サム・アルトマン氏、Open AIから突如解任 | Worldcoinに及ぼす影響も懸念
Crypto Troll
Open AIは、アメリカのベンチャー企業であり、文章生成AI「ChatGPT」の開発で知られています。
ChatGPTは、特に文章生成機能が優れており、ビジネス領域での導入などで大きな注目を集めています。
そんなOpenAIは、CEOを務めるサム・アルトマン氏が突如解任し、最高技術責任者(CTO)のラ・ムラティ氏が暫定的なCEOに就任することが発表されました
i loved my time at openai. it was transformative for me personally, and hopefully the world a little bit. most of all i loved working with such talented people.
will have more to say about what’s next later.
🫡
— Sam Altman (@sama) November 17, 2023
この解任について、アルトマン氏は、「Open AIで過ごした時間は楽しかった。個人的にも、出来れば世界にとって、少しは変革につながるものだった」とXにてポストしています。
また、アルトマン氏の解任が発表された数時間後には、Open AIの共同創設者であり社長のグレッグ・ブロックマン氏も、社長を辞任することをXのポストにて発表しました。
After learning today’s news, this is the message I sent to the OpenAI team: https://t.co/NMnG16yFmm pic.twitter.com/8x39P0ejOM
— Greg Brockman (@gdb) November 18, 2023
このように大きな波紋を広げているアルトマン氏の突然の解任騒動ですが、この背景として、アルトマン氏と取締役会との対立があるとされています。
OpenAIはアルトマン氏の解任についてのアナウンスの中で、「取締役会との意思疎通において率直さを欠いており、取締役会の責任遂行を妨げているとの結論に達した」と述べています。
筆頭株主にも知らされていなかった解任。また、多くのアルトマン氏の復帰を求める声
今回の解任騒動は、取締役会によって突如として行われました。これはMicrosoftにすら知らされていなかったことでした。
Microsoftは、Open AIに100億ドルという多額の投資をしており、筆頭株主となっています。しかしながら、Axiosが関係者から掴んだ情報によれば、Open AIがアルトマン氏を更迭することを知ったのは、ニュースが報道される直前だったとのことであり、今回の解任は主要投資家にも一切知らされることなく行われた不意打ちといえるものであったことが窺えます。
今回の解任騒動に対して、既に多くの企業が反応をしていますが、それらは概して、解任を非難し、アルトマン氏の復帰を求めるものです。
ChatGPTは、アルトマン氏の解任に反対しており、解任を決定した取締役たちの入替及びアルトマン氏の復帰を求めています。
このように多くの復帰を求める声が上がっていますが、実際にアルトマン氏が復帰をするかどうかはまだ確定しておらず、復帰しない場合には、アルトマン氏は新たなベンチャーを立ち上げ、その新会社にOpenAIやChatGPTの従業員たちが参加するものと思われます。
Worldcoinへの影響はいかほどか?
ここまでOpen AIによるアルトマン氏の解任騒動について言及してきましたが、これはWorldcoinにも大きな影響を及ぼす可能性があります。
Worldcoinは、暗号資産を通じて「ユニーバーサルベーシックインカム」を実現するプロジェクトであり、実際に独自トークンである「$WLD」の発行をしています。
実はアルトマン氏は、Worldcoinの共同創設者でもあります。
今回の突然の解任の発表に対して、$WLDのトークン価格は一時8%以上下落しました。
上記のチャートを見ていただければ、アルトマン氏の解任についてのアナウンスがあった17日に価格が大きく下落していることが分かります。
しかしながら、主要投資家が強い反発を示し、多くの復帰の声が上がっていることから、値段が再び元の水準にまで戻ってきていることが分かります。
とはいえ、実際にアルトマン氏がOpen AIに復帰するのかどうかは未だ不明瞭であり、Worldcoinにもどのような影響があるのかは不明です。今後のアルトマン氏の進退に注目が集まります。