最近書いた記事
ウォレット
2024/04/28イーサスキャン(Etherscan)の使い方 | メリットと活用方法を解説
Etherscanは、イーサリアムのブロックチェーンに関するさまざまな情報を閲覧できるツールです。 Etherscanを活用することで、トランザクションの履歴や詳細、ブロックチェーン全体の情報などを閲覧可能になり、リサーチに応用することもできます。 この記事では、そんなEtherscanの概要から利用例、使い方について解説しています。 Etherscanとは?イーサリアムチェーン上の情報が分かるツール Etherscanは、イーサリアムの代表的なエクスプローラーです。 各ブロックチェーンには、ブロックチェーンの状態や各トランザクションの詳細が確認できるエクスプローラーがあるのが一般的です。 Etherscanは、イーサリアムのブロックチェーンを扱うエクスプローラーになっています。 Etherscanを活用することで、ウォレットの概要や過去のトランザクションの履歴を確認したり、各トークンやコントラクトのリサーチなどに活用することが可能です。 特にイーサリアムは、スマートコントラクトを通してさまざまなやり取りを行うことが多いため、DeFiなどの利用に伴って心強い存在になります。 Etherscanでできること・利用例 これから、Etherscanでできることや利用例について、以下の観点から解説していきます。 ・ブロックチェーン全体の確認 ・トランザクションの一覧と詳細 ・トークンやコントラクトの概要や詳細 Etherscanを利用するメリットや活用方法などをチェックしていきましょう。 ブロックチェーン全体の確認 Etherscanでは、イーサリアムのブロックチェーンの全体の状態をチェックすることができます。 例えば、直近のブロックやトランザクションなどから、1日あたりのトランザクション数の推移、ユニークなアドレス数、平均的なガス代の推移といったデータをチェック可能です。 「イーサリアムの利用がどのように広がっているのか?」といった点を確認するのに便利です。 トランザクションの一覧と詳細 Etherscanでは、イーサリアム上のトランザクションをアドレスごとに一覧表示させたり、各トランザクションの詳細を確認できます。 アドレスさえ入力すれば取得できるため、自身のウォレットのアドレスを入力することで、トランザクション履歴などを取得できます。 具体的には、各トランザクションの詳細をクリックすることで「トランザクションの状態」などをチェック可能です。 例えば、トランザクションの完了が遅い場合などに、Etherscanからトランザクションの詳細をチェックすることで、トランザクションが成功・保留・失敗しているのかといった点を確認できます。 トークンの概要や詳細 Etherscanでは、トランザクションのみならず、トークンやコントラクトの概要や詳細をチェック可能です。 コントラクトアドレスやトークンのティッカーを入力することで、トークン保有者の数や割合、供給量などを確認できます。 上記のような情報をチェックすることで、各プロジェクトのトークンがどのような挙動をしているのか?といったリサーチへ応用可能です。 例えば、大口の保有者(特にそのトークンを発行するプロジェクトの運営など)が、好ましくない動きをしていないか?などを確認できます。 Etherscanの使い方 これから、Etherscanの使い方について画像を用いて、以下のようなポイントから解説していきます。 ・Etherscanでガス代やブロックチェーンの状態を観察する ・Etherscanでトランザクション履歴を取得する ・トランザクションの詳細と見方 ・リボークやトークンの追加 Etherscanのベーシックな機能を使えるようになっていきましょう。 Etherscanでガス代やブロックチェーンの状態を観察する まず、はじめにEtherscanでガス代推移やブロックチェーンの状態を観察する手順について解説していきます。 Etherscanへアクセス 「Resources」の「Charts & Stats」へ チェックしたい項目へ Etherscanの「Charts & Statistic」では、大きく分けて以下のような項目ごとに、さまざまなチャートが表示されています。 項目 提供されているチャートの例 Market Data ETHの価格や時価総額など Blockchain Data 日次あたりのトランザクション数や、ユニークアドレス、ブロックサイズ、ガス代推移など DashBoards ビーコンチェーンのデポジットや、L2などへのブリッジのアクティビティなど Network Data ハッシュレートのチャート、各国のノード分付など アドレスのトランザクション履歴を取得する 次に、アドレスのトランザクション履歴を取得する方法をご紹介していきます。 Etherscanの検索枠に検索したいアドレスを入力 (自身のウォレットを検索したい場合は、MetaMaskなどからチェック可能) トランザクションの内容を確認する 「CSV Export」からダウンロード可能 各トランザクションの項目に表示されている意味は、以下のとおりです。 Txn Hash:トランザクションを特定可能な文字列 (各トランザクションに対して与えられる文字列) Method :トランザクションの概要 Block :トランザクションが追加されたブロック Age :日次 From :送付元のアドレス To :送付先のアドレス Value:価値 Txn Fee :手数料 上記のような履歴を取得することで、取引を振り返ったり、何らかの精算を行う際(税金など)に活用できます。 トランザクションの詳細と見方 Etherscanでは、前述したようにトランザクションを一覧表示できますが、トランザクションの内容をより詳細に確認することもできます。 以下の手順で、トランザクションの詳細をチェックしていきましょう。 確認したいトランザクションの「Txn Hash」へ トランザクションの情報を閲覧可能 さまざまな情報が表示されていますが、トランザクションの詳細をチェックすることで、特に注目したい項目に以下のようなものが挙げられます。 Status:トランザクションの状態 (Successと表示されていなければ完了していない) Transaction Action :トランザクションのより詳細な実行内容 リボークやトークンの追加 Etherscanでは、ブロックチェーン全体の情報ややトランザクションのみならず、リボーク・トークンの追加などに活用することができます。 リボークとは、トークンへの承認を取り消すアクションのことで、安全にウォレットを利用するに伴って、非常に重要な存在です。(DeFiなどを利用したことがある方は、高確率でトークンへの承認を行っています) また、何らかのトークンをウォレットに送金している場合でも、MetaMaskなどでトークンの情報を追加していない場合は、表示されないケースがあります。 こういった場面でも、Etherscanを活用すると、コントラクトアドレスを調べてMetaMaskなどに追加していくことが可能です。 リボークとトークンの追加に関しては、以下の記事で解説しています。 ・【安全対策】メタマスク Revoke(リボーク)の概要と方法 ・MetaMask(メタマスク)モバイル・スマホの使い方を解説! Etherscanについてまとめ この記事では、Etherscanについて解説しました。 Etherscanを用いることで、自身のウォレットで行ったさまざまな履歴や、各トークンのリサーチなどを円滑に進めていくことができます。 Etherscanを活用して、イーサリアムのDeFiなどを快適に利用していきましょう。 PolygonScan(ポリゴンスキャン)とは?概要や使い方を解説
DeFi
2024/04/25おすすめの DEX(分散型取引所)とは?リスクや注意点も解説
この記事では、おすすめのDEX(分散型取引所)について解説しています。 DEXはブロックチェーンとスマートコントラクトを活用し、CEX(中央集権型取引所)には無い魅力を持っています。 しかし、各DEXによって持っている特徴や機能大きく異なっています。 この記事では、多種多様なDEXの中から自分にあったDEXを見つけるためのポイントを以下から解説していきます。 この記事のまとめ ・DEXは用途やチェーンなどに応じて選定 ・DEXによって仕様や機能は大きく異なる ・DEXでもショートやレバレッジは利用可能 ・DEXの利用にはさまざまな注意点があるため注意が必要 DEXとは?概要をおさらい DEX(分散型取引所)は、中央集権的な仲介者を排除し、スマートコントラクトなどを通して、ユーザー間での仮想通貨の取引を可能にするソリューションです。 DEXは、ブロックチェーンやスマートコントラクトを活用しているため、取引の透明性が高いことが特徴です。 また、ユーザーはDEXの利用に伴い、各自が管理するウォレットを通して取引を行うのが一般的なため、自身の資産を直接コントロール可能できます。 DEXは上記のようなブロックチェーンやスマートコントラクトのメリットを活かしつつ、仮想通貨のスワップや運用ができます。 DEXの選び方 これから、DEXの選び方について以下のポイントから解説していきます。 ・TVLや取引量の多さ ・展開しているチェーン ・用途別に必要な機能・取引 ・エアドロップの有無 DEXの選ぶ際のポイントを、かんたんにチェックしていきましょう。 TVLや取引量の多さ DEXを選ぶ際、重要な指標の一つがTVL(Total Value Locked)です。 TVLは、DEXに預けられている・ロックされている資産の総額を指し、プラットフォームの人気や信頼性を示す指標の1つになります。 また、DEXを測る指標として取引量(取引ボリューム)も重要です。 取引量が多いことは、アクティブに利用しているユーザーが多いことを示すケースが多いため、プラットフォーム選びの際に重要な観点となります。 展開しているチェーン DEXが採用しているチェーンを確認するのも重要な要素です。 ブロックチェーンはそれぞれ独自の特性を持ち、取引の速度やコスト、セキュリティ面で異なる利点を有しています。 例えば、レイヤー1のEthereumは多くのDEXで採用されており、TVLも多い傾向にありますが、ガス代(手数料)が高いケースが多いです。 一方で、同じようなセキュリティを共有しているEthereumをベースとしたレイヤー2周りのプラットフォームでは、ガス代が低くなる傾向があります。 チェーンによって、ガス代として使用する仮想通貨も変わってくるケースが多いため、用途や各チェーンの特性を考慮した上で、用意する仮想通貨や使用するDEXを選定するのがおすすめです。 用途別に必要な機能・取引 DEXを選ぶ際には、目的や用途に合わせた機能や取引の種類を考慮しておきましょう。 例えば、シンプルにスポット取引を主に行う場合は、多様な通貨ペアや高い流動性を提供するDEXが適しています。 また、デリバティブ取引やレバレッジ取引に興味がある場合は、これらの取引をサポートするDEXを選ぶ必要があります。 さらに、ファーミングやステーキングを主な目的とする場合、何らかの形で高い利回りを提供するDEXや、独自のトークンを使ったインセンティブがあるDEXが適切かもしれません。 おすすめのDEXランキングTOP5 これから、おすすめのDEXランキングを、以下から解説していきます。 Hyperliquid Logx Satori Finance IntentX Hyperliquid 実施元 Hyperliquid 獲得方法 DEXでのトレード、流動性提供 期間 2023年11月~2024年4月の利用量に置応じてポイント付与 配布トークン ポイントベースにより独自トークン付与 公式サイト https://hyperliquid.xyz/(こちらから登録でテイカー手数料が4%割引) Hyperliquid(ハイパーリキッド)は、仮想通貨の無期限先物の板取引を行うDEXです。 オリジナルネットワークのHyperliquid L1で稼働しているので、注文や清算などの処理速度が高速で、快適に利用できます。 Hyperliquidは2023年11月から半年間にわたりエアドロップに繋がるポイントプログラムを開始しており、トレードや流動性提供をするとポイントが付与されます。 ポイントの売買ができるプレマーケットサイト「Whales」では、Hyperliquidのポイントが一時7ドル以上で取引された経緯もあり期待値の高さがわかります。 ネイティブトークンのローンチ後にはステーキングも予定していて、エアドロップによるトークンの活用法にも注目です。 【Hyperliquidの特徴・使い方】ポイント獲得でエアドロップの可能性!? Logx 実施元 LogX 獲得方法 DEXでのトレード、流動性提供 期間 毎週金曜日に2,000,000トークンプールから付与 配布トークン LOGX 公式サイト https://www.logx.trade/ (こちらから登録で取引手数料が5%還元) Log X(ログエックス)は、シームレスで効率的なレバレッジ取引を提供するDEXで、すでに総取引高は50億ドルを超え、11万人以上のユーザーが利用しています。 USDTまたはUSDCを担保としてトレードでき、USDC・USDTの流動性提供の引き換えに、LLPトークンを獲得して報酬を得ることも可能です。 エアドロップに関して、毎週金曜日に2,000,000トークンプールから$LOGXが付与されます。獲得した$LOGXはトークンのローンチタイミングで請求可能となり、このプログラムはトークン販売まで継続されます。 また、LogX (pro) を利用すると、Orderly Networkという別の注目プロジェクトのエアドロップも狙えるのもおすすめのポイントです。 LogXは、これまでSEQUOIAやCoinbace Venturesなどの有名VCから合計610万ドルの資金調達を実施しており、期待値の高さをが窺えます。 DEX「LogX」の使い方を解説|特徴やエアドロップについても紹介! Satori Finance 実施元 Satori Finance 獲得方法 DEXでのトレード、TVL入金額、取引完了額に応じてポイントを貯める 期間 シーズン1が2024年4月1日スタート 配布トークン ポイントベースにより独自トークン付与 公式サイト https://satori.finance/ Satori Finance(サトリ ファイナンス)は、L2チェーンに対応する無期限先物のDEXです。 取引処理をオフチェーンで行うPolygon zkEVMやzkSync Eraなどの5つのL2チェーンに接続して取引可能です。 オフチェーン集約とオンチェーン決済によって、両方の良いとこ取りをしてユーザーの選択肢を広げます。 独自のポイントプログラムは2023年3月からスタートしていて、取引や流動性提供によってポイントが貯まり、後のエアドロップに繋がると予想されています。 プロジェクトはシードラウンドで1,000万ドルの資金調達を実施しており、Polychain Capitalなどの有名VCが価値を見込んでいることもあり、エアドロップへの期待値も高いです。 DEX「Satori Finance」の使い方|無期限先物取引が可能 IntentX 実施元 Intent X 獲得方法 Base、Blastで取引する 配布トークン $xINTX 公式サイト https://intentx.io/(こちらから登録でエアドロポイントを獲得) IntentX(インテントエックス)は、最大60倍のレバレッジで250種類以上の通貨を取引できる無期限先物取引を提供するDEXです。 価格決定をAMMやオラクルに依存せず、CEXの流動性を取り込むことで低コストと流動性の高い取引を実現しています。これをインテントベースの取引と呼び、競合がなく快適に利用できるのがメリットです。 ガバナンストークンである$INTXをステーキングすると得られるのが$xINTXです。エアドロップでは、この$xINTXがポイントの獲得量に応じて配布されます。 ポイントはIntentXでの取引量に応じて配られるので、取引ボリュームを稼いでエアドロップ獲得の流れです。 シードラウンドと資金調達ラウンドで合計4,300,000ドルを実施していて、Magnus Capitalなどの有名VCなどから注目されていることもあり、エアドロップの期待値も高いですね。 DEX「IntentX」の特徴・使い方!xINTXを貯めてエアドロップを獲得しよう DEXを利用するときの注意点 これから、DEXを利用するときの注意点について以下から解説していきます。 ・スワップと損失 ・ウォレットやコントラクトの管理 ・ファーミングや運用のリスク ・予期せぬトラブルへの心構え DEXには魅力的な利回りや利便性を提供をしているものが多いですが、いくつかある注意点チェックしていきましょう。 スワップと損失 当然ですが、仮想通貨の取引を行う場合は損失が発生する可能性があります。 これは、DEX・CEXに共通しているポイントです。 また、上記に加えて、DEXの場合は流動性の観点からそれほど大きくない取引であっても、価格に対して大きな影響を与えてレートが悪くなることがあります。 特にAMMのDEXで、流動性の低いプールを通した取引を行うと、レートが悪い状況で通貨の交換を行ってしまう事態が発生することが多いです。 管理が行き届いている傾向が高いCEXのように全ての通貨に対して、十分な流動性があるとは限りません。 ウォレットやコントラクトの管理 DEXを利用する際は、ウォレットのセキュリティとスマートコントラクトのリスク管理が必要です。 ユーザーは自身の秘密鍵を厳格に管理し、ウォレットのセキュリティを確保する必要があります。 また、秘密鍵のみならず、DEXはスマートコントラクトによって運用されているため、コントラクトのバグや脆弱性によるリスクも存在します。 利用しているDEXにおいて脆弱性が見られた場合、DEXにロックしている仮想通貨や、承認しているコントラクト経由からウォレットの資産にリスクが発生することもあります。 信頼できるDEXを選び、定期的にセキュリティのアップデートや情報を確認することが重要です。 また、仮に一般的に信頼できる・知名度があるDEXであっても、上記のようなトラブルが起こることがあるのは常に頭に入れておきましょう。 ファーミングや運用のリスク DEXに限らず、DeFi全体のファーミングや運用にはリスクが伴うことが一般的です。 高いリターンを提供するプラットフォームほど、リスクも高くなる傾向にあります。 しかし、そうでない場合でも前述したような脆弱性などのリスクがあります。 基本的に、ファーミング周りのトピックでは、何らかのリスクがあると考え、そのリスクが許容できるものであるかチェックするのがおすすめです。 予期せぬトラブルへの心構え 上記したようなものに加えて、DEXやDeFiの利用にはこれまで想定していなかったリスクやトラブルが発生することがあります。 その発端となるのはケアレスミスからプロトコルの根本的な脆弱性など幅広いです。 常に予期せぬトラブルが発生すると考えて使用しましょう。 おすすめのDEXまとめ この記事では、おすすめのDEXをテーマにさまざまなポイントについて解説しました。 前述したようにDEXには、さまざまな特性を持つ多種多様なプロトコルが存在しています。 用途などに応じて、必要なDEXを選定していきましょう。 免責事項 ・本記事は情報提供のために作成されたものであり、暗号資産や証券その他の金融商品の売買や引受けを勧誘する目的で使用されたり、あるいはそうした取引の勧誘とみなされたり、証券その他の金融商品に関する助言や推奨を構成したりすべきものではありません。 ・本記事に掲載された情報や意見は、当社が信頼できると判断した情報源から入手しておりますが、その正確性、完全性、目的適合性、最新性、真実性等を保証するものではありません。 ・本記事上に掲載又は記載された一切の情報に起因し又は関連して生じた損害又は損失について、当社、筆者、その他の全ての関係者は一切の責任を負いません。暗号資産にはハッキングやその他リスクが伴いますので、ご自身で十分な調査を行った上でのご利用を推奨します。(その他の免責事項はこちら)
プロジェクト
2024/03/18pSTAKE Financeとは?Cosmosでのリキッドステーキングを実現
pSTAKEは、リキッドステーキングを提供するプロジェクトです。 Ethereumと比較してまだ発展途上のCosmosにおけるリキッドステーキングに焦点を当てています。 過去には1,000万ドル規模の資金調達にも成功しており、Binance Labsからの出資を受けたプロジェクトでもあります。 この記事では、そんなpSTAKEの概要・特徴などについて以下の点から解説しています。 この記事のまとめ ・pSTAKEはCosmosを中心にLSTを扱う ・CosmosやPersistence Oneを活かしてかんたんにステークが可能 ・ステークするとstkATOMを獲得可能 ・潜在的なエアドロの機会も pSTAKEとは? [caption id="attachment_109897" align="aligncenter" width="1024"] 引用元:pSTAKE[/caption] pSTAKE (pSTAKE Finance) は、Cosmosのエコシステムを中心に展開するリキッドステーキングのプロトコルです。 pSTAKEを通して、ATOMなどをステークすることによって、そのポジションを表すstkATOMを受け取れます。 おおむね、コンセプトはEthereumのエコシステムで見られるようなリキッドステーキングのプロトコルと変わりません。 pSTAKEは、ATOM周りのリキッドステーキングを扱うPersistence Labsが母体となって運用されています。 Persistence LabsはpSTAKEの他にも、DEXのDexterなどの開発を行っています。 また、上記の各プロトコルは、リキッドステーキングに焦点を当てたアプリチェーンであるIBC対応のPersistence One上に構築されています。 pSTAKEの3つの注目点 ・多額の資金調達 ・長期間の運営と1,900万ドルのロック ・マルチチェーンに対応 pSTAKEの注視したい点をチェックしていきましょう。 多額の資金調達 pSTAKEは、過去に大規模な資金調達に成功しています。 2021年11月に、1,000万ドルの資金調達に成功しており、一例として以下のような投資家が参加しました。 Three Arrows Capital Galaxy Digital Coinbase Ventures Kraken Ventures 上記に加えて、2022年にはBinance Labsからの出資も発表されていますが、額などは不明です。 額が大きいのはもちろん、著名な投資家が並んでいると言えるでしょう。 長期間の運営と1,900万ドルのロック pSTAKEは、長期間の運営と1,900万ドル前後の資産のロックが確認でき、アクティブな開発・ユーザーの利用が確認できます。 pSTAKEは、2021年にEthereum上でstkATOMをローンチし、2023年にPersistence One上にてネイティブにローンチしました。 すでに数年間運営されており、上記のpSTAKE自体のアップデートや2023年にDexterのローンチなどアクティブな開発が続いています。 まだローンチしていないものの、"Bamboo"というリキッドステーキングのためのレンディングプロトコルも開発中です。 DefiLlamaを参考にすると、現在のTVLは1,900万ドル前後、原資産の上昇なども要因にあるものの直近でTVLが伸びている傾向が見られます。 [caption id="attachment_109901" align="aligncenter" width="1024"] 引用元:DefiLlama[/caption] 競合はいくつか確認できるものの、上記のような安定した運営とアクティブな利用は、注目点にあげられるでしょう。 マルチチェーンに対応 pSTAKEは、マルチチェーンのリキッドステーキングに対応しています。 2024年3月時点で、pSTAKEがステーキングに対応しているチェーンの一例は、以下のとおりです。 Cosmos Osmosis Dydx STARS BNB Ethereum Persistence One Cosmos関連のエコシステムを中心に、Ethereumなどにも対応しています。 また、Cosmosというエコシステムの特性上、多種多様なチェーンが存在するため、今後よりさまざまなトークンをサポートする意向になっています。 pSTAKEの特徴・仕組み ・リキッドステーキングの概要 ・CosmosでのステークとPersistence ・BNB・ETHでのステーク リキッドステーキングの概要から、pSTAKEにおけるリキッドステーキングの特徴や仕様をチェックしていきましょう。 リキッドステーキングの概要 リキッドステーキングは、PoSに対してステークした資産の流動性を解放し、何らかの形で運用できるようにする行為です。 PoSに対してステークした資産は、通常ステークして利回りを得ている間ロックされ、運用はできません。 リキッドステーキングを通してステーキングすることによって、資産をロックしている証明と利回りが包括されたトークン (LST) を受け取れます。 LSTはDeFiなどで使用可能で、ステークした利回りを得ながら、さらなる運用が可能です。 pSTAKEにおいてはstkATOMなど、トークン名の最初に「stk」と記載されるLSTを受け取れます。 CosmosでのステークとPersistence pSTAKEを通したCosmosでのステークは、主に「Persistence One」を通して行われます。 かんたんにプロセスをまとめると、CosmosにあるATOMをIBCでPersistence Oneに送付し、Persistence One上のリキッドステーキングモジュールを通してstkATOMの発行を行います。Persistence Oneのモジュールからデリゲートが行われ、ステーキングが完了します。 [caption id="attachment_109906" align="aligncenter" width="877"] 引用元:pSTAKE[/caption] Persistence OneとCosmosに搭載された機能を活用し、円滑なステーキングが可能です。報酬の95%は利用者に5%がプロトコルに配布される仕様となっています。 stkATOMは、利回りに応じて、原資産と比較して徐々に価値が高くなる仕組みであるcTokenモデルを元に作成されています。 stkATOMと原資産であるATOMを比較すると、stkATOMのほうがステーキング報酬によって価値がより高くなります。 そのため、ステークを解除し原資産であるATOMを手に入れる際には、タイミングのレートに応じてATOMを交換します。 BNB・ETHでのステーク pSTAKEでは、BNB・ETHでのステークも可能です。 使用しているプラットフォームとプロセスは異なるものの、おおむね同じような仕組みでリキッドステーキングが可能です。 ウォレットなどはCosmosとは異なり、BNB・ETHで一般的に使用されているMetaMaskを使用することになります。 ETHについては他の通貨と異なり、ユーザーへの配分が90%、5%がバリデータ、5%がプロトコルに配布される仕様です。 また、2024年3月時点ではEthereumのアップグレードに対応するために、機能が停止しています。 $PSTAKEの概要 pSTAKEは「$PSTAKE」という独自のトークンを発行しています。 $PSTAKEは、ガバナンス・インセンティブに使用され、例えば前述した配分の割合などは$PSTAKEを通したガバナンスで変更される可能性があります。 $PSTAKEは、以下のような対象・割合で分配されます。 セールやローンチパッド:27% リワード:6% チーム:16% コミュニティや開発:26% XPRTのステーカー:3% 基金:20% ブートストラップ:2% $PSTAKEは、以下のような流れで徐々に供給されていきます。 [caption id="attachment_109909" align="aligncenter" width="868"] 引用元:pSTAKE[/caption] CoinMarketCapによると、2024年3月において0.12$で取引されており、時価総額は約5,200万ドルです。 pSTAKEでステークする方法 [caption id="attachment_109910" align="aligncenter" width="1024"] 引用元:pSTAKE[/caption] これから、pSTAKEでステークする方法について、以下のポイントから解説していきます。 ・ステークする方法 ・エアドロについて pSTAKEを使用する方法や、ステークにあたって気になるエアドロなどについてチェックしていきましょう。 ステークする方法 今回はATOMを活用してステーキングする方法を紹介します。pSTAKEでリキッドステーキングを行うには以下が必要です。 Keplrなどのウォレット ステークするATOM ガス代に用いるXPRT (Persistence Oneのトークン) 上記の準備が完了したら、コチラにアクセスして右上の「Connect Wallet」から、ウォレットを接続してください。 「Choose Asset」にてATOMを選択し、ステークする金額を選択し、「Liquid Stake」をクリックしてください。 右側にある「UnStake」から解除を行うことも可能です。 「Flash Unstake」の場合、即時に引き出し可能ですが、1%程度の手数料が発生します。「Regular Unstake」の場合仕様上、20日前後の日数がかかりますが、手数料は発生しません。 APYは通貨によって異なり、2024年3月時点では以下のとおりです。 ATOM:約14% Osmosis:約9% Dydx:約22% STARS:約13% エアドロップについて pSTAKEには、潜在的なエアドロップの可能性はありますが、ネイティブステークとは異なります。 ATOMの大きな特徴の1つは、ステーカーに対してエアドロップの機会があることです。 これまでさまざまな事例が見られ、今後も増加していく可能性が高いです。 しかし、pSTAKEのようなリキッドステーキングを通したステーキングは、ネイティブのステーキングとは異なります。 上記の点から、pSTAKEはブロックの情報を元に、LST保有者のアドレスをワンクリックで取得できる機能を提供しています。 If a team wants to airdrop their tokens to stkATOM, stkOSMO and/or any stkToken holders, you won't have to reach out to the @persistenceOne team anymore. All you need to do is choose the blockheight and fetch that data in one click. Airdrops --> fairdrops for liquid stakers👀🚀 https://t.co/y2maskvbwh — Mikhil Pandey (@PandeyMikhil) January 31, 2024 pSTAKEでは各エアドロップのプロジェクトサイドが、かんたんにLST保有者にエアドロップを実施できる環境は整っていると言えます。 今後上記のようなものを活用し、LST保有者を対象するエアドロップが登場する可能性はあります。 pSTAKEについてまとめ この記事では、pSTAKEについて解説しました。 Ethereumなどと比較して、Cosmosのリキッドステーキングはまだ発展途上であり、今後成長していくことも期待できます。 前述したようにエアドロップを獲得できる潜在的な機会も増えていく可能性はあるので、Cosmosのエコシステムの1つとして注視したいと言えるでしょう。 pSTAKE 公式リンク 公式サイト:https://pstake.finance/ X:https://twitter.com/pStakeFinance Doc:https://docs.pstake.finance/ Blog:https://blog.pstake.finance/ Sponsored Article by Persistence Labs ※本記事はPersistence Labsさまよりいただいた情報をもとに作成した有料記事となります。プロジェクト/サービスのご利用、お問い合わせは直接ご提供元にご連絡ください。
プロジェクト
2024/03/17パブリックチェーンにプライバシーをもたらす「Partisia Blockchain」とは?|2500万$MPCのエアドロップも実施
Partisia Blockchainは、ネイティブにMulti-Party Computation (MPC) の計算をサポートし、プライバシーを確保した上でブロックチェーンを活用できるようにするプロジェクトです。 このプロジェクトは数年間にわたって順調に開発が進められており、過去には2,000万ドル以上の資金調達に成功しています。 上記以外にも3月19日にKuCoin , MEXC, bitfinex , gateなど複数の取引所へトークンの上場が決定している点や現在2,500万$MPCのエアドロップを実施中であるなど注目すべき点が多くあります。 この記事では、そんなPartisia Blockchainについて、以下の点から詳しく解説します。 この記事のまとめ ・Partisia Blockchainはプライバシーを保護できる ・MPCを活用 ・シャーディング、BYOCなどの注目点も ・2,500万$MPCのエアドロも開催中 プライバシー保護が可能な「Partisia Blockchain」とは? [caption id="attachment_109513" align="aligncenter" width="696"] 引用元:Partisia Blockchain[/caption] Partisia Blockchainは、MPCやZK関連の計算をサポートしたプライバシー保護が可能なブロックチェーンです。 ブロックチェーンは透明性が高く、さまざまなユースケースに応用される一方で、過去に記録されたデータは広く公開され、その後変更できません。 そのため、プライバシー保護が要求されるようなケースでは、ユースケースが限られてしまいます。 Partisia Blockchainは、MPCやZK関連の計算をサポートして、上記の課題を解決可能です。 Partisia Blockchainは、スイス当局の監視下にあるPartisia Blockchain財団を中心に開発されており、財団のメンバーはMPCや暗号領域の実業家や教授といった経験豊富なメンバーで構成されています。 Partisia Blockchainの3つの注目点 ・2,500万MPC配布のエアドロップを実施 ・2,000万ドル以上の資金調達に成功 ・Polygonと提携済 Partisia Blockchainの注目点について、上記3つの観点で紹介していきます。 2,500万MPC配布のエアドロップを実施中 Partisia Blockchainは、2024年2月から2,500万MPCが配布されるエアドロップを実施しています。 Partisia Blockchain's exhilarating AirDrop is now LIVE, with 25 million $MPC tokens up for grabs! 🔥🎁 Your support means the world to us, and this is our way of saying thanks! 🙌 Join now ➪ https://t.co/YSEbI53uHh#MPC #PartisiaBlockchain pic.twitter.com/7LrifGIUgA — Partisia Blockchain (@partisiampc) February 1, 2024 詳細は後述しますが、Partisia Blockchainにブリッジし、トランザクション量やアクティブな利用したユーザーなどを対象に2,500万枚のMPCトークンが配布されます。(やり方までスキップする) 複数の取引所へトークンが上場予定であることも公式発表されており、プールサイズも大きいことから大きな注目が集まりつつあります。 前述したPolygonとの提携でサポートされたPartisia Blockchain上のMATICの残高は、エアドロップの影響で6,000%以上増加しました。 2,000万ドル以上の資金調達に成功 Partisia Blockchainは、セールなどを通じて資金調達に成功しています。 2021年5月には以下のような企業から、2,000万ドル以上の資金調達に成功したことを発表しました。 Ausvic Capital P2P.org Kosmos Bitscale Gate.io Labs 巨額の資金調達は仮想通貨の業界において注視されることが多いです。 Partisia Blockchainについても、十分な額を調達できていると言えるでしょう。 Polygonと提携済 Partisia Blockchainは、2022年5月にPolygonとのコラボを発表しました。 Announcing a major privacy collaboration with @0xPolygon, the leading decentralized Ethereum scalability solution provider. @Partisiampc is bridging our #MPC zero-knowledge smart contracts to the Polygon Network and Developers! Read more on our blog: https://t.co/UHWyLYNDBP pic.twitter.com/xYLWGoEHgk — Partisia Blockchain (@partisiampc) May 26, 2022 Polygonの開発者は、Partisia Blockchain上で行ったプライベート計算を実行し、作成したスマートコントラクトを専用のブリッジを通し、Polygon上のアプリとリンクできるようになります。 上記によって、プライバシーを重視した計算が可能になり、新たな可能性を持つスマートコントラクトの作成ができます。 さらに、Partisia Blockchain上でのMATICのサポートも発表している点も注目しておきたいポイントです。 Partisia Blockchainの特徴や技術 Partisia Blockchainの特徴や技術について以下から解説していきます。 ・MPC ・BYOC ・主要な機能と利点 ・今後の開発ロードマップ Partisia Blockchainは、サポートしてる領域や機能が多いです。そんな中で、注目したい点をいくつかご紹介していきます。 MPC Partisia Blockchainの核となる技術の1つが、MPC(Secure Multi-Party Computation)です。 MPCとは、複数の主体がそれぞれの入力データを秘匿したまま計算が行える技術です。計算プロセス全体を通して入力データは秘密のままですが、出力される計算結果は正確なものとなります。 複数の主体間で入力データを開示したくないものの、何らかの計算を行いその結果を得たいというニーズがある場合にMPCが活用されます。 ブロックチェーン分野においては、MPCを活用することで以下のようなユースケースが可能になります。 プラバシーを保護したスマートコントラクトの作成 秘密鍵の保護 MPC計算を実行できる機能としてアプリなどに提供 Partisia BlockchainはMPCを含め、上記のようなプラバシーを重視した機能を実装、提供可能です。 BYOC Partisia Blockchainには、BYOC (Bring Your Own Coin) と呼ばれるコンセプトを持つ機能があります。 Partisia Blockchainでは、他のすでに流動性のある通貨 (ETH・BNB・USDC) を使用して、ガス代の支払いに活用可能です。 Partisia Blockchainに持ち込まれた各通貨は、Partisia Blockchain上で使用可能なものに変換されます。各通貨はオラクルノードによって、ネイティブチェーンと一致するものであると保証されます。 主要な機能と利点 Partisia Blockchainでは、上記のような技術を含めてさまざまなものを活用して、以下のような主要な機能・特性が組み込まれます。 Poseidon:証明可能なファーストトラックコンセンサス Iris:シャーディング Hermes:担保付きトークンブリッジ Athena:ZKレイヤー Demeter:MPC as a Service Apollo:パブリックとプライベートスマートコントラクト Mithra:信頼の市場 PoseidonとIrisは、チェーンの基盤となるコンセンサスとセキュリティ・スケーラビリティに関する領域です。 Poseidon・irisでは、BFTモデルに改良を加えたコンセンサスと、シャーディングの完全なサポートで高い処理能力を実現します。 Hermesはブリッジと相互運用性に関連する機能で、ネイティブで高いセキュリティを持つブリッジが実装されています。 Athena・Demeterは、ZK・MPCによるプライバシーを保護した計算の実行や提供に関する部分で、ApolloはMPCなどを活用したスマートコントラクトの領域になっています。 Mithraは、前述した計算や機能を提供するノードに対する新たなインセンティブに関する領域です。 各機能や領域ごとに開発の段階が存在し、徐々に実装されている予定になっています。 Partisia Blockchainのユースケース ・ランダムな数の生成 ・データエコノミー ・フロントランニングの防止 Partisia Blockchainが挙げているユースケースを中心に紹介していきます。 ランダムな数の生成 [caption id="attachment_109528" align="aligncenter" width="1024"] 引用元:Partisia Blockchain[/caption] ランダムな数の生成は、Partisia Blockchainのユースケースの1つです。 ランダムな数は、さまざまな場所で活用されています。 身近な例では何らかの抽選やルーレットのようなランダム性が必要な事例では、乱数が必要です。しかし、ランダムな数の生成は非常に難しく、人間であってもプログラムであってもバイアスが発生します。 また、ランダムな数を生成する主体が単一のシステムに依存している場合、腐敗のリスクも発生します。 Partisia BlockchainとMPCを通してランダムな数を取得でき、腐敗やバイアスのないランダムな数を生成可能です。 また、開発者はスマートコントラクトを活用して、上記の特性を持つ機能を各用途に合わせてカスタマイズもできます。 データエコノミー Partisia Blockchainは、プラバシーを保護した新たなデータエコノミーを実現可能です。 現在、データエコノミーは大きな産業になっており、Partisia Blockchainによると2700億ドルを超える規模を持ちます。 一方で、SNSやWEBサービスによるデータエコノミーは、プライバシーを無視した活用や、中央集権的な管理などさまざまな問題がみられます。 ブロックチェーンを活用すると分散性の高い方法でデータを管理できますが、プライバシーは確保されません。 前述した通り、MPCを活用すると、入力されたデータを秘密にしたまま、データの計算が可能です。 上記の特性を活かし、Partisia BlockchainとMPCを活用するとプライバシーを保護したまま、分散的な方法でデータの活用ができます。 フロントランニングの防止 Partisia Blockchainでは、フロントランニングの防止も可能です。 ブロックチェーンでは、トランザクションが処理されるまでタイムラグがあり、一時的にMempoolなどに待機します。 このMempoolがフロントランニングの標的となっており、トランザクションの内容を確認し、有利な取引を行う機会を発見することに活用されています。 MPCを活用すると、トランザクションの内容を隠したまま、計算が可能です。トランザクションの詳細は、処理された後にしか分からないので、フロントランニングを行えません。 この点はDEX・DeFiの文脈で、大きく役立つと考えられます。 Partisia Blockchainの使い方とエアドロップ参加方法 [caption id="attachment_109861" align="aligncenter" width="737"] 画像引用元:Partisia Blockchain[/caption] ・ブリッジする方法 ・エアドロの算定基準 ・$MPCの概要 Partisia Blockchainのエアドロップは、ブリッジなどが条件になっているので、ブリッジの方法やトークンの概要をチェックしていきましょう。 ブリッジする方法 まず、Partisia Blockchainのコチラのブリッジを行うページにアクセスしてください。 ウォレットを接続し、さまざまな承認を要求する旨がウォレットから出てくるので、すべて承認してください。 以下のような画面が出てくるはずなので、任意の資産で「DEPOSIT」を選択してください。 (ネイティブトークン以外は、「INTERACT」から一度承認してから、送付してください) 以下のように金額を入力する画面が出てくるので、入金する額を入力し、ウォレットで承認を行います。 ブリッジできる通貨は、以下のとおりです。 ETH BNB MATIC Polygon USDC Ethereum USDT また、前述したBYOCがあるため、ガス代のネイティブコインなどは不要です。 エアドロップの算定基準 Partisia Blockchainは、エアドロに伴って2,500万$MPCをプールしています。 エアドロップの算定基準になるのは以下のとおりです。 ブリッジの金額 ガス代 毎日のアクティブな利用 上記のような点を考慮して、2,500万$MPCプールから各自配布されることになります。 また、公式のエアドロップページでは、コミュニティに参加することが推奨されています。 開始時期は2024年2月からとなっていますが、終了時期は不明です。エアドロップの詳細はコチラ。 $MPCの概要 $MPCはPartisia Blockchainのネイティブトークンで、ステークしたりノードへの追加報酬などに使用されます。 配布割合は以下のとおりです。 プライベートセール:35% パブリックセール:25% エコシステム:20% チーム:15% リザーブ:5% 以下のような形で、4年間で50%程度が段階的に配布されます。 [caption id="attachment_109540" align="aligncenter" width="919"] 引用元:Partisia Blockchain[/caption] 配布される$MPCは、まだ上場していません。 本来では2023年末に向けて上場できるように予定していたようですが、少々遅れが発生しているようです。 ただし、3月に上場が間近であることが旨が公表されており、今後複数の取引所へ上場される運びとなっています。 The wait is over! 🚀🔥❗ Partisia Blockchain's MPC token will be listed on multiple exchanges soon! This milestone reflects the token's recognition and demand in the blockchain industry. Stay tuned for updates, and read the official announcement ➪ https://t.co/4kpZUzISRq pic.twitter.com/bYDn0FwQB9 — Partisia Blockchain (@partisiampc) March 13, 2024 正確な上場日時などは各取引所からアナウンスがあると考えられるので、エアドロップと合わせて最新情報をチェックしておきましょう。 今後の開発ロードマップ [caption id="attachment_109524" align="aligncenter" width="872"] 引用元:Partisia Blockchain[/caption] 前述した通り、Partisia Blockchainが焦点を当てている領域は多岐にわたります。 そのため、各領域(ブロックチェーン・スマートコントラクト・相互運用性)ごとに開発のロードマップが公表されています。 メインネットの"フェーズ6"まで設定されており、直近の"フェーズ4"は2023年6月に、既存機能に新たな改良などを加えた"フェーズ5"は2024年6月に予定されています。 "フェーズ6"のメインネットは2025年6月に予定されており、まだ各機能の開発がすべて完了している訳ではありませんが、開発自体は進んでいます。 まとめ この記事では、Partisia Blockchainについて、さまざまな点から解説しました。 Partisia Blockchainは、メインネットを段階的に公開しており、まだまだ開発されて機能が拡張していくプロジェクトです。 エアドロップやトークンの上場など、今後もさまざまなイベントがあり、注目点が多いと言えるでしょう。 Sponsored Article by Partisia Blockchain ※本記事はPartisia Blockchainさまよりいただいた情報をもとに作成した有料記事となります。プロジェクト/サービスのご利用、お問い合わせは直接ご提供元にご連絡ください。
NFT
2024/03/13仮想通貨エバードームとは?特徴や今後について解説
エバードーム(Everdome/$DOME)は、火星をテーマにしたメタバースプロジェクトのひとつです。 メタバースの市場規模や成長性についてはさまざまな予想が出ていますが、総務省は21年に約4兆円だった市場規模が30年までに約78兆円以上になるという予想を挙げています。 上記のようなメタバースの中でも、注目したいプロジェクトのひとつが高品質な体験が期待できるエバードームです。 この記事では、エバードームの概要から特徴、競合との比較といったさまざまな点から解説していきます。 この記事のポイント エバードーム(Everdome)はNFTを活用したメタバースプロジェクト Unreal Engineによって高品質なグラフィックを実現 MaaS (Metaverse-as-a-Service)の提供により個人でも参加しやすい環境が整っている まだ初期段階のプロジェクトであり、今後の開発に期待がかかる エバードーム(DOME)とは?=NFTを活用したメタバースプロジェクト [caption id="attachment_99871" align="aligncenter" width="771"] 画像引用元:Everdome[/caption] エバードーム(DOME)は、仮想空間を提供するメタバースのプロジェクトです。"火星"がテーマとなっており、SFの雰囲気を楽しむことができます。 エバードームにおいて提供されている土地や関連する要素の一部はNFTとして提供されており、売買が可能です。 トークンとして、BSC(バイナンススマートチェーン)でDOMEを発行しており、DOMEは複数の取引所に上場済み。DOMEはエバードーム内の経済活動に活用され、エバードームで行われるさまざまな売買や、エバードームが提供するサービスへの決済などに利用されます。 DOMEの発行枚数は1,000億枚となっており、流動性・チーム・ステーキングやゲーム内報酬・パートナーなどに分配されます。 一方で、NFTの発行については、Ethereum(イーサリアム)を使用しています。 類似プロジェクトとしてThe SandboxやDecentralandが挙げられがちですが、コンセプトや全体的な設計などに若干の違いが見られます。 エバードーム(DOME)の3つの特徴 [caption id="attachment_99871" align="aligncenter" width="765"] 画像引用元:Everdome[/caption] これから、エバードーム(DOME)の特徴について以下の3点から解説していきます。 エバードーム(DOME)の3つの特徴 1. Unreal Engineによる高品質なグラフィックとゲーム体験 2. ビジネスやブランドのメタバース参入を想定した開発 3. MaaS:サービスとしてのメタバース体験 エバードームの特徴をチェックしていきましょう。 1. Unreal Engineによる高品質なグラフィックとゲーム体験 エバードーム(DOME)の特徴のひとつとして挙げられるのが、高品質なグラフィックとゲーム体験、そしてそれをサポートするUnreal Engineです。 メタバースやBCGに関する体験・品質は、重要なトピックのひとつです。その点において、上記の動画からも分かる通り、エバードームは高いクオリティを実現していると言えるでしょう。 このような高品質な体験を可能にしているのがUnreal Engineです。Unreal Engineとは著名なゲームエンジンのひとつで、ゲーム業界においてUnityに次ぐシェアを持つエンジンです。ゲームエンジンの中でもとくに高品質なグラフィックの表現が得意とされています。 著名なゲームタイトルの多くがUnreal Engineで提供されており、例として以下のようなものが挙げられます。 ・フォートナイト ・PUBG ・Dead by Daylight ・VALORANT どのゲームも、プレイヤー人口の累計が数千万人から数億人を超えている世界的な人気タイトルです。 上記のエンジンを使用しているエバードームでは、既存の著名なゲームと同じクオリティの空間が提供されることが期待されます。 2. ビジネスやブランドのメタバース参入を想定した開発 [caption id="attachment_99871" align="aligncenter" width="755"] 画像引用元:Everdome[/caption] エバードーム(DOME)は、シンプルなメタバース空間の提供のみならず、以下のような様々な用途を想定して開発されています。 ・企業やブランドの露出 ・企業やブランドのプロダクトの販売 ・ビジネスやオフィスとしての利用 ・仮想イベントの開催 ・ファッションや新たな金融 上記のような点にフォーカスを当てている類似のプロジェクトはすでにいくつか見られますが、エバードームはとくに高品質なグラフィックと体験を提供しています。よりリアルな体験が可能なエバードームは、上記のようなトピックとの親和性が高い可能性があります。 実際に2022年3月にはアルファロメオF1チーム・オーレン(Alfa Romeo F1 Team ORLEN)がエバードームとのパートナーシップを発表し、メタバースへ参入することとなりました。 3. MaaS:サービスとしてのメタバース体験 [caption id="attachment_99876" align="aligncenter" width="725"] 画像引用元:Everdome[/caption] エバードームでは、中小企業や個人であっても気軽にエバードームへのアクセスを容易にするMaaS(Metaverse-as-a-Service)を提供していく方針を明らかにしており、すでに「SPACES」という製品がリリースされています。 SPACESではコンテンツやブランドをアピールできるスペースをかんたんに作成できる機能を提供しています。現時点では、エバードームの土地の保有者向けに提供されていますが、今後アクセスが開放されていく方針です。 こういったサービスは、エバードームが提供するMaaSの一部です。上記のように企業がブランドを露出したり、ビジネス利用するためのサービスが新たに提供されていくかもしれません。 競合プロジェクトとの比較 すでに市場にはThe SandboxやDecentralandといった著名なメタバースプロジェクトが多数登場しています。 上記のようなプロジェクトと比較しながら、エバードーム(Everdome)の強みと弱みを解説していきます。 エバードームの強み エバードームの強みとして挙げられるのは、高品質なグラフィックと体験です。 エバードームは、すでに提供されているアルファ版を参考にすると、既存のゲーム業界におけるAAAタイトルと変わらない体験を提供できるポテンシャルを持ちます。 人気を持つゲームタイトルの多くは、高品質なグラフィックがそもそも最低ラインの品質となっているので、こういった体験に慣れている層は馴染みやすいはずです。 また、エバードームが主要なトピックとしている企業からのブランド露出やプロダクト展開といった点と相性が良いかもしれません。予め高品質なグラフィックを提供できる基盤が整っているので、現実と似通った環境でコンテンツやブランドの露出が行えるのは大きなメリットでしょう。 エバードームの弱み エバードームの弱みとして挙げられるのは、競合との規模感と要求されるハードです。 The SandboxやDecentralandなどのビッグタイトルと比較すると、エバードーム(Everdome)の規模はまだ大きいとは言えません。2024年3月時点での時価総額で見てみると、DecentralandのMANAが約13.3億ドル、The SandboxのSANDが約15.8億ドルである一方、エバードーム(Everdome)のDOMEは約1,520万ドルにとどまっています。 また、エバードームは高品質なグラフィックと体験を提供する一方で、ハードに対してもそれなりのスペックを要求します。例として、Windows向けの要求されるスペックは以下の通りです。 ・16GB以上のRAM ・Intel i7、i9 または同等以上 ・Nvidia モデル RTX 2080 VRAM 8GB 上記のスペックは、一般的にゲーミングPCと呼ばれるレベルのもので、十数万円から数十万円程度の価格となります。 一方で、競合となるThe SandboxやDecentralandなどはより低いスペックのPCでも参加可能です。競合と比較すると、エバードームに参加できる層はそれほど多くないかもしれません。 ただ、エバードームのドキュメントでは、ハードウェアの進化でミドル or ライトスペックであっても、今後利用できる可能性があると記されています。 エバードームの今後や将来性 [caption id="attachment_99876" align="aligncenter" width="746"] 画像引用元:Everdome[/caption] エバードームは初期段階のプロジェクトで、公開されているアルファ版については、一部NFTを所有している方向けのアクセスは開放されていますが、誰でも参加できる状態ではありません。 ロードマップは公開されているものの本格的に利用されていないため、そのポテンシャルや見通し、今後や将来性は不透明な部分が多いです。 ただし、段階的にではありますが開発が進んでいる状況は確認できます。例えば、前述したMaaSのSPACESは2023年10月に公開されたものです。また、2024年3月にはメタバース空間のハブとなるHQ(本部)へのアクセスが公開されました。 今後エバードームの開発が進むに従って様々な部分が明らかになっていく可能性が高いでしょう。まずは、開発が順調に進んでいくかといった点に注目したいと言えます。 仮想通貨DOMEの購入方法 [caption id="attachment_99876" align="aligncenter" width="760"] 画像引用元:Everdome[/caption] 2024年3月時点において、エバードーム(DOME)は国内仮想通貨取引所に上場していません。そのため、海外仮想通貨取引所での取引が必要です。 海外取引所の利用には、まず国内取引所で仮想通貨を購入し、その仮想通貨を海外取引所に送金した後、DOMEを購入するといった手順が必要です。 まだ海外取引所の登録が済んでいないという方は、DOMEが上場している大手仮想通貨取引所「Bybit」への登録がオススメです。DOMEが購入できるBybitの口座解説方法や使い方については以下の記事で詳しく解説しています。 デリバティブ取引所bybit(バイビット)の完全ガイド!登録方法から使い方、評判まで徹底解説! エバードーム(DOME) まとめ この記事ではメタバースのプロジェクトのひとつであるエバードームについて解説しました。 エバードームは様々な魅力的な特徴を持っているものの、競合と比較するとまだまだ小規模のプロジェクトです。 開発も積極的に進んでいるので、今後の動向に注目したいプロジェクトのひとつであることは間違いないでしょう。 Crypto Timesでは仮想通貨やweb3をもっと楽しむための初心者向け記事を発信しています。様々なトピックをわかりやすく解説しているので、以下の記事もぜひご覧ください。 初心者向け記事一覧|Crypto Times
初心者向け
2024/03/13ビットコインの半減期とは?概要や注目ポイントを解説
ビットコインの半減期が2024年春頃に発生すると見られており、大きなイベントが近づきつつあります。 半減期はマイニングによる報酬が半減するイベントであり、ビットコインはこれまで3回の半減期を経験してきました。 半減期の数ヶ月〜1年程度で価格を大きく上げるといった傾向も確認されており、ビットコインはもちろん仮想通貨を保有している方にとっては注目したいイベントの1つです。 この記事では、そんなビットコインの半減期の概要や、これまでの半減期、半減期に伴って注目したいポイントなどについて解説しています。 ビットコインの半減期とは?発行されるBTCが減少 仮想通貨のパイオニアであり、未だに最も高い時価総額を持つのがビットコインです。 そんなビットコインには、4年ごとに半減期というイベントが存在し、半減期は価格やマイニングなどの動向に影響を与えると考えられています。 これから、そんなビットコインの半減期について以下の観点から概要を解説していきます。 この記事の内容 マイニングとインセンティブの概要 半減期の概要 半減期によって予測される影響 半減期について基本的なポイントをチェックしていきましょう。 マイニングとインセンティブの概要 ビットコインは、コンセンサスアルゴリズムにPoWを採用しており、計算に成功した主体がブロックを作成し、新規発行のビットコインと取引手数料を報酬として受け取ります。 報酬を目的に計算を行う過程をマイニングと言い、マイニングを行う主体をマイナーと言います。 ブロックにはトランザクション(取引)が格納されていると共に、1つ前のブロック内の情報が含まれており、それらが連続で繋がっていく(ブロックがチェーン状に繋がる=ブロックチェーン)ことで取引が完了します。 そのため、ブロックチェーンを通してビットコインが転送可能な背景に、マイニングとマイナーの存在は欠かせません。 半減期の概要 前述したとおり、マイナーは報酬として新規発行分のビットコインを手に入れます。 上記の報酬として新規発行をしているビットコインを半分にするイベントを半減期と言います。 また、ビットコインの発行枚数はあらかじめ2,100万枚と決定されているため、いくつかの半減期を経験した後に、ビットコインは最終的に2140年あたりで新規発行が終了すると見られています。(あくまで予想) 2024年3月時点で報酬は6.25BTCに設定され、約1,965万枚が発行されており、残りのビットコインは1万枚を切っている状態です。 半減期によって予測される影響 半減期は、ビットコインの特徴や資産における強みとして、アピールポイントになることが多いです。 というのも、予め発行される上限が決定されており、徐々に供給(新規発行)が絞られていくことから、デフレ資産として機能し価格を押し上げる要因となるでは?と見られているためです。 例えば、法定通貨であれば、政府・中央銀行の意向によって自由に供給を増やしたり、引き締めたりすることが可能であり、行く末は中央集権的なプロセスによって決められています。 また、新たに採掘される可能性のある金・貴金属と比較した場合にも、ビットコインは明確な供給量が予め決定されているため、より希少性が分かりやすいという特性も持ちます。(金についても、希少性があり採掘量が限られていると見られるが、どの程度の資源が残されているのかについては正確に把握はできない) ただし、発行上限の設定のみが、仮想通貨の価格を押し上げる要因となるわけではないことは頭に入れておきましょう。 これまでのビットコイン半減期 これまで、ビットコインは3度の半減期を経験しており、そのたびにマイング報酬が減少していきました。 過去のビットコイン半減期 2012年 2016年 2020年 半減期のこれまでについてチェックしていきましょう。 2012年 [caption id="attachment_87944" align="aligncenter" width="604"] 画像引用元:CoinGecko[/caption] 2012年11月にはじめての半減期が訪れ、報酬は50BTCから25BTCに減少しました。 チャートを見ても分かる通り、大きな価格上昇が2013年に見られますが、この価格上昇はビットコインの半減期によるものだったかについては疑問が残ります。 なぜならビットコインの需要が大きく高まったのは、直近で発生したキプロス危機を指摘する声が多いからです。 一方で、キプロス危機はきっかけの1つであって、ビットコインが持っているデフレ資産、分散性などの特性が需要を生んだという見方もできるでしょう。 2016年 画像引用元:CoinGecko 2016年7月に2度目の半減期が訪れ、報酬が25BTCから12.5BTCに減少しました。 半減期直後には価格の若干の下落が見られたものの、2017年から大きな価格上昇が見られました。 ただし、この価格上昇についても、半減期が明確に価格に与えた影響は不明です。 画像引用元:Blockchain.com その後価格が上昇するにつれて、ハッシュレートは安定的に伸びており、ビットコイン建てでの報酬は減少したものの、マイニングが活発化していることが分かります。 2020年 画像引用元:CoinGecko 2020年5月の3度目の半減期では報酬は12.5BTCから6.25BTCに減少しました。 この半減期についてもそれほど大きな価格変動は見られなかったものの、2021年から大きな価格上昇が見られました。 画像引用元:Blockchain.com 一方で、ハッシュレートについては後に回復しているものの、半減期実施の前後数週間の間に若干の乱高下が見られます。 ビットコイン半減期の注目ポイント 2024年春辺りに迎えると見られる半減期では、ビットコインのマイニング報酬は6.25BTCから3.125BTCに減少します。 これから、次のビットコイン半減期の注目ポイントについて以下の観点から解説していきます。 ・価格への影響 ・ハッシュレートの変化 次の半減期で押さえておきたい点をチェックしていきましょう。 価格への影響 ビットコインの半減期については、前後の数ヶ月〜1年程度に価格が大きく変動するという現象が見られます。 前述した過去の半減期の例を元にすると、半減期の前後1年から数ヶ月の間に大きな価格上昇が見られることから、半減期が価格上昇を引き起こしている、もしくはトレンドを形成するのではないかという声も見られます。 1/ BTC has been around since 2009, and so far we can say that #Bitcoin bear markets typically end: 🔻 After price moves -85% off the previous bull market high. ⏱ ~470 days before the next halving [A thread on a macro bottom + new bull cycle] pic.twitter.com/x8z3RfVDlC — tedtalksmacro (@tedtalksmacro) January 30, 2023 Historically, #BTC tends to break the Macro Downtrend ~366 to 396 days before the upcoming Halving event Currently $BTC is 425 days away from the next Halving in April 2024 At the earliest the Macro Downtrend breakout could occur next month (March) or in April#Crypto #Bitcoin pic.twitter.com/okuKY13mXy — Rekt Capital (@rektcapital) February 2, 2023 ただし、ビットコインを取り巻く環境は毎回の半減期ごとに変化しているため、今後の半減期でも同じような価格へのポジティブな影響が見られるとは限りません。 とはいえ、過去の傾向では数ヶ月から1年程度でビットコインの価格が大きく上昇しているので、注視したいと言えるでしょう。 *2024年3月時点で実際にビットコインは過去最高値を更新しており、日本円でも1 BTC = 1,000万円以上を記録しています。 ハッシュレートの変化 ビットコインの半減期に伴う懸念点として挙げられがちなのが、インセンティブの減少とそれに伴うハッシュレートの低下です。 ハッシュレートとは、マイニングの1秒あたりの計算力を示す指標であり、ハッシュレートが高ければ高いほど、高い計算力がビットコインのマイニングに向けられているということになります。 同時に、一般的にハッシュレートが高ければ高いほど、ビットコインの安定性は向上すると見られています。 過去の傾向では、半減期に伴うハッシュレートへの影響は限定的でした。 むしろ、半減期によってマイナーが得られるビットコインの枚数自体は減少していますが、ビットコインの価格・認知の向上やマイニングマシンの性能向上などによって、ハッシュレートは過去数年間の大きな目で見ると爆発的に成長しています。 画像引用元:Blockchain.com また、いくつかのハッシュレートの大幅な減少が見られるタイミングについても、半減期というよりは規制や何らかの形で発生した収益の悪化、情勢などがより多くの影響を与えます。 ハッシュレートが回復するまでの期間は要因やタイミングによって異なっていますが、直近数年間のものであれば、数ヶ月から数週間で回復しています。 ハッシュレートの低下と直近で見られたイベントの例 発生した期間 減少した原因 同じ水準に戻るまでの期間 2018年10月〜12月 価格下落による収益の悪化 半年程度 2021年5月〜7月 中国によりマイニングの取締強化と価格下落 4ヶ月〜5ヶ月程度 2022年12月 米国の大寒波と電力削減による一時的なマイナーの減少 2週間程度 一方で、今後新規発行分によるインセンティブがより期待できなくなる中で、マイナーが採算を取れるレベルの価格を維持できない場合、ハッシュレートが大幅に減少したり、マイナーがよりコストの低い地域に集中するといった可能性が考えられるでしょう。 ただ、ハッシュレートの一時的な乱高下または下落は、ビットコインの安定性に対して必ずしも多大な影響を与えるものではなく、それほど悲観する現象でもありません。 というのも、ビットコインには10分間に生成されるブロックの間隔によって、難易度を調整する仕組みがあります。 ビットコインでは概ね10分程度でブロックを生成しており、10分よりも早くブロックが生成されたら難易度を上げ、10分よりも遅れた場合は難易度を下げて、理想的なブロック生成間隔に近づけます。 そのため、仮にビットコインのハッシュレートが下落した場合であっても難易度を変更することで、マイニングに対するコストが変化し、ビットコインの安定性に影響を与えないための仕組みが存在しています。 ビットコイン半減期に向けたアクション ビットコインの半減期が相場にポジティブな影響を与えるのでは?という期待を持つ方も少なくないかと思われます。しかし、半減期が価格変動にポジティブな影響を及ぼす確証は全く無く、期待とは裏腹に様々な要因によって大きく下落してしまうリスクもあります。 そうしたリスクも考慮したうえで、もし価格上昇を期待してビットコインを購入することを決めているのであれば、早めに購入しておくのが良いかもしれません。これまでの事例をふまえると、半減期の数ヶ月前〜数ヶ月後は価格変動が生じやすい傾向にあるようです。そのため、大きな変動が生じる前の購入が良いとも考えられます。 また、半減期後の一年程度の間に価格上昇が見られる傾向もあるため、半減期前後は価格変動を注視しつつ、引き続き保有するのであればその後一年程度の長期保有を視野に入れると良いかもしれません。 ビットコイン半減期についてのまとめ この記事では、ビットコインの半減期についてさまざまなポイントから解説しました。 ビットコインの半減期と直近数ヶ月の価格変動の明確な関係性は不明なものの、ビットコインの価格が年々押し上げられているのは事実です。 ビットコインは未だに代表的な仮想通貨であり仮想通貨市場全体への影響力も強いです。 半減期やハッシュレート、マイナーの動向などについてはチェックしていきたいと言えるでしょう。 Crypto Timesでは仮想通貨やweb3をもっと楽しむための初心者向け記事を発信しています。様々なトピックをわかりやすく解説しているので、以下の記事もぜひご覧ください。 初心者向け記事一覧|Crypto Times 免責事項 ・本記事は情報提供のために作成されたものであり、暗号資産や証券その他の金融商品の売買や引受けを勧誘する目的で使用されたり、あるいはそうした取引の勧誘とみなされたり、証券その他の金融商品に関する助言や推奨を構成したりすべきものではありません。 ・本記事に掲載された情報や意見は、当社が信頼できると判断した情報源から入手しておりますが、その正確性、完全性、目的適合性、最新性、真実性等を保証するものではありません。 ・本記事上に掲載又は記載された一切の情報に起因し又は関連して生じた損害又は損失について、当社、筆者、その他の全ての関係者は一切の責任を負いません。暗号資産にはハッキングやその他リスクが伴いますので、ご自身で十分な調査を行った上でのご利用を推奨します。(その他の免責事項はこちら)
プロジェクト
2024/03/08仮想通貨チェーンリンク/$LINKとは?特徴や将来性を解説 – 2024年度版
チェーンリンク (Chainlink/$LINK) はブロックチェーン外の要素をやり取りするオラクルを扱った仮想通貨プロジェクトです。 2024年3月時点で、Chainlinkの$LINKトークンは時価総額が約1兆7500億円で第14位になっています。 Chainlink($LINK)は、AAVEやCompound、GMXなど著名なDeFiプロジェクトで採用されており、オラクルの代表格と言えるプロジェクトです。 そんな仮想通貨Chainlink($LINK)について以下のポイントから解説しています。 この記事のポイント Chainlink($LINK)はオラクルを扱う代表的なプロジェクト オラクルはブロックチェーン外の情報をやりとりを仲介するシステム 分散性に配慮された設計で、トラブル発生のリスクが軽減されている RWA(現実資産)との親和性も高く、今後も注目点が多い 仮想通貨Chainlink($LINK)は仮想通貨取引所Bitgetで扱われています。 Bitgetでは、$LINK以外にも数百種類の通貨の取引が可能です。是非チェックしましょう。 |Bitgetの口座を開設する| チェーンリンク (Chainlink/$LINK)とは? = 分散型オラクルの代表格 Chainlink($LINK)とは、分散型オラクルを提供しているプロジェクトです。前提知識となる部分も含めて以下の順番で解説していきます。1つずつチェックしていきましょう。 ・オラクルの概要 ・ChainlinkとLINKトークンの概要 オラクルの概要 ブロックチェーンや仮想通貨の文脈における「オラクル」とは、ブロックチェーン外の情報のやり取りを仲介するシステムを指します。 スマートコントラクトはブロックチェーンの可能性を大きく広げましたが、オラクルが無いとそのポテンシャルを十分に発揮できません。なぜならブロックチェーンはブロックチェーンの外にある情報を扱えないためです。 仮にスマートコントラクトを利用して公正に契約を管理できたとしても、トリガーとなる情報が得られないとそのポテンシャルは狭まります。 例えば、農家がスマートコントラクトを利用し、天気に左右されがちな作物の収穫に対して保険を掛けるとしましょう。この場合、天気の情報がないと保険の補償はなにを基準に行うのか?補償のトリガーは何か?という懸念点が生じます。 ブロックチェーン外の情報を提供できるオラクルがあれば、天気の状況に応じて補償を行うトリガーとなる情報をブロックチェーン上で保険を提供するサービスに提供可能です。 実際にChainlinkを活用して、降雨量などをもとに保険を提供する事例もあります。 ChainlinkとLINKトークンの概要 Chainlink ($LINK) は、前述のオラクルの代表格と言えるプロジェクトです。多種多様な商品を展開しており、採用されているプロダクトも多岐にわたります。 また、一般的に想像されるオラクルのみならず、Cross-Chain Interoperability Protocol (CCIP)と呼ばれる相互運用性ソリューションも提供しています。 Chanlinkでは上限が10億枚のLINKトークンが発行されており、2024年3月時点で時価総額ランキング14位に位置しています。 [caption id="attachment_100269" align="aligncenter" width="586"] 引用元:Chainlink[/caption] 詳細は後述しますが、Chainlinkは分散型オラクルのためオラクルの運用に当たりさまざまな主体が関わっています。 $LINKは、Chainlinkのエコシステムに参加する費用や報酬として利用されるなどの用途を持っています。 |Bitgetで$LINKを購入する| チェーンリンク (Chainlink) の特徴 これから、Chainlink($LINK)の特徴について解説していきます。Chainlink($LINK)の特徴をひとつずつチェックしていきましょう。 ・分散性が高い ・多数のプロダクトに採用 ・さまざまなプロダクトを公開 分散性が高い 前述したオラクルには、中央集権型のものと分散型のものがありますが、Chainlink ($LINK) は分散型のオラクルにあたります。Chainlinkは基本的にオラクルの運用に伴い、複数のデータと複数のノードなどで構成されるオラクルネットワークを通してサービスを提供しています。 単一の主体のみによって情報が提供される場合、ハッキングや賄賂による不正・シンプルなトラブルといったリスクが発生し、情報が不正確なものだったときに大きな損害が発生する可能性があります。 例えば、DeFiのレンディングプロトコルの多くはオラクルを採用しており、オラクルや複数のシグナルをもとに清算を実行するのが一般的です。清算のトリガーとなる情報自体が間違っていた場合、清算が上手く働かずレンディングプロトコルの安定性が大きく損なわれる可能性があります。 分散型であってもそういったリスクはゼロではありませんが、単一の主体によって運用されるよりもリスクは下がります。(ただし、データを扱うプロセスは、モデルやプロダクトによって異なります) 多数のプロダクトに採用 Chainlinkは、すでにさまざまなプロトコルに採用されており、もっとも普及しているオラクルの1つです。あらゆるプロジェクトで採用されており、仮想通貨関連のサービス、とくにDeFiでは聞き馴染みのある名前も多いでしょう。 Chainlink ($LINK) を採用しているDeFiプロジェクトの一例 AAVE Compound SYNTHETIX GMX PancakeSwap dYdX さまざまなプロダクトを公開 Chainlink ($LINK) は多種多様なプロダクトを公開しています。 Chainlink ($LINK) が展開しているプロダクトの一例 CCIP DATA STREAMS MARKET & DATA FEEDS PROOF OF RESERVE FUNCTIONS AUTOMATION VRF CCIPは、Chainlinkが公開している相互運用性のソリューションで、異なるブロックチェーン間のトークンの転送やメッセージの転送、プライベートとパブリックチェーンの接続などに対応しています。 DATA STREAMSは、先物などを扱ったプロトコルに採用されることが多く、高速に市場データを提供します。 MARKET & DATA FEEDSは、通貨・商品を含むさまざまなものの価格、気象・経済・企業・スポーツなど幅広いデータを提供するプロダクトです。 PROOF OF RESERVEは、オフチェーンの準備金・担保を証明し、透明性を確保するためのプロダクトで、透明性を確保しにくいオフチェーンベースのプロジェクト・組織に活用されます。 FUNCTIONSはさまざまなAPIからのデータ取得、AUTOMATIONは効率化、VRFはNFTやGameFiなどで使用されがちなランダムの生成などを行います。 |Bitgetで$LINKを購入する| チェーンリンク (Chainlink/$LINK) とオラクルの仕組み [caption id="attachment_100278" align="aligncenter" width="660"] 引用元:Chainlink[/caption] Chainlink ($LINK) のオラクルが具体的にどう機能するのかについて、分散型オラクルネットワークを通して価格を取得するケースを例にチェックしていきましょう。 Chainlinkがスマートコントラクトに送信する価格を作成するために、起点となるのがさまざまな取引所などからデータを取得しているプロバイダーです。そういったプロバイダーの情報の中から、いくつかをChainlinkのノードが参考にします。 複数の情報を参考にしたノードたちは、その情報を1つのデータに集約し、改ざんへの耐性を持つデータにしてスマートコントラクトで使用可能になります。 上記のような形でブロックチェーン上において、利用可能になった価格の情報は前述したレンディングプロトコルの担保の評価などに用いられます。上記はあくまで一例でプロダクトやモデルによって、仕組みは異なるため注意が必要です。 |Bitgetで$LINKを購入する| チェーンリンク (Chainlink/$LINK)の競合との比較 画像:DeFi Llama オラクルを扱っているのは、Chainlink($LINK)のみではありません。いくつか競合プロジェクトが市場には存在し、その1つとしてPyth Networkがあります。 Pyth NetworkはSolanaブロックチェーン上で機能する分散型のクロスチェーン型データオラクルで、2023年11月に$PYTHのエアドロップを実施し、さらに2024年2月にはエアドロップ第2弾を実施し話題となっています。 DeFi Llamaのデータ(画像参照)によると、Pyth ($PYTH)を採用しているDeFiプロトコルの数は2024年3月時点で166、TVS (Total Value Secured) は約35億ドルとなっています。対するChainlink ($LINK)は374のプロトコルで採用されており、TVSは圧倒的首位の約269億ドルとなっています。 その他にもオラクルを扱っているものはいくつか見られますが、現時点ではさまざまな面からChainlink ($LINK) は代表的なオラクルとなっており、時価総額や普及度などから見ると圧倒的な存在と言えるでしょう。 チェーンリンク (Chainlink/$LINK)の今後や将来性 Chainlink($LINK)の今後や将来性については確定的なことは分からないものの、いくつか明るいポイントがあると言えます。 すでにさまざまなプロトコルで採用されているように、オラクルに大きな需要があるのは確かです。Chainlinkはしばしば、オラクルと接続されておらず、現実世界の情報を扱えないブロックチェーン・スマートコントラクトを「インターネットに接続されていないコンピュータ」と表現しています。 今後、Chainlinkが扱っているオラクルの領域は、オンチェーンでの活動が活発になればなるほど、重要になると考えられます。 また、近年ホットな話題になりつつあるRWA(現実資産)のトークン化といったトピックとも非常に相性の良い分野です。 RWAや現実世界のトークン化では、何らかの方法で現実世界のデータをオンチェーンに持ってくる必要があります。そのプロセスにおいて、Chainlinkが扱っている領域は親和性が高いと言えます。 RWAの領域はTradFiとの相性も挙げられることが多いですが、ChainlinkはANZという金融機関とCCIPを活用して、トークン化された資産を扱う実験なども行っています。 |Bitgetで$LINKを購入する| $LINKの購入方法 ChainlinkのLINKは、複数の国内・海外仮想通貨取引所で扱われています。 $LINKを取り扱う仮想通貨取引所 Bitget bitbank bitFlyer Coincheck GMOコイン LINKの購入にとくにオススメの仮想通貨取引所は「Bitget」です。 Bitgetをおすすめする理由 クレジットカード決済で日本円で暗号資産を購入できる ウェブサイトとスマホアプリともに日本語対応で安心 手数料の割引があったり、お得なキャンペーンを利用できる 多くの海外取引所では日本円での暗号資産の購入はできませんが、Bitgetであればクレジットカード決済で日本円で暗号資産の購入が可能です。 また、公式ウェブサイトとスマホアプリの両方が日本語に対応しており、はじめての方でも安心です。 さらに、Bitgetが発行するトークンであるBGBを使用すれば取引手数料が20%オフになったり、新規登録によるクーポン配布や入金に応じたキャッシュバックなど、様々なキャンペーンを利用することができます。 Bitgetの登録はこちら Bitget(ビットゲット)使い方まとめ!ログイン・入出金や取引方法を解説 チェーンリンク (Chainlink/$LINK)についてまとめ この記事では、Chainlink($LINK)について解説しました。 すでにさまざまな場所で採用され普及していますが、まだまだ伸びしろや注目点の多いプロジェクトです。 オラクルの主要な存在として、今後も注視していきたい存在と言えるでしょう。 |Bitgetで$LINKを購入する| 画像出展元:sdx15 / Shutterstock.com 免責事項 ・本記事は情報提供のために作成されたものであり、暗号資産や証券その他の金融商品の売買や引受けを勧誘する目的で使用されたり、あるいはそうした取引の勧誘とみなされたり、証券その他の金融商品に関する助言や推奨を構成したりすべきものではありません。 ・本記事に掲載された情報や意見は、当社が信頼できると判断した情報源から入手しておりますが、その正確性、完全性、目的適合性、最新性、真実性等を保証するものではありません。 ・本記事上に掲載又は記載された一切の情報に起因し又は関連して生じた損害又は損失について、当社、筆者、その他の全ての関係者は一切の責任を負いません。暗号資産にはハッキングやその他リスクが伴いますので、ご自身で十分な調査を行った上でのご利用を推奨します。(その他の免責事項はこちら)
DeFi
2024/02/29DeFiの始め方を解説|代表的なプロジェクトや注意点も紹介
この記事では、DeFiの始め方について解説しています。 DeFiは仮想通貨の中でもホットなトピックの1つであり、DeFiLlamaのデータをみると、執筆時点でDeFiに対してロックされた資金は8兆円を超えています。 その一方で、始め方などにハードルを感じている方もいるかもしれません。 本記事では、そんなDeFiの始め方に焦点をあてて、初心者の方がスタートするためのポイントをまとめています。 この記事のまとめ ・DeFiにはさまざまな種類がある ・ウォレットの作成や取引所への登録が必要 ・リスクは基本的に高い ・注意点を押さえないと資金を失う可能性も DeFiとは?概要と特徴 まずはDeFiとは何かについて簡単に解説していきます。 DeFiの概要 DeFiとは、"Decentralized Finance"の略で日本語では「分散型金融」と訳されることが多く、概ねイーサリアムなどのブロックチェーン上に構築された「金融サービス」を指します。 詳しくは後述しますが、DeFiの各プロジェクトではブロックチェーンのスマートコントラクトという技術を活用して、中央管理者のいない分散型の金融サービスを提供しています。 ここで言う金融サービスとは、「スワップ」「貸付」「借入」「保険」といったサービスが主な種類となります。 DeFiの特徴 数あるDeFiサービスに共通する特徴として、「スマートコントラクト」という技術によって中央管理者のいない自律的・自動的に提供される金融サービスを実現している点が挙げられます。 スマートコントラクトではあらかじめ設定された条件に沿って一定の処理が実行されるため、従来の銀行などのような金融サービスとは異なり、中央管理を必要としません。 金融サービスを仲介する中央管理者を必要としないことで、取引にかかる手数料や時間などのコストを抑えられます。 DeFiの代表的な種類とサービス DeFiの代表的な種類と具体的なサービスについて、以下から解説していきます。 ・DEXとAMM、デリバティブ ・レンディング ・CDP ・リキッドステーキング 自分が使ってみたいDeFiのジャンルを決めていきましょう。 DEXとAMM、デリバティブ 使用頻度の高いDeFiの1つが、DEX(分散型取引所)です。 DEXでは仮想通貨の取引ができ、さまざまなブロックチェーン上の資産を自由に取引可能です。 概ね、人気を持っているDEXには「AMM」と「デリバティブ」の2種類があります。 AMMは「Automated Market Maker」(自動化マーケットメーカー)の略で、このタイプのDEXでは、トレーダーは直接他の人と取引するのではなく、スマートコントラクトによって制御される流動性プールと取引を行います。 AMMでは、独自のメカニズムでトークンの枚数などに応じ、需要と供給を測定し、各通貨のレートを決定する仕組みが実装されています。 そのため、利用者は価格を指定して売買することはできず、予め実装されているメカニズムを通して、決定された価格で取引する仕様です。 デリバティブ型のDEXは、ショートポジションの取引やレバレッジ取引をサポートしていることが一般的です。また、一部のDEXでは従来の証券取引所のようにオーダーブックを利用した取引が可能です。 操作感においては、デリバティブ型のDEXが中央集権型取引所(CEX)の取引体験により近い場合があります。 一方で、取り扱い通貨の種類の豊富さでは、AMM(自動マーケットメイカー)方式を採用したDEXが優れていることが多いです。 さらに、どちらのタイプのDEXでも、流動性プールに暗号資産を預けることで収益を得ることが可能です。 上記のような機能を提供しているDEXには、以下のようなものが挙げられます。 ・Uniswap (AMM) ・PancakeSwap (AMM) ・GMX (デリバティブ) ・dYdX (デリバティブ) レンディング レンディングは、その名前が示す通り、暗号通貨を貸し借りするサービスです。 ユーザーは仮想通貨を貸し出すことで利息収入を得ることができますし、自らの資産を担保にして他の暗号通貨を借りることも可能です。 この基本的な構造は、DeFiの中でも特に直感的で理解しやすい部類に入ります。 ただし、借入れにはしばしば高い担保率が求められ、担保価値が借入れ額に対して一定の割合を下回ると、追加の手数料を伴う清算が発生するリスクがあることは頭に入れておく必要があります。 レンディングの代表例には、以下のようなものが挙げられます。 ・AAVE ・Compound CDP CDP(Collateralized Debt Position)、つまり担保付き債務ポジションは、主にステーブルコインを発行する際に用いられるDeFiプロトコルの機能の一つです。 このシステムでは、ユーザーは担保(通常は他の仮想通貨)をプロトコルに預けることで、新しいステーブルコインを生成することができます。 この担保は、発行されたステーブルコインに対して、あらかじめ定められた割合以上を維持する必要があります。 担保価値がその割合を下回った場合、CDPはレンディングプラットフォームの清算プロセスと同様に清算されるリスクがあります。 担保率は、市場状況やプロトコルの規則に応じて変動することがありますが、原則としてユーザーは発行するステーブルコインの価値を上回る価値の担保を提供する必要があります。 CDPの代表例には、以下のようなものが挙げられます。 ・MakerDAO (DAI) ・Curve Finance (crvUSD) ・Lybra Finance (eUSD) リキッドステーキング リキッドステーキングは、Proof of Stake(PoS)メカニズムを採用するブロックチェーンネットワークにおいて、ユーザーが保有する暗号資産をステーキングしつつ、その資産の流動性を維持できる仕組みです。以下にその仕組みを簡潔に修正して説明します。 イーサリアムなどのPoSブロックチェーンでは、ユーザーは自分の暗号資産をステーキングすることで、ネットワークのセキュリティに貢献し、その見返りとして利回りを得ることができます。しかし、従来のステーキングでは、ステーキング中の資産は固定され、流動性が失われます。 リキッドステーキングはこの問題を解決します。ステーキングに参加したユーザーは、ステーキングされた資産に相当するトークンを受け取ります。このトークンは、ステーキングしている資産がネットワークに貢献していることを証明すると同時に、通常のトークンと同様に交換や貸出など、他の金融活動に使用することができます。 さらに、リキッドステーキングトークンは、通常のトークンと同じように、DeFiプロトコルによって担保として使用することができます。例えば、Lybra FinanceのようなCDPプラットフォームでは、リキッドステーキングトークンを担保にしてステーブルコインを発行でき、発行したステーブルコインで利回りを得ることが可能です。これにより、ユーザーはステーキングの利益を享受しつつ、同時に資産の流動性も保持できるようになります。 ・Lido ・Rocket Pool ・Swell ・Ether.fi DeFiの始め方・手順 これから、DeFiの具体的な始め方について、以下から手順を解説していきます。 ・ウォレットの作成 ・取引所への登録 ・使うサービスの選定 ・使うサービスごとに必要な手順を踏む 以下の手順で、DeFiをスタートしていきましょう。 ウォレットの作成 DeFiは、ブロックチェーン上に構築されています。 そのため、ブロックチェーン上の仮想通貨を管理するためのウォレットが必要になります。 DeFiでは、基本的にウォレットに仮想通貨を入れておいて、その上でウォレットを通してさまざまなDeFiとやり取りを行います。 必要なウォレットは、ブロックチェーンによって異なっており、利用したいチェーンや持っている仮想通貨ごとに作成が必要です。 イーサリアム・L2(Arbitrumなど)・BSCなどの主要チェーンであれば、MetaMask(メタマスク)が対応しています。 ウォレットについては下記記事も参考にしてください。 仮想通貨ウォレットを使う際の注意点を紹介!各ウォレットの特徴も解説 取引所への登録 DeFiを利用するためには、仮想通貨を準備できる取引所への登録が必要です。 取引所には主に国内取引所と海外取引所の2種類があります。 国内取引所では、日本円で仮想通貨を購入したり、仮想通貨を日本円に換金して出金することができます。これらの取引所は日本の規制に準拠しているため、安全性が比較的高いとされています。 一方、海外取引所を利用することは必須ではありませんが、多様な通貨オプションや取引ツールを提供しているため、利便性を求める場合は登録を検討する価値があります。 取引所で仮想通貨を購入したら、DeFi(分散型金融)で使用するためにあらかじめ準備しておいたウォレットに送金する必要があります。ウォレットに資金がなければ、DeFiプラットフォームを利用することはできません。 国内取引所に関する詳細な情報は、以下の記事で説明しています。また、海外取引所としては、BitGetなどが利用可能です。 仮想通貨/ビットコインの購入にオススメな取引所を徹底比較 使うサービスの選定 次に利用するDeFiのサービスを選定しましょう。 DeFiには多様なサービスが存在し、それらを組み合わせて運用することも可能です。しかし、サービスを組み合わせるほど、リスクも増大するので、慎重に進める必要があります。 基本的に、DeFiサービスはいずれも何らかの形で収益を得るための運用が可能です。 使うサービスごとに必要な手順を踏む 使うDeFiサービス(プロジェクト)を選んだら、そのプロジェクトの指示に従って手続きを進めましょう。通常は資金が入ったウォレットをDeFiサービスに接続するだけで利用開始できます。 ただし、異なるブロックチェーン間での資金移動が必要な場合や、レイヤー2(L2)ソリューションを利用する場合もあります。サービスごとに独自の機能や操作手順があるため、それぞれの仕様を理解することが大切です。 ほとんどのDeFiサービスには、利用方法や特徴を説明したドキュメントが提供されているため、利用前にそれらを確認することを推奨します。 どのDeFiサービスを利用する場合でも、サービス固有のリスクを理解し、適切なリスク管理を行うことが重要です。 DeFiを始める前に知りたい注意点 これから、DeFiを始めるに知りたい注意点を、以下の点から解説していきます。 ・ガス代と周辺コスト ・詐欺やトラブルが多い ・基本的に日本の規制下にない ・ウォレットの管理が難しい DeFiのリスクや注意ポイントを押さえていきましょう。 ガス代と周辺コスト 各チェーンにはガス代(取引手数料)として、使用する仮想通貨があります。 イーサリアムであればETH、BSCであればBNB、SolanaであればSOLなど、そのチェーンでガス代に使用する通貨は必ずウォレットに入れておきましょう。 なぜなら、DeFiを使用した運用では、すべてのアクションにガス代が発生するからです。 チェーン・タイミングによってガス代の相場感は異なりますが、特にイーサリアムではガス代が膨大になる傾向があります。 詐欺やトラブルが多い 仮想通貨とDeFiの分野は、その革新性と高い収益性のため多くの注目を集めていますが、同時に詐欺やセキュリティの問題も一般的に見られます。 したがって、新しいプロジェクトやサービスに接触する際は、懐疑的な姿勢を保ち、慎重に調査することが推奨されます。 DeFiには、詐欺を目的として立ち上げられたプロジェクトが存在することがあり、また、良心的なプロジェクトであってもセキュリティの脆弱性やハッキングによるリスクが存在します。 著名なサービスであっても、このリスクから完全に免れているわけではありません。大きなシェア、知名度、または信頼を獲得しているプラットフォームであっても、後にセキュリティの脆弱性が明らかになるケースもあります。 どのようなサービスを利用するにせよ、十分なリサーチと用心深いアプローチが必要となります。 基本的に日本の規制下にない DeFiの利用においては、規制の有無やその程度を理解しておくことが重要です。 DeFiは規制や当局からの監視の対象外であることが多いです。 この点は、利便性やプロジェクトが持つ可能性とトレードオフの関係にあります。なので、DeFiに関しては日本で提供されている取引所のようなサービスと同じような感覚で使用しないことが重要です。 基本的にトラブルが発生すれば取り返すといったことはできませんし、顧客保護といった考え方は無いと考えた方が良いでしょう。 ウォレットの管理が難しい DeFi(分散型金融)を利用するには、ブロックチェーンベースのウォレットが必須ですが、ウォレットの管理にはいくつかの重要なリスクが伴います。 まず、ウォレットの秘密鍵を紛失すると、そのウォレットへのアクセスが永久に不可能になります。さらに、秘密鍵が他人に知られてしまうと、ウォレット内の資産が盗まれるリスクがあります。 これらの基本的なリスクに加えて、DeFiの利用においては、スマートコントラクト固有の注意点も考慮する必要があります。例えば、ユーザーがウォレットで不正なサービスやトラブルを抱えたサービスへのトランザクションを承認してしまった場合、そのサービスによって仮想通貨が不正に引き出される可能性があります。 このようなリスクは、「Revoke(リボーク)」機能によってある程度軽減することが可能ですが、過去に利用したサービスでトラブルが発生するたびに、承認したトランザクションの再確認が必要になります。ウォレットの安全な管理と、定期的なセキュリティチェックは、DeFiを利用する際の重要な部分です。 【安全対策】メタマスク Revoke(リボーク)の概要と方法 まとめ この記事では、DeFiの始め方に焦点を当てて、さまざまなポイントを解説しました。 DeFiにはさまざまな可能性が存在しており、今後も新興のサービスが登場してくるはずです。 一方で、リスクや注意点も存在しているので、慎重に活用していきましょう。
ウォレット
2024/02/27MetaMask(メタマスク)スマホ、アプリの使い方を解説【画像付】
MetaMaskは、仮想通貨の管理やさまざまなサービスとの接続を可能にするウォレットの1つです。 非常に利便性が高いものの、リカバリーフレーズや秘密鍵の管理を誤ると、仮想通貨が失われてしまうことも・・・ そのため、正しい利用方法を知らないと、大事な仮想通貨がリスクに晒されてしまう可能性もあります。 この記事では、そんなMetaMaskを安全に使うためのはじめ方・利用法について解説しています。 CRYPTO TIMES公式Youtubeチャンネルでも同トピックについて扱っています。こちらも併せてご覧ください。 MetaMask(メタマスク)はスマホでも利用可能! 画像:MetaMask MetaMaskは、ETHやイーサリアムベースの仮想通貨・NFTなどを管理できるウォレットの1つです。 ブラウザの拡張機能などで利用可能で、仮想通貨の管理が可能なのはもちろん、各DeFiやBCGなどとの接続も可能です。 代表的なウォレットの1つとして挙げられ、世界中で3,000万人以上のユーザーから利用されています。 MetaMaskはブラウザの拡張機能として利用されることが多いものの、スマホアプリからでも利用可能になっています。 また、スマホアプリとPC(拡張機能)を同期でき、スマホ・PCと併用して利用することも可能です。 以下はPCのMetaMaskの利用法になるため、PCと併用したいと言う方はご覧ください。 MetaMask(メタマスク)の使い方まとめ!入出金・トークン追加も超簡単 MetaMaskモバイル(スマホ)のはじめ方 これから、MetaMaskモバイル(スマホアプリ)のはじめ方・作成方法について解説していきます。 1つ1つ手順を追って、スマホでMetaMaskを利用するための環境を整えていきましょう。 MetaMaskのアプリをダウンロード 「開始」へ 「新規ウォレットを作成」をタップして「同意する」をタップ パスワードの作成 パスワードは毎回必要になるので、忘れないようにしてください。紛失漏洩も厳禁です。他人には教えてはいけません。 ウォレットの安全についての案内を確認 初心者の方は必ず動画、文章を確認してください。 リカバリーフレーズを保存 リカバリーフレーズは紛失、漏洩は厳禁です。必ず控えてください。紛失、漏洩をすると資産を失う可能性があります。 リカバリーフレーズを入力 ウォレット作成が終了、最下部の「完了」をタップ MetaMaskを作成する際には、パスワードの作成が必要となりますが、これはあくまで「スマホアプリでのパスワード」となります。 MetaMaskを削除した場合や、その他のデバイスからのアクセスなどでは「リカバリーフレーズ」を利用するため、必ず何らかの方法で保存しておいてください。 MetaMaskの公式サイトでは、一般的な方法として紙に書き留めておくことを推奨しています。 リカバリーフレーズを利用するとウォレットを好きに利用できてしまうため、他者やWEBサイトなどに知らせるのもNGです。 また、同様に秘密鍵もウォレットのインポートなどに必要な文字列ですが、こちらも知られてしまうとウォレットが乗っ取られるなどのリスクが考えられます。 リカバリーフレーズ・秘密鍵ともに厳重な管理を徹底していきましょう。 MetaMaskモバイル(スマホ)の基本的な使い方 これから、MetaMaskモバイルの基本的な使い方を、以下の機能から解説していきます。 ・入出金 ・スワップ ・トークン追加 ・ネットワーク追加 MetaMaskモバイルの利用方法をマスターしていきましょう。 MetaMaskモバイルへ入金する まず、はじめにMetaMaskへ入金する方法を解説していきます。 MetaMaskアプリのトップ画面中央下部の「⇅」アイコンをタップ 「受取」をタップ 送信側デバイスでQRコード読み込み、もしくはアドレスをコピーして送信側でペースト 取引所などからの送金に伴い、文字列(アドレス)を要求されるため、上記の手順で表示させた文字列をコピペすることで、入金が可能になります。 ここで、何らかのミスをしてしまうと、仮想通貨が永久に失われてしまう可能性があります。そのため、大きな金額を送金する場合や、はじめての利用の場合はテスト送金を行ってから送金するのがおすすめです。 MeMaskモバイルから出金(送金)する 次に、MetaMaskモバイルから出金・送金のやり方を解説していきます。 MetaMaskアプリのトップ画面中央下部の「⇅」アイコンをタップ 「送信」をタップ 「To:」に送信先アドレスを入力(ペースト)または、スキャンアイコンをタップしてQRコードを読み取り、「次へ」をタップ 送金したい通貨と金額を入力して「次へ」をタップ ガス代などの詳細を最終確認後「送信」をタップ あとは、画面下部に「トランザクションが完了しました」というメッセージが表示されれば出金(送金)は完了です。 【安全対策】メタマスク Revoke(リボーク)の概要と方法 MetaMaskモバイルでスワップする 次に、MetaMaskモバイルからスワップ(仮想通貨の交換・換金)する方法を解説していきます。 MetaMaskアプリのトップ画面中央下部の「⇅」アイコンをタップ 「スワップ」をタップ スワップしたい通貨と量を入力して、「クォートを入手」をタップ ガス代などに問題がなければ「スワイプしてスワップ」ボタンをスワイプ スワップが完了したら、指定した通貨が増減していることを確認しておきましょう。 MetaMaskのスワップでは、裏側で主要なDEXなどからの流動性を利用しています。このことから十分な流動性が無い場合は、スワップしたい仮想通貨が見つからないか、もしくは取引できない可能性があります。 また、MetaMaskのスワップには、ガス代が掛かるのはもちろん、MetaMaskにより予め0.8%程度のサービス料が含まれているためご注意ください。(スワップの内容によって、MetaMaskが設定しているサービス料は微妙に異なっています) MetaMaskにトークンを追加する 次に、MetaMaskへ仮想通貨(トークン)を追加する方法を解説していきます。 MetaMaskは、イーサリアムベースの仮想通貨の管理に利用できますが、デフォルトでは表示されない(追加されていない)仮想通貨もあります。 そのような仮想通貨は、利用者サイドでコントラクトアドレスなどの設定が必要です。 以下の手順で、MetaMaskへ仮想通貨を追加していきましょう。 1. EtherScanで追加したい仮想通貨を検索、通貨の詳細が表示されたら下にスクロール 2. 「TOKEN CONTRACT」の箇所にある文字列(トークンアドレス)をコピー 3. MetaMaskにて「トークンをインポート」へ 4. 「カスタムトークン」を選択して、「トークンアドレス」をペーストし、「インポート」をタップ 5. トークンがインポートされ、ウォレット内に表示されていることを確認する メジャーな仮想通貨であれば「トークンをインポート」を選択後に、検索箇所から見つけることができるケースもあります。 MetaMaskにネットワークを追加する MetaMaskはイーサリアムはもちろん、互換性を持つネットワークを追加することで利用することが可能です。 代表的なものとして「BSC」「Polygon」「Arbitrum」「Optimism」などが挙げられます。 メタマスク(MetaMask)でのBNBチェーン(BSC)への接続方法を解説 上記のような利用したい他のネットワークがあれば、以下の手順で入力していきましょう。(予め利用したいネットワークのRPC URLなどをチェックしておいてください) 1. 右下の歯車アイコンをタップして設定メニューへ 2. 「ネットワーク」をタップ 3. 「ネットワークを追加」をタップ 4. 「カスタムネットワーク」を選択し、ネットワーク名などの各情報を入力し、「追加」をタップ また、こちらもトークンと同様に、「カスタムネットワーク」を選択した手順で「人気」を選択すれば代表的なネットワークがリストで表示されますので、追加したいネットワークをタップすることでかんたんに追加できます。 MetaMaskをスマホからPCへインポートする方法 [caption id="attachment_107002" align="aligncenter" width="963"] 画像:MetaMask[/caption] MetaMaskをスマホからPCへインポートする方法について解説していきます。既に、スマホ or PCにてMetaMaskを利用している方は参考にしてみてください。 まずはスマホで秘密鍵を取得します。 1. 右下の歯車アイコンをタップして設定メニューへ 2. 「セキュリティとプライバシー」をタップし、表示されたメニュー画面を下にスクロール 3. 「秘密鍵を表示」をタップして、パスワード等を入力後、表示された秘密鍵の文字列を取得 続いて、取得した秘密鍵をPCで入力し、インポートしていきます。 4. PCブラウザ右上のアイコンからメタマスクを開く、アカウント名の箇所をクリック(デフォルトではAccount 1) 5. 「Add account or hardware wallet(アカウントもしくはハードウェアウォレットを追加)」をクリック 6. 「アカウントをインポート」をクリック 7. 「秘密鍵」を選択し、取得した秘密鍵の文字列をペーストしたら、「インポート」をクリック 上記は「スマホ to PC」の手順になっていますが、「PC to スマホ」であっても手順は大きく異なりません。 秘密鍵を入手することで、各デバイス間でのインポートを行うことが可能です。 MetaMaskでスマホから手軽に仮想通貨を触ろう この記事では、MetaMaskモバイルの使い方・利用方法について解説しました。 MetaMaskモバイルを利用することで、スマホから手軽に仮想通貨を扱えることが分かると思います。MetaMaskモバイルを活用して、さまざまなプロダクトを触ってみてください。 画像:Diego Thomazini / Shutterstock.com
DeFi
2024/02/19DEX(分散型取引所)とは?メリットやデメリット、代表プロジェクトを紹介
この記事では、DEX (分散型取引所) について解説しています。 DEXはブロックチェーンをベースにスマートコントラクトを活用した仮想通貨の取引所です。 通常の取引所と比較してさまざまなメリットがあり、主要DEXのひとつであるUniswapでは1日あたり3.8億ドルを超える取引が行われています。 この記事では、そんなDEXの特徴や種類、メリットやデメリットなどについて解説しています。 この記事のまとめ ・DEXはスマートコントラクトを活用した取引所 ・いくつかの種類ある ・CEXにはない仮想通貨が取引可能 ・リスクがある面も否めない ・ウォレットと仮想通貨さえあればスタート可能 DEX (分散型取引所) とは?CEXとの違いも解説 DEXの概要や種類について以下の順で解説していきます。 ・DEXの概要 ・DEXの種類 ・CEXとの違い DEXの大まかなポイントについてチェックしていきましょう。 DEXの概要 DEX (分散型取引所) は、ブロックチェーンを基盤とし、スマートコントラクトを使用してユーザー間の仮想通貨取引を可能にする取引所です。 取引に関するプロセスがブロックチェーンに記録され、スマートコントラクトを通して取引が実行されます。 多くのDEXにおいてKYC (本人確認) が不要で、ユーザーは個人のウォレットを通じて資産を直接管理します。 これにより、従来の中央集権型の取引所において懸念されてきたリスクが軽減され、匿名性の維持やプライバシーの保護が可能になりました。 DEXの種類 DEXにはいくつかの主要な種類が存在します。 注文の処理方法という点で分類すると、AMMとオーダーブックに分けられます。 AMM (Automated Market Maker:自動マーケットメーカー) のDEXは、スマートコントラクトで制御される流動性プールを通して仮想通貨取引を行うものです。流動性はユーザーから提供され、流動性を提供したユーザーには報酬が与えられます。 流動性プールには、2つのペアとなる通貨、もしくはそれ以上の通貨が存在しており、各通貨の枚数の変化や需要と供給に応じ自動的にレートが変化する仕組みです。 オーダーブックのDEXは、一般的な取引所と同様に売買注文をマッチングさせます。オーダーブックについては、取引の一部のプロセスがブロックチェーンの外で行われているケースもあります。 また、DEXの中にはデリバティブを扱っておりショートやレバレッジ取引が可能なものも見られ、各DEXによって仕組みや機能が異なることもあります。 CEXとの違い CEX (中央集権型取引所) とDEXの最大の違いは、資産の管理方法にあります。 CEXには、取引や資産を管理する主体が存在し、ユーザーの資産をシステム内で管理し、取引を行います。 一方で、DEXではユーザーが自分のウォレットで資産を保管し、スマートコントラクトを通じてユーザー間で直接取引を行います。 自身が秘密鍵を管理しているウォレットに資産があるのがDEXと捉える一方、CEXを利用する場合は一度仮想通貨をCEXに送付する必要があり、送付してからウォレットに引き出すまでの管理の主体はCEXにある状態です。 特に海外の仮想通貨取引所には各国の規制や監視が行き届いていないものも見られます。そういった主体に資金を預けるのは、一定のリスクがあると言えるでしょう。 DEXのメリット DEXのメリットについて以下の順で解説していきます。 ・中央集権に関連するリスクやデメリットが無い ・上場の自由度が高い ・構成可能性の高さ DEXが持つ強みをチェックしていきましょう。 中央集権に関連するリスクやデメリットが無い 繰り返しの内容にはなりますが、DEXには中央集権的な管理者が存在せず、スマートコントラクトを通してユーザー間で直接取引が行われるため中央集権に関連するリスクやデメリットがありません。 これにより、前述したカストディアルリスク (資産管理のリスク) や、管理者による不正操作の懸念が軽減されます。 また、取引データの透明性が保たれるため、不正取引や価格操作のリスクが低減されます。 さらに、多くのCEXで要求されるKYCも不要なので、匿名性が確保されることも特徴です。 ウォレットと仮想通貨さえあれば簡単に利用できるといったメリットも挙げられるでしょう。 上場の自由度が高い この特徴は特にAMMに顕著にみられますが、DEXでは新しいトークンやプロジェクトが簡単に上場できます。 そのため、トークンの種類や選択肢が豊富なことに加え、新興の仮想通貨や革新的なプロジェクトに早期からアクセスできる利点があります。 CEXに上場する前の段階ですでにUniswapなどで取引できるケースは非常に多いです。積極的に新興銘柄を取引したい人は是非覚えておきましょう。 構成可能性の高さ DEXは他のDeFiと同様に構成可能性が高いです。DEXではスマートコントラクトやトークンを活用しているため、異なるプロトコル間で様々な要素を組み合わせて利用可能です。 シンプルな例としてLPトークンの活用が挙げられます。UniswapなどのAMMのDEXでは、流動性プールに対して資金を提供するとそれを証明するトークン (LPトークン) が発行されます。 このトークンを他のDeFiプロトコルで使用・運用するといったことも可能です。 DEXのデメリット DEXのデメリットについて以下の順で解説していきます。 ・利便性が低い ・トラブルが多く一定のリテラシーを求める ・ウォレットの管理が難しい DEXの弱いポイント、注意したい点をチェックしていきましょう。 利便性が低い DEXはCEXと比較して利用者にとって利便性が低いことがあります。例えば、ユーザーサポートはCEXほど手厚くはない点が挙げられます。 また、UIの問題として、CEXで提供されることが多い高度なトレーディングツールや分析機能がDEXでは限られてしまいます。 さらに、日本語でのサポートがないことも多く、翻訳が必要なケースがあります。 トラブルが多く一定のリテラシーが求められる DEXを利用するにはブロックチェーンやDeFiの運用における基本的な知識が必要です。 シンプルにスワップ (通貨の交換) をするだけであれば、ウォレットの使い方とUIの使い方が分かれば利用自体は可能です。 しかし、ガス代が予想以上にかかったり、トランザクションが通らないといった現象に遭遇することが考えられます。 また、前述の通りトークンの上場が容易であるため、悪意を持っているトークンやプロジェクトが含まれている危険性もあります。例えば、既存のトークンやプロジェクトを模倣した偽物が上場しているケースなどがあります。 流動性の提供が行えるのもDEXの特徴のひとつですが、大抵の流動性プールやプロトコルごとに独自のリスクや損失の可能性が存在しています。 さらに、スマートコントラクトでバグが見つかった場合、預けている (ロックしている) 資金が失われる可能性もあり、評判の良い大手のDEXであっても欠陥が見つかることが多いものです。 DEXに限らずどのようなDeFiでも、事前のリサーチを十分にした上でリスクをしっかりと認識して利用しましょう。 ウォレットの管理が難しい DEXでは各ユーザーが自身のウォレットを管理する必要があります。 これには、秘密鍵の安全な保管、トランザクションの正確な実行、アドレスの正しい使用、承認したコントラクトやトークンの管理などのアクションが含まれます。 ウォレットの管理を誤ると、資産の損失や盗難のリスクが高まります。そのため、ウォレットのセキュリティと秘密鍵の管理には特に注意が必要です。 DEXの特性上、ウォレットは必ず利用しなければいけないため、上記のようなアクションは避けられません。 代表的なDEX 5選 代表的なDEXとして、以下の5つを解説していきます。 ・Uniswap ・Curve ・PancakeSwap ・Balancer ・GMX 主要なDEXの概要についておさえていきましょう。 Uniswap [caption id="attachment_101253" align="aligncenter" width="683"] 引用元:Uniswap[/caption] Uniswapは世界最大規模のDEXのひとつとして代表的な存在です。AMMの取引所としてはトップの取引量を持ち、TVLについてもDEX内でトップに位置しています。 イーサリアムやL2 (レイヤー2) 、BNBチェーン、Avalancheなど複数のチェーンに展開されており、様々な通貨がUniswapを通して取引されています。 2022年1月にはNFTアグリゲーターをローンチし、今後もUniswap V4のリリースに向け開発が進められることが示されており、さらに利便性が向上されることが期待されます。 AMMのDEXの利用を考えている方がまずはじめに触れることになるDEXと言えるでしょう。 分散型取引所「Uniswap(ユニスワップ)」とは?始め方、使い方を解説 Curve [caption id="attachment_101255" align="aligncenter" width="783"] 引用元:Curve[/caption] Curveは特定の資産と価格が連動しているステーブルコインの取引に特化したDEXです。UniswapのようなAMM系のDEXと同じように、Curveでは流動性プールを使用して取引を行います。 価格が安定しているステーブルコインを扱っているため、さまざまな通貨を扱っているAMM系DEXと比べてインパーマネントロスや手数料を軽減できることが期待されます。一方、AMM系DEXほど自由にプールを作成することはできないため注意が必要です。 他の主要なDEXと比較すると知名度では劣るかもしれませんが、ステーブルコイン取引においては利便性が高く、大きなシェアを持っています。 PancakeSwap [caption id="attachment_101256" align="aligncenter" width="804"] 引用元:PancakeSwap[/caption] PancakeSwapはBNBチェーンからスタートしたAMMのDEXです。当初はBNBチェーンに展開するDEXでしたが、現在は主要なDEXと同じくイーサリアムやL2、その他多数のチェーンに展開されています。 BNBチェーンは他のイーサリアム系チェーンと比較してガス代が安く、手数料を抑えることができます。 スワップやパーペチュアル (無期限先物取引) といった売買機能に加え、ファーミング、ステーキング、ロッタリー (宝くじ) 、さらにはNFTマーケットプレイスなど、多様なサービスが利用できる点も特徴です。 分散型取引所パンケーキスワップ(PancakeSwap)の特徴と使い方を解説 Balancer [caption id="attachment_101257" align="aligncenter" width="796"] 引用元:Balancer[/caption] Balancerは流動性に焦点を当てたプロトコルです。前述したDEXと同様に流動性プールを活用した取引を可能にしていますが、違いも見られます。 Balancerではプールの作成における自由度や柔軟性が高く、独自の仕組みや資産を持つ豊富なプールがあります。プールが持つ特性によって損失を抑えたり、効率性や利便性を向上させた取引が可能です。 スワップといったDEXとしての用途のみならず、Balancerの流動性を活用したさまざまなプロトコルに応用されています。 GMX [caption id="attachment_101258" align="aligncenter" width="747"] 引用元:GMX[/caption] GMXは、GLPというトークンとそれに付随する流動性を活用して取引を行う分散型デリバティブDEXです。 GMXには様々な特徴がありますが、利用者目線から見たときの主なポイントとして、レバレッジ取引が可能であることや、狭いスプレッド、ゼロスリッページ、手数料の低さなどが挙げられます。 提供している機能やUIが従来のCEXと近いため、CEXの代替として使いやすさに優れる選択肢のひとつと言えるでしょう。 分散型取引所GMXとは?概要や$GLPの特徴、使い方を徹底解説 DEXの始め方 DEXを始めるにあたって、最低限必要なものは仮想通貨とウォレットです。 仮想通貨の購入には国内仮想通貨取引所への登録が必要なので、まだの方はまずそこからはじめましょう。 はじめての国内仮想通貨取引所にオススメなのは「OKCoin japan (オーケーコインジャパン)」です。以下の記事でくわしい登録方法を解説しています。 OKCoinJapan(オーケーコイン・ジャパン)の登録方法から使い方まで解説! 次にウォレットの作成が必要です。ウォレットは使用するDEXのブロックチェーンに合わせて作成する必要がありますが、主要なDEXに幅広く対応するメタマスク (MetaMask) がオススメです。こちらも以下の記事で始め方を解説しています。 MetaMask(メタマスク)の使い方まとめ!入出金・トークン追加も超簡単 取引所への登録とウォレットの準備が完了したら、取引所で購入した仮想通貨をウォレットへ送金しましょう。 各DEXの使い方は異なっていますが、概ねウォレットとDEXを接続するだけで使用可能です。 まとめ 本記事では、DEXの特徴や種類、始め方について解説してきました。 DEXは仮想通貨の可能性や利便性を向上させ、主要なDEXでは日々アクティブに多額の取引が行われています。 今後も様々なDEXで積極的な開発やアップデートが行われる予定なので、是非DEX分野の動向を追っていきましょう。