ソフトバンクが認証システムにブロックチェーン技術を導入

2018/06/01・

ユッシ

ソフトバンクが認証システムにブロックチェーン技術を導入
ct analysis
この記事の3つのポイント!・ソフトバンクがアメリカのクラウドマインズ社と共にブロックチェーン認証システムを開発
・このシステムによってユーザーはIDやパスワードを入力する必要がなくなる
・51%攻撃や、DDos攻撃への対策技術も組み込まれており高いセキュリティ能力がある

記事ソース元:SoftBank

パスワードを入力する必要がない認証サービス

ソフトバンクがブロックチェーン技術を用いた認証システムをアメリカのスタートアップ企業クラウドマインズ社と共同で開発したことを発表しました。

この認証システムはクラウドマインズ社の「ブロックチェーンベースの認証ソリューション」「モバイルキャリア認証のプラットフォーム」を組み合わせたもののようです。

今回の発表によると、モバイルデバイスの識別子(固有のID)と所有者情報をブロックチェーン上のIDに関連付けることによって、ユーザーはIDやパスワードを入力することなく様々なインターネットサービスにログインできるようになります。

今回開発された認証システムには、クラウドマインズ社のCMPC技術が採用されており、このCMPCという技術のコンセンサス(合意形成)方式としてLPOW(Legitimate Proof of Work)が使用されています。

ソフトバンクはこの仕様にした理由として、膨大な計算能力を必要とせずに「51%攻撃」を防ぐためとしています。

またDDoSの対策として、SDP(software defined perimeter)プロトコルを採用しており、この技術により高セキュリティーなID管理共通基盤を提供することができると述べています。

用語解説51%攻撃=悪意のある集団がブロックチェーンにおける取引の承認権を独占すること

DDos攻撃=標的のコンピュータに複数のマシンから大量の負荷をかけて機能停止させること

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