Pump.fun(パンプファン)とは?仮想通貨PUMPの買い戻し焼却と使い方を解説
Crypto Times 編集部
Pump.fun(パンプファン)は、Solana上で誰でも無料でミームコインを発行し、その場で売買できるローンチパッドです。収益の50%でPUMPを買い戻し焼却する仕組みやCustom Pairs、使い方とリスクを解説します。
Pump.fun(パンプファン)は、Solana上で誰でも無料でミームコインを発行し、その場で売買できるローンチパッドです。
この記事では、Pump.funの仕組みと2026年4月末から始まったPUMPの買い戻し焼却、特徴・価格・将来性・リスク・使い方を解説します。
・2026年4月末から収益の50%でPUMPを買い戻し焼却し、供給の16.8%を焼却済み
・誰でも無料でコインを発行し、ボンディングカーブで即売買、基準到達でPumpSwapへ卒業
・発行コインの98.6%は実質無価値で、創業者へのRICO主張が残る集団訴訟も続いている
目次
- 1 Pump.fun(パンプファン)とは?
- 2 Pump.funの最新動向:収益の半分でPUMPを買い戻し焼却
- 3 Pump.funの特徴
- 4 PUMPの配分と供給
- 5 Pump.fun(PUMP)の価格動向
- 6 Pump.funの将来性
- 7 Pump.funの注意点・リスク
- 8 Pump.funの使い方
- 9 Pump.funのまとめ
- 10 参考
Pump.fun(パンプファン)とは?
Pump.funは、Solana上のミームコイン・ローンチパッドで、誰でも1分以内にコインを発行できます。流動性の準備もプレセールもチーム配分も無く、発行直後からボンディングカーブ上で売買でき、時価総額の基準に達するとPumpSwapへ卒業します。
PUMPはその運営が発行するトークンで、2026年4月末からはプラットフォーム収益の半分でPUMPが買い戻され、焼却されています。Pump.funを知るには、発行の仕組みと収益の行き先の両方を見る必要があります。
公式ページは、2024年1月のローンチ以来「誰でもどこでもトークンを作成・取引できること」を目指してきたと説明し、収益5億ドルへの到達は史上最速だと自称しています。
創業者はNoah Tweedale・Alon Cohen・Dylan Kerlerの3名で、訴訟記録では運営会社をBaton Corporation Ltd.としています。
利用規約上の運営主体は「Baton Corp.、Bracket Ltd.および関連会社」で、準拠法は英領ヴァージン諸島法です。
Pump.funの基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名称 | Pump.fun(パンプファン) |
| ティッカー | PUMP |
| チェーン | Solana |
| 発行上限 | 1兆枚 |
| 流通供給量 | 約4,665億枚 |
| 価格 | 約0.66円 |
| 時価総額 | 約3,056億円 |
| 時価総額順位 | 53位 |
| 運営 | Baton Corp.、Bracket Ltd.および関連会社 |
| ローンチ | 2024年1月 |
| 公式サイト | https://pump.fun/ |
*2026年9月25日時点・出典:CoinGecko、発行上限はPump.fun公式X(2025年7月9日)、運営はPump.fun利用規約
Pump.funの最新動向:収益の半分でPUMPを買い戻し焼却
2026年のPump.funは、収益の半分をPUMPの買い戻し焼却に回し、ペア資産の拡張や保有者への報酬でコインの寿命を延ばす方向に舵を切っています。PUMPの需給は、プラットフォームの収益に直接つながるようになりました。
収益の50%でPUMPを買い戻し焼却(2026年4月〜)
供給の約17%がすでに焼却され、日々の買い戻し額は収益に連動します。Pump.funの取引が増えるほどPUMPの供給が減る構造ですが、公式はこれを1年間のプログラムとして始めています。
2026年4月28日、公式Xは過去に買い戻した約3.7億ドル相当、流通量の約36%にあたるPUMPを全て焼却したと発表しました。同時に、以後1年間は収益の50%をプログラムで買い戻し焼却に充てるスマートコントラクトを開始しています。
公式ダッシュボードの2026年9月24日の表示では、累計の買い戻し焼却は4.6275億ドル・1,677.3億枚で、総供給の16.773%にあたります。
ダッシュボードには、Custom Pairsの導入後の収益と買い戻し額が正しく反映されていないという注記があります。
Custom Pairs:トークン化株式をペアにしたコイン発行
SOL以外の資産でコインを値付けできるようになり、その収益の半分も買い戻しに回ります。Pump.funはミームコインの外の資産市場にも手を伸ばし、その取引もPUMPの供給減につなげています。
Custom Pairsは2026年9月9日に発表された機能で、SOLやUSDC以外にトークン化株式などをペア資産にしてコインを発行できます。公式の対応ペア一覧には、xStocksのApple・Tesla・NVIDIAなどが並びます。
Custom Pairs由来の収益の50%は、PUMPの買い戻し焼却コントラクトに充てられます。
公式は、Pumpがペア資産の発行体でもリスティングプロバイダでもなく、裏付けを監査・検証しないと明記しています。
Holder Rewards:保有するだけで手数料を分配
報酬の対象が「取引する人」から「持ち続ける人」に変わり、発行されたコインを長く持つ動機を作ろうとしています。
2026年9月12日、公式XはCashback modeを廃止し、「Holder Rewards」というトークン種別を導入したと発表しました。取引手数料が分配ウォレットに入り、保有者へペア資産で按分して分配されます。
分配の頻度や対象となる保有額といった細かな条件は、公式にはまだ詳しく示されていません。
Pump.funの特徴
Pump.funの特徴は、発行から卒業後の取引まで自社の仕組みで完結させ、その各段階から手数料を取る点にあります。
ボンディングカーブで発行直後から売買
板もマーケットメイカーも無い数式が価格を決めるため、買えば上がり、売れば下がります。大口ほど不利な約定になり、初期の値動きは参加者の売買そのものが作ります。
時価総額の基準に達するとPumpSwapへ自動で卒業
卒業後の流動性は自社のDEXに移って固定され、Pump.funは後から出し入れしません。
コインの時価総額が卒業の基準に達するとカーブは閉じ、流動性プール全体が人手を介さずPumpSwapへ自動かつ不可逆に移ります。
卒業の基準となる時価総額の数値は、公式ドキュメントには示されていません。
PumpSwapは2025年3月20日から卒業先として稼働している自社のDEXで、それ以前の卒業先はRaydiumでした。
作成は無料、取引手数料は1.25%から段階的に下がる
手数料の一部は作成者に還元されるため、コインを作る側にも取引が続くほど収入が入ります。
Pump.funの手数料
| 項目 | 手数料 |
|---|---|
| コインの作成 | 0 SOL/0 USDC |
| 卒業時 | 0.015 SOL |
| ボンディングカーブ上の取引 | 1.25%(作成者0.30%+プロトコル0.95%) |
| 卒業後のcanonicalプール | 1.25%〜0.30%(時価総額帯で段階的に低下) |
| canonicalでないPumpSwapプール | 0.30% |
*出典:Pump.fun公式docs(Fees・2026年5月20日改訂)
Mayhem Mode:AIエージェントが最初の24時間を売買
供給を倍にしてAIが売買する実験機能で、初動の流動性は増えますが、エージェントが売り手に回ると売れなくなる可能性を公式自身が認めています。
Mayhem Modeは作成時にだけ有効化できる機能で、AIの取引エージェントが最初の24時間、ランダムに売買します。有効化すると供給を20億枚に倍増させ、24時間後に売れ残りを焼却します。
ライブ配信・他チェーンの取引・Terminalなどの周辺機能
コインの発行だけでなく配信・他チェーンの取引・取引ツール・バウンティまで抱え込み、ミームコインの取引を自分のアプリの中で完結させようとしています。
ライブ配信機能は2024年11月25日にいったん停止され、2025年4月11日に全ユーザーへ再開されました。禁止コンテンツの一覧を含む配信のモデレーション方針がdocsにあります。
2026年5月26日のアプリ更新では、SOLを決済通貨にしてEthereum・Base・BNB Chainのトークンを1つのウォレットから取引できるようになり、送金先チェーンのガス代はPump.funが負担します。
2025年10月に買収した取引ターミナル「Terminal」や、バウンティのGOも同じ運営です。
PUMPの配分と供給
PUMPの供給の3分の1はICOで売られ、チームと投資家の33%は2026年7月にクリフが明け、解放が始まりました。買い戻し焼却が減らす供給と、アンロックが増やす供給が並走しています。
PUMPは2025年7月12日にICOを実施し、公開セールは12分で6億ドルを完売しました。評価額は40億ドルで、米国と英国の投資家は参加対象外でした。
PUMPの配分
| 配分先 | 割合 |
|---|---|
| ICO(公開15%・私募18%) | 33% |
| コミュニティ/エコシステム | 24% |
| チーム | 20% |
| 既存投資家 | 13% |
| ライブ配信インセンティブ | 3% |
| 流動性/取引所 | 2.6% |
| エコシステム基金 | 2.4% |
| 財団 | 2% |
*出典:Pump.fun公式X(2025年7月9日)
Pump.fun(PUMP)の価格動向
PUMPは2025年9月の高値から2026年6月の安値まで大きく下げた後、9月にかけて戻しています。
PUMPの価格は約0.66円、時価総額は約3,056億円で、時価総額の順位は53位です(2026年9月25日時点)。直近1年の変化率は約-15%です。
史上最高値は2025年9月14日の約1.3円、史上最安値は2026年6月26日の約0.187円です。ICOの価格は0.004ドルで、現在の0.00416ドルはその近くにあります。
Pump.funの将来性
将来の材料は、収益の規模そのものと、その収益をエコシステムへ再投資する動きにあります。ミームコインの需要が戻るかどうかに、Pump.funの収益もPUMPの買い戻しも左右されます。
2026年の収益は暗号資産プロジェクトで2位
収益の規模はHyperliquidに次ぐ水準で、この収益の半分が買い戻しの原資になります。
DefiLlamaの集計では、2026年1月1日から9月15日までのPump.funの収益は3.2221億ドルで、Hyperliquidの4.2904億ドルに次ぐ2位でした。
累計収益は2026年3月8日に10億ドルを突破し、Solana上のアプリでは初めてでした。
投資部門Pump Fundでエコシステムに出資
自社の収益をローンチパッド上のスタートアップに回し、自分のプラットフォームで発行されるプロジェクトの質を上げようとしています。「無価値なコインの工場」からの脱却がテーマです。
Pump Fundは、2026年1月19日に設立を発表したエコシステム内のスタートアップ向け投資部門です。第1弾の「Build in Public」ハッカソンは12プロジェクトに計300万ドルを出資し、創業者がトークンを発行して供給の10%以上を保持することを条件にしました。
Pump.funの注意点・リスク
Pump.funのリスクは、発行されるコインの大半が無価値になることに加え、運営自体が訴訟と規制の対象で、PUMPは収益の権利を持たないトークンだという点にあります。
発行されたコインの98.6%が実質無価値に
ここで買うコインは「ほとんどが消える」前提で見る必要があり、2026年前半には需要の減速で卒業率も大きく落ちました。
Solidus Labsが2025年5月に公表した調査では、Pump.funで5回以上取引されたトークン700万超のうち、流動性1,000ドル超を保てたのは約97,000でした。
2026年6月には卒業率の7日平均が0.26%と3か月で80%減り、日次収益も6か月前の約480万ドルから約80万ドルに減りました。
創業者へのRICO主張が残る集団訴訟
証券法の請求は退けられましたが、運営会社と創業者への組織犯罪法の主張は審理が続いています。
集団訴訟Aguilar v. Baton Corporation Ltd.は2025年1月にニューヨーク南部地区連邦地裁へ提訴され、同年7月にRICO(組織犯罪)の主張とSolana側の被告が加わりました。
2026年8月31日の命令は、証券法の請求を「ミームコインのボンディングカーブは共同事業ではない」として棄却し、Solana側への請求も退けました。Baton Corporationと創業者3名へのRICOの主張は存続しています。
日本は規約の禁止国ではないが、利用者保護の枠外
国内の登録業者ではないため分別管理や説明義務の保護は無く、英国のように、当局の警告を受けて運営が一国を丸ごと排除した前例もあります。使えることと守られることは別です。
利用規約の禁止国はキューバ・イラン・北朝鮮・シリアと国際制裁下の高リスク管轄で、日本は列挙されていません。
金融庁の暗号資産交換業者登録一覧にPump.funやBatonの名前はなく、分別管理や説明義務といった日本の利用者保護の枠外です。
日本居住者がpump.funでトークンを発行して日本居住者に販売する行為は、資金決済法や金融商品取引法に抵触する可能性があります。これは発行側の論点で、購入や取引の違法性ではありません。
日本発ミームコインが1週間で約3000倍以上の暴騰、pump.fun発トークンの法的リスクとは
英国では、FCAの2024年12月の警告の後にPump.funが利用規約を改定し、英国ユーザーを恒久的に排除しました。
2026年7月に始まったチーム・投資家分のアンロック
流通量の3割相当が一度に解放されました。買い戻しの効果は、新たな売り圧と相殺されうる状況です。
2026年7月12日にチームと既存投資家分のクリフが明け、流通量の29.23%にあたる約825億枚が一括で解放されました。
PUMPは収益の分配権ではないと公式が明記
収益と結び付いているのは仕組みであって権利ではありません。
2026年4月28日の公式告知は、PUMPが収益や分配に対する権利を表さないこと、買い戻しはプログラム済みの分を除き将来の約束ではないこと、運営関係者がPUMPを随時売買し得ることを明記しています。
公式Xの乗っ取りと偽トークンの拡散
2025年2月26日に公式Xアカウントが乗っ取られ、偽の「PUMP」ガバナンストークンなどのエアドロップ告知が投稿されました。運営は同日中にアカウントを回復しています。
Pump.funの使い方
Pump.funを使うのに口座審査は無く、メールなどのアカウントとSOLがあれば発行も売買もその場で始まります。この始めやすさが、無価値なコインが大量に生まれる理由でもあります。
サインインはメールやGoogleアカウントに(2026年9月25日から)
Web版ではブラウザウォレットで入れなくなり、メールなどのアカウントに紐づく埋め込みウォレットが前提になります。
2026年9月25日15:00(UTC)からWeb版はブラウザウォレットでのサインインを廃止し、メール・Google・Apple・GitHubのアカウントへ移行しました。資金・アドレス・ポジションは変わらず、モバイルアプリとAPIは影響を受けません。
コインを作る:名前・ティッカー・画像を入れて署名する
作成費はゼロで、必要なのはSolanaのネットワーク手数料だけです。作ること自体に参入障壁はありません。
公式docsが説明する手順は次の4つです。
- メール・Google・Apple・GitHubのアカウントでサインインする(Web版)
- Createページで名前・ティッカー・説明・画像を入力する
- ウォレットでローンチ取引に署名する(作成手数料なし)
- 署名の直後からボンディングカーブ上で取引が始まる
売買にかかる手数料と元手のSOL
公式のWebとアプリはdocsに無い手数料を取りませんが、モバイルは最大0.1%の上乗せがあり得ます。どの入口から触るかで、実質のコストが少し変わります。
iOSアプリは2026年9月11日に米国とインドのApp Storeから削除され、9月18日に復旧しました。理由は非公表で、Android版とWeb版は継続していました。
元手のSOLを国内で用意する場合は、金融庁に登録された取引所で買い、Solanaネットワークで自分のウォレットへ送ります。
送金するネットワークがSolanaになっているかを必ず確認してください。ネットワークを間違えると、送った資産が失われるおそれがあります。
Pump.funのまとめ
- Pump.funは、Solana上で誰でも無料でコインを発行し、直後から売買できるミームコインのローンチパッド
- 2026年4月末から収益の半分でPUMPを買い戻し焼却し、9月にはCustom PairsとHolder Rewardsを導入
- 発行されたコインの大半は実質無価値で、創業者へのRICO主張が残る集団訴訟も続く
- 日本は規約の禁止国ではないが、Pump.funは国内の登録業者ではなく利用者保護の枠外
- PUMPは収益の分配権ではないと公式が明記
Pump.funは、ミームコインの発行所から、PUMPの買い戻しを軸にした収益の仕組みへと姿を変えつつあります。その収益がミームコインの需要に左右される点と、PUMPが権利ではなく仕組みで収益と結び付いている点が、見ておきたい要点です。
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参考
- Pump.fun公式サイト
- Pump.fun・$PUMP公式ページ
- 公式docs・How to create a coin
- 公式docs・Bonding curve
- 公式docs・Fees
- 公式docs・Mayhem Mode
- 公式docs・Supported Pair Assets
- 公式docs・Terms and Conditions
- 公式docs・April 28 Announcement
- 公式docs・Livestream Moderation Policy
- 公式docs・Wallet sign-in changes
- 公式X・PUMPの配分
- 公式X・買い戻し焼却の開始
- 公式X・Holder Rewards
- CoinGecko・Pump.fun(PUMP)
- 金融庁・暗号資産交換業者登録一覧
- Solidus Labs・調査レポート
- Wolf Popper・集団訴訟の統合修正訴状
- The Crypto Times・証券法の請求の棄却
- The Crypto Times・他チェーンの取引追加
- The Defiant・Custom Pairs
- Cointelegraph・PumpSwapの開始
- Bitcoin.com News・3.7億ドル相当の焼却
- CoinMarketCap・Custom Pairs発表後の値動き
- Protos・iOSアプリの削除
- CoinGecko・2026年の収益ランキング
- Sherwood・累計収益10億ドル
- Tokenomist・PUMPのアンロック予定
- Wikipedia・Pump.fun
- CRYPTO TIMES・Pump.funのICO
- CRYPTO TIMES・PUMPの流通量29%の解放
- CRYPTO TIMES・ミームコイン投機が大幅失速
- CRYPTO TIMES・Pump Fundの設立
- CRYPTO TIMES・pump.fun発トークンの法的リスク
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