最近書いた記事

DeFi
2024/02/19DEX(分散型取引所)とは?メリットやデメリット、代表プロジェクトを紹介
この記事では、DEX (分散型取引所) について解説しています。 DEXはブロックチェーンをベースにスマートコントラクトを活用した仮想通貨の取引所です。 通常の取引所と比較してさまざまなメリットがあり、主要DEXのひとつであるUniswapでは1日あたり3.8億ドルを超える取引が行われています。 この記事では、そんなDEXの特徴や種類、メリットやデメリットなどについて解説しています。 この記事のまとめ ・DEXはスマートコントラクトを活用した取引所 ・いくつかの種類ある ・CEXにはない仮想通貨が取引可能 ・リスクがある面も否めない ・ウォレットと仮想通貨さえあればスタート可能 DEX (分散型取引所) とは?CEXとの違いも解説 DEXの概要や種類について以下の順で解説していきます。 ・DEXの概要 ・DEXの種類 ・CEXとの違い DEXの大まかなポイントについてチェックしていきましょう。 DEXの概要 DEX (分散型取引所) は、ブロックチェーンを基盤とし、スマートコントラクトを使用してユーザー間の仮想通貨取引を可能にする取引所です。 取引に関するプロセスがブロックチェーンに記録され、スマートコントラクトを通して取引が実行されます。 多くのDEXにおいてKYC (本人確認) が不要で、ユーザーは個人のウォレットを通じて資産を直接管理します。 これにより、従来の中央集権型の取引所において懸念されてきたリスクが軽減され、匿名性の維持やプライバシーの保護が可能になりました。 DEXの種類 DEXにはいくつかの主要な種類が存在します。 注文の処理方法という点で分類すると、AMMとオーダーブックに分けられます。 AMM (Automated Market Maker:自動マーケットメーカー) のDEXは、スマートコントラクトで制御される流動性プールを通して仮想通貨取引を行うものです。流動性はユーザーから提供され、流動性を提供したユーザーには報酬が与えられます。 流動性プールには、2つのペアとなる通貨、もしくはそれ以上の通貨が存在しており、各通貨の枚数の変化や需要と供給に応じ自動的にレートが変化する仕組みです。 オーダーブックのDEXは、一般的な取引所と同様に売買注文をマッチングさせます。オーダーブックについては、取引の一部のプロセスがブロックチェーンの外で行われているケースもあります。 また、DEXの中にはデリバティブを扱っておりショートやレバレッジ取引が可能なものも見られ、各DEXによって仕組みや機能が異なることもあります。 CEXとの違い CEX (中央集権型取引所) とDEXの最大の違いは、資産の管理方法にあります。 CEXには、取引や資産を管理する主体が存在し、ユーザーの資産をシステム内で管理し、取引を行います。 一方で、DEXではユーザーが自分のウォレットで資産を保管し、スマートコントラクトを通じてユーザー間で直接取引を行います。 自身が秘密鍵を管理しているウォレットに資産があるのがDEXと捉える一方、CEXを利用する場合は一度仮想通貨をCEXに送付する必要があり、送付してからウォレットに引き出すまでの管理の主体はCEXにある状態です。 特に海外の仮想通貨取引所には各国の規制や監視が行き届いていないものも見られます。そういった主体に資金を預けるのは、一定のリスクがあると言えるでしょう。 DEXのメリット DEXのメリットについて以下の順で解説していきます。 ・中央集権に関連するリスクやデメリットが無い ・上場の自由度が高い ・構成可能性の高さ DEXが持つ強みをチェックしていきましょう。 中央集権に関連するリスクやデメリットが無い 繰り返しの内容にはなりますが、DEXには中央集権的な管理者が存在せず、スマートコントラクトを通してユーザー間で直接取引が行われるため中央集権に関連するリスクやデメリットがありません。 これにより、前述したカストディアルリスク (資産管理のリスク) や、管理者による不正操作の懸念が軽減されます。 また、取引データの透明性が保たれるため、不正取引や価格操作のリスクが低減されます。 さらに、多くのCEXで要求されるKYCも不要なので、匿名性が確保されることも特徴です。 ウォレットと仮想通貨さえあれば簡単に利用できるといったメリットも挙げられるでしょう。 上場の自由度が高い この特徴は特にAMMに顕著にみられますが、DEXでは新しいトークンやプロジェクトが簡単に上場できます。 そのため、トークンの種類や選択肢が豊富なことに加え、新興の仮想通貨や革新的なプロジェクトに早期からアクセスできる利点があります。 CEXに上場する前の段階ですでにUniswapなどで取引できるケースは非常に多いです。積極的に新興銘柄を取引したい人は是非覚えておきましょう。 構成可能性の高さ DEXは他のDeFiと同様に構成可能性が高いです。DEXではスマートコントラクトやトークンを活用しているため、異なるプロトコル間で様々な要素を組み合わせて利用可能です。 シンプルな例としてLPトークンの活用が挙げられます。UniswapなどのAMMのDEXでは、流動性プールに対して資金を提供するとそれを証明するトークン (LPトークン) が発行されます。 このトークンを他のDeFiプロトコルで使用・運用するといったことも可能です。 DEXのデメリット DEXのデメリットについて以下の順で解説していきます。 ・利便性が低い ・トラブルが多く一定のリテラシーを求める ・ウォレットの管理が難しい DEXの弱いポイント、注意したい点をチェックしていきましょう。 利便性が低い DEXはCEXと比較して利用者にとって利便性が低いことがあります。例えば、ユーザーサポートはCEXほど手厚くはない点が挙げられます。 また、UIの問題として、CEXで提供されることが多い高度なトレーディングツールや分析機能がDEXでは限られてしまいます。 さらに、日本語でのサポートがないことも多く、翻訳が必要なケースがあります。 トラブルが多く一定のリテラシーが求められる DEXを利用するにはブロックチェーンやDeFiの運用における基本的な知識が必要です。 シンプルにスワップ (通貨の交換) をするだけであれば、ウォレットの使い方とUIの使い方が分かれば利用自体は可能です。 しかし、ガス代が予想以上にかかったり、トランザクションが通らないといった現象に遭遇することが考えられます。 また、前述の通りトークンの上場が容易であるため、悪意を持っているトークンやプロジェクトが含まれている危険性もあります。例えば、既存のトークンやプロジェクトを模倣した偽物が上場しているケースなどがあります。 流動性の提供が行えるのもDEXの特徴のひとつですが、大抵の流動性プールやプロトコルごとに独自のリスクや損失の可能性が存在しています。 さらに、スマートコントラクトでバグが見つかった場合、預けている (ロックしている) 資金が失われる可能性もあり、評判の良い大手のDEXであっても欠陥が見つかることが多いものです。 DEXに限らずどのようなDeFiでも、事前のリサーチを十分にした上でリスクをしっかりと認識して利用しましょう。 ウォレットの管理が難しい DEXでは各ユーザーが自身のウォレットを管理する必要があります。 これには、秘密鍵の安全な保管、トランザクションの正確な実行、アドレスの正しい使用、承認したコントラクトやトークンの管理などのアクションが含まれます。 ウォレットの管理を誤ると、資産の損失や盗難のリスクが高まります。そのため、ウォレットのセキュリティと秘密鍵の管理には特に注意が必要です。 DEXの特性上、ウォレットは必ず利用しなければいけないため、上記のようなアクションは避けられません。 代表的なDEX 5選 代表的なDEXとして、以下の5つを解説していきます。 ・Uniswap ・Curve ・PancakeSwap ・Balancer ・GMX 主要なDEXの概要についておさえていきましょう。 Uniswap [caption id="attachment_101253" align="aligncenter" width="683"] 引用元:Uniswap[/caption] Uniswapは世界最大規模のDEXのひとつとして代表的な存在です。AMMの取引所としてはトップの取引量を持ち、TVLについてもDEX内でトップに位置しています。 イーサリアムやL2 (レイヤー2) 、BNBチェーン、Avalancheなど複数のチェーンに展開されており、様々な通貨がUniswapを通して取引されています。 2022年1月にはNFTアグリゲーターをローンチし、今後もUniswap V4のリリースに向け開発が進められることが示されており、さらに利便性が向上されることが期待されます。 AMMのDEXの利用を考えている方がまずはじめに触れることになるDEXと言えるでしょう。 分散型取引所「Uniswap(ユニスワップ)」とは?始め方、使い方を解説 Curve [caption id="attachment_101255" align="aligncenter" width="783"] 引用元:Curve[/caption] Curveは特定の資産と価格が連動しているステーブルコインの取引に特化したDEXです。UniswapのようなAMM系のDEXと同じように、Curveでは流動性プールを使用して取引を行います。 価格が安定しているステーブルコインを扱っているため、さまざまな通貨を扱っているAMM系DEXと比べてインパーマネントロスや手数料を軽減できることが期待されます。一方、AMM系DEXほど自由にプールを作成することはできないため注意が必要です。 他の主要なDEXと比較すると知名度では劣るかもしれませんが、ステーブルコイン取引においては利便性が高く、大きなシェアを持っています。 PancakeSwap [caption id="attachment_101256" align="aligncenter" width="804"] 引用元:PancakeSwap[/caption] PancakeSwapはBNBチェーンからスタートしたAMMのDEXです。当初はBNBチェーンに展開するDEXでしたが、現在は主要なDEXと同じくイーサリアムやL2、その他多数のチェーンに展開されています。 BNBチェーンは他のイーサリアム系チェーンと比較してガス代が安く、手数料を抑えることができます。 スワップやパーペチュアル (無期限先物取引) といった売買機能に加え、ファーミング、ステーキング、ロッタリー (宝くじ) 、さらにはNFTマーケットプレイスなど、多様なサービスが利用できる点も特徴です。 分散型取引所パンケーキスワップ(PancakeSwap)の特徴と使い方を解説 Balancer [caption id="attachment_101257" align="aligncenter" width="796"] 引用元:Balancer[/caption] Balancerは流動性に焦点を当てたプロトコルです。前述したDEXと同様に流動性プールを活用した取引を可能にしていますが、違いも見られます。 Balancerではプールの作成における自由度や柔軟性が高く、独自の仕組みや資産を持つ豊富なプールがあります。プールが持つ特性によって損失を抑えたり、効率性や利便性を向上させた取引が可能です。 スワップといったDEXとしての用途のみならず、Balancerの流動性を活用したさまざまなプロトコルに応用されています。 GMX [caption id="attachment_101258" align="aligncenter" width="747"] 引用元:GMX[/caption] GMXは、GLPというトークンとそれに付随する流動性を活用して取引を行う分散型デリバティブDEXです。 GMXには様々な特徴がありますが、利用者目線から見たときの主なポイントとして、レバレッジ取引が可能であることや、狭いスプレッド、ゼロスリッページ、手数料の低さなどが挙げられます。 提供している機能やUIが従来のCEXと近いため、CEXの代替として使いやすさに優れる選択肢のひとつと言えるでしょう。 分散型取引所GMXとは?概要や$GLPの特徴、使い方を徹底解説 DEXの始め方 DEXを始めるにあたって、最低限必要なものは仮想通貨とウォレットです。 仮想通貨の購入には国内仮想通貨取引所への登録が必要なので、まだの方はまずそこからはじめましょう。 はじめての国内仮想通貨取引所にオススメなのは「OKCoin japan (オーケーコインジャパン)」です。以下の記事でくわしい登録方法を解説しています。 OKCoinJapan(オーケーコイン・ジャパン)の登録方法から使い方まで解説! 次にウォレットの作成が必要です。ウォレットは使用するDEXのブロックチェーンに合わせて作成する必要がありますが、主要なDEXに幅広く対応するメタマスク (MetaMask) がオススメです。こちらも以下の記事で始め方を解説しています。 MetaMask(メタマスク)の使い方まとめ!入出金・トークン追加も超簡単 取引所への登録とウォレットの準備が完了したら、取引所で購入した仮想通貨をウォレットへ送金しましょう。 各DEXの使い方は異なっていますが、概ねウォレットとDEXを接続するだけで使用可能です。 まとめ 本記事では、DEXの特徴や種類、始め方について解説してきました。 DEXは仮想通貨の可能性や利便性を向上させ、主要なDEXでは日々アクティブに多額の取引が行われています。 今後も様々なDEXで積極的な開発やアップデートが行われる予定なので、是非DEX分野の動向を追っていきましょう。

ウォレット
2024/02/17【安全対策】メタマスク Revoke(リボーク)の概要と方法
仮想通貨のウォレットを利用する上で、意識したいのが「リボーク」の活用です。 リボークを活用するとトランザクション を発生させ、承認した内容を取り消すことが可能になります。 詐欺やウォレットへの攻撃から仮想通貨を守るために必須のアクションとなっているため、MetaMask(メタマスク)などを利用している方は必ずチェックしておきたいトピックです。 この記事では、ウォレットのリボークについて、以下のポイントから解説しています。 この記事のポイント リボークは承認した内容を取り消すこと 悪意のある攻撃からウォレットの安全性を高めるために必要 EtherScanなどから可能 利用にはガス代がかかる リボークは定期的にしておきたい 仮想通貨を守るウォレットとリボーク(revoke)の概要 DeFiやウォレットの利用に伴って、意識したいのが「リボーク(revoke)」の活用です。 リボークとは、「取り消し・撤回」といった意味を持つ言葉になっています。 ウォレットにおけるリボークについても、同様にスマートコントラクトやトークン承認の取り消しや撤回を意味します。 DeFiなどを利用する場合、各プロダクトとウォレットを接続するのみでは利用することはできません。 多くのケースで、コントラクトなどに対する「承認(Approval/ Approve)」がセットで必要になることが多いです。 ※実際に承認を行う際のMetaMaskの画面 そして、この承認を取り消すのがリボークにあたります。 DeFiなどの利用に伴って、各DeFiのプロダクトが資金にアクセスできる承認を行うのが一般的で、悪意のあるプロダクトなどに対して承認を行うと、ウォレット内の仮想通貨は紛失などの大きなリスクにさらされます。 MetaMaskの公式Twitterでもリボークの解説が発信されており、リスクの高い・身に覚えのないコントラクトに対する承認(Approve)をリボークすることを推奨しています。 Hey all, we have a VERY important PSA to help keep your assets safe ⚠️ Disconnecting MetaMask from a dapp does NOT ensure your tokens are always safe! ⚠️ When ppl say , they mean at smart contract level. Disconnecting from dapps doesn't include contracts. 1/ pic.twitter.com/9upseGjfvl — MetaMask (@MetaMask) March 4, 2022 上記のようにさまざまなリスクを回避するために、承認を取り消すリボークの存在が重要です。 ウォレット内にある仮想通貨を守るためには、必須の存在となっているため、DeFiなどに興味がある方なら必ず押さえておきたいアクションになっていると言えるでしょう。 ・MetaMask(メタマスク)の使い方まとめ!入出金・トークン追加も超簡単 ・MetaMask(メタマスク)モバイル・スマホの使い方を解説! ウォレットのリボーク(Revoke)のやり方 リボークのやり方・手順は、ツールごとにいくつか種類があります。 これから、リボークの手順について以下の3つの観点から解説していきます。 ・EtherScanなどでリボークする手順 ・REVOKEでリボークする手順 ・その他のツールの紹介 リボークのやり方を押さえて、ウォレット内の資産を守れるようにしていきましょう。 ※リボークはオンチェーンで行うため、ガス代がかかります。 EtherScanなどでリボークする手順 リボークを行う代表的な手順の1つが「EtherScan・BscScan・Polygonscan」といった各チェーンごとに存在するエクスプローラーを利用するものです。 今回は一例として「EtherScan」を用いて、リボークする手順を解説していきます。 EtherScanにアクセス 画面上部のタブメニュー内にある「More」から、「Token Approvals」を選択 「Connect to Web3」を選択 利用しているウォレットを選択し接続を完了させる リボークしたいトランザクションの「Revoke」を選択し、さらに表示される詳細を確認して再度「Revoke」を選択 ウォレット側で承認を求められたら、内容を確認してから「承認」を選択(※ガス代が高すぎないか確認をしてからトランザクションを承認しましょう) 「View your transaction」を選択 トランザクションの詳細で「Success(成功)」と表示されていれば完了 似たような手順で、他のチェーンのエクスプローラーでもリボークすることができます。 ちなみに、EtherScanでアドレスを入力すると、ウォレットの情報を元に「$ ○○○ at risk」と表示されます。 これは、現在承認しているトークンの総額を表しているため、自身のウォレットを見返す意味でも「どの程度の金額を一定のリスクにさらさしているのか?(承認しているのか)」という点の参考にしてもよいでしょう。 REVOKEでリボークする手順 次に、「REVOKE」というリボークするためのサイトで実行する方法をご紹介していきます。 REVOKEへアクセス 「ウォレットを接続する」を選択 利用しているウォレットを選択 接続後、出てきた内容からリボークしたい項目の「Revoke」を選択 ウォレット側で承認を求められたら、内容を確認してから「承認」を選択(※ガス代が高すぎないか確認をしてからトランザクションを承認しましょう) 上記の手順を完了して、リボークしたい項目が消えたらリボーク完了です。 その他のツール 前述したEtherScanやREVOKE以外にも、リボークを行うツールはいくつも存在しています。 例えば、MetaMaskのサポートでは、以下のようなツールが紹介されています。 ・Unrekt ・approved.zone ・Cointool ・beefy.finance ・EverRevoke ツールごとに微妙にUIや使用感が異なってくるので、自身にあったリボーク方法を見つけていきましょう。 なぜ重要?承認のリスクとリボークの関係 リボークの概要や実際のやり方について解説しました。 次に、なぜリボークが必要なのか?どのような場面でリボークは活用できるのか?といった点が気になる方も少なくないはずです。 そのため、これからウォレットにおける承認やリボークの詳細をもう少し解説していきます。 ・DeFiを利用する際に承認が必要になる背景 ・無制限の承認内容 ・サイトとの切断とリボークの違い リボークを通して、ウォレットを安全に使うために押さえておきたいDeFiを利用するときのウォレットの動きなどについて押さえていきましょう。 DeFiなどの利用に承認が必要な背景 DeFiなどを利用する際には、各プロダクトとウォレットを接続し、ウォレット内の仮想通貨(トークン)を用いて取引やステーキングを行うことになります。 そして、上記のようなアクションは、基本的にスマートコントラクトのコントラクト(契約)を通して実行されます。 こういったプロセスの前段階でウォレットの利用者は、コントラクトがトークンにアクセスするのを承認・拒否したり、承認内容の一部を制御することができます。 DeFiなどで多用される承認が、一定量の特定のトークンに対する「トークン承認(Token Approval)」です。 上記の承認を行うことで、DeFiの各プロダクトがウォレット内のトークンにアクセスして、取引したり転送したりする許可を与えられます。 DeFiについては以下の記事で解説しているので、気になる方はぜひチェックしてみてください。 DeFiとは?ジャンル別に徹底解説 | 代表プロジェクトも紹介 多くのケースで多額の承認を要求される 前述したとおり、DeFiなどがウォレットのトークンにアクセスするには、トークン承認が必要です。 しかし、この承認はオンチェーンで行われ、ブロックチェーン上に承認したという記録が残ります。 これは同時に、ガス代がかかってくるということでもあります。 DeFiで取引を実行するたびに承認を行っていては、利便性に欠けますし、ガス代のコストも膨らみます。 そのため、承認を行う際には、実質的に無制限のトークン承認を行うのが一般的です。 例えば、Compound(レンディングのDeFi)に対して、承認を行う際には以下のような内容が要求されます。 「承認された金額」という箇所をチェックしていると、膨大な額の承認を要求されていることがわかります。 DeFiの利用に伴って、利便性やコストの観点から上記のような承認を行うのは一般的です。 しかし、これは悪意のあるプロダクトが、承認したトークンへ無制限にアクセスできることにも繋がります。 例えば、承認したDeFiのプロダクトに脆弱性が発見されると、ウォレットへのリスクは高まると言えるでしょう。 そのため、ウォレット利用して各承認を行う際には慎重に行っていく必要があります。 承認を限定的にすることも可能 前述の通り、多くのケースで無制限の承認が求められます。 しかし、信頼性が芳しくないプロダクトに対して、無制限の承認を行うことに躊躇するケースも多いです。 このようなときに、以下の手順でアクセスを許可するトークンの数量をコントロールすることも可能です。 承認の要求画面で「アクセス許可の編集」へ 「カスタム使用限度額」で指定したい数量を入力 ただし、上記は「一定量のみの承認を行う」という操作をしているという点は押さえておきましょう。 つまり、10ETHのみを承認した場合、10ETHを利用しきると再度承認を要求されます。 そのため、著しく低い数量を入力すると高頻度で承認が必要になり、その度にガス代が必要になるため注意が必要です。 サイトとの切断とは異なるため注意 リボークと似通ったものに「各サイトとの切断(Disconnect)」が挙げられます。 上記の操作は、ウォレットと各サイト・プロダクトとの接続を切断するものです。 具体的には、各サイトと接続した際の許可が削除されます。 一例として、Uniswapと接続した際に求められる許可をチェックしていきましょう。 上記の画像を参考にすると、Uniswapとの接続に際してアドレス・残高などへのアクセスが可能になります。 各サイトとの切断は、上記のような許可を削除する操作にあたります。 一方で、リボークはウォレットが承認しているコントラクトを取り消すものであり、両者には大きな違いがあることを押さえていきましょう。 サイトとウォレットを切断したとしても、コントラクトの承認は継続しています。 つまり、サイトとウォレットの切断を行ったとしても、リボークしたことにはならないため注意が必要です。 どういった基準でリボークしていくべき? 前述したような背景から、リボークを活用することで、ウォレットの安全性を大きく高めていくことが可能です。 定期的に、承認している内容をチェックし、疑わしいものが無いか否かをチェックしておきましょう。 特に、以下のようなものに該当するプロダクトへ何らかの承認をしている場合には、注意したほうが良いでしょう。 ・接続したプロダクトのURLがおかしい ・知名度の低いプロダクト ・運営開始から間もないプロダクト ・コミュニティが存在しない、活発ではないプロダクト 上記の項目は、そもそも承認する前段階で、チェックしておくのがおすすめです。 利用するプロダクト・サイトの安全性をチェックしておくことで、詐欺のようなリスクを避けられのはもちろん、承認+リボークのコスト・手間を省くこともできます。 また、今後上記以外の注意項目がでてくる可能性もありますので、ウォレットの危機管理に関しては常に勉強が必要です。 DeFiのリスクなどについては以下の記事でも解説しているので、利用している方はぜひチェックしてみてください。 分散型金融「DeFi」を利用する上でのリスクを徹底解説 ウォレットのリボークについてまとめ この記事では、ウォレットのリボークについて解説しました。 リボークに限らず、仮想通貨周りのトピックは利用者が全面的に制御・監視できる代わりに、自らリスクを管理していく必要があります。 リボークなどを活用しながら、自身のウォレットの安全性を高めていきましょう。 ■参考資料 METAMASK Support:How to revoke smart contract allowances/token approvals、Disconnect wallet from a dapp Consensys:The Seal of Approval: Know What You’re Consenting To With Permissions and Approvals in MetaMask

初心者向け
2024/02/14ビットコインETFとは?現物/先物の違いや注目理由を解説
この記事では、ビットコインETFについて解説しています。 ビットコインETFは、ビットコインを扱ったETFを指します。 2023年に入って以降、ビットコインETF(特に現物)に関するポジティブなニュースが多く、市場・価格への影響も注目されています。*2024年1月10日、ビットコイン現物ETFは米証券取引委員会(SEC)によって承認されました。 この記事では、そんなビットコインETFについて以下の点から解説しています。 この記事のまとめ ・ビットコインを扱ったETF ・先物と現物で特性が異なる ・先物はすでに承認 ・さまざまな影響が考えられる ビットコインETFとは? これから、ビットコインETFの大まかな特徴・仕組みについて、以下の点から解説していきます。 ・ETFの概要 ・ビットコインETFの概要 ETFの概要やビットコインETFの概要ついてチェックしていきましょう。 ETFの概要 ETFとは、上場している投資信託を指します。 通常の投資信託と異なって上場しているため、市場で活発に取引されており流動性も高いです。 ETFであっても投資信託の一種のため、各銘柄によって運用方法や扱っている資産は異なっています。 一般的にETFで扱われがちな資産は、以下のようなものです。 ・株式 ・債権 ・REIT(不動産を扱ったもの) ・商品(原油, 金, 農産物など) 上記のような資産が、ETFに組み込まれることで、投資家の利便性が向上します。 例えば、日本株全体に投資したい場合、個別の銘柄を大量に購入していくよりも、日本株式全体の指数を扱っているETFを購入した方が利便性が高いです。 また、商品であればETFを購入することで、金や原油を直接保有しなくとも気軽に取引可能になります。 ビットコインETFの概要 ビットコインETFは、その名の通り、ビットコインを扱ったETFのことです。 必ずしも連動するとは限りませんが、ビットコインを原資産として扱うため、概ねビットコインの価格変動などと連動することを目指します。 すでにビットコインは市場で取引可能ですが、ビットコインETFが登場することで、他のETF同様に既存の金融市場で取引できることを意味します。 伝統的な金融市場や機関投資家などとの親和性が高く、高いニーズがあると見られています。 ビットコインETFの種類 ETFは扱っている資産だけではなく、ETFが目的とする運用方法・持ち方などよっても、その特性が異なってきます。 これは、ビットコインETFについても同様です。 主にトピックとして挙げられやすいのが、以下の2つのビットコインETFです。 ・現物 ・先物 上記の2つに分かれるビットコインETFの特性についてチェックしていきましょう。 現物のビットコインETF 現物を扱っているビットコインETFでは、実際にビットコインを保有しているETFのタイプです。 現物を扱っているため、ETFを保有している投資家は、間接的にビットコインを保有している状態に近いです。 ビットコインの管理自体を行っているのは、ETFを扱っている規制下にある金融機関です。 ただ、実際に保有しているので、ビットコインETFの価格についても、実際の市場価格がダイレクトに反映されやすいです。 また、実際にビットコインを保有する場合と比較して手数料が発生し、コストがかかります。ちなみに現在米国で上場している現物型ビットコインETFでは、運用会社によって手数料が異なり、これは投資家にとって1つの選択材料となっています。 先物のビットコインETF 現物ETFに対してもう1つあるETFの種類が先物型のビットコインETFです。 先物のビットコインETFについては、米国やそのほかの国でもすでに上場している事例があります。 先物のビットコインETFは、先物契約を扱ったETFです。先物とは何らかの資産を予め決めた期日に、決まった価格で決済する契約を取引するものです。 現物の価格と異なる将来価格がついている通貨の取引を行うイメージを持つと良いでしょう。 ビットコインETFにおいても現物と異なり、間接的なビットコインの保有を意味せず、価格変動自体を取引します。 また、価格変動の要因が複雑になりがちで、直接的にビットコインの価格が反映されるとも限りません。 現物のビットコインETFが期待される理由 先物のビットコインETFがすでに承認されている一方で、現物のビットコインETFの承認が話題になりがちなのは、いくつか理由があります。 あくまで一般的な傾向ですが、先物の代表的なコストとして、満期(予め決まった期日)が近い契約は、満期が長い契約と比較して安い価格になりやすい点が挙げられます。 というのも、満期を迎えると買い替える必要があるので、満期が長いものの方が価格が高くなりがちです。 満期で買い替えが必要な先物は持っているだけでも、現物を保有している場合と比較してコストが高くなる傾向があります。 もちろん、あくまで傾向であり、市場の状況・資産やETF自体の特性によって変化してきます。 すでに上場しているBITOについては、こういった買い替えに伴うコストは懸念されるよりも低いという見解もあります。 一方で、現物のビットコインETFであれば手数料はあれど、買い替えをする必要はないので、そもそもそのようなコストは発生しません。 コストの面から見ると、現物のビットコインETFにはより需要がある可能性があり、シンプルな現物のビットコインへの需要や価格にも反映される可能性があります。 ビットコインETFが注目されている背景 これから、ビットコインETFが注目されている背景について、挙げられがちな以下から解説してきます。 ・ビットコインETFをめぐる一連の動向 ・投資家の広がり ・価格や流動性の向上 ビットコインETFが熱いトピックになっている理由をチェックしていきましょう。 ビットコインETFをめぐる一連の動向 主に米国を中心にビットコインETFの承認をめぐるさまざまなニュースが行き交っていることが、注目される背景の1つです。 米国では、SECという政府機関によって証券が規制されており、ETFを取引できるようにするには、SECによって承認される必要があります。 ただ、現物のビットコインETFについては却下されており、米国においては実現していません。*2024年1月10日、ビットコイン現物ETFは米証券取引委員会(SEC)によって承認されました。 著名な金融機関や著名な人物(ウィンクルボス兄弟など)が申請するごとに話題になり、ビットコインの価格にも少なからず影響を与えてきました。 特に、2023年に入って以降、ビットコインETF(現物)に対する有利なニュースが度々登場するようになりました。 6月に世界最大級の資産運用会社であるブラックロックが現物のビットコインETFを申請したり、現物のビットコインETF関連の訴訟で有利な判決が下るといった事例が出てくるようになります。 投資家の広がり ビットコインETFによってもたらされるもっとも挙げられがちなメリットは、投資家のバリエーションが広がる点です。 ビットコインETFであれば、直接的にビットコインを持つ必要はありません。 秘密鍵やウォレットといった概念や実際の管理は、多くの投資家にとって大きなハードルであると考えられています。 また、仮想通貨取引所に預けるという選択肢もありこちらの方が一般的ですが、伝統的な金融機関と比較すると信頼性は高くありません。 規制された信頼性が高い金融機関が扱っており、ビットコインの保有に伴うさまざまなハードルも存在しないビットコインETFは、ビットコインを扱いたい投資家にとってメリットの大きい商品です。 価格や流動性の向上 ビットコインETFの承認で、これまで以上に機関投資家の関心を招き、多額の資金がビットコインに流れ込む可能性があります。 こういった動きは、供給が絞られているビットコインにとっては、価格にポジティブな影響をもたらすかもしれません。 また、伝統的な金融市場には高い流動性があるので、ビットコインに流れてくるかもしれません。 価格や流動性は確かではない部分が多いですが、ポジティブな影響をもたらすという見方が多いです。 ビットコインETFは承認されるのか? 注目されているビットコインETFですが、現物のビットコインETFが承認されるか否か、承認されるとしてもその時期は不透明です。*2024年1月10日、ビットコイン現物ETFは米証券取引委員会(SEC)によって承認されました。 ポジティブなニュースが出てきているのは確かですが、SECは8月末に現在申請されている全ての現物のビットコインETFに関する判断を延期しています。 SECによるこういった動きが、いつ終わるのかは未知数です。 また、実際にビットコインETFが承認されたとしても、価格や市場に対してどのような影響を与えるかは未知数です。 期待されているほど、大きなインパクトを与えないかもしれません。 追記:ビットコインETF承認とその後の影響 2024年1月10日、ビットコイン現物ETFが米証券取引委員会(SEC)によって承認されました。 関連:現物型ビットコインETFが承認|市場への影響は数ヶ月後か ETF承認の期待からか、ビットコインの価格は2023年秋頃よりじわじわと上昇し、承認の一ヶ月ほど前には600万円を上回っていました。ETF承認の直後は一時680万円程度まで高騰するも、その後すぐに売りの圧力の高まったか、一時は580万円程度まで下げることとなりました。 期待された価格上昇は起きないという主張も見られましたが、その後ビットコインETFへの資金流入の兆しが報道されはじめるに伴いビットコイン価格はみるみる上昇し、2024年2月10日にはついに700万円を突破することとなりました。 今回SECによって承認された現物型ビットコインETFは、仕組み上需要が増加するほど運用会社は市場からビットコインを集める(購入)する必要があります。ファミリーオフィスや機関投資家などの扱う資産は、一般的なユーザーと比較し莫大な規模となるケースが多いため、今後さらにビットコインの需要が増す可能性は否めません。 ビットコインETFについてまとめ この記事では、ビットコインETFについて解説しました。 さまざまな可能性から期待されているビットコインETFですが、まだまだ不透明な点が多いです。 運用会社のビットコインを扱うアドレスもリサーチ会社によって特定されていたりするので、是非自分でも色々とチェックしてみましょう。 ビットコインレイヤー Part 2:ビットコイン経済の胎動および進化する論拠 [日本語版]

DeFi
2024/02/12分散型取引所GMXとは?概要や$GLPの特徴、使い方を徹底解説
GMXは、レバレッジ・現物取引に対応したDEXです。 Arbitrum上で最も高いTVLを誇るプロジェクトで、執筆時点でのTVLは約800億にもなります。 注目が集まっている背景として、独自のトークン設計や流動性の仕組みによって、取引・報酬を利用者に提供している点が挙げられます。 この記事では、そんなGMXについて以下のような観点から解説しています。 この記事のまとめ ・GMXはレバレッジ取引に対応したDEXのひとつ ・GLPを用いて流動性を確保 ・狭いスプレッド、低い手数料で取引可能 ・流動性の提供やステーキングによって報酬を獲得 GMXとは?=レバレッジ取引に対応したDEX GMXは、現物取引とレバレッジ取引を提供するDEX (分散型取引所) です。 取引の面においては、狭いスプレッドやゼロスリッページなどを強みにしており、ArbitrumとAvalancheの2チェーンで構築されています。 デリバティブ系DEXは他にも存在していますが、GMXはユニークなトークンの設計と流動性の確保によって、大きく注目されています。 執筆時点でのGMXのTVLは800億円を超えており、このTVLは全体では31位、Arbitrum上に構築されているプロダクトでは最も高いTVLを誇っています。(参考:DefiLlama) GMXは多数のデリバティブ系のプロダクトの中でも代表的なもののひとつに挙げられ、今後注視して行きたいトピックのひとつと言えるでしょう。 想定される利用者ごとのGMXの特徴 GMXは非常に多数の特徴を持っており、各要素・特徴同士が複雑に関係しています。 そのため、以下の3つ想定される利用方法や利用者ごとの特徴・メリットについて解説していきます。 ・トレーダー ・流動性の提供者 ・GMX保有者 GMXの強み・注目ポイントをチェックしていきましょう。 トレーダー:高いスペックを持つ取引環境 GMXはトレーダーにとって理想的な取引環境を提供しています。 GMXの価格は、高い取引量を持つ複数の主要な取引所によるレートなどを元に計算され、利用者に反映される仕様になっています。 これによって、ゼロスリッページや狭いスプレッドを実現しています。 また、レバレッジ取引における手数料は0.1% (ポジションの開閉時に必要) 程度で、こちらもユーザーにとって魅力的であると言えるでしょう。 (細かな手数料は、スワップの有無など、執行する取引の内容により変動する可能性があります) 流動性の提供者:高い報酬とインパーマネントロス GMXはUniswapに代表されるようなAMMを活用したDEXではありません。 GMXでは「GLP」というトークンを用いて、ユニークな方法で流動性を確保し、トレーダーの取引を可能にします。 これから、そんなGLPの概要と報酬について解説していきます。 GLPの概要と構成している仮想通貨 GLPは複数の仮想通貨によって構成されている集合体のような存在です。 具体的には以下のような構成比率になっています。(執筆時点) ETH : 70.03% WBTC : 23.58% LINK : 18.66% UNI : 4.37% USDC.e : 10.92% USDc : 8.73% USDT : 2.02% DAI : 0.13% FRAX : 2.26% トレーダーは、前述したような主要取引所などから取得したレートに則り、GLPを構成する上記の仮想通貨により提供された流動性を用いてレバレッジ取引を行います。 流動性を提供したい方は、GLPを購入することにより、自動的に流動性の提供とステーキングを開始可能です。 また、GLPを活用した流動性の提供であれば、AMMのようにインパーマネントロスのリスクが発生しません。 (後述しますが、GLPを用いた運用にも特有のリスクが存在する可能性があります) GLPの購入によって得られる報酬 トレーダーによって支払われた手数料のうち、70%がGLP保有者に対して配布されることになっています。 具体的には、以下のような報酬がGLP保有者に対して配布されます。 ・エスクローGMX (esGMX) ・ETH ※Avalancheの場合はAVAXとesGMX esGMXは後述するGMX保有者にも配布される報酬で、1年後に全ての権利が確定し、GMXに変換できるトークンです。 執筆時点におけるGLP保有によるAPRは8.35%程度となっています。 GLPを構成する主要な資産が、ETH・WBTC・各ステーブルコインであることを考慮すると、一般的な投資商品や銀行の年利などと比較すると、高いリターンが見込めると言えます。*ただし、PRは一週間に発生した手数料によって変動するため、注意が必要です。 GMX保有者:保有による多数の報酬 GMXには、GMXというガバナンストークンが存在しており、ステーキングすることが可能です。 ステーキングすることによって、以下のような報酬を得られます。 ・ETH (総手数料のうち30%) ・エスクローGMX (esGMX) ・マルチプライヤーポイント (Multiplier Points) ※Avalancheの場合はETHがAVAXに 割合などは異なるものの、ETHとesGMXについてはGLPの保有と同様の報酬です。 一方で、マルチプライヤーポイントは、GLP保有のみでは付与されません。 マルチプライヤーポイントは、ステーキングすることで更にETHを獲得可能になるポイントのようなもので、ステーキングによって発生する報酬にブーストを掛けていくことが可能です。 マルチプライヤーポイントは、GMX・esGMXをステーキングすることによって配布され、ステーキングを解除すると消滅します。 各トークンの種類・報酬をまとめると、以下のとおりです。 各トークンなど アクションの内容 報酬の内容 GMX ステーキングによって ETH、esGMX、マルチプライヤーポイント エスクローGMX(esGMX) ステーキングによって ETH、esGMX、マルチプライヤーポイント マルチプライヤーポイント ステーキングの状況によって ETH GLP 購入と自動的なステーキングによって ETH・esGMX 全体的に、長期保有 (長くステーキング) すればするほど、利益が出やすい構造になっていると言えるでしょう。 GMXの機能ごとの使い方を解説 GMXの使い方について、以下の機能ごとに解説していきます。 ・ウォレットの接続 ・現物取引 ・レバレッジ取引 ・流動性の提供 ・ステーキング GMXを利用する前に、前提としてArbitrum・Avalancheを利用するための準備を済ませておく必要があります。 以下の記事で、各ネットワークの概要・使い方について解説しているので、まだ両者のいずれかを利用したことが無い方は参考にしててください。 ・L2ネットワーク「Arbitrum One」の概要や設定方法、基本的な使い方からリスクまで徹底解説! ・Avalancheとは?概要や使い方、注意点を解説! ウォレットの接続 GMXを利用する前に、ウォレットを接続していく必要があります。 以下の手順で、GMXとウォレットを接続していきましょう。 GMXにアクセス 「Connect Wallet」へ ウォレットを選択 ウォレットの承認を済ませる 上記の手順で、GMXのウォレットが接続されたら、GMXを利用するための準備は完了です。 GMXで現物取引 GMXで現物取引を行う手順は、以下のとおりです。 Tradeの画面で「Swap」へ 通貨と価格を入力 「Swap」へ 「Confirm Swap」へ 手数料は、各通貨・タイミングによって異なりますが、0.2%〜0.8%程度に設定されています。 GMXでレバレッジ取引 GMXでレバレッジ取引を行う手順では、以下のとおりです。 「Long (買い) 」 もしくは 「Short (売り) 」へ 通貨と数量を入力 レバレッジを選択 「Long 通貨」もしくは「Short 通貨」へ 注文の前段階で「Limit」・「Trigger(レバレッジ取引のみ)」といった注文のオプションを選択することができます。 また、ポジションなどによって担保となる通貨が異なり、各注文時に通貨が必要になった場合はスワップされ、前述した現物取引と同様の手数料が適用されます。 GMXで流動性の提供 (GLPの購入) 次に、GMXで流動性を提供する方法 (GLPの購入方法) について解説していきます。 「Buy」へ 「Buy on Arbitrum」へ (Avalancheの場合はBuy on Avalancheへ) 「Buy GLP」へ 通貨と数量を入力 「Buy GLP」へ 同じ手順で「Sell GLP」を選択することで、各仮想通貨へ振り戻すことも可能です。(GLP購入から最低15分の待機時間が必要) GLP購入時には手数料がかかりますが、この手数料は各仮想通貨の需要によって変動します。 というのも、GLPにおける各仮想通貨間の需要と供給によって、理想的な割合 (Weight) が決められており、割合を調整するために手数料が変動してきます。 例えば、ETHの割合が理想的な割合よりも大きくなっている際に、ETH建てでGLPを購入すると高い手数料が必要です。 これは、GMX内の機能に共通している仕様となっており、GLP内の理想的な割合から遠ざかる取引には高い手数料、理想的な割合に近づく取引には安い手数料が適用されます。 GMXでステーキング GMXでは、前述の通り、さまざまな場面でステーキングを多用します。 以下の手順で、GMXをステーキングしていきましょう。 「Earn」へ GMX欄の「Stake」へ 「Approve GMX」へ ウォレットの承認を済ませる 再度「Stake」へ 数量を入力 Approveと同じ手順で「Stake」へ 「Staked」の欄にGMXが反映されていたら完了 (予めGMXを保有しておく必要があります。まだGMXを保有していないという方はUniswapなどから購入しておきましょう) 同じ手順で「Unstake」からステーキングを解除することができます。 また、前述したさまざまなステーキングや報酬関連の情報・操作は、「Earn」の「Total Rewards」画面からアクセス可能です。 「Total Rewards」では、GMX内のさまざまな報酬関連の情報がまとめられており、どの程度の報酬を獲得できたのか?を確認できます。 上記画面の「Claim」を選択すると報酬を獲得することができ、「Compound」を選択すると発生した報酬を更にステーキングなどに回すことができます。 また、上記で解説した内容とほとんど同じ手順で、esGMXの運用やVest (esGMXからGMXへの換金・権利確定) を行うことが可能です。 GMXのリスクと注意点 これまでGMXの特徴や使い方について解説してきましたが、利用前に把握しておきたいリスク・注意点もいくつか存在しています。 ここからはGMXのリスクや注意点について解説していきます。 GMXの取引量と報酬の減少 GMXの報酬の配分は、手数料のうち流動性の提供者に対して70%、GMXのステーキングに対して30%を配布することで実現しています。 このことから、GMXの取引量が減少すると、GMXに関連する報酬も減少することに繋がります。 現時点では、GMXの取引量・手数料収入は安定的に推移しています。 (GMXのStatsより) ただし、これが今後も続いていくといった保証はありません。 競合の登場やGMXの欠陥などによって取引量が減少し、現在の報酬は常に増減する可能性があることは留意しておきましょう。 GLPには特有のリスクが見られる可能性 GMXの大きな特徴であり根幹でもあるGLPですが、まだまだ例の少ない取り組みである何らかのリスクが見られる可能性があります。 過去にはAVAX/USD間の価格操作があったことがGMXの公式ツイッターで発表されたこともあり、一部ではGMXの仕様が影響しているのでは?という指摘も見られました。 特に、取引・流動性周りのトピックはGLP保有者にダイレクトな影響を与える可能性があるため、注視していく必要があるでしょう。 予期せぬトラブル・バグなど 前述したようなリスクはもちろん、DeFi周りのプロダクト・プラットフォームには常に潜在的なリスクが存在しています。 スマートコントラクトにバグや脆弱性が発見されたり攻撃されるといった事例は、珍しくありません。 GMXに限らず、DeFiに触れられる際には常に一定のリスクが存在している可能性を押さえておきましょう。 GMXについてまとめ この記事では、GMXについてさまざなポイントから解説しました。 ユニークなトークンの設計や、流動性の仕組みなどさまざまな魅力的なポイントが見られます。 GMXを活用したプロダクトやプラットフォームなども登場しつつあるので、今後も注視して行きたいプロジェクトであると言えるでしょう。 最後まで読んでいただきありがとうございました。

プロジェクト
2024/01/31DeFi特化のブロックチェーン「Injective」とは?特徴や使い方を解説
本記事では、DeFiに焦点を当てたブロックチェーン「Injective」について解説しています。 Injectiveの$INJトークンは2023年1月には1ドル前後の価格をつけていましたが、その1年後の2024年1月時点では34ドルを超えており、2023年に急伸したプロジェクトの1つ挙げられています。 この記事ではそんな注目プロジェクトであるInjectiveの概要や注目点について以下の点から解説しています。 記事のまとめ ・InjectiveはDeFi向けのブロックチェーン ・EthereumやCosmosとの相互運用性 ・買い戻しとバーンによるデフレ ・FBAによるフロントランニングへの耐性 Injectiveの概要 Injectiveは、金融に焦点を当てたブロックチェーンや周辺のエコシステムの総称です。 Cosmos SDKを使用して構築されており、PoS(Proof of Stake)を採用しています。 同じ仕様を持つブロックチェーン同様、Injectiveはトランザクションの通りが早く、Ethereumやbitcoinと比較するとガス代も安いです。 直近ではAIやRWAといった注目トピックと合わせて注目度が高まっています。 ネイティブトークンの$INJには以下のような用途があります。 ・PoSへのステーキング ・ガス代としての利用 ・Injectiveに関連する機能のガバナンス $INJはブロック報酬として用いられ増加しますが、流通に当たり特徴的な機能が加えられており将来的に供給は減少する可能性があります。 Injectiveの3つの特徴 Injectiveのかんたんな特徴について、以下の3点から解説していきます。 1. DeFiに焦点を当てている 2. 高い相互運用性 3. 定期的なBurn Injectiveの強みをざっくりとチェックしていきましょう。 1. DeFiに焦点を当てている InjectiveはDeFiに焦点を当てており、実装されている機能もDeFiに関連するトピックが多いです。 例として、Injectiveが焦点を当てているジャンルとしては以下のようなものが挙げられます。 ・取引所 ・保険 ・オラクル ・デリバティブ また、直近では注目トピックの1つであるRWAに関連するモジュールを提供する旨が明らかにされました。 The Injective Volan Mainnet proposal is live! Volan brings unmatched L1 infrastructure with novel advancements including ✅The world's first ever RWA Module ✅ Enhanced Scalability ✅ New token burn capabilities ✅ And Much More 🗳️ Vote Here (IIP-314): https://t.co/lFOdcoW6PP pic.twitter.com/mvU3Begazw — Injective 🥷 (@Injective_) January 6, 2024 このモジュールを使用することで、金融機関などがトークン化した現実世界の資産を扱いやすくなります。公式によると、Injectiveはネイティブチェーン上でRWA向けのパーミッションレイヤーをサポートする唯一のチェーンとなるようです。 RWAは注目を集めているトピックの1つなのでこちらも注目ですね。 高い相互運用性 Injectiveは、高い相互運用性を持っています。 ブロックチェーンは、各チェーンごとにさまざまなルールや仕様が異なっており、基本的にトークンや情報を自由に行き来できません。 一方で、InjectiveはCosmos SDKをベースに構築されたブロックチェーンであり、IBCにも対応しています。同じくIBCに対応しているブロックチェーンと互換性があり、特にCosmos関連のエコシステムとは相性が良く、IBCに対応しているブロックチェーン間とのスムーズなトークンの移動が可能です。 また、InjectiveはEthereumとの互換性も持ちます。 Injectiveは、EthereumのMetaMaskなどのウォレットを使用してやり取りを行ったり、Injective上でERC-20トークンを扱うことも可能です。 定期的なBurn Injectiveは、定期的に$INJトークンの買い戻しを行う仕組みを実装しています。 買い戻しを行った$INJはバーンされ、市場から取り除かれます。これにより、$INJの希少性が高まりデフレ効果が期待できるとされています。 具体的な例としては、Injective上の取引所などで発生した手数料の一部を回収し、$INJの買い戻しに回されています。 Injectiveの仕組み Injectiveの仕組みについて、以下から解説していきます。 ・DeFi向けのさまざまな機能 ・フロントランニングへの耐性 ・inEVMとinSVM ・$INJのバーンークションと分配 Injectiveの注目したい機能や仕組みをチェックしていきます。 DeFi向けのさまざまな機能 Injectiveは、チェーンベースでさまざまなDeFi向けの機能を提供しています。 Injectiveのチェーンから提供されている機能を使用して、開発者はかんたんに新たなDeFiサービスを構築可能です。 例えば分散性の高いオーダーブックなどがチェーンベースで提供されており、このオーダーブックを活用して取引所などを開発できます。 また、保険やオラクルといったトピックごとにモジュールが提供されています。 フロントランニングへの耐性 InjectiveはFBA(Frequent Batch Auction)を活用して、フロントランニングを防止します。 フロントランニングとは、他のユーザーの取引情報を取得し取引がブロックチェーンに記録されるよりも前に自分が利益を得るためにオーダーを処理する行為を指す言葉です。 そしてFBAは、Injectiveの注文マッチングシステムが使用しているモデルです。 注文の種類によって若干仕様が異なりますが、概ねFBAではブロック内にある一致する注文を同じ価格で処理します。 これにより、フロントランニングを防ぐことができるとされています。 inEVMとinSVM Injectiveは、inEVMとinSVMという2つのVMのロールアップを展開しています。 inEVMはEthereumのEVM、inSVMはSolanaのSVMと互換性を持っており、各開発者はこれまでと同じ方法で各ロールアップにアプリケーションを構築可能です。 各ロールアップとも、モジュラー型ブロックチェーンのプラットフォームでロールアップの構築などを行っているCalderaとInjectiveが協力して開発しています。 $INJのバーンオークションと分配 Injectiveのネイティブトークンである$INJは、買い戻しとバーンが定期的に行われます。 前述したようなInjectiveの機能を使用している取引所などから発生した手数料のうち、40%は取引所などへ提供されます。 残りの60%はプールに集計されて、1週間に1度行われるオークションに出品される仕組みです。 オークションの落札には$INJが用いられ、落札に使用された$INJはバーンされます。 Almost 4,000 $INJ or approximately $130,000 has been burned today via the burn auction 🔥 — Injective 🥷 (@Injective_) January 4, 2024 この仕組みを通して、オークションはこれまで100回以上実施され、500万以上の$INJがバーンされました。 Injectiveの代表的なdApps Injectiveの代表的なdAppsについて、以下から3つのプロジェクトを紹介します。 ・Helix ・DojoSwap ・Talis Art Injectiveエコシステムについての見識を深めていきましょう。 Helix The new @HelixApp_ weekly market overview 🧬 Trending markets include $JUP & $ZRO Pre-Launch Futures along with $INJ $SOL & $SEI. Trading volume up to $1.3 billion in the past week alone! pic.twitter.com/QckOGifzs6 — Helix 🧬 (@HelixApp_) January 29, 2024 Helixは、Injectiveに構築されているオーダーブックの取引所です。 主にデリバティブ及び現物を扱っており、高度な注文のサポートなど多様な取引が可能な取引所になっています。 HelixはInjective上で*最も取引されているDEXで、安定的に取引量を伸ばしています。*DeFi Llamaのデータ参照 DojoSwap Hello Ninjas, In less than 1 month, we have achieved the following: ⚔️ $25,000,000 TVL ⚔️ $95,000,000 Trading Volume ⚔️ 52% Chain Dominance ⚔️ 3 Launchpads ⚔️ 15,000+ Unique Traders Feb will be an eventful month with many feature launch and launchpads lined up! #Injective… pic.twitter.com/s4VATYTwe1 — DojoSwap | 1st AMM Dex on #INJ (@Dojo_Swap) January 29, 2024 DojoSwapは、Injective上に構築されたAMMのDEXです。 さらに、DojoSwapではAMMのみならず、dINJを獲得できるLSDも提供されています。 DojoSwapは2023年末に正式ローンチした比較的若いプロジェクトです。 その一方で、TVLはLSDとAMM合わせて*約2,600万ドルで、DojoSwapを前述のHelixを抜いてもっとも資金が集まっているInjective上のプロジェクトとなっています。*記事執筆時DeFiLlama参照 Talis Art 🚀 Exciting Airdrops Alert! 🚀 Unveiling $TALIS Token Rewards for Talis Community. 🔥 Stakers on Talis' Injective validator & Users of the platform, your loyalty hasn’t gone unnoticed! 🌐💎 #TalisListing #Airdrops #TALISCommunity pic.twitter.com/e791IyxG5s — Talis Protocol (@ProtocolTalis) December 8, 2023 Talis Artは、InjectiveのNFTマーケットプレイスです。 他のNFTマーケットプレイスと同様にNFTの購入・売却・作成が可能です。 Talis Artは2021年にローンチしたマーケットプレイスで、2023年12月には$TALISという独自トークンをHelixに上場させました。 利用者などに対して今後、数回に分けてエアドロを行う旨も明らかにしています。 Injectiveの使い方・始め方 Injectiveに資金を送金する方法は、複数あります。 すでにATOMなどCosmos関連の資金を持っている方は、Cosmos Hub上のATOMなどからInjective上の$INJに、Keplrのスワップ機能から簡単に送金可能です。 Keplrのウォレットの中央下部をタップすると、以下のような画面が出てくるので、スワップしたい仮想通貨を選択(From)し、送金先(To)に$INJを指定してください。 ATOMであれば、複数の国内取引所で取り扱っています。 まだ、何も仮想通貨を持っていないという方は、ATOMを購入しKeplrに送金して、スワップするというのが一番手順が少ないはずです。 また、公式のブリッジを使用して送金する方法もあります。 コチラにアクセスして、ウォレットを選択し、送金元のチェーンと送金先のチェーンを選択して、送金したい仮想通貨と数量を入力し、送金を行ってください。 EVMのチェーンであればMetaMaskなどを使用する必要があり、各チェーンによって行き来できる仮想通貨も異なっています。 2024年1月時点で、以下のような主要なチェーンに対応しています。 ・Ethereumと一部のL2 ・Cosmos Hub ・Solana まとめ この記事では、Injectiveについてさまざまな点から解説しました。 Injectiveは、さまざまなポイントから注目の集まっているプロジェクトの1つです。 今後も注視して行きたいと言えるでしょう。

プロジェクト
2024/01/01Fuel Networkとは?特徴や今後を解説|モジュール型ブロックチェーンの可能性
この記事では、Fuel Networkについて解説しています。 Fuel Networkは、ブロックチェーンに必要な要素を分業で行うモジュール型のブロックチェーンの実行レイヤーを担います。 モジュールの特性を持つブロックチェーンは、ブロックチェーンが持つ諸問題を解決するとして注目されており、Fuel Networkはその点に取り組むプロジェクトの1つです。 過去には8,000万ドルを超える資金調達にも成功しており、各方面から注目が集まっています。 この記事では、そんなFuel Networkの概要から特徴、高いパフォーマンスを出す仕組みなどについて解説しています。 この記事のまとめ ・Fuel Networkは実行を担うレイヤー ・モジュール型のブロックチェーンでは分業で処理を行う ・Fuel Networkによると世界最速の実行レイヤー ・並列処理が可能 ・EVMを改良したFuelVMを搭載 Fuel Networkとは?=実行レイヤー特化のモジュール型ブロックチェーン Fuel Networkは実行レイヤーに特化し、ブロックチェーンをスケーリングさせるプロジェクトです。 イーサリアムの混雑・遅延・ガス代高騰を改善するために、これまでさまざまな対策が取られてきました。 その代表例が、サイドチェーンやロールアップといったソリューションです。 特にロールアップは、イーサリアムのセキュリティを備えた上で高い処理能力や低いガス代を実現することで、普及が進んでいます。 その一方で、ロールアップが処理できるトランザクションの上限は、仕様上L1の容量・能力に依存します。 そんな中で、新たなスケーリング方法として、Fuel Networkや複数のプロジェクトが提案しているのが、より一連の仕組みを分割するモジュール型のブロックチェーンです。 Fuel Networkは、モジュール型の中でも、特にブロックチェーンの処理における「実行」に焦点を当てたプロジェクトです。 Fuel Networkではさまざまな技術を用いて一定のセキュリティを確保した上で、高いパフォーマンスを発揮します。 また、Fuel Networkを開発するFuel Labsは、Blockchain CapitalとStratosが主導して2022年9月に8,000万ドルの資金調達に成功しています。 上記のようなポイントからも、Fuel Networkへ熱い視線が向けられていることが分かるでしょう。 (Fuel Networkには、Fuel v1というソリューションもありますが、そちらはロールアップで、この記事で執筆しているものとは異なります。) Fuel Networkの簡単な特徴 これから、Fuel Networkのかんたんな特徴について、以下のポイントから解説していきます。 ・モジュール型のブロックチェーンの一種 ・世界最速の実行レイヤー Fuel Networkの特別なポイントや、Fuel Networkを理解する上で必要となる基礎的なポイントをチェックしていきましょう。 モジュール型のブロックチェーンの一種 Fuel Networkは、モジュール型ブロックチェーン、モジュラー型ブロックチェーンの実行レイヤーにあたるソリューションです。 モジュール型のブロックチェーンとは、ブロックチェーンに必要な要素を各レイヤーが分割して担う方式で、分割することで分散性やスケーリングの向上が期待できます。 ブロックチェーンがトランザクションを処理し機能するには、以下の4つの要素が必要です。 実行 決済 コンセンサス データの可用性 利用者がブロックチェーンを通して行ったアクションは、上記過程を何らかの形で通ります。 実行はトランザクションを実行、スマートコントラクトのやり取りなどを実現する過程。決済は異なるレイヤー間でのやり取りや、トランザクションを確定させます。コンセンサスでは検証する主体の間で合意を行い、データの可用性は過去のデータを見られることを意味します。 通常のブロックチェーンは、上記の過程を1つのブロックチェーンで行います。(図の左側"Monolithic"部分) 一方で、モジュール型のブロックチェーンの仕組みでは、各過程を役割に応じて各レイヤーが担当します。(図の右側"Modular"部分) Fuel Networkは、上記の中でも実行レイヤーに焦点を当てたプロジェクトです。 また、モジュールの対義語として、上記の全てを1つのブロックチェーンで行う方式を「モノリシック」と呼称することもあるので合わせて覚えておきましょう。 世界最速の実行レイヤー Fuel Networkによると、Fuel Networkは世界最速の実行レイヤーです。 Fuelは後述する技術により、トランザクションの並列処理(同じタイミングで複数のトランザクションを処理)と新たなVM・言語を実装し、高いパフォーマンスを実現します。 実行レイヤーが高いパフォーマンスを発揮することで、トランザクションの速度が早くなるなど、利用者が高い利便性を享受できます。 また、Fuel Network単体でも全ての機能を持ったモノリシックなブロックチェーンとしての運用も可能ですが、そのような用途は推奨されていません。 Fuel Networkはあくまでモジュール型のブロックチェーンの普及重視しており、その中でも「早い実行レイヤー」の実現に焦点を当てています。 Fuel Networkの仕組み これから、Fuel Networkの重要な仕組み・技術について、以下の観点からさらに詳しく解説していきます。 ・実行レイヤーの役割 ・並列実行を可能にする方法 ・FuelVMと言語 ・FuelVMとEVMの比較 Fuel Networkについて理解を深めていきましょう。 実行レイヤーの役割 まず、はじめにFuel Networkが焦点を当てている実行レイヤーの役割・立ち位置について解説していきます。 モジュール型のブロックチェーンでは、ブロックチェーンを動かすために必要な要素を複数のレイヤーに分割し、複数のソリューションが各レイヤーを担当します。 Fuel Networkが焦点を当てている実行レイヤーは「トランザクションの処理・状態遷移(変化した内容を適用する)」が主な役割です。 実行レイヤーでは、上記のポイントのみを担当します。 実行された内容を検証するプロセスが必要になりますが、その他の別のレイヤーに渡すというのが、モジュール型の基本的な流れです。 前述したブロックチェーンを構成する要素に例えると、実行レイヤーは実行のみを担当します。 実行レイヤーの役割が終わった後は、決済・コンセンサス・データの可用性を別のレイヤーに渡します。 そのため、仮に実行レイヤーで何らかの問題が発生した場合、検証を行う異なるレイヤーに問題がなければ、無効なトランザクションは通りません。 また、設計に組み込まれている場合は何らかのソリューションが複数のレイヤー担うことも可能です。(Fuel Networkであれば、実行・決済など) 並列処理を可能にする方法 Fuel Networkが、高いパフォーマンスを発揮する背景の1つが、トランザクションの並列処理(同時に複数のトランザクション)を可能にしている点です。 並列処理を可能にすることで、トランザクションを処理するコンピュータが持つポテンシャルをフルで発揮できるようにします。 並列処理は、何らかの要素を共有しているトランザクションを同時に処理すると、非決定的な事例が発生する可能性がある方法。そのため、イーサリアムではトランザクションを1つ1つ順番に処理していき、シーケンシャルに実行します。 Fuel Networkでは、上記の問題を発生させず、並列処理を実装するために共有する要素をまとめたリストを作成し、そのリストを元にトランザクションを並列処理していきます。 また、そのリストは UTXO(未使用トランザクションアウトプット)を用いて実装されます FuelVMと言語 Fuel Networkが持つさまざまな特徴を実現するために、Fuel Networkでは「FuelVM」という環境と「Sway」というプログラミング言語を用います。 FuelVMは、EVMにさまざまな改良を加えたVM(バーチャルマシン)であり、同時にSolana・Cosmos・Bitcoinなども参考にしながら開発されました。 Swayは、FuelVMで使用することを想定したスマートコントラクトを扱うためのプログラミング言語で、主に、Rustをベースにして開発され、Solidityも参考にされました。 FuelVMとEVMの比較 FuelVMは、EVM(イーサリアムバーチャルマシン)と比較してさまざまな違いを持ちます。 例えば、複数のトークンをネイティブアセットとして使用可能です。 ガス料金に用いられるのはベースとなるトークンのみですが、ネイティブアセットになることができるトークンはイーサリアムのようにETHのみではありません。 ネイティブアセットのバリエーションが増えることで、利用者の観点から見たときにいくつか、利便性の向上が期待できます。 This leads to poor UX and higher cost: 2 txs instead of 1.To work around this, many apps use infinite approvals, where you approve the contract to use your entire token balance. Problem: if the contract is exploitable, *all* your tokens are gone.https://t.co/5yrXLY8nyY— John Adler | ✨🧱🟣⛺ (@jadler0) June 23, 2022 例えば、DEXの使用時において、FuelVMではETH以外のトークンであっても単一のトランザクションで扱うことが可能です。 通常、DEXを使用する際、イーサリアムではETH以外のトークンは、2つのトランザクションを通す必要があります。 2つのトランザクションを通すことでコストがかかるのはもちろんですが、特にリスクとして認識したいのは「上限のない承認」です。 2つのトランザクションのうち、1つのトランザクションはアクセスを許可するトークンの量を指定する要素があり、実用上、上限のない承認を与えていることが一般的です。(ここでトークンの金額の上限を設定すると、上限を超えると再度コントラクトの承認が必要になるため) これは、承認したコントラクトが悪意のあるものであった場合、全てのトークンが失われることを意味し、DeFiを使用する際の主要リスクの1つに挙げられます。 Fuel Networkでは、上記のような課題を解決していると言えるでしょう。 Fuel Networkとロールアップについて Fuel Networkは、その特性上、OP・ZKロールアップとの類似点が非常に多いです。 ロールアップ、Fuel Networkともに処理した内容を別のレイヤーに渡すという点では似通っています。 モジュール型のブロックチェーンの全体図を考慮すると、ロールアップは「実行」にあたるレイヤーを担っているとも言えるでしょう。 この点もFuel Networkとの類似性を高くしていますが、いくつかの違いもあります。 例えば、ロールアップはL1チェーンとの関係が非常に強く、前述した通り基盤となるL1チェーンが持つさまざまなパフォーマンス・限界に大きく左右されます。 Fuel Networkに関しては、他のモジュール型のブロックチェーンを併用して、より各レイヤーが複数のソリューションが担う構造を実現できる可能性を秘めています。 Fuel Networkの今後 Fuel Networkは、これまでいくつかのテストネットをローンチしています。 2022年9月からBeta-1、2022年11月からBeta-2、2023年3月からBeta-3、2023年9月Beta-4が実施されています。 まだ、テストネットで試験的に運用されており、明確なメインネットのローンチ時期などは判明していません。 現在、FuelではEthereumのSepoliaネットワークとBeta-4 テストネット間のブリッジを公開しています。 Fuel's native bridge is now open 🌉 Anyone can now bridge between Ethereum's Sepolia Network and the Beta-4 testnet. Enter Fuel: https://t.co/I5vq8wewI6 pic.twitter.com/zvkZdOqIPg — Fuel (@fuel_network) October 12, 2023 具体的な明言できないものの、徐々にメインネットに近づいていると考えられます。 どのテストネットについてもインセンティブがついたテストネットではないと明言されていますが、一般の利用者でも参加自体は可能です。 Fuel Networkについてまとめ この記事では、Fuel Networkについて解説しました。 Fuel Networkは、スケーリング問題やブロックチェーンのトリレンマを解決する答えの1つになるかもしれないポテンシャルを持つプロジェクトです。 Fuel Networkや、類似のモジュール型のブロックチェーンを目指すさまざまなプロジェクトには、今後も注視していきたいと言えるでしょう。 最後まで読んでいただきありがとうございました。

プロジェクト
2023/11/01Celestiaとは?特徴や今後を解説|注目のモジュラー型ブロックチェーン
Celestiaは、DA(データの可用性)レイヤーを担うモジュラー型のブロックチェーンです。 モジュラー型のブロックチェーンでは、ブロックチェーンに必要な要素をさまざまなブロックチェーンやソリューションによって担います。 複数のレイヤーが各レイヤーに特化した技術を提供することで、よりブロックチェーンをスケーリングさせていくことが可能になります。 Celestiaはそんな中でもDAレイヤーを担い、5,000万ドル以上を資金調達している注目したいプロジェクトの1つです。 この記事では、そんなCelestiaの概要や特徴、仕組みなどについて解説しています。 この記事のまとめ ・CelestiaはDAレイヤーを担う ・ロールアップや実行レイヤーの基盤となる ・低いコストでデータの可用性を向上させる ・DASやNMTといった主要な技術を持つ Celestiaとは?DA(データの可用性)レイヤーを担うモジュラーブロックチェーン Celestiaは、モジュラー型のブロックチェーンを志向し、その中で主にDA(データの可用性)のレイヤーを担うブロックチェーンです。 ブロックチェーンにおけるデータの可用性とは、すべての取引関連データが全てのネットワークユーザーにとって利用可能であるという考え方です。 モジュラー型のブロックチェーンにおいて、Celestiaはブロックチェーンの基盤となるコンセンサス・データの可用性を提供します。 これから、モジュラー型のブロックチェーンの概要とCelestiaの概要について解説していきます。 モジュラー型のブロックチェーンの概要 Celestiaについて触れる前に、モジュラー型の基本的な概要についてかんたんに解説していきます。 モジュラー型のブロックチェーンとは、ブロックチェーンに必要な要素を分割して、複数のブロックチェーン・ソリューションで構成するブロックチェーン。 前提として、ブロックチェーンに必要なものには、以下のようなものが挙げられます。 実行 決済、紛争解決 コンセンサス データの可用性 シンプルなブロックチェーンでは、上記の全ての要素を単一のブロックチェーンで処理するのが一般的です。 一方で、モジュラー型のブロックチェーンでは、上記の要素を各ソリューションが、1つまたは複数担当します。 逆に、担当している以外の要素については別のレイヤーに渡して、分業に近い形でトランザクションを処理していきます。 モジュラー型のブロックチェーンでは、各要素において特化したソリューション・ブロックチェーンを活用することで、柔軟性・分散性・スケーリングをより向上させます。 Celestiaの概要 Celestiaは、モジュラー型のブロックチェーンの中でも、コンセンサスとDA(データの可用性)を担うレイヤーのブロックチェーンです。 実行・決済といった要素を担わないため、CelestiaはコンセンサスとDAに特化しており、DAレイヤーにおけるスケーリング・最適化を行っています。 そのため、Celestiaは単体で動くL1ブロックチェーンというよりも、Celestiaの上でロールアップ・実行レイヤーのソリューションが動く基盤となるブロックチェーンです。 Celestiaは、過去に5,500万ドルの資金調達にも成功しており、モジュラー型のブロックチェーンを志向するプロジェクト代表格の1つです。 Today, we announce our $55M raise to launch a modular blockchain network so that anyone in the world can easily deploy their own blockchain.https://t.co/t2FphHuMAN — Celestia (@CelestiaOrg) October 19, 2022 メインネットのローンチについても2023年内を予定しており、何かと直近で注目ポイントが多くなっています。 Celestiaの簡単な3つの特徴 これから、Celestiaの特徴について、以下の3つの特徴から解説していきます。 ・ブロックチェーンの構築とセキュリティの確保 ・さまざまな実行レイヤーの基盤となる ・DAレイヤーにおけるスケーリング Celestiaの強みや、メリットなどをかんたんにチェックしていきましょう。 ブロックチェーンの構築と共有セキュリティの確保 Celestiaは、ブロックチェーンの構築とセキュリティの確保を容易にします。 現在、多数のブロックチェーンが運用されており、さまざまなブロックチェーンを運用することを前提としたプロジェクトも多数登場しています。アプリ固有のブロックチェーンを志向するプロジェクトやプラットフォームも出てきおり、今後もブロックチェーンの数は増加していく可能性が高いでしょう。 しかし、一般的なブロックチェーンは、各ブロックチェーンごとに独自のバリデーター群を用意する必要があります。 人気の高いプロジェクトは十分なバリデーターとセキュリティを確保できるかもしれませんが、全てのプロジェクト・人気の低いプロジェクトが確保するのは困難でしょう。バリデーター群が十分に確保できない場合、ブロックチェーンの安定性やセキュリティに大きな影響を与える可能性があります。 上記の問題に対する解決策の1つがモジュラー型のブロックチェーンであり、Celestiaもその選択肢の1つです。Celestiaを活用すれば、各ブロックチェーンがDAレイヤーにおけるバリデーターを初めから用意する必要がありません。 Celestiaは、必要に応じてブロックチェーンやソリューションを選択できるようにし、ロールアップや実行レイヤーに対して共有可能なセキュリティを提供します。 さまざまなレイヤーの基盤となる モジュラー型のブロックチェーンでは、単一のブロックチェーン・レイヤーが全ての要素を提供しません。 実行レイヤー・決済レイヤー・DAレイヤーなど、複数のレイヤーが用途に応じて組み合わさり、ブロックチェーンとして機能します。 Celestiaが焦点を当てているDAレイヤーは、実行レイヤーや決済レイヤーの基盤となる存在です。 さまざまな実行レイヤー・決済レイヤーをCelestiaが提供するコンセンサス、データの可用性(DA)を元に動かすことができます。 DAレイヤーにおけるスケーリング Celestiaは、DAレイヤーにおけるスケーリングを提供することを目的としたブロックチェーンです。 Celestiaは、スケーラビリティを「TPSをトランザクション検証するコストで割った数」として定義しています。 TPSを向上させる方法はいくつかありますが、その多くのケースで何らかのトレードオフを要求されることが多いです。 例えば、TPSが向上させると、トランザクションを処理する主体に求められる要件も厳しくなるケースが見られます。 要件が厳しくなってハードルが上がると分散性が損なわれ、ブロックチェーン自体も不安定になってしまう可能性も否定できません。 そのため、CelestiaではDAレイヤーをスケーリングするのはもちろん、後述するDAS・NMTといった技術によってコストの高騰を抑え、DAレイヤーとしての安定性も担保します。 Celestiaの仕組み これから、Celestiaで採用されている主要な技術などについて解説していきます。 ・データの可用性と諸問題について ・データの可用性サンプリング:DAS ・ネームスペースマークルツリー:NMT Celestiaの仕組みのイメージをさらに掴んでいきましょう。 データの可用性と諸問題について まず、はじめにCelestiaが担うDAレイヤーの主要トピックであるデータの可用性について解説していきます。 データの可用性とは、データが有効なものか(利用でき公開されているのか)を問うトピックです。 データの可用性が確保されていることで不正を検出したり、ブロックチェーンの状態を確認することが可能になります。 逆に、データの可用性が確保されていない場合、その中に不正なトランザクションが含まれる可能性などが出てきます。 例えば、イーサリアムのロールアップでは、何らかの方法で不正を検知する仕組みを実装した上でトランザクションを処理します。 ただし、その後処理した結果をイーサリアムに渡すことで、データの可用性はもちろん、実行レイヤー以外の要素についてはイーサリアムに依存する仕様です。 ロールアップは、イーサリアムでデータ可用性やその他の要素が補完されていることによりセキュリティを受け継いだ上で、利便性の高い環境を実現しています。 上記のようなデータの可用性を確保するには、フルノードで全てのデータをダウンロードする方法が有効です。 ただし、上記の手法ではノードへの負荷は高まります。そのため、代替案としてライトノード(ライトクライアント)というオプションもあります。 ライトノードは、ブロックの一部分のみ(ブロックヘッダーなど)を参考に、トランザクションの検証はしないノードです。 フルノードよりもノードに対する負荷は低くなりますが、ブロックの一部分のみしか参考にしないので、完璧なセキュリティを確保することは困難です。 一般的なブロックチェーンにおいて、ノードに対する負荷が強くなるとフルノードは減少する一方で、ライトノードが増加する可能性が高くなります。 ライトノードの増加とフルノードの減少は、上記のようなプロセスを担う主体を、より少ないフルノードに集中化させてしまう問題を発生させます。 データの可用性サンプリング:DAS Celestiaは、データの可用性サンプリング:DAS(Data availability sampling)という独自のアプローチで、データの可用性を確認します。 具体的にはDASによって前述の「ライトノード」でデータの可用性を確保できるようにし、セキュリティを確保した上でDAレイヤーにおけるスケーリングを可能にします。 DASは、不正行為とデータの可用性を証明する技術。DASでは、ブロックの一部分のみをいくつか分割し、それをサンプリングします。 サンプリングを複数回行うことによって、ブロックのデータの有効・無効を判断します。(サンプリングを繰り返し、有効なデータが続けば、有効なものである可能性が非常に高い) ブロックの1部分のみを参考にすれば良いので、全ての要素を確認する必要がなく、ノードに対する負荷も低くなります。 How do you do it? By sampling that block multiple times (tossing the coin). With each successful sample (the coin lands heads) you gain 50% more confidence that you have the available block. You repeat this until you have 99.99% confidence the block is available. pic.twitter.com/RBH3CtIsRK — Nick White (@nickwh8te) August 17, 2022 上記のような背景から、DASを利用するとノードへの負荷が軽減され、ライトノードでもブロックの有効・無効(データの可用性)を判断可能です。 前述した通り、通常データの可用性を確保するにはフルノードでブロックの全てを確認する必要があります。 ただし、ブロックが大きくなればなるほどノードに対する負荷は大きくなり、ノードへの負荷増は不安定な状況を生むことに繋がります。 TPSと検証するコストを考慮したCelestiaが定義するスケーリングにおいても、十分な結果が得られません。 一方で、DASを活用すればライトノードでも実行できる比較的負荷の少ない方法で、データの可用性を確保できます。 ネームスペースマークルツリー:NMT もう一つ、Celestiaの仕組みの重要な特徴である「ネームスペースマークルツリー」を見ていきましょう。 ネームスペースマークルツリー:NMT(Namespaced Merkle Trees)は、識別子によってリーフが順序付けされたマークルツリー(データを要約・検証するためのデータ構造)です。 Celestiaでは、NMTを利用して特定のデータが完全に提供されていることを証明し、特定のデータのみを実行 or 決済レイヤーに渡します。 NMTが存在することで、Celestia上に構築されている各ロールアップ・実行レイヤーが、関連するデータのみを取得可能になります。 そのため、Celestiaに構築されたロールアップは、他のロールアップやソリューションのデータを取得する必要がありません。 模索されているCelestiaの使用例 上記のような仕組みで動いているCelestiaの使用例について、模索されているものをご紹介していきます。 まず、はじめに模索されているのが、ソブリンロールアップです。 ソブリンロールアップは、データの可用性・コンセンサスなどをCelestiaが担い、実行・決済を何らかのロールアップが担う方式のロールアップです。 イーサリアムの一般的なロールアップと異なるのは、実行・決済の主体はロールアップが担っている点です。(イーサリアムのロールアップでは実行のみ) 決済のレイヤーをロールアップが担っていることにより、ロールアップの権限をより強めることが可能になり、決済レイヤーの干渉を受けずにアップグレードが可能になるなどの特徴が見られます。 また、その他にもデータの可用性のみをCelestiaが担い、実行レイヤーにロールアップ、決済・コンセンサスレイヤーにイーサリアムを組み合わせたCelestiumなどが挙げられます。 Celestiaの今後 10月末にCelestiaのメインネットがローンチされました。 Celestia mainnet is live ✨https://t.co/Sj7RAfTh4W pic.twitter.com/Sd6CsU2dwL— Celestia (@CelestiaOrg) October 31, 2023 Celestiaの$TIAトークンもBinance、OKX、Kucoin等の取引所に上場しており、トレードが可能な状態となっています。 今後、Celestia以外のモジュラー型のブロックチェーンプロジェクトのローンチも予定されており、同分野のパイオニアとなったCelestiaの今後の動向には注目です。 Celestiaについてまとめ この記事では、Celestiaについて解説しました。 Celestiaは、モジュラー型のブロックチェーンを志向し、今後DAレイヤーとして実行や決済レイヤーの基盤となる可能性があります。 さまざまな方法でブロックチェーンをスケーリングさせる方法が模索されていますが、その一つとしてモジュラー型のブロックチェーンやCelestiaについて注目していきたいと言えるでしょう。 最後まで読んでいただきありがとうございました。

プロジェクト
2023/09/23アスターネットワーク(Astar Network)とは?プロジェクトの概要を徹底解説!
この記事では、Astarについて解説しています。 Astarは日本発のパブリックチェーンで、相互運用性やマスアダプションに焦点を当てたプロジェクトです。 日系企業との連携や、米国大手のCoinbaseから出資を受けているなど、注目点も多いです。 この記事では、そんなAstarについて以下のポイントから解説しています。 この記事のまとめ ・Astarはパラチェーンの1つ ・日系企業との連携に関するニュースなどが多い ・相互運用性などに焦点を当てる ・dAppに対してステーキングが可能 Astarとは?日本発のパブリックチェーン これから、Astarの基本的なポイントについて以下の観点から解説していきます。 ・Astarの概要 ・AstarとPolkadot ・AstarのTVL Astarの大枠をチェックしていきましょう。 Astarの概要 Astarは、ブロックチェーンの相互運用性やマスアダプションに焦点を当てたプロジェクトです。 日本発のプロジェクトはいくつかありますが、その中でも代表的なプロジェクトの1つになっています。 Astarは複数の側面を持つプロジェクトですが、特に複数のVMへの対応と相互運用性、dApp ステーキング、著名な企業との連携などに対して注目が集まることが多いです。 直近では、ガバナンスやトークノミクスへの変更を行うAstar 2.0や、zkEVMへの展開など、積極的な開発が行われています。 AstarとPolkadot Astar(Astar Network)は、Polkadotのパラチェーンの枠を獲得したプロジェクトの1つです。 そのため、AstarはPolkadotのエコシステムに組み込まれています。 Polkadotでは、リレーチェーンという中心となるチェーンに、パラチェーンというチェーンが複数接続されています。 リレーチェーンを囲む形で展開されているパラチェーン同士は相互運用性を持ち、ブロックチェーンを通してさまざまなものが行き来しています。 また、リレーチェーンを中心にパラチェーンに対して、バリデーターが割り当てられており、セキュリティもパラチェーン間で共有されています。 Astarは、そんなパラチェーンの1つです。 AstarのTVL (引用元:DefiLlama) DeFiLlamaによると、全体のランキングで41位、Astarの2023年9月時点におけるTVLは約2,800万ドルです。 最盛期の2022年4月には、3億ドルを超えるTVLを持っていたので、最盛期の10分の1ほどの規模になっています。 ASTR建てのTVLでは、6分の1程度の減少になっています。 もちろん、同時期は他チェーンのTVLについても、現在よりも非常に高いTVLを維持していたので、減少率に違いはあるものの、TVLの大幅なAstar特有の現象ではありません。 また、CoinMarketCapによると、ASTRの時価総額は400億円程度、98位です。 Astarの特徴 これから、Astarの持っている特徴について以下の点から解説していきます。 ・複数のVM ・dApp ステーキング ・大企業との連携 ・zkEVMへの展開 Astarの特別な点をチェックしていきましょう。 複数のVM Astarの大きな特徴の1つが、EVMとWasmの両者に対応している点です。 EVMは、ブロックチェーンにおいてもっとも普及しているVMで多数の開発者が存在です。 ブロックチェーンにおいて、EVMの互換性の有無がdAppsがチェーンを採用する大きなポイントになることもあります。 EVMと比較して、Wasmは複数のプログラミング言語に対応していることや、性能の観点からメリットがあります。 しかし、ブロックチェーンにおいて、EVMほどの普及は見せていません。 Astarは、2023年4月に従来より目標としていたWasmの導入を完了させました。 dApp ステーキング Astarにおいて、さまざまな面から注目を集めているポイントが、dApp ステーキングです。 dApp ステーキングを端的にまとめると、Astarで開発を行っている開発者に対して、インセンティブを与えるという趣旨の仕組みです。 具体的には、dApp ステーキングは、AstarのユーザーがAstar上のdAppにステーキングできる機能です。 dAppに対するステーキング量が多いdAppほどより多くの報酬を獲得できます。 ブロック報酬の一部が報酬の元となっており、ステーキングされている限り報酬も発生するので、dApp開発者から見ると安定的な収入になり得ます。 発生した報酬は、dAppの開発者とステーキングした主体の間で、分配される仕組みです。 通常のチェーンにおけるバリデーターなど、ネットワークを保護する主体が受け取っている報酬の一部を、dApp ステーキングでは開発者とステーキングを行った主体に回します。 活発な開発を促進したり、魅力的なプロジェクトが人気を集めやすくなるといった効果を期待しています。 記事執筆時点で、2万件を超えるステーカーによって1億8,000万ドル分の$ASTRが、dApp ステーキングに対してロックされています。 Astarは、Astar 2.0としてさまざまな設計に変更を加える方針となっており、その中にTokenomics 2.0があります。 上記では、元となる全体のブロック報酬が動的になったり、インセンティブの設計も変化し、dAppステーキングについても変更が加えられる方針です。 大企業との連携 Astarはもっとも日本の大手企業と何らかの連携を行っているプロジェクトの1つです。 Astarでは、この点を積極的に強化しており、さまざまな事例が見られます。 直近ではAstarの関連会社であるStartale LabsとSonyが合弁会社を設立し、ブロックチェーンやエコシステムを行う旨を明らかにしました。 \スターテイル・ラボと新会社設立へ/ 「Sony Network Communiations Labs Pte. Ltd.」の設立が決定👐 新会社では、Web3時代を支えるグローバルインフラとなるブロックチェーンの開発を目指します。 スターテイル・ラボの詳細はこちら👇https://t.co/NmC59jccQS pic.twitter.com/GdH602nlPa — ソニーネットワークコミュニケーションズ (@sonynetworkcom) September 12, 2023 直接Astar(Astar Network)に関連して、何らかの開発が行われるのか?については不明です。 しかし、Astarエコシステムとの連携を狙った動きは期待できるでしょう。 似たような動きは複数確認できるため、今後もAstarと日本の何らかの企業が協力していくといった動きが見られる可能性があります。 zkEVMへの展開 Astarは、2023年9月に新たにAstar zkEVMを発表しました。 Astar zkEVMは、EVMと互換性を持つゼロ知識証明を活用したイーサリアムベースのロールアップです。 ロールアップは、イーサリアムなどのL1をベースに構築したトランザクションを処理するもう1つの場所のようなもので、ロールアップを活用するとイーサリアムと比較してガス代が安くなります。 (ただし、パラチェーンベースのAstarとAstar zkEVMを比較した場合、前者の方がガス代は低い) Polygon Labsと協力して提供され、10月にテストネットが運用される予定になっています。 今後、PolkadotのパラチェーンベースのAstarと、イーサリアムベースのロールアップであるAstar zkEVMが存在することになりますが、Astar zkEVMで独自のトークンを発行する予定はありません。 Astar zkEVMで発生したETH収入を元に、$ASTRを市場から買い戻し、バーンするといった大まかな方針は発表されている状態です。 これにより、$ASTR保有者に一定の恩恵が発生する可能性があります。 ただし、トークノミクスの詳細は、今後テストネットを通じて調整されます。 Astar zkEVMを通して、開発者の選択肢を増やしたり、イーサリアムのエコシステムとAstarが持つdApp ステーキングとの連携などを目指しています。 AstarのdApp ステーキングの使い方 これから、AstarのdApp ステーキングのやり方について以下の点から解説していきます。 ・dApp ステーキングのやり方 ・注意点 実際に、dAppにステーキングしていく手順をチェックしていきましょう。 dApp ステーキングのやり方 前提として、取引所などから購入した$ASTRと、それを送金したウォレットが必要となります。 推奨されているウォレットは「Polkadot{.js}」です。 コチラで、Polkadot{.js}の使い方については解説していきます。 また、MetaMaskなどを使用して、EVMからの転送を行う場合はXY Financeを使用する例が、公式ドキュメントでは紹介されています。 準備が完了したら、コチラのページにアクセスしてください。右上からウォレットを接続してください。 dApp Stakingの画面から任意のプロジェクトを選択し、以下のステーキングの画面にアクセスしてください。 使用する残高、金額やトランザクションのスピードを選択して「Confirm」を選択してください。 また、ステーキングが完了すると、「dApp Staking」の「My Staking」現在のステーキングの状態が表示されます。 各項目の意味は以下のとおりです。 Total Staked :ステークした総額 Estimated Rewards:推定される未確定の報酬。実際は変動可能性あり Re-Stake After Claiming:報酬請求時の自動的な再ステーク Total Earned (all time):これまでの獲得報酬 直近で解除する意志がないなら、Re-Stake After Claimingをオンにしておくと利便性が高いです。 また、すでに何らかのdAppsにステーキングしている場合、ほとんど同じ手順で残高を変更することで、そのまま別の新たにステーキングしたいdAppに資金を移すことも可能です。 注意点 dApp ステーキングには、いくつか注意点があります。 ステーキングを行う場合には、最低でも500ASTR以上が必要で、これ以下の金額をステーキングすることはできません。 上記に加えて、最低でも10ASTRがウォレットに残っている状態にしないといけないので、最低でも510ASTR以上が必要です。 また、ステーキングを解除できるのは10日間を経過した後からです。 一定期間はロックされるので、予め押さえておきましょう。 $ASTR購入方法 $ASTRは、さまざまな取引所から購入可能です。 ただし、国内仮想通貨取引所で$ASTRを扱っているところは限定的です。 すでに国内仮想通貨取引所で、$ASTRが扱われていない場合は、OKCoinJapanなどから購入しましょう。 OKCoinJapanでは$ASTRを取り扱っており、取引所・販売所・積立など基本的にニーズの高いサービスに対応しています。 OKCoinJapan経由から、直接ASTRのネットワークに送金することも可能です。 Astarについてまとめ この記事では、Astarについて解説しました。 日本の代表的なプロジェクトの1つであり、日系企業とのさまざまな連携など期待したい話題の多いプロジェクトでもあります。 今後、関連会社とSonyのブロックチェーン開発や、zkEVMなど注目ポイントが多いので注視していきたいと言えるでしょう。

初心者向け
2023/09/01コインベースのL2「Base」の概要や特徴、使い方を徹底解説
本記事では、米大手仮想通貨取引所Coinbase(コインベース)が開発を主導するレイヤー2 「Base」について解説します。 記事執筆時はメインネットのローンチから間もない状態でありながら、既にTVL(Total Valued Locked)は3.5億ドル以上を記録しており、L2全体ではトップ5位にランクインしています。 この記事では、そんな急成長中のBaseについて以下のポイントから解説しています。 この記事のまとめ ・BaseはCoinbase発のロールアップ ・OP Stackで構築されている ・Coinbaseとの高いシナジーが期待できる ・UniswapやCompoundなどが展開 Baseとは?= Coinbaseのレイヤー2 Baseは、Coinbaseが主導するレイヤー2(以下:L2)のオプティミスティック・ロールアップ(ORU)です。 これから、BaseとL2やロールアップの概要について、以下の観点から解説していきます。 ・L2とORU ・Baseの概要 ・BaseのTVL Baseについて大枠を把握していきましょう。 L2とORU Baseは、ORUのL2です。 ORUとは、イーサリアムなどのL1(Layer 1)を土台に構築されているL2のロールアップを指します。 L2は、L1のセキュリティを一定引き継ぎながら、別の場所・方法でトランザクションを処理可能です。 ベースとなっているL1とは別の場所でトランザクションを処理することで、手数料の低下・処理性能の向上といった効果が期待できます。 L2の中でも、ロールアップはL1と強い関係で構築されているので、L1のセキュリティを高いレベルで引き継ぐことが可能です。 ロールアップの中にも、トランザクションの処理方法によって大きく分けて2種類があります。 不正証明で楽観的な処理を行うロールアップ(ORU)と、ゼロ知識証明を活用したロールアップ(ZKRU)が存在します。 Baseは前者のORUに該当し、類似のロールアップには、同じORUのOP Mainnet・Arbitrum oneなどが挙げられます。 Baseの概要 Baseは、Coinbaseが開発したORUです。Coinbaseは、アメリカの代表的な仮想通貨取引所(CEX)です。 CoinMarketCapによると、現物の取引量ではBinanceに次いで第2位の規模を持っています。 (引用元:CoinMarketCap) そんなCoinbaseによって、主導されているプロジェクトのため注目が集まっています。 一方、詳細は後述しますがOPスタックによって構築されており、概ね全体的な設計や仕様は他のORUと仕様は変わりません。 BaseのTVL (引用元:L2BEAT) Baseは、7月に開発者向けにメインネットを公開し、8月上旬に全ユーザーを対象にしたメインネットの公開を行いました。 まだ、本格的な稼働から1ヶ月も経っていない状況ですが、L2BEATによるとTVLは2億ドル以上で第5位に位置しています。 1週間平均の推移では40%以上の伸びとなっており、資金が集まりつつあります。 Arbitrum oneやOP Mainnetほどの規模ではないものの、TVLの伸び率だけで見ると勢いのあるL2プロジェクトです。 ちなみにBaseはCoinbaseによるサポートや勢いから注目されているものの、現時点では独自トークンを発行する予定は無いと明言されています。 Baseの3つの特徴 これから、Baseの特徴について以下の3点から解説していきます。 ・ロールアップに付随する恩恵 ・OP Stack関連のプロジェクト ・Coinbaseとのシナジー Baseの特別なポイントをチェックしていきましょう。 ロールアップに付随する恩恵 BaseはORUのため、ロールアップが持っている基本的な特徴を持っています。 具体的にはガス代の低下、処理性能の向上、L1チェーンによる高いセキュリティといったポイントです。 Baseの利用者は、イーサリアムの高いセキュリティを引き継ぎながら、利便性の高い環境でさまざまなアプリケーションを触ることが可能です。 また、Baseではオンチェーンの利用に伴う諸問題を解決するアカウント抽象化をサポートしています。 CT Analysis 『Account Abstractionの基本理解 提案やユースケースの紹介・解説』レポートの配信開始 OP Stack関連のプロジェクト Baseは、OP Stack関連のプロジェクトの1つです。 OP Stackとは、L2を立ち上げる際のさまざまな要素が揃ったツールで、OP Mainnetを開発するOptimismが主導して提供しています。 Optimismは現在、OP Stackを元に構築されたさまざまなL2チェーンが利便性の高い状態で集まるスーパーチェーンというムーブメントを志向しています。 OP Stackはそんなスーパーチェーンというムーブメントの土台となる存在です。 CoinbaseはOP Stack・スーパーチェーンの構想に賛同し、OP Mainnetに次ぐスーパーチェーンとしてローンチされました。 OP Stack・スーパーチェーン共にまだまだ発展途上のトピックではあるものの、OptimismやCoinbaseが推進しているため注目したいトピックの1つと言えます。 Coinbaseとのシナジーが期待できる Baseが注目されているポイントの1つがCoinbaseとのシナジーです。 前述した通りCoinbaseは世界トップクラスの仮想通貨取引所であり、多数の認証済のユーザーを抱えています。 Base上のプロジェクトとCoinbaseに関連する数百億ドル規模の資産や製品との統合が期待できます。 CoinbaseはBaseを自社のオンチェーン製品の拠点として利用する旨を明らかにしています。 ただし、あくまでCoinbaseが主導していくのは初期段階のみで、今後成熟していくに伴って分散化される可能性についても発信されています。 Baseへのブリッジ方法を解説 これから、Baseのブリッジの使い方を解説していきます。 BaseはL2のため、Ethereumにある資金をそのまま利用することはできません。 一度、EthereumからBaseに資金をブリッジによって転送することで、Base上でトークンの購入やDeFiの利用が可能です。 以下のポイントから、ブリッジの方法と注意点について解説していきます。 ・ブリッジの手順 ・ブリッジの注意点と出金 ブリッジの手順 Baseに興味がある方は、以下の手順でBaseにブリッジしましょう。 公式のブリッジサイトにアクセスしウォレットを接続 金額と資産を選択 承認を行う (DEPOSITをクリック後、ウォレットが起動します) 他のブリッジと利用方法は、大きく変わりません。 Baseのdocで推奨されているネットワーク設定は以下のとおりです。(ネットワークのやり方) Network Name:Base Mainnet Description:The public mainnet for Base. RPC Endpoint:https://mainnet.base.org Chain ID:8453 Currency Symbol:ETH Block Explorer:https://basescan.org 前述したのはイーサリアム To Baseの手順で数分程度で完了し反映されていきますが、タイミングなどによって変動します。 ブリッジの注意点と出金 一方、注意点としてBase からEthereumといった出金の際には、1週間程度かかります。 これは他のORU全体を通して見られる現象で、ORUにて不正やトラブルが発生しないためのクールタイムのようなものです。 この撤退時間をショートカットしたい場合は、Baseによって提供されている以外の方法(サードパーティの製品)でブリッジすることで、クールタイムが圧縮される可能性があります。 Base公式のものであれば、入金と同じような手順で、以下の箇所から可能です。 「1週間も待てない」という方は分散型クロスロールアップブリッジの「Orbiter Finance」なども活用してみましょう。 【トークン発行予定】分散型クロスロールアップブリッジ「Orbiter Finance」を解説 Baseで利用可能・展開するかもしれないプロジェクト これから、Baseへの転送が完了したら利用できる・利用できるかもしれないプロジェクトを、既に他のチェーンで一定の支持を受けているものを中心に、以下の3点から解説していきます。 ・Uniswap ・Compound ・GMX Baseで使えるものをチェックしていきましょう。 Uniswap Uniswapが、Baseで利用可能です。 8月上旬にUniswapは、Baseをサポートすることを発表しており、現時点で既に利用可能になっています。 Uniswapを利用することで、仮想通貨の交換が可能です。 Uniswapとは、AMMを実装している著名な分散型取引所(DEX)で、もっとも著名なプロジェクトの1つです。 Uniswapの利用方法などはコチラ。 Compound Compoundも、Baseに展開されています。 Compoundはレンディングを提供しているプロジェクトで、仮想通貨の貸し借りが可能です。 Compoundについても、Uniswap同様に著名なプロジェクトです。 Baseにおいて対応している通貨は限定的ですが、Compoundについても早期の段階でBaseへのサポートを発表しました。 Compoundの使い方についてはコチラ。 GMX GMXについては現時点で、Baseをサポートしていません。 そのため、確定的なものではありませんが、今後Baseに展開される可能性があります。 過去にGMXのコミュニティにおいて、Baseへの展開を提案する旨が提案されました。 そのため、GMXがBaseにおいて展開されることもあるかもしれません。 Baseについてまとめ この記事では、Baseについて解説しました。 Baseは、Coinbaseが主導していることなどから大きな注目を受けています。 TVLの伸びなども顕著なので、今後注目したいロールアップの1つであると言えるでしょう。 Base 公式リンク 公式HP:https://base.org/ Twitter:https://twitter.com/BuildOnBase Discord:https://discord.com/invite/buildonbase Github:https://github.com/base-org 免責事項 ・本記事は情報提供のために作成されたものであり、暗号資産や証券その他の金融商品の売買や引受けを勧誘する目的で使用されたり、あるいはそうした取引の勧誘とみなされたり、証券その他の金融商品に関する助言や推奨を構成したりすべきものではありません。 ・本記事に掲載された情報や意見は、当社が信頼できると判断した情報源から入手しておりますが、その正確性、完全性、目的適合性、最新性、真実性等を保証するものではありません。 ・本記事上に掲載又は記載された一切の情報に起因し又は関連して生じた損害又は損失について、当社、筆者、その他の全ての関係者は一切の責任を負いません。暗号資産にはハッキングやその他リスクが伴いますので、ご自身で十分な調査を行った上でのご利用を推奨します。(その他の免責事項はこちら)

プロジェクト
2023/07/16L2ソリューション「Arbitrum One」の概要や設定方法、基本的な使い方からリスクまで徹底解説!
DeFiなどを利用していると、悩ましいのがガス代や処理性能といった問題です。 特にもっとも知名度が高いイーサリアム経済圏では、問題になりがちであると言えるでしょう。 そんな中で、活用を検討したいのがL2ソリューションであるArbitrum Oneです。 この記事では、Arbitrum Oneの概要や仕組みから、ネットワーク設定からデポジット・解除までの一連の利用方法を解説しています。 Arbitrum Oneを使いこなしていきましょう。 CT Analysis第26回レポート『Ethereumを飛躍的にスケールさせるロールアップの概要と動向』を無料公開 Arbitrum Oneの概要 まず、はじめにArbitrum Oneの概要や仕組みなどについてチェックしていきます。 Arbitrum Oneを利用する前に知りたい基本的な部分を掴んでいきましょう。 L2について Arbitrum Oneについて理解するためには、Layer1(以下L1)やLayer2(以下L2)に対する基本的な知識が不可欠なため、簡単にご紹介していきます。 なにもしていない状態(L2のソリューションなどを利用していない)で、DeFiの利用や送金などを行う場合、基本的にL1のネットワークを利用している状態です。 L1は、イーサリアムに関連したサービスやソリューションの土台となっているネットワークとなっており、一般的な環境ではL1を利用していると考えて問題ありません。 しかし、近年では利用者が増加傾向にあり、L1で処理するトランザクションも増えつつあります。 特にイーサリアムは、トランザクションが増えれば増えるほど、ガス代(トランザクションを通すときの手数料)が上がる仕組みになっています。 そのため、DeFiなどが流行した際には、ガス代の高騰が問題視されるようになりました。 このような現象に対する対処法が、L2のソリューションです。 L2のソリューションでは、L1とは異なる場所や方法でトランザクションを処理するため、ガス代軽減・処理性能向上を期待できます。 Arbitrum OneはL2ソリューションの1つ Arbitrum Oneは、前述したようなL2ソリューションの1つです。 L2ソリューションといっても、トランザクションを処理する際の仕組みによっていくつか種類があり、Arbitrum Oneは「ロールアップ」に分類されるソリューションです。 そのロールアップの中でも、Arbitrum Oneは「Optimistic Rollup」というロールアップの技術を利用したソリューションになっています。 Optimistic Rollupは、2021年12月時点でもっとも利用されている主流なロールアップです。 また、Arbitrum Oneでは、AVM(Arbitrum Virtual Machine)という実行環境で、一連のトランザクションの処理を行なっています。 ロールアップの仕組みをもっと詳しく知りたい L2周りのソリューションをチェックしたい クリプトオタクとしてもっと成長したい! という方は、ぜひCT Analysisの詳細な無料レポート『Ethereumを飛躍的にスケールさせるロールアップの概要と動向』をご覧ください。 CT Analysisでは、DeFiや仮想通貨周りの関連技術についてのレポートを「無料」で公開しています。 CT Analysisのレポートへ Arbitrum Oneの特徴 次に、Arbitrum Oneの特徴についてご紹介していきます。 Arbitrum Oneを利用することによりメリットや特別なポイントをチェックしていきましょう。 手数料が安い Arbitrum Oneを利用する際の大きなメリットは、ガス代が安くなるという点でしょう。 CT Analysisで計測したデータでは、各L2ソリューションとイーサリアムのガス代比較は、以下のような数値になっています。 イーサリアムと比較すると、Arbitrum Oneの手数料が大きく低下していることが分かります。 ただしL2ソリューション間で比較すると、Arbitrum Oneは他のロールアップ系L2ソリューションと比較すると若干割高になっています。 しかし、Arbitrum Oneよりも大幅に手数料が安い「zkSync」「Loopring」は、別のロールアップを使用したものです。 そのため、一概に比較することはできません。(特徴が異なり、各ロールアップごとにメリット・デメリットがある) L2ソリューション間の競争はあるものの、Arbitrum Oneを利用すると、イーサリアムよりもガス代の大幅な軽減が可能です。 もっとも資金が集まっている Arbitrum OneのTVLは、2023年7月時点で21.7億ドル程度の金額になっています。 [caption id="attachment_95291" align="aligncenter" width="739"] ArbitrumのTVL|画像参照元:DefiLlama[/caption] ローンチ移行、非常に早いペースで資金がロックされており、現在Arbitrum Oneは最も資金がロックされているロールアップ系L2ソリューションです。 それだけ利用されいているということですから、Arbitrum Oneを利用できる各サービス間での開発などが加速する影響が期待できるでしょう。 利用できるサービスが多い 前述の通り、Arbitrum Oneには資金が集まっているため、Arbitrum Oneに対応するサービスがすでに多数発表されています。 一例ですが、以下のようなサービスが挙げられます。 1INCH AAVE ADAMANT AMY Curve SushiSwap Uniswap また、この他にも複数のブリッジ・ウォレット・ツールなどが利用可能となっており、Arbitrum Oneに対応したプロダクトはコチラからチェック可能です。 資金が集まっており知名度が高いことから自然と周辺環境が整っているのは、Arbitrum Oneが他のL2ソリューションに差をつけているポイントに挙げられるでしょう。 $ARBの概要 ArbitrumはDAOなどの発表とともに、2023年3月に独自のトークンである$ARBが発表されました。 $ARBは以下のような割合で分配されます。 2023年7月時点で約16.4億ドルの時価総額となっており、類似のロールアップであるOP(Optimism)を大きく上回っています。 以下の記事で、ARBのエアドロを詳しく振り返っています。 Arbitrum、約2100億円規模の大型エアドロップを振り返る|今後の獲得戦略も解説 Arbitrum OneとNova・Orbitの違いを解説 Arbitrumは、現在複数のチェーン(もしくはソリューション)を展開しており、どれも名前が似通っており混乱している方もいるかもしれません。 これから、そんな方に向けてArbitrum Oneと類似するソリューションやチェーンについて解説していきます。 Arbitrum OneとNova Arbitrum Novaは、Arbitrum Oneと似通った技術を採用しているものの、一部分を犠牲にしてより低コストな処理を可能にしているソリューションです。 Arbitrum Oneではより厳格なプロセスでトランザクションを処理しイーサリアムと同等のセキュリティを確保しますが、Novaは一定のセキュリティに留まっています。 具体的には、Arbitrum Oneでは全てのデータをイーサリアムに渡しますが、Novaでは基本的に別の場所でデータを処理し、問題が発生した場合のみオンチェーンで処理します。(また必要な委員会の量も圧縮) その代償として、Arbitrum NovaではOneよりもより早く・低コストで、さまざまな処理が可能です。 Arbitrum Novaは、Oneと比較して厳格なセキュリティが必要のないユースケース(ゲームやソーシャルなど)に焦点を置いており、若干Arbitrum Oneと特色が異なります。 ただし、両者ともL2であり細かな違いはあるものの、イーサリアム上に構築されています。 Arbitrum OneとArbitrum Orbit Arbitrum Orbitは、$ARBの発表などとともに発表されたArbitrum関連の技術を活用して、L3を構築するためのソリューションです。 Arbitrum Orbitにより、開発者はL2をベースにしたL3のブロックチェーンを開発可能です。(L2のL2のようなイメージ) Arbitrum OrbitのL3は、Arbitrum One・Novaのどちらにも構築できます。 L3によって、各アプリケーション固有のブロックチェーンといったよりカスタマイズ性の高いブロックチェーンを構築できるようにすることなどが、目的となっているようです。 Arbitrum Orbitによって構築されるL3ブロックチェーンは、パーミッションレスになっており自由に開発ができ、DAOなどを通す必要がありません。(新規のイーサリアム上のL2はDAOへの提案が必要) 複数のチェーンを展開するという観点から、CoinbaseのBaseが活用したOPスタックやスーパーチェーンとの類似性なども考慮できるでしょう。 Arbitrum Oneを利用するときの全体の流れ Arbitrum Oneを利用する際に、利用までの長い手順に対して戸惑ってしまうケースも少なくありません。 特にL2ソリューションをはじめて利用するという方にとっては、ハードルになりがちです。 そのため、Arbitrum Oneを利用するときの全体の流れを、まとめておきます。 ETHなどを予め入手 MetaMaskの設定を行う ブリッジを行う(L1からL2へ) 各サービスとの接続などを行う Arbitrum Oneから資金を解除(L2からL1へ) 少々長く感じられるかもしれませんが、実際はそれほど難しくありません。 また、Arbitrum Oneの利用には、前提としてイーサリアムなどのERC20規格のトークンが必要です。 まだ、仮想通貨を購入していないという方は、日本の仮想通貨取引所でイーサリアムを購入しましょう。(ガス代の支払いなどに必要なため、イーサリアムがおすすめ) はじめての仮想通貨取引所は、ビットコイン取引量日本1位で、スマホアプリから快適に取引可能なビットフライヤーがおすすめです。 ビットフライヤーの登録はコチラ。 Arbitrum OneのMetaMaskの設定方法 これから、Arbitrum Oneを利用するために必要なMetaMaskの設定方法(ネットワーク設定)についてご紹介していきます。 以下の手順で、MetaMaskでArbitrum Oneを利用できる状態にしていきましょう。 自動で行う方法 Arbitrum Oneにアクセス ウォレットを選択 ウォレットの承認 「Add L2 Network」へ ウォレットの承認 自らネットワーク設定を行う方法 MetaMaskへ 上部へ 「ネットワークの追加」へ 情報を入力 「保存」へ 入力する情報 ネットワーク名:Arb1 RPC:https://arb1.arbitrum.io/rpc チェーンID:42161 通貨記号:ETH ブロックエクスプローラーのURL:https://arbiscan.io どちらの方法であっても、MetaMaskのネットワーク欄に「Arbitrum One」が以下のように追加されていたら、成功しています。 Arbitrum Oneのブリッジ手順 Arbitrum Oneを利用するためには、ブリッジを利用してL1の仮想通貨をL2にて利用できる状態にする必要があります。 以下の手順で、Arbitrum Oneで仮想通貨を利用できる状態にしていきましょう。 L1からL2へのBridge Arbitrum Oneのブリッジへアクセス L1からL2にBridgeする仮想通貨を選択 (ティッカーなどを検索すると出てくる) 金額を入力 「Deposit」へ ウォレットの処理などを行う また、L1からL2へのブリッジを行う際には、ウォレットのネットワーク設定を「イーサリアムメインネット」になっている必要があります。 Arbitrum Oneのネットワークでは、利用できないため注意です。 1INCHでAAVEを使える状態にしてみる これから、一例として1INCHでArbitrum Oneを利用できる状態にしてみます。 AAVEをArbitrum Oneで利用する手順 1INCHへアクセス 右上から「Arbitrum」へ 「Connect Wallet」へ MetaMaskなどのウォレットを選択 ウォレットの承認などを行う 右上に文字列が表示されたことを確認 これ以降の1INCHの利用方法は、他のネットワークと大きく変わりません。 関連:マルチチェーン対応DEXアグリゲーター「1inch.Exchange」の基本的な使い方・リスクを徹底解説! また、他のサービスでArbitrum Oneを利用する場合であっても、利用手順はネットワークの設定・ウォレットの接続を完了すれば、基本的に利用可能です。 Arbitrum Oneの解除手順(Withdraw) 次に、Arbitrum Oneの利用を解除する手順をご紹介していきます。(仮想通貨をL2からL1へ) 以下の手順で、仮想通貨をL1で利用できる状態に戻していきましょう。 Arbitrum OneのWithdraw手順 Arbitrum Oneのブリッジにアクセス 真ん中の矢印をクリックして「L2」を振替元に トークンを選択 金額を選択 「Withdraw」へ ウォレットの処理を済ませる また、ここまでの処理が終了すると「7日間」程度の検証期間が必要です。 L2からL1に仮想通貨を戻すには、7日間の期間が必要であり、なおかつ検証の終了後にいくつか手順が必要になっています。 その手順は以下のとおりです。 Arbitrum Oneのブリッジにアクセス 検証中はトランザクションの以下のような履歴が表示 [caption id="attachment_70691" align="aligncenter" width="1012"] 引用元 Arbitrum (https://arbitrum.io/bridge-tutorial/)[/caption] 検証が完了したら「イーサリアムメインネット」に切り替え 検証が完了したトランザクション履歴の欄の「claim」をクリック L2からL1へのブリッジの際には「Arbitrum Oneのネットワーク」に設定されている必要があり、最終的な請求(claim)では「イーサリアムメインネット」への切り替えが必要です。 デポジットの際の手順も考慮すると、ネットワーク設定を何度か切り替えるタイミングが複数存在するため、注意しましょう。 絶対にチェックしたいArbitrum Oneの注意点・リスク これまでArbitrum Oneの使い方などについて解説しましたが、いくつか注意点やリスクも存在しています。 把握しておかないと、仮想通貨を無くしてしまうリスクなどもあるため、利用する上での注意点を1つ1つチェックしていきましょう。 中央集権的な取引所への送金は注意 ティッカーなどがほとんど変わらないため、勘違いしやすいのですが、Arbitrumネットワーク上の通貨をそのまま中央集権的な取引所へ送金する際は注意が必要です。 現状、Binanceのような大手取引所ではArbitrumネットワークのETHに対しての対応がなされていますが、まだ多くの通貨は未対応となっています。 そして、その他の中央集権取引所では、まだArbitrumネットワークのETHすら対応していない取引所も多く存在します。 通常、中央集権的な取引所では、L1用のアドレスを表示しているため、そのアドレスにL2の仮想通貨を送金すると、仮想通貨が失われる可能性が非常に高いです。 L1へのアドレスを送金する際は、その前にArbitrumネットワークからEthereumのネットワークへ戻してから送金を行いましょう。 予期せぬトラブルが発生する可能性 Arbitrum Oneに限ったことではありませんが、基本的にDeFiなどで運用を行う場合は、エラーなどによるリスクが伴います。 しかし、Arbitrum OneなどL2ソリューションの利用には、L2特有のエラーなどが出てくる可能性が否定できません。 Arbitrum Oneの公式チュートリアルでも、スマートコントラクトのリスクが指摘されています。 このようなリスクがあることから、Arbitrum Oneの利便性が高いからと言って、全ての資産をArbitrum Oneにデポジットするといった利用はおすすめできません。 仮想通貨の取り扱いに注意 Arbitrum Oneを利用する際には、送金や、頻繁にネットワークを切り替えたり、ブリッジの際に振替先・元をチェックする機会があります。 上記のような仮想通貨を取り扱う際にミスをしてしまうと、最悪の場合仮想通貨が無くなってしまうことや、意図しない操作をしてしまう可能性が考えられます。 特に注意したいのは、L2にブリッジした仮想通貨の送金です。 例えば、L2ソリューション間であっても、他のソリューションを利用する際には一度L1にブリッジした上で、再度L2へのブリッジを行う必要があります。 また、L2にブリッジした仮想通貨をそのままダイレクトに、L1のアドレスに送金することはできません。 L2ソリューションで仮想通貨を取り扱う際は、ネットワーク・振替元・振替先や送金先の情報をしっかりと確認した上で実行しましょう。 機能に制限がある可能性あり Arbitrum Oneに対応しているサービスであっても、すべての機能が利用できるとは限りません。 例えば、1INCHで「DAO」に該当する機能は、Arbitrum Oneのネットワークで利用できない状態になっています。 他のサービスでも、イーサリアムメインネットで利用できていた一部の機能が、Arbitrum Oneでは利用できないということがあります。 各サービスの核となる機能は利用できるケースがほとんど(DEXならSwapなど)ですが、絶対に利用したい機能などがある場合は、予め各サービスの対応状況をチェックしておいた方が良いでしょう。 デポジット・解除の問題 Arbitrum Oneは、解除(Withdraw)までに7日程度の時間が必要です。 このことから、解除されるまでに仮想通貨の価格に大きな変化があった場合、機会損失が発生する可能性は否定できません。 また、デポジットを行う際はイーサリアムメインネットでのガス代が適用されるため、タイミングによっては高額なガス代が必要になる可能性があります。 しかし、上記のようなデメリットは、Arbitrum Oneというよりも、Arbitrum Oneと同じロールアップを利用している他のL2ソリューションにも共通している問題となります。 Arbitrum Oneのデメリットやその仕組みなどを正確に把握するためには、Arbitrum Oneが採用しているロールアップである「Optimistic Rollup」への理解が不可欠です。 CT Analysisのレポートでは、Optimistic Rollupのデメリットについて詳しく解説しており、それが発生してしまう仕組みについても網羅的に解説しています。 「Arbitrum Oneの裏側の仕組みをもっと詳しく知りたい!」という方は、ぜひCT Analysisのレポートをご覧ください。 CT Analysisのレポートへ Arbitrum Oneについてまとめ この記事では、Arbitrum Oneについて解説しました。 Arbitrum Oneは、L2ソリューションでもっとも注目度の高いソリューションの1つであると言え、利用を検討している方も少なくないでしょう。 しかし、注意点やリスクが無いわけではありません。 注意点・リスクを把握した上で、活用していきましょう。 画像:https://arbitrum.io/














