マイクロソフトのM12などから2000万ドル調達のプロジェクト「Space and Time」とは?
   公開日 : 2022/10/08

マイクロソフトのM12などから2000万ドル調達のプロジェクト「Space and Time」とは?

YuyaCRYPTO TIMES公式ライター

Space and Timeは、Web3のデータを高速かつトラストレスにクエリできるプラットフォームです。

Chainlinkのインキュベーションプロジェクトとして始動した同プロジェクトは先月27日、マイクロソフトのベンチャーファンド「M12」を筆頭とするインベスターから2000万ドルを調達したことを発表しました。

Space and Timeのプラットフォームはオンチェーン・オフチェーン両方を組み合わせ有用なデータを提供することで、スマートコントラクトアプリの本格的なビジネスユース実現が期待されています。

分散型データプラットフォーム「Space and Time」

Space and TimeはWeb3上に蓄積する膨大なデータへのアクセスや解析を可能にする分散型データプラットフォームです。

通常、こういったプラットフォームとのやり取りは、無数にあるデータを人間が解釈できる形にしてアウトプットするために使われるSQL(Structured Query Language)というプログラミング言語を介して行います。

一般的なビジネスではこういったデータを格納する場所を自前で用意するため信頼性が保たれますが、計算処理が分散されるWeb3上ではデータの取得や解析が本当に正しく行われたかがわからなくなります。

データの正当性を証明できる「Proof of SQL」

そこでSpace and TimeがWeb3データプラットフォームとして開発したのがProof of SQLと呼ばれる証明技術です。

Proof of SQLでは、リクエストに応じて取得データが改ざんされていないことが証明できる形で送られてきます。同技術は、zk-SNARKsと呼ばれるゼロ知識証明技術を活用しています。

外部のスマートコントラクトやオラクルがデータの正当性を直接証明できるようになることで、Web3上のデータを利用した様々なサービスが展開可能になります。

DeFiやブロックチェーンゲーミングなどの分野では、スマートコントラクトがクエリした解析データを用いてオンチェーンのままユーザーインセンティブの処理などができるようになると期待されています。

Space and Timeのサービスはアルファリリースを迎えたばかりで、現在イーサリアム、Chainlink、Polygon、Solana、Avalanche、BSC、Fantom上で展開されています。

マイクロソフトのM12などから2000万ドル調達

Space and Timeは先月27日、マイクロソフトのベンチャーファンドM12が主導するストラテジックラウンドにて2000万ドルの資金を調達したことを発表しました。

同ラウンドではほかにもFramework Ventures、HashKey、Foresight Ventures、SevenX Venturesのようなクリプトファンドや、Polygon、Avalanche、Stratosのようなブロックチェーンプロジェクトが出資しています。

公式の声明によると、今回調達した資金は主にエンジニアリングおよびプロダクトの開発に充てられ、その90%以上がSpace and Timeの顧客取得に活用されるとされています。

また、同プロジェクトはマイクロソフトのクラウドコンピューティングサービスであるAzureと統合し、ブロックチェーン上のデータを同クラウドサービスから簡単にアクセス・利用・解析できるようにもすると発表しています。

Space and Timeは今年7月にもFramework Ventures主導のシードラウンドで1000万ドルを調達しており、こちらもDigital Currency Group (DCG)やSamsungNextなどの有名な団体が資金提供を行っています。

プロジェクトのロードマップとしては今後、データベースの統合、Chainlinkの分散型オラクルの実装などが控えています。

ブロックチェーンプロジェクトやクリプトファンドのみならずマイクロソフトなどの業界外の大手ともつながるSpace and Timeが、今後プラットフォームをどう進化させビジネスユースケースを生み出していくかに注目が集まります。

Space and Time公式リンク:

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