約158円へ約35%下落しました。

Axie Infinityの将来性

公式が示す次の材料は、Web3を知らない人に向けたMMOの試遊と、TerrariumsやOrigin Axieの拡張です。どれも日程か中身が固まっておらず、期待よりも「いつ何が出るか」を公式の発表で確かめる段階にあります。

MMO「Atia's Legacy」はWeb3外の試遊へ

Atia's LegacyはAxieの新しい入口として作られており、次の試遊はAxieもWeb3も知らない人が対象です。ゲームとして遊ばれるかを先に確かめ、取引のできる経済は後に回す方針です。

Atia's LegacyはAxieの世界を舞台にしたMMOで、2024年5月から開発が続いています。iOS・Android・PCで遊べるプレイテストを重ね、2026年7月の第3回ではリアルタイムのPvPを試しました。

次のプレイテストでは、第1〜3回の内容をまとめた試遊版を、AxieもWeb3も知らないプレイヤーに遊んでもらい、聞き取りを行います。マルチプレイのダンジョンやレイド、長期の成長要素、PC版の改善も並行して開発しています。

取引を伴うオープンな経済を最終目標としつつ、まずはゲーム自体の完成を優先するとしています。

Terrariumsの拡張とAxieのレベル上限

Terrariumsは始まって4か月で初のイベントを開き、土地を持たない人も参加できる形を検討しています。土地を持つ人だけの遊びから広げられるかが、次の論点です。

初の期間限定イベント「Halloween 2026」は2026年10月24日〜11月7日に開かれ、NightmareのAxieとアクセサリーにAtia's Flameの上乗せが付きます。

Axieのレベル上限を60から120へ引き上げる計画もあり、60から70に必要な経験値は、1から60までと同じくらいです。

土地を持たない人が空きプロットにAxieを置き、報酬を地主と分け合う「Hosted Plots」も検討されています。レベル上限とHosted Plotsは、どちらも確定ではありません。

2018年のAOCで新しいOrigin Axieを生む仕組み

最初期のOrigin Axieを新たに生む仕組みが戻ります。4,088体に限られていたコレクションに新しい個体が加わるため、古くから持つ人には、資産が増える側にも希少性が薄まる側にも働きえます。

Origin Axieは2018年のプリセールで生まれたAxieで、供給の上限は4,088体でした。Axie全体の起点になったコレクションです。

2026年8月の発表では、2018年のOriginプリセール由来のトークンAOC(Atia Original Crystal)を5枚使い、新しいOrigin Axieを生む仕組みがApp.axieで再開されます。各パーツは独立に7%の確率で、珍しいMysticのパーツになります。

Axie Infinityの注意点・リスク

Axieには、チェーンの流出事件、米国の訴訟での名指し、Axieの供給過剰、ウォレットと送金ネットワークの切り替えという4つの注意点があります。とくに送金のネットワークを間違えると、資産は戻りません。

2022年には大規模な流出事件が起き、運営は資金を集めて補償を発表しました。

2022年のRoninブリッジ流出事件

2022年の流出は、9つの署名のうち5つを1社に近いところが握っていた設計の弱さが原因でした。チェーンの安全性は、Axieの資産の前提になっています。

2022年3月23日、Roninのブリッジから173,600 ETHと2,550万USDCが2回の取引で流出し、3月29日に発覚しました。入出金は9つのバリデーターのうち5つの署名で承認される仕組みで、攻撃者はSky Mavisの4つとAxie DAOの1つを掌握していました。

Roninは、流出の根本原因をバリデーターの数が少なかったことだと説明しています。4月14日にはFBIが北朝鮮のLazarus Groupによる犯行と特定し、米財務省が受取アドレスを制裁対象にしました。

Sky Mavisは4月6日、Binance主導で1億5,000万ドルを調達し、自社とAxieの手元資金と合わせて被害を受けたユーザーに補償すると発表しました。調達にはAnimoca Brands・a16z・Dialectic・Paradigmも参加し、ブリッジは6月28日に再開すると告知されています。

SECの訴状でAXSが証券と名指しされた

AXSは米国で証券に当たるとされた銘柄の1つですが、その訴えは2025年に取り下げられました。規制の判断が出たわけではなく、扱いが変わりうる点は残ります。

米証券取引委員会(SEC)は2023年6月5日のBinanceに対する訴状で、AXSを証券に当たる暗号資産の1つとして名指ししました。同じ6月のCoinbaseに対する訴状でも、AXSを挙げています。

SECは2025年2月27日にCoinbaseへの訴えを、5月29日にBinanceへの訴えを、それぞれ共同の申立てで取り下げると発表しました。Binanceの件については、取り下げは裁量と政策上の判断によるもので、ほかの暗号資産訴訟への立場を示すものではないとしています。

Axieは約1,200万体の供給過剰

運営自身が、Axieの数が多すぎると認めています。Axieを買って持つことは、焼却を強める今後の施策しだいで価値が動く資産を持つことになります。

2026年1月の配信で運営は、Axieが約1,200万体あって供給過剰だとし、焼却を強める仕組みで減らすことを最優先の課題の1つに挙げました。

Waypointの終了と送金ネットワークの取り違え

AXSはEthereumとRoninの両方にあり、受け取る側が対応していないネットワークで送ると資産を失います。

ソーシャルログイン型のウォレット「Ronin Waypoint」は終了し、資産の移行期限は2026年10月16日でした。公式は、Waypointに残した資産は使えなくなる可能性があると注意を出しています。

bitbankで入出金できるAXSはEthereum上のERC20だけで、Roninネットワークからの送金には対応していません。誤ってRoninから送った場合は回復できないと、bitbankは告知しています。

AXSを送る前に、送り先の業者やウォレットが受け付けるネットワークを必ず確かめてください。

Axie Infinityで稼げる?いまの報酬の仕組み

いまの報酬は決まった額を配るのではなく、上位入賞か土地の持ち分でプールを分け合う形です。「いくら稼げるか」に固定の答えは無く、AXSに換えるときは称号しだいでさらに目減りします。

Originsは上位2,000人でbAXSを分け合う

Originsの報酬は、ランキングの上位にだけ出ます。カードバトルで報酬を得るには、上位2,000人に入る実力が要ります。

Originsはシーズンごとに報酬が出るカードバトルです。シーズン19(2026年9月30日〜11月25日)は、上位2,000人で8万bAXSを分け合います。

Terrariumsは土地の種類ごとのプールを按分

Terrariumsの取り分は、同じ種類の土地全体との比率で決まります。参加者が増えるほど1人の取り分は減り、無料の土地ではbAXSを得られません。

報酬は、土地の種類ごとに決まったプールを按分する方式です。たとえばArcticの月間プールは38,893 bAXS(1 Tickあたり54.02 bAXS)で、同じ種類の稼働中プロット全体のAtia's Flameに対する自分の比率で取り分が決まります。

旧Homelandのような、プロットごとの固定の上限はありません。無料のプロットも取得できますが、置けるAxieは10体で、bAXSもAXPも得られないお試し用です。所有するプロットには30体まで置けます。

燃料のLuniumは、取引できないオフチェーンの資源です。購入分はショップで25,000 Lunium=0.99ドルから買え、無料分は各プロットで回復しますが、満タンまで約5日かかります。

App.axieのBounty Board

Bounty Boardも、配分の半分以上を上位3,000人の順位報酬に充てています。

App.axieのクエストであるBounty Boardは、2026年2月1日の告知で、総額27,000 AXSのまま配分を次のように改めました。

  • 上位3,000人の順位報酬:15,000 AXS
  • 獲得ポイントに比例する一般枠:7,000 AXS
  • Master Quest:5,000 AXS

その後、公式はBounty Boardの報酬もbAXSへ移すとしています。

スカラーシップは公式の貸し出し機能に

他人のAxieを借りて遊ぶスカラーシップは公式の機能として残りますが、借りる側のままではbAXSの交換レートが低くなります。運営は、借り手が自分でAxieを持つ側へ移ることを求めています。

スカラーシップは、他人のAxieを借りて遊び、報酬を持ち主と分ける仕組みです。2024年に、App.axieの貸し出し(Delegation)機能として公式に組み込まれました。

共同創業者のJihozは2026年2月の配信で、スカラーシップの仕組みは変わる必要があり、スカラーが良い交換レートを得るにはコレクターへ「卒業」する必要があると述べています。

Axie Infinity(AXS)の買い方

AXSは国内の登録業者5社が扱っていますが、ゲームで使うにはRonin上のAXSが要ります。投資として持つだけなら国内の業者で足り、遊ぶなら送金できる業者とネットワークを選ぶ必要があります。

国内でAXSを扱う5社

国内の5社のうち、bitbankは取引所(板)でAXSを扱い、bitFlyerは販売所だけで送付もできません。買ったAXSを外へ送るつもりなら、業者ごとの送付の可否を先に確かめておきましょう。

金融庁の暗号資産交換業者登録一覧(2026年9月30日現在)で、取り扱う暗号資産にAXSが載っているのは次の5社です。

  • bitFlyer
  • bitbank
  • BitTrade
  • Coincheck
  • Binance Japan

国内で最初にAXSを扱ったのはbitbankで、2022年12月7日に取引所のAXS/JPYで取扱いを始めました。最小注文数量は0.0001 AXSです。

Coincheckは2023年9月21日にAXSの取扱いを始め、アプリの販売所で買えます。

bitFlyerは2024年2月5日に、販売所でAXSの取扱いを始めました。最小発注数量は0.0001 AXSで、AXSの送付・預入には対応していません。

ゲームで使うにはRonin上のAXSが要る

bitbankから出金できるAXSはEthereum版のため、そのままではAxieのゲームで使えません。遊ぶ目的なら、Ronin Walletを用意し、Ronin公式の案内に沿って資金を移します。

Ronin Walletの公式ページ。iOSとAndroidのダウンロード導線、MobileとExtensionの切り替え、WETH・RON・AXSを持つウォレットアプリの画面イメージ
画像:Ronin Wallet公式サイトのスクリーンショット(2026年10月20日撮影)

AXSはEthereum上のERC-20トークンとして発行され、Roninにもあります。AxieのゲームやApp.axieでは、Ronin上の資産を使います。

Ronin公式の案内は、Ronin Walletに資金を入れる方法として、EthereumからETHをブリッジする方法などを挙げています。

Axie Infinityのまとめ

  • 2026年1月にOriginsのSLP配布が止まり、2月から報酬は送付も売買もできないbAXSに替わった
  • bAXSをAXSに換えるときの受取率は、Axie Scoreの称号で15〜82.5%に分かれる
  • Origins・Terrariums・App.axieは動いており、MMO「Atia's Legacy」はプレイテストを続けている
  • AXSの放出は公式の表の上では2026年春に出し切った計算で、ステーキング報酬は9日ごとに減っている
  • AXSは国内5社が扱い、送金ではEthereumとRoninのネットワークの違いに注意が要る

Axie Infinityは終わったゲームではなく、「遊んで稼ぐ」の中身が、Axie Scoreの称号で受取額が決まる仕組みに変わったところです。AXSを持つか遊ぶかを考えるときは、報酬の仕組みと送金のネットワークを公式の発表で確かめておくと判断しやすくなります。

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