2017年5月に仮想通貨への投資を開始。ブロックチェーンや仮想通貨の将来に魅力を感じ、積極的に情報を渋谷で働く仮想通貨好きITリーマンのブログを通じて発信するように。
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2021/07/07デリバティブ取引所Bybitが出金時のKYCルールを導入
暗号通貨デリバティブ取引所であるBybitが出金時のKYCルールを7月12日より導入することを発表しました。 現在、Bybitはデリバティブ取引所として、BTCの出来高はBinance Futuresに次いで2番目の出来高、通貨全体のボリュームでは4番目となっています。 [caption id="attachment_64359" align="aligncenter" width="800"] Bybt BTC のデータより[/caption] 今回のKYC導入に関しては、日本の金融庁やカナダの証券取引委員会などからの警告やFATFなどが関連している可能性があり、出金時のKYCを強化したことが考えられます。 KYCは個人と企業向けに分かれており、個人の場合は、KYCレベルが1以上になると最大で1日50BTCを出金、レベル2で100BTCまでの出金が可能になります。企業の場合は、KYCレベルは一つのみで100BTCまでの出金が可能になります。 しかし、個人、企業の両方で1日の出金金額が2BTC未満の場合は、KYCを行わずとも出金ができるような仕様となっており、これはBinanceと変わらない仕様となっています。 先日、過激派組織であるHamasはBinanceを利用したマネーロンダリングを行っていたことがCoinDeskの報道によって明らかになっています。 BybitのKYC導入はセキュリティ・コンプライアンスの強化ということですが、現状のBinanceとほぼ同じ仕様であることから、Hamasのような事例として利用されることも考えられ、今後の動きにも注目しておきたいところです。 記事ソース : Bybit
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2021/07/01Standard Protocol / $STND によるステーキングキャンペーンが実施
Polkadotエコシステムで担保型のステーブルコインを構築するプロジェクトStandard Protocolがステーキングキャンペーンを実施します。 Standard Protocolに関しては、CRYPTO TIMESで過去にAMAを開催したプロジェクトなので、こちらの記事を参照ください。 Standard Protocol Staking Campaign 今回のキャンペーンは3段階のキャンペーンとなっており、下記のようになっています。 Tier A —エントリー報酬(合計5,000 STNDトークン) ステーキングプールに15ユニット以上のUNI-LPがStakingされている初期100このERC20ウォレットに対して、キャンペーン終了後にウォレットに直接50枚のSTNDトークン報酬がエアドロップされる。 Tier B —ランク別報酬(合計22,000 STNDトークン) ERC20ウォレットが、期間中の合計ステーキング枚数に応じてランク付け。14日間ステーキングが必須で、ランク別リワードは下記の通りです。 1位:5,000STNDトークン 2位:3,000STNDトークン 3位:2,000STNDトークン 4位から10位:1,000個のSTNDトークンを分配 11〜20位:500個のSTNDトークンを分配 Tier C —紹介報酬(合計10,500 STNDトークン) Standard Protocolのアンバサダーを通じて、ウォレットアドレスと紹介コードを提出することができます。 Refferalから最も多くのLPトークンを獲得した上位3人のアンバサダーに対して、それぞれ2,500 STND、1,500 STND、1,000 STNのトークン報酬。 すべてのアンバサダーとRefferalからの参加報酬。アンバサダーは、TierA&Bで獲得した紹介報酬の20%にあたるSTNDを獲得し、各紹介者は、Tier A&Bで獲得した紹介報酬の5%にあたるSTNDを獲得します。 今回のキャンペーンは7月2日にスタートして、7月15日まで続きます。 Standard Protocol 関連サイト Standard Protocolを学ぶ:https://docs.standard.tech/ Website:https://standard.tech/ Github:https://github.com/digitalnativeinc/standard-protocol Twitter:https://twitter.com/standarddefi Discord:https://discord.com/invite/p4w9KUZvxe Telegram :https://t.me/standardprotocol 記事ソース : Standard Protocol Medium
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2021/07/01Twitter社の公式アカウントでオリジナルのNFTを発行
Twitter社の公式アカウントで、オリジナルのNFTを発行しました。 https://twitter.com/Twitter/status/1410227743636217856?s=20 Twitter社のNFTは現在、NFTマーケットプレイス「Rarible」で公開されています。このNFTはRaribleの独自コントラクト生成機能を利用して作られています。 現在、TwitterのNFTの入手方法としてはTwitter社が投稿したツイートにコメントするとDMが届いて、NFTを入手できる仕組みになっています。 Rarible上で公開されているTwitter社のNFTは合計で7つとなっています。 今回世界的にも有名であるTwitter社がNFTを発行することは、NFT市場においてもかなりプラスになっているのではないでしょうか。 Twitter社のNFTを持つことが今後何かにつながるようなことは今は言及されていませんが、今後このNFTを持つと何らかのことができるようになる。などのインセンティブがあると面白くなってきそうだなというところです。 世界的な大企業もNFTを発行する時代で、今後のNFT市場への注目が非常に集まっています。
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2021/06/29bitFlyerがPolkadotの $DOT の取り扱いを6月29日より開始、対象のキャンペーンも実施
日本の暗号取引所であるbitFlyerが6月29日からアルトコイン販売所で、Polkadotの発行しているDOTを取り扱いをスタートしました。 bitFlyerのアルトコインの取り扱いは2020年12月のTezos以来となっており、計13銘柄になりました。 bitFlyerの登録方法や使い方はこちらの記事より確認が可能です。 Polkadotの取り扱い記念のキャンペーンも また、bitFlyerでPolkadotのDOTトークンの取り扱いを記念したキャンペーンを開始しています。 プレゼントはキャンペーン期間中に参加かつ条件を満たすと、2021 年 8 月にプレゼントされる予定です。 キャンペーン概要 2021年6月29日(火) ~ 2021年7月21日(水)午後 11 時 59 分まで キャンペーン期間中に以下の条件を満たすことで、自動的にキャンペーンが適用されます。 キャンペーンページからエントリー完了 PolkadotのDOTを所定の数量以上購入 購入したDOTの数量に応じて、下記のようにプレゼントが変わる仕組みとなっています。 販売所でDOTを合計 5 万円以上購入: 抽選で 5 名に、5 万円プレゼント 販売所でDOTを合計 1 万円以上 5 万円未満購入:抽選で 10 名に、1 万円をプレゼント bitFlyerの公式サイトはこちら 日本国内からでもParachain Auctionへの参加が可能に 今回、GMOやbitFlyerがPolkadotのDOTトークンを取り扱ったことにより、日本国内からでも正式にParachain Auctionへの参加が可能になりました。 現在、実施中のKusama Networkはまだ日本では未上場となっていますが、Kusama NetworkのParachainが終了次第、PolkadotでもParachain Auctionを実施することをGavin Wood氏は述べています。 現在実施中のKusamaのParachain Auctionでは、総額89万枚のKSMがロックされており、今後、日本国内からでもDOTを利用したParachain Auctionが参加できることで、より多くのDOTのロックも期待できるのではないでしょうか。 現状、Polkadot.jsを利用するハードルだけ高いですが、bitFlyer社がこのあたりの取組を行うことにも期待したいところです。 記事ソース : bitFlyer
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2021/06/26日本発のDeFi保険プロトコル「InsureDAO」がLDキャピタルやNGC Venturesなどから100万ドルを調達
DeFiにおける保険プロトコルを開発しているInsureDAOが100万ドルの資金調達を完了しました。 InsureDAOは日本発の日本人創業チームとなっており、シンガポールを拠点に開発を行っています。また、ライフネット生命創業者である岩瀬大輔氏がInsureDAOのChairman を務めています。 また、今回の調達のニュースと一緒に、テストネットのローンチ、8月にはメインネットでのサービス開始を予定していることを発表しています。 InsureDAOは、Ethereumにおける保険市場プロトコルをプールすることができるようになっています。プロトコルの運用と管理はDAOによって制御され、Ethereumにアクセスできる人は誰でもKYCなしで保険を作成、購入、引き受けることができるのが特徴となっています。 特に、InsureDAOは外部のスマートコントラクトによって引き起こされた間接的な損失をカバーすることができます。 リリースでの例では、Yearn.financeに出資し、資金がcurve.fiに再展開された場合、curve.fiで資金がハッキング/盗難/または紛失された場合は補償されると説明しており、この場合、事故が発生後に損害が発生した場合、InsureDAOの保険に加入していれば、損失を補償することができるとしています。 盛り上がるDeFi、毎日のように起きる資金流出、未発達の保険市場 昨年より、DeFiの市場は非常に盛り上がりを見せている中、最近では毎日のようにフラッシュローンによる資金流出やハッキングが目立つようになっています。 ユーザーはHigh APYのプロダクトに自分の資金を特に予備知識もないまま入れて、そのまま資金流出やRugPullが起こってしまうなどのような事件も非常に多く起こっているのが現状です。 DeFi市場において、何かトラブルがあった際、カバーができる保険市場というのは非常にニーズの高い市場となっており、多くのプロジェクトがこの問題に取り組んでいます。 InsureDAOでは個々のリスクプールからカスタムインデックスプールを作成することができるようになっています。インデックスプールでは、Stakeされた流動性を活用して、その元となるプールに向けてこれらが提供されます。 InsureDAOが、さまざまな多くのDeFiプロダクトにインテグレートされ、多くのユーザーに利用されることでDeFiがストレスなく利用できる世の中に近づいていくことに非常に期待をしていきたいところです。 今後のアップデートやアナウンスにも期待が集まります。 InsureDAO各種情報 Official Website: https://insuredao.fi/ Twitter: https://twitter.com/insuredao Discord: discord.gg/8BA5f5rurq 記事ソース : Medium
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2021/06/24Coincheck IEOが7月1日より提供開始、初回IEOとなるPalette Tokenの申込みも同日より受付
コインチェック社が2021年7月1日にIEOプラットフォーム「 Coincheck IEO」の提供を開始することを発表しました。 また、同日にCoincheck IEOの第一弾で発表されていた株式会社Hashpaletteによって発行されるPalette Token(PLT)の購入申込みがスタートします。 今回、国内でIEO(Initial Exchange Offering)による資金調達を行うのは初の試みとなっています。 Coincheck IEOは、コインチェック社が、資金調達をトークンを用いて実施したい企業やプロジェクトに対して、審査を行った上で、販売をコインチェック社が行います。 これにより、企業やプロジェクトのコミュニティの形成・強化や資金調達を支援するためのプラットフォームになります。 Coincheck IEOを通して、日本の暗号資産投資家がより安全かつ簡単に国内外の有望なプロジェクトへ参加できる環境を提供することで、暗号資産・ブロックチェーン関連のプロジェクトを支援し、暗号資産市場の更なる発展に貢献していくと発表されています。 また、コインチェック社はIEOを実施するプロジェクトに対して、自社での上場・販売を前提に、発行されるトークンのみではなく、発行元企業についても十分に調査しているとしています。 今後のIEOの流れは下記のようになっています。 7月 1日 12:00 購入申込み開始 7月15日 18:00 購入申込み終了 7月20日 順次 抽選およびPalette Token受渡し 7月27日 12:00 取引所においてPalette Tokenの取扱いを開始 Coincheck IEO第一弾となるPalette Token(PLT) 今回、IEOの第一段となるのは以前より発表されていたHashPalette社によるNFTプラットフォーム「Palette」に組み込まれるPalette Token (Ticker : PLT)のIEOになります。 Paletteはマンガ・アニメ・スポーツ・音楽といったエンターテイメントコンテンツのNFT(ノンファンジブルトークン)形式での流通に最適化されたブロックチェーンネットワークとなっており、現在合計12社をコンセンサスノードに迎え、共同でネットワークを運用がされています。 また、Paletteはクロスチェーン技術を実装していることも大きな特徴であり、発行したNFTは他のブロックチェーンネットワークに転送することも可能となっています。 今回のIEOで販売されるのは、総供給量の23%ととなっており、PLT1枚あたり4.05円での販売がされるため、トークンが全部販売されると約9億以上の資金調達が行われます。 PLTは、イーサリアム上で発行され、パレットエコシステムにおけるコンセンサスノード運営報酬の支払い、スマートコントラクトの発行手数料(GAS)の支払い、NFT売買の決済などの用途で使用されると発表されています。 また、NFTの決済でPLTを用いることで、NFTの送付と金銭の受け渡しを同時に実施することが可能となり、安全な2次流通市場を構築できるようです。 Paletteに関しての詳細な記事はこちらから、ホワイトペーパーはこちらから確認が可能です。 Palette Tokenを購入するには? Palette Tokenを購入するには、Coincheckのアカウント開設が必要になります。 Coincheckのアカウント開設は下記にて解説しているのでこちらの記事をお読みください。 今後のIEOの流れは下記の通りで日本円のみで申し込みが可能、仮に申込総額が609,000,000円未満の場合、IEOは不成立になる見込みです。 7月 1日 12:00 購入申込み開始 7月15日 18:00 購入申込み終了 7月20日 順次 抽選およびPalette Token受渡し 7月27日 12:00 取引所においてPalette Tokenの取扱いを開始 Coincheckの公式HPはこちら 国内発のIEOはどうなるのか? とうとう日本国内においてもIEOの実施が発表され、トークンを用いた資金調達が2017年ぶりに行われます。 日本国内で合法的に資金調達が行うことができ、暗号通貨投資家にとっても新たな投資の選択肢が増えることは非常に望ましいことであると言えます。 また、日本国内は海外よりも遅れていると揶揄されることが多い中、コインチェック社による新しい商品の提供や新たな投資機会をユーザーに提供することは海外にも追いつこうという意思も感じられ、今回のIEOの成功可否や今後のIEOの発表などにも期待が集まるところです。 その反面、初回IEOとなるPaletteのトークンメトリクスや調達予定金額最低6億円〜最大9億円という金額感などに関しては、海外のIEOやIDOの事例と比較しても、やや疑問が残るのも正直な感想です。 資金調達額に関しては、6−9億の調達はかなり集めすぎでは?という印象を持ったのは正直な感想です。これは、日本法人がトークンを持つことによる期末の税金も絡んでいるのかなと言う印象を持ちました。 また、トークンメトリクスに関してもコインチェック社がどういうプロセスや角度からPaletteの発行されるトークンの審査を行ったのかというのも非常に気になる点ではあります。 今回のCoincehck IEOがどの様になるのか非常に期待が集まるところです。 記事ソース : Coincheck IEO 、Coincheck Press
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2021/06/22Kusama Networkの初回Parachain Auctionが終了、ParachainはKarura Networkが獲得
6月半ばからクラウドローンが開催され、6月15日より初回Parachain Auctionが実施されていましたが、本日6月22日に第一回目のParachain Auctionが終了しました。 初回となるオークションでは、Karura Networkがオークションに勝利し、ParachainのSlotを獲得しました。 https://twitter.com/kusamanetwork/status/1407272549311041537?s=20 Karura Networkは、クラウドローンと合わせて501,137枚のKSMが15000人を超えるユーザーよりロックされ、今回のParachain Auctionに入札を行っていました。50万KSMは総供給量の5%を超えています。 https://twitter.com/KaruraNetwork/status/1407254833351073797?s=20 現在、Polkadot.jsのサイトからは、Parathreadの項目にて、Karura NetworkがParachainのアップグレードを行っている画面が確認でき、初回のParachain Auctionを勝ち抜いたことが伺えます。 今回のクラウドローン、Parachain Auctionを通して、KaruraにKSMをロックしたユーザーは1KSMあたり最小12KARを獲得することができます。アーリーバードボーナスやリファラルボーナスなどが存在するため、獲得できる枚数はユーザーによって異なります。 今後のKaruraのマイルストーンに関してはこちらのサイトにて確認することができます。 今回のKusama NetworkのParachain AuctionやCrowdloanに関しては、CT Analysisでも過去にレポートを配信しています。こちらを読んで頂ければ、基本的なことは学習できますので、是非チェックしてください。 Polkadot/Kusama パラチェーンオークションとクラウドローン 最新動向調査レポート 第2回以降のParachain Auctionはすぐ開始 初回のParachain Auctionが終わったのもつかの間、第2回目以降のAuctionも1時間後からスタートの予定となっています。 現在、Moonriverが11万枚のKSMロック、Shiden Networkが8.4万枚のKSMロックとなっており、他のプロジェクトと比較してもロック量は頭ひとつ以上抜けている状態となっています。(Bifrostが2万枚、Khalaが1.7万枚) 順当に行けば、MoonriverやShiden Networkが第2回、第3回以降のAuctionに勝ち抜く事が考えられますが、この後の第2回以降Parachain候補となるプロジェクトが複数、新たにParachain Auctionに参加することを発表しています。 現在、総額75万枚がロックされているParachain Auction。この先、どのような動きになっていくのかは未だ読めません。第2回目以降の動きにも要注目していきたいところです。 記事ソース : Kusama Twitter
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2021/06/21「nanakusaを通じてNFTを所有する価値理解や意識を伝えて、大きなエコシステム形成へ」株式会社スマートアプリ CEO : 高長徳
2021年に入り、世界中で注目の集まるNFT。国内、国外でも多くの有名アーティストがNFTを発行してきました。 そんな中、4月26日に正式リリースした国内NFTマーケットプレイス『nanakusa』は、多くの認定アーティストと提携し、アート、写真、動画のNFTを販売しています。 アートNFTだけではなく、ゲームNFTなども幅広く扱っている国内で勢いのあるNFTマーケットプレイスです。またEthereum Networkだけではなく、Polygon Networkに対応しており、問題視されている環境問題改善も務めています。 CRYPTO TIMESでは、スマートアプリ社のCEOである高長徳さんに『nanakusa』に関しての、リリース後から現在まで、競合プロダクトと比較した際の優位性、NFT業界への意気込みなどを聞いたインタビューをしました。 以下、インタビューの内容となります。 NFTマーケットプレイス『nanakusa』とは -nanakusaの正式リリースおめでとうございます。nanakusaの特徴について教えてください。 高長徳:nanakusaはクリプトアーティストに向けたNFTマーケットプレイスで、登録制を採用している点が特徴です。 デザイナー / イラストレーター / 作家 / 音楽アーティスト / 声優など、さまざまな分野におけるアーティストが参加できる NFT マーケットプレイスとなっています。 公認アーティストになるためには審査が必要で、結果として優秀なアーティストを抱えクオリティの高い作品を販売する NFT プラッ トフォームを実現することができると考えています。 初回時は380人の公認アーティスト審査への応募があった中、約80名が正式に公認アーティストとして認定されました。 -初回時は、狭き門を越えたアーティストが公認されたということですね。アーティストになるためには選考を突破する必要があるようですが、どのような観点で審査を行ったのでしょうか? 高長徳:まずはコンプライアンスです。ポートフォリオで著作権や版権を侵害した活動を行なっているアーティストは採用することができません。またアートやアートとする対象がモラル的に問題がないものである必要があります。 クオリティの面も勿論重要で、実際にクリプトアーティストとして活動している方々に審査を依頼しました。その中で、クリプトアートとの相性をチェックしてもらいました。 審査員の中にはSuper Rareという海外のハイレベルなNFTマーケットにも公認され、数百点の販売実績のあるアーティストも含まれています。 -- そして、第2期の公認アーティスト募集もスタートしていましたが、こちらは順調に集まりましたか?初回と比べたときと比較して、どのような反応があったか教えて下さい https://twitter.com/nanakusa_io/status/1397757409464971271 初回募集時の数と比較すると今回の応募数は半分以下になりました。ただ、応募者のポートフォリオのクオリティは全体的にレベルが高いという印象を感じています。 前回の募集では、とりあえず応募してみようかという方が多かった印象ですが、今回はしっかりとNFTを意識した作品をポートフォリオとしてあげてくる方が多いです。 リリース後のnanakusaでリストされている作品を見て、しっかりアジャストされたと思っています。そのため、初回公募時と比べて合格率がかなり高くなっています。 nanakusaでのNFT発行に関して -公認アーティストがnanakusaでNFTを発行する際の方法や、nanakusa上で発行するメリットを教えてください。 高長徳:NFTを発行する際はEthereumまたはPolygonのネットワークから選択することが可能です。発行を行う際は、nanakusaのコントラクトアドレスだけでなくアーティスト自身のコントラクトアドレスを使用することも可能です。 nanakusaでNFTを発行する際に、そのNFTの閲覧権を所有者のみに限定できる機能があります。 この機能を使うことで、例えば漫画や雑誌などの電子書籍をNFT化して、所有者のみに限定することで、読み終えた作品を二次流通へ流すというようなこともできます。 また、アーティスト同士のコラボレーションを促進するためにクリエイター手数料のスプリット機能を導入しています。公認アーティストが発行したNFTに関して、コラボ相手などのウォレットを登録しておくと自動的に手数料が分割されて送られます。 そして、nanakusaでは、著作権や二次利用に関する規約なども、様々な形の規約文言をテンプレート化しています。 その規約文言をNFTの説明に売買規約として、しっかりと記述することを推進しています。ポリシーをテンプレートとして、公開することでアーティストが使いやすいプラットフォームになるよう心がけています。 -- 因みに公認アーティスト同士のコラボとして、POiNT×とぅんぬがコラボしてnanakusa上でNFTのリリースをしていましたたが、今後は公認アーティスト同士のコラボなどはありますか?nanakusaの公認アーティストになるとこのようなコラボ相手も繋げてくれたりとかもしますか? https://twitter.com/point_party_/status/1402203826061459462 公認アーティストに対してですが、コラボは基本的に一任しています。なので、コラボも公認アーティスト同士じゃなくても問題ないと思っています。 我々が、アーティスト同士のコラボマッチングをすることは考えていませんが、公認アーティストとコンテンツホルダーなど様々な企業とのコラボは企画しています。 これも今後動きが出てくると思うので、楽しみにしていてください。 現在までのnanakusa -- ここからは最近多くでているニュース関していくつか質問をさせてください。直近のニュースで特に気になった点でいうと、OEM事業の第一弾としてサミーとの提携が発表されましたが、これはどのような経緯で提携が進んだのでしょうか https://twitter.com/nilforce/status/1402171982179823622 OEMの構想自体はずっと前からありました。今回のOEMの件に関して、プレスリリースを5月末に発表しました。本発表を見たサミー社が興味を持っていただき、そこから約1ヶ月ほどで提携リリースの発表まで至りました。 -- サミー社との取り組みでいうとどういう形の取り組みになりそうですか? サミー社が持つIPのツインエンジェルシリーズを利用していきます。他にも様々な版権を利用して、サミー社が持つコンテンツを画像や音声などの色々なコンテンツを利用したNFTを作って、販売していく予定です。 -- 楽しみですね。サミー社以降でもOEMは決まっているのでしょうか。 まだ、言えないところが多いのですが、今後もOEMのニュースは多くでてくると思います。デジタルコンテンツ系、アート系、リアル系など色々出る予定なので楽しみにしていてください。 -- 続いて、マイサガの原画オークション実施に関してですが、こちらの手応えはいかがでしたか? 今回のマイサガのオークションは、Ethereumベースでオークションを実施しました。国内マーケットプレイス出初のオークションシステムかどうだったので、大きな事故もなく安定稼働した点はヒットしています。 ここでコケたら、やっぱりマーケットプレイスは海外だな、みたいな雰囲気になりそうだったので正直ドキドキしていました。(笑) -- 逆に課題点などはありましたか? https://twitter.com/mycryptosaga/status/1401511539539021825 今回のオークションの課題点としては、自動延長の仕組みが無かったんです。やはり自動延長は盛り上げる仕組みとしても必須機能であったなと痛感しています。 こちらは今月中に追加実装でリリースする予定です。また、UI部分での課題も見つかったので、合わせて改善を続けていきたいと思っています。 競合プロダクトとの比較と優位性 -Opneseaなど世界規模で話題になっているNFTマーケットプレイスやNFT関連プロダクトがありますし、最近では多くの新規NFTマーケットプレイスもローンチしていますが、nanakusaの戦略や差別化はどのように行っていますか? 高長徳:日本のコンテンツを世界に発信するために、引き続き優秀なクリエイターをたくさん抱え、ゆくゆくは世界一のクリエイターチームとしてブランディングしていけたらと考えております。 それができるのは、現状nanakusaだけだと思いますし、そこに自身もやらないとという責任を感じています。そして、世界に向けては、いわゆる日本の「和」なテイストをしっかりアピールして戦っていけたらと考えています。 -現在は、EthereumとMatic上のみのNFTマーケットプレイスですが、今後他のチェーン(Binance Smart Chainなど)にも対応する予定はありますか? 高長徳:これから、世界的にも普及しそうなチェーンについては注目しています。対応を行う意思決定を行った際は速やかに実行できるように準備も整っています。 今、注目しているのはやはりFlowですかね。他にも様々なレイヤー2ソリューションが出てきており、常に注視しております。 -ブロックチェーンに関する経験や知識がまだ浅い潜在的な日本のユーザーに対して、対応チェーンを増やす以外にもマーケット拡大のための施策は用意しているのでしょうか? 高長徳:マーケットプレイスを利用するための導線を分かりやすくすることで参入障壁を減らす必要性を感じています。例えば、クレジットカード決済は必須だと思っています。なので、nanakusaでもまもなく、クレカ決済に対応する予定ですのでご期待ください。 また、アートに対する認識や価値観が違う一般層のユーザーについては、アート以外の分野のNFTを提供することを検討しています。既存で価値を持っているものをNFT化することで新たなユーザーを取り込むことができると考えています。 [caption id="attachment_63648" align="aligncenter" width="800"] スマートアプリ CEO : 高さん[/caption] -これは個人的に気になる点としてなのですが、将来的にnanakusaにも独自トークンを組み込んで、エコシステムを創造していく!なんて予定もあったりしますか? 高長徳:もちろん独自トークン発行にはチャレンジしていきたいです。しかし、市場の動向や法的整備なども含め、引き続き検討していくことになりそうです。 -様々な分野での応用が盛り上がりを見せているNFTですが、ビジュアルアート以外のNFTの取り組みはどのように考えていますか? 高長徳:アートや動画など、いわゆるデジタルコンテンツ以外に関してもたくさん企画しています。NFTの本質は「権利」、「所有」、「譲渡」なので、それを活用した様々なサービスは今後出てくると思います。弊社でも早ければ夏頃には、アートなどのデジタルコンテンツ以外の新たなNFTサービスを発表できる見込みです。 -今後の中長期的な戦略やマイルストーンを総合的に教えてください。 高長徳:引き続き、国内外の優秀なアーティストを沢山募集していきます。そして今後は、企業とアーティストの様々なコラボなども手掛けていきます。OEM事業に関しても、コンサルティング事業と合わせて推進していくことで、コンテンツホルダーの方々もNFT市場に入りやすい環境を作っていければと考えております。 今後のNFT業界の考察と意気込み -NFTがニュースなどでも大きく取り上げられていますが、今後のNFT業界の発展や状況についてどのように考えていますか? 高長徳:NFT市場は国内でもその認知度が急激に上がり、様々なサービスが生まれてくると思います。また、マーケットプレイスも国内大手IT企業がこぞって参入してきています。 それぞれが特徴のあるサービスになりますが、国内市場での取り合いのような状況が発生するのはまずいなと考えています。弊社もそうですが、今後はより海外ファーストを意識することが大事だと考えております。 -今後、NFT業界で活動を行うにあたって、意気込みなどを聞かせてください。 高長徳:NFTは新しく出てきた分野で、まだ流動的な市場です。しかし、クリエイターやアーティストはNFTを期待の市場だと考えています。こういった気持ちに応えるためにも、事業者やプラットフォーマーとして支えていきたいと思います。 また、市場そのものに関しても、NFTを所有する価値とはどう言うものかといった理解や意識を伝えていくこともプラットフォーマーの役割だと思います。こういった活動を通して、大きなエコシステムを形成していきたいと思います。 インタビュー , 記事編集 : 新井 nanakusa各種情報 web site: https://nanakusa.io/ Twitter : https://twitter.com/nanakusa_io
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2021/06/18BinanceXによってインキュベートされたNFTマーケットプレイスFEATUREDが正式ローンチ
BinanceXによってインキュベートされたNFTマーケットプレイスFEATUREDが本日ローンチされました。 https://twitter.com/binance/status/1405550437009403906?s=20 FEATUREDが取り扱うNFTは、世界的に有名なアーティスト、ミュージシャン、ブランドなどのラインナップとなっています。 またFEATUREDの独占的なアーティストとして、Dylan Coleを発表しています。 Dylan Coleはハリウッドで20年以上に経験を持つ、アーティストでロードオブザリングのモルドールやアバターのパンドラの世界などの象徴的な環境を作成した世界的なビルダーです。 Dylan Coleが関わった60以上の映画には、マレフィセント、トロン:レガシー、アリータ:バトルエンジェル、不思議の国のアリスが含まれています。 Dylanのアートは、6月21日にドロップされ、コレクターがDylanと交流するためのオンラインイベントの開催も予定されています。 他にもFEATUREDのアーティストは多くおり、FEATUREDのホームページから確認することが可能です。 現在、海外にとどまらず日本国内でもNFTマーケットプレイスが多く存在しております。特徴として、どこのNFTマーケットプレイスでも著名のアーティストを起用することが見受けられます。 また、BinanceでもNFTマーケットプレイスのローンチが6月24日に予定されており、今回のFEATUREDとの差別化や棲み分けも気になるところです。 今後、多くのNFTマーケットプレイスがどのように発展していくのか、どこのNFTマーケットプレイスにユーザーが集まるかなど非常に注目が集まります。 記事ソース : FEATURED Blog
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2021/06/17DeFi用のスマートウォレットInstaDappがガバナンストークン $INST を発行、対象者にエアドロップ
Aave、MakerDAO、Compound、UniswapなどのDeFiプロジェクトに簡単にアクセスすることができるDeFi用のスマートウォレットであるInstaDappがガバナンストークンである$INSTを発行しました。 Instadappが発行する$INSTはEthereumネットワーク上に立ち上げられ、InstadappのプロトコルアップグレードをオープンコミュニティディスカッションとINST所有者の投票を通じて行われるようになります。 今回発行された$INSTは合計で1億枚が発行され、4年間ですべてがアクセスできるようになります。割当は下記のようになっています。 55% (55,000,000 INST) : Instadapp コミュニティーメンバー分 23.79% (23,794,114 INST) : 4年間の権利確定期間付きで現在のチームメンバー分 12.07% (12,078,714 INST) : 4年間の権利確定期間付きで投資家分 7.85% (7,851,941 INST) : 将来のチームメンバーとエコシステムパートナーシップ 1.27% (1,275,231 INST) : 4年間の権利確定期間付きでアドバイザー分 今回、55%のうちの一部の割当がDeFiの利用ユーザーへのエアドロップとして配られます。 $INSTがリリースした際に、Ethereumネットワーク上でMainnetのMaker、Compound、またはAaveでDeFiポジションを利用しているユーザー向けに10,000,000 INSTがエアドロップされます。 同様に、Polygonネットワーク上でAaveを利用していたユーザーに対しても、1,000,000 INSTがエアドロップされます。これらのトークンは、Instadappプロトコルでアカウントを作成し、DSAv2にアップグレードすることで手に入れることができます。 また、Instadapp内で対象のDeFiを利用していなくても、各DeFiのサイトから利用をしていた場合でも、ウォレットの連携とアカウントの作成を行うことでエアドロップの対象となっています。 そのため、$INST利用時に対象DeFiを利用していたユーザーは確認をしてみると良いでしょう。 現在、3ヶ月間に渡るInstadappの流動性マイニングと、Uniswap Ver3でのStaking報酬も始まっているため、こちらも合わせてチェックすると良いと思います。 InstaDappは2018年にプロジェクトを立ち上げ、3年間で55000のInstadappDSAが作成、Instadapp DeFi スマートアカウントで50億ドルを超えるTVL、Ethereumの全Flashloan Volumeの50%以上をInstadapp経由で発生というマイルストーンを達成しています。 また、6月11日にはStandardCryptoをリード投資家として、1,000万ドルの新規資金を調達したことも記憶に新しいです。 Instadappは4月のブログのポストで、Instadapp Protocolとガバナンストークンの発表を行っていました。 過去にもUniswapや1inch , BadgerなどのDeFiアプリケーションが多くのユーザーに対してガバナンストークンのエアドロップを行っています。今後もこのように大型プロジェクトのガバナンストークンのエアドロップもあり得るため、諸々情報を追っておくと良いかもしれません。 記事ソース : Instadapp Blog