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2023/11/16OKXがレイヤー2「X1」のテストネットを立ち上げ|Polygon Labsとの協業も発表
世界的大手暗号資産取引所であるOKXがイーサリアムレイヤー2「X1」のテストネット立ち上げを発表しました。 📣 Hot Off The Press 📣 We're thrilled to introduce #X1, our new Ethereum L2 network built on Polygon's CDK. Our landmark collab. with @0xPolygonLabs empowers next gen. devs. with increased security, scalability & low transaction costs to BUIDL the future of Web3. 🧵👇 pic.twitter.com/Wkz11vu2be — OKX (@okx) November 14, 2023 「X1」はゼロ知識技術(ZK:Zero Knowledge)を採用することで高い安全性とスケーラビリティを実現しています。 技術的には、Polygon Chain Development Kit(CDK)を用いて構築されています。これにより、イーサリアムとの互換性を持たせることが可能となり、EVMベースのdAppsのシームレスな展開が可能となります。 また、X1のネイティブトークンとして、OKXのプラットフォームトークンであるOKBが使われるとのことです。 OKXは5000万人以上のユーザーを有していますが、今回のレイヤー2開発によってより多くのユーザーに対してOKXとPolygonおよびイーサリアムエコシステムへの橋渡しが可能となる見込みです。 OKXとPolygon Labsは、今後数週間のうちに今回のコラボレーションの詳細と開発者向けのイベントを行うとのことです。 加速する取引所によるレイヤー2開発 イーサリアムのレイヤー2開発はArbitrumやStarknetに代表されるように多く行われていますが、ここ最近注目が集まっているのが暗号資産取引所によるレイヤー2開発です。 今年8月にはCoinbaseによるレイヤー2「Base」のメインネットがローンチし、9月にはバイナンスによるBSCレイヤー2「opBNB」のメインネットが一般ユーザー向けに公開されました。 また、現在ではCoindeskのスクープ段階であり公式からの発表を待たなければなりませんが、アメリカ大手取引所であるKrakenも、PolygonやMatter LabsやNil Foundationとの協業のもとでレイヤー2開発を計画しているという報道がなされています。 [caption id="attachment_100387" align="aligncenter" width="800"] データ引用元:https://l2beat.com/scaling/summary[/caption] 現状、取引所が開発するレイヤー2としてのシェアは、Baseが一強の状態です 多くの取引所がレイヤー2に開発に注力するのは、自身のエコシステムの拡大もありますが、Base(Coinbase )の牙城を崩すためという目的もあると思われます。 コインベースのL2「Base」の概要や特徴、使い方を徹底解説 記事ソース:OKX Article
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2023/11/12boarding bridgeにてGas Heroのテスターを募集中|参加者特典として最大500ドル相当のNFTの配布も
Gas Heroのクローズドベータテスト開始に伴い、boarding bridgeにてテスト期間のギルドメンバーの募集が開始されました。 【総額$5000】bb Guild始動!✈️ Gas Heroテスター全員にNFT特典 🎁 Hero & BCV NFTs ✅ Like, RT & Follow↓ @GasHeroOfficial & @bb_jpdao ✅応募フォーム 〜11月12日 ▶️ https://t.co/oEIJwwpCGJ 【詳細】#pr ・GasHero βテスターをbbで10名募集 ・ゲーム好きでやる気あれば誰でも歓迎… pic.twitter.com/sy2BwaXkxq — boarding bridge (@bb_jpdao) November 10, 2023 Crypto Times、 boarding bridge、T2webによるコラボgiveawayという形で行われます。 募集メンバーは10名であり、テスト期間のギルド参加者には貢献度に応じて「COMMON HERO NFT」(220$相当)と「BCV NFT」(290ドル相当)の片方もしくは両方が全員に付与されます。 Gas Heroとは Gas Heroは、「Find Satoshi Lab」(FSL)によって開発されているソーシャルMMOゲームです。 AIの暴走による核攻撃によって人類が滅亡に瀕した2084年を舞台としたSF的な世界設定であり、プレイヤーはAIの暴走に対抗するために開発されていたクローン「Gas Hero」を操作し、自身の基地を発展させたり、他プレイヤーと戦ったりします。 FSLはSTEPNの開発元としても知られており、他にもNFTマーケットプレイス「MOOAR」や、分散型取引プラットフォーム「DOOAR」の開発も行っています。 Gas Heroで使用されるトークンは「GMT」であり、これはSTEPNで稼げるトークンでもあります。そのため、既にSTEPNで活動しトークンを稼いでいる方は、スムーズにGas Heroをプレイすることが出来るようになっています。 応募方法:期限は11月12日まで テスター応募は、以下のOcean Dict上で行われています。 Gas Hero ギルドメンバー募集:https://www.ocean-dict.com/ja/campaign/QCHISuXlXl ウォレット接続や、Xでのポストやいいね、Discordへの参加など幾つかの条件はありますが、最大500ドル相当のNFTを入手できるだけでなく、今注目のWeb3ゲームをいち早くプレイできる良い機会ですので、興味ある方は試しに応募してみてはいかがでしょうか。
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2023/11/10Krakenがイーサリアムレイヤー2の開発を計画しているとの噂
アメリカ大手の暗号資産取引所であるKrakenが、イーサリアムレイヤー2の立ち上げを計画している可能性が、CoinDeskよりスクープとして報道されました。 SCOOP: Crypto exchange @krakenfx is considering bids to build its own layer-2 blockchain, in talks with @0xPolygonLabs, @the_matter_labs @nil_foundation, sources tell @cryptauxmargaux https://t.co/WiIj65WSA5 — CoinDesk (@CoinDesk) November 7, 2023 昨今、イーサリアムレイヤー2開発は盛んに行われています。ここ最近では、暗号資産取引所であるCoinbaseが開発した「Base」が大きな注目を集めています。 Baseは、今年8月のメインネットの公開から急激にTVL(預かり資産)を伸ばしており、現在のTVLは横ばいではあるものの、3億ドルに達しており、全チェーン中10位に位置しています。 そして、Coinbaseの競合相手であるKrakenも、Coinbaseと同じくレイヤー2開発に参入する形となりました。 開発にあたって、検討されているパートナー相手として、Polygon、Matter Labs、Nil Foundationが挙げられています。 Krakenは現在、ゼロ知識に詳しいエンジニアを募集中 [caption id="attachment_100108" align="aligncenter" width="800"] https://jobs.lever.co/kraken/d995b941-43d4-41e6-8cc6-f81f2b7045c4[/caption] Krakenのレイヤー2開発は公式からの発表ではなく、関係者によるスクープであることには注意が必要です。 しかしながら、Krakenは現在、ゼロ知識技術に詳しいエンジニアの採用を新たに行っています。 後述しますが、Krakenが開発するレイヤー2はゼロ知識を採用したものになる可能性が高く、また、このエンジニア募集も最近になって更新されたことを踏まえれば、レイヤー2開発の噂の信頼性は高いものと思われます。 どのような技術を採用したレイヤー2となるか? ArbitrumやOptimismやBase、zkSyncやStarknetに代表されるように、日々加速していくレイヤー2開発ですが、Krakenが開発にあたってどの技術を採用するかに注目が集まります。 レイヤー2開発に用いられる技術として、大きく「Optimistic Rollup」と「zkRollup」の二種類があります。 Krakenが開発するレイヤー2の詳細はまだ発表されていませんが、パートナー相手として挙げられている三つの企業(Polygon、Matter Labs、Nil Foundation)を見ると、恐らくはzkRollupが採用される可能性が高いものと思われます。 Krakenのパートナー企業の特徴:いずれもがゼロ知識技術に注力 先ほど、zkRollupが採用される可能性が高いと述べましたが、その理由として、Krakenのパートナー相手として挙げれられている企業がいずれも、ゼロ知識に関する開発を進めていることが挙げられます。 以下、下記企業の紹介と、最近の取り組みに関して紹介していきます。 ・Polygon:イーサリアムレイヤー2。最近では、ゼロ知識技術を採用した「Polygon zkEVM」が有名。 ・Matter Labs:ゼロ知識技術を採用したレイヤー2「zkSync」を開発。 ・Nil Foundation:イーサリアムの研究開発企業。特にゼロ知識技術に関する開発が進んでおり、「zkLLVM」や「zkSharding」が有名。 このように、Krakenが開発するレイヤー2は、パートナー候補企業の特徴や、競合であるCoinbaseがBaseの開発にあたってOptimistic Rollupを採用していることから、zkRollupを採用したものとなる可能性が高いと思われます。 取引所主導でのチェーン開発は、バイナンスのopBNB(BSCレイヤー2)や、CoinbaseのBaseが代表として挙げられますが、Krakenのチェーン開発参入によってそららの競争が激化していくものと思われます。 記事ソース:CoinDesk、Kraken Careers
プロジェクト
2023/11/05Scroll徹底解説|他zk系レイヤー2との比較からコントラクトのデプロイまで
10月17日、イーサリアムレイヤー2「Scroll」のメインネットが正式にローンチされました。 pic.twitter.com/BujREyNGqi — Scroll 📜 (@Scroll_ZKP) October 17, 2023 イーサリアムレイヤー2として、ArbitrumやOptimismやBaseなどが既に有名ですが、Scrollはそれらとは用いている技術が異なっています。 Scrollは、ゼロ知識技術を採用した、EVMと互換性のある仮想マシン「zkEVM」を搭載していることが特徴です。 今回の記事では、Scrollの概要から、現在公式が行なっているScroll Origins NFTを例に挙げながら、実際のScrollまでの触り方までを紹介します。 注目を集めるScroll イーサリアムを取り巻くレイヤー2チェーン開発は数多くされていますが、何故こんなにもScrollが注目を集めるのでしょうか? Scrollの詳細に踏み込む前に、まずは周辺情報を見ていきます。 テストネットの段階から多くの注目を集めており、多くの監査やレビューも Scrollは、メインネットの公開前からその開発に多くの関心が寄せられてきました。 2022年8月に開始されたプレアルファテストネットの段階で、1500万件以上のトランザクション処理や、180万以上のブロック証明を完了しています。 他にも、メインネット公開までに3つのテストネットを実施してきましたが、合計で45万回以上のスマートコントラクトのデプロイや、9000万回以上のトランザクション、900万以上のブロック生成が行われました。 また、新興のプロジェクトには、セキュリティが十分かどうかといった不安がつきまといますが、Scrollはこれらにも配慮しています。 Scrollは、OpenZeppelinやZelicによって監査がされています。また、zkEVMに関しては、Trail of BitsやKALOSからレビューをされています。また、ノードのコードについてはTrail of Bitsから分析をされています。 Scrollの開発自体は、2021年から行われてきましたが、今回のメインネットの公開まで2年かかったのは、上述の通りテストネットや監査を十分に行うというように、セキュリティを優先していたのが理由です。 大規模な資金調達を達成済み Scrollは今年3月に、5000万ドルという大規模な資金調達を行なっており、Polychain Capital、Sequoia China、Bain Capital Crypto、Moore Capital Managementといったベンチャーキャピタルが参加していました。 ここ最近ではビットコインの値段も3万5千ドルに復帰するなど、クリプト業界が復調の傾向にありますが、資金調達が行われた3月上旬時点では、2万ドル台前半という厳しい状況にありました。 そうした中での5000万ドルという資金調達は、Scrollへ非常に大きな期待が寄せられていたことの証左と言えるでしょう。 TVLが右肩上がりに増加傾向 [caption id="attachment_99737" align="aligncenter" width="800"] データ参照元:https://dune.com/gasweighing/scroll-on-mainnet[/caption] Srollのメインネットがローンチされてから、およそ1ヶ月弱ではありますが、そのTVLは右肩上がりに増加傾向にあります。 これは、多くの開発者やベンチャーキャピタルから支持を得ているだけでなく、一般ユーザーからの注目も高く、多くの資金が流入していることを示しています。 このように、Scrollを取り巻く環境は非常に充実していると言っていいでしょう。 次の章からは、より具体的なScrollの概要を解説していきます。 Scrollの概要 Scrollのビジョンは、イーサリアムの高額なガス代や混雑、アクセシビリティの改善です。 高額なガス代は少額しか資金を持たない一般ユーザーにとって敷居を高くしてしまいます。これは、新たなアプリケーション開発やユーザーの障害となってしまいます。 イーサリアム開発陣もそれは感知していたものの、技術的な問題により、なかなか実現がされてきませんでした。PoSへの移行などなど多くの取り組みがされてきていますが、未だ多くのソリューションが求められています。 そこで、Scrollはゼロ知識証明(ZKP:Zero-Knowledge Proof)システムを採用することで、上記の問題に対応しています。 zkEVMを搭載したレイヤー2ソリューション イーサリアムのスケーリング問題に対するソリューションはいくつかありますが、Scrollはその中でもゼロ知識ロールアップ(zkRollup)を採用していることが特徴です。 ゼロ知識技術の特徴として、証明者が生成した証明に対して、検証者がより詳細な情報を得ることなく証明を検証することが挙げられます。 特徴はいくつかありますが、「完全性」と「正当性」に関する性質を応用することで、計算を圧縮し、検証のコストを削減していることが挙げられます。 これにより、「素早いアセットの移動」、「ガス代の削減」を実現することが可能となっています。 また、Scrollは、ゼロ知識技術を活用する中で、EVM(イーサリアム仮想マシン)との互換性を有する「zkEVM」を搭載していることが特徴です。 これまでのzkRollupは、EVMと互換性がないアルゴリズムを採用していたため、開発者にとって新たな開発言語を学ばなければならないなど技術的な難易度が高く、有用ではあるけれども多くの面でコストが高くつくものでした。 しかし、EVMとの互換性を有することで、アプリ開発者はイーサリアム上でのdAppsを簡単にScroll上へとデプロイすることが可能になっています。 Vitalik氏によると、長期的には全てのユースケースでzkRollupが勝るとの予想 既に存在するイーサリアムレイヤー2の多くは、Optimistic Rollupを採用しています。 zkRollupとOptimistic Rollupのどちらのレイヤー2が、将来的に勝者となるかに注目が集まりますが、イーサリアム開発者であるVitalik氏は、2021年の段階で、zkRollupとOptimistic Rollupの比較をし、以下のように述べています。 一般的に、私自身の見解としては、短期的には、汎用のEVM計算ではOptimistic ロールアップが、単純な決済や交換、その他のアプリケーション固有のユースケースではZK-ロールアップが勝つ可能性が高いが、中長期的には、ZK-SNARK技術の向上により、すべてのユースケースでZK-ロールアップが勝つだろう。 (引用元:https://vitalik.ca/general/2021/01/05/rollup.html) このようにVitalik氏の分析によれば、zkRollupの方が長期的には勝つと予測されています。しかしながら、現在は、Optimistic Rollupを採用したレイヤー2の方が優勢となっています。それは何故なのでしょうか? 何故、これまでOP系レイヤー2が勢力を増してきたのか? [caption id="attachment_99698" align="aligncenter" width="800"] 画像引用元:https://l2beat.com/scaling/summary[/caption] イーサリアムのレイヤー2といえば、Arbitrum、Optimism、Baseが有名です。 これらは、Optimistic RollupというOP系の技術を採用したものです。上記の画像を参照していただければ、OP系統のレイヤー2が大きなシェアを有していることが分かります。 そして、エアドロ関連を含めて話題となっているzkSyncやStarknet、そして今回取り上げているScrollは、zkRollupというゼロ知識技術を採用したレイヤー2となっています。 これまでOptimistic Rollupのレイヤー2が盛んに開発されてきた背景として、zkRollupの技術的な問題がありました。 既に述べたように、zkRollupに使用される技術は複雑であり、またEVMとの互換性を有しておらず、その分開発コストが高くついてしまいます。こうした事情から、zk系のレイヤー2の開発は、OP系の後ろを走っていました。 しかしながら、処理性能やガス代の観点からすれば、zkRollupの方がOptimistic Rollupよりも優れています。 例えば、Optimistic Rollupの処理速度が500TPSなのに対して、zkRollupの場合は2000TPS以上となっています。他にも、zkRollupの方が出金に際して必要な期間が短いというメリットがあります。 以下の図に、両者の比較が簡潔にまとめられています。 [caption id="attachment_99702" align="aligncenter" width="750"] 画像引用元:https://tokeninsight.com/en/research/market-analysis/zksync-vs-starkware-what-s-the-difference-between-the-top-two-zk-rollups[/caption] zkEVMの開発など、zkRollupを取り巻く技術改善は日々進んでおり、zkSyncやStarknetの発展からも分かるように、多くのdAppsが開発・構築されています。zk系レイヤー2のTVLも増加傾向にあります。 Scrollはまだメインネットが公開されて1ヶ月経っていませんが、こうしたzk系のレイヤー2の代表として、将来的にScrollの名前が挙げられる日が来るかもしれません。 Scrollの設計思想 Scrollは、イーサリアムをzkRollupでスケーリングするためのプロジェクトです。以下、主要なScrollの設計思想を紹介します。 ユーザーセキュリティの確保:Scrollは、レイヤー1の完全なセキュリティを レイヤー2における取引においても利用できるように設計されています。 EVMとの互換性の維持:Scrollは、ユーザーや開発者が既存のdAppsからシームレスに移行できるようにするために、EVMとの互換性を重視しています。 効率性:トランザクション手数料を安くすることで、ユーザーがより良いレイヤー2体験を享受できるようにします。 コミュニティの全レイヤーにわたる分散化:Scrollは、検閲や組織的攻撃に対する弾力性を確保するために、ノードオペレーター、開発者、ユーザーといった多くの面で分散化を確保することにコミットしています。 Scrollと他zkEVMとの比較 ここまで、Scrollの主要な要素であるzkEVMについて、既に大きなシェアを誇っているOptimistic Rollup系のレイヤー2に言及しながら述べてきました。 ここからは、zkEVMに注目しながら、Scrollと他zk系レイヤー2(zkSyncやStarknetなど)との違いを分析していきます。 VitalikによるzkEVMの四つの分類:Scrollは(現在は)Type-3に分類される [caption id="attachment_99703" align="aligncenter" width="856"] 画像引用元:https://vitalik.ca/general/2022/08/04/zkevm.html[/caption] zkEVMは、実は大きく四種類に分類されます。 Vitalik氏は、EVMとの互換性とパフォーマンスの二つの観点から、それぞれをType-1からType-4に分類しています。 以下それぞれの特徴を挙げていきます。 Type-1:完全にイーサリアムと同等。しかし、検証時間(prover time)が長い。 Type-2:完全にEVMと同等(イーサリアムと同等ではない)。改善されているものの、依然として検証時間が長い。 Type-3:ビルドが容易であり、検証時間が短縮可能。しかし、EVMとの非互換性が高くなる。 Type-4:検証時間が非常に早い。しかし、EVMとの非互換性がより高くなる。※高水準言語相当。 このようなzkEVMのTypeは、プロジェクトの開発によって変化する可能性があることには注意が必要です。例えば、今回取り上げているScrollは、Type-3に分類されますが、将来的にはType-2やType-1を目指して開発が進められています。 他にも、ゼロ知識証明の技術として、ZK-SNARKかZK-SHARKのどちらかを使用しているかなどの細かい要素がありますが、大きくは上記のTypeによる分類が分かりやすいかと思います。 zk系レイヤー2の比較 ここからはより具体的な、zkEVMのレイヤー2の比較をしていきます。 zkSync ・互換性はType-4。(言語レベルのEVM互換性) ・ゼロ知識技術として、SNARKを活用。 ・現在、zk系のレイヤー2の中では最大のシェアを有する。 Starknet ・互換性はType-4。(言語レベルのEVM互換性) ・ゼロ知識技術として、STARKを活用。(技術的にはSNARKよりも安全ではあるものの、検証に時間がかかり、ガス代もかかる) ・言語として、CairoとSolidityをサポート。 ・zkSyncと並んで、zk系のレイヤー2として注目を集める。 Scroll ・互換性はType-3であるものの、Type-2(Bytecodeレベルの互換性)を目指して開発中。最終的には、イーサリアム財団と協力し、Type-1に限りなく近づけることも目標に。 ・ゼロ知識技術として、SNARKを活用。 ・10月にメインネットが公開。 Polygon zkEVM ・互換性はType-3であるものの、Type-2(Bytecodeレベルの互換性)を目指して開発中。 ・ゼロ知識技術として、SNARKとSHARKの両方を活用。 ・Polygonのイーサリアムスケーリングソリューションには他にも、Polygon Edge、Polygon Zero、Polygon PoSなどが存在。 実際にScrollを触ってみる ここからは実際にScrollを触るための方法や、Scroll Origins NFTに向けての準備も紹介していきます。 イーサリアムメインネットからScrollへブリッジ Scrollは、イーサリアムのレイヤー2であるため、ブリッジをしてトークンを移す必要があります。 ブリッジに関しては、公式によってサービスが提供されているため、こちらを利用することができます。 Bridge:https://scroll.io/bridge もし、ブリッジにかかる時間が気になるということであれば、代替のサービスを利用してブリッジすることも可能です。 以下、主要なものを二つ紹介致します。 orbiter:https://www.orbiter.finance/ rhino.fi:https://rhino.fi/ Scroll Origins NFTのキャンペーンが実施中:12月14日にclaimが可能に Scrollでは既に多くのdAppsが登場しており、スワップは勿論、流動性の提供も可能となっています。どれからさわればいいか迷うかもしれませんが、まずは最初にScroll公式が発表している「Scroll Origins NFT」を試してみてはどうでしょうか? Scroll Origins NFTは、Scrollのアーリービルダーがミント可能なNFTです。 Scroll Origins NFTは三種類あり、ジェネシス・ブロックを基準として、それぞれScrollメインネットにスマートコントラクトのデプロイをいつまでに行ったかで、どの種類のNFTをもらえるかが決まります。 以下、それぞれのNFTを紹介致します。 「Quintic」:2023年11月9日10:59PM (GMT)までに、デプロイした人が対象。※ジェネシスブロックから30日以内。 「Quartic」:2023年11月24日10:59PM(GMT)までに、デプロイした人が対象。※ジェネシスブロックから30~45日目。 「Cubic」:2023年12月9日10:59PM(GMT)までに、デプロイした人が対象。※ジェネシスブロックから45~60日以内。 該当NFTのclaimは、2023年12月14日10:00PM(GMT)から可能になるとのことです。 コントラクトに対して、特別なサプライズがあることが告知されていますので、報酬も兼ねてScrollを触ってみてはいかがでしょうか? ※NFTはソウルバウンド(譲渡不可)となっていますので、適切なウォレットでclaimをしなければならいことには注意が必要です。 Owltoを使えば即座にデプロイが可能 恐らく、スマートコントラクトのデプロイをしたことがない方にとっては、Scroll Origins NFTの条件を満たすのは難しいかもしれません しかしながら、Owltoを使うことで、ウォレットを接続するだけで、デプロイをすることが可能となっていますので、新規ユーザーの方でも問題なくNFTの適格となることが可能です。 Owlto:https://owlto.finance/deploy 実際に、自分でScrollにスマートコントラクトをデプロイしてみたい方向け 先ほどOwltoを使用したデプロイ方法を紹介しましたが、今回を機に試しに自分で直接デプロイをしてみたいという方もいるかもしれません。 そういった方向けに、筆者が実際に行ったRemixを使用してのデプロイ方法を紹介致します。 ※今回のデプロイ方法は、X上にてDe.Fi 2.0が紹介していた方法をもとにしています。(https://x.com/DeDotFi/status/1640356084106813441?s=20) まず、Remixを開きます。 Remix:https://remix.ethereum.org/#lang=en&optimize=false&runs=200&evmVersion=null&version=soljson-v0.8.18+commit.87f61d96.js ①をクリックします。 ②の箇所に、「EtherWallet.sol」を打ち込みます。 ③の箇所に、以下のGithubのコードを貼り付けます。(https://github.com/whonion/EtherSmartWallet/blob/main/EtherWallet.sol) ④のSOLIDITY COMPILERをクリックします。 ①をクリックし、「0.7.4」のバージョンを選びます。 ②をクリックし、コンパイルします。 ③をクリックし、「Deploy & Run Transaction」へと移動します。 ①をクリックし、「Injected Provider - Metamask」を選択します。 ②をクリックし、ウォレットの確認画面が出ますので、確認をしブロック表示が出れば完了です。 NFT配布対象かどうかは公式サイトで確認可能 実際にスマートコントラクトをデプロイしてみたものの、それが正常に行われておりNFTの配布対象となっているのかどうか気になるかもしれません。 その場合は、以下のURLでウォレットを接続し、「Check eligibility」をクリックすることで、適格かどうかを確認することができます。 Scroll Check eligibility:https://scroll.io/developer-nft/check-eligibility おわりに ここまでメインネットが公開されたScrollを紹介してきました。 既にzkRollupを採用したイーサリアムレイヤー2として、zkSyncやStarknetがありますが、Scrollも注目を集めるzk系レイヤー2です。 他のレイヤー2と比べ、まだメインネットが公開されて日が浅いこともあり、アーリーユーザーとなることも可能です。 今回の記事ではScrollの概要だけではなく、スマートコントラクトのデプロイも紹介してきました。Scroll上では既に多くのdAppsの開発も進んでいるため、これを機にScrollエコシステムの探検をしてみてはいかがでしょうか。
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2023/10/29Memecoin($MEME)のセールが開催|Binance Launchpoolへの追加も
Memecoin($MEME)のセールが開催され、盛況ののちに幕を閉じました。 THE $MEME (@MEMECOIN) FIRE SALE RESULTS: Total Token Supply: 69,000,000,000 MEME Fire Sale Token Supply: 7,590,000,000 MEME % of Total Token Supply: 11% Total Fire Sale Units: 25,300 MEME/Unit: 300,000 MEME Allowlist Joined: 21,544 Allowlist Allocation: 21,544 Success Rate:… pic.twitter.com/iLRgpfybzx — Memeland ❤️ Memecoin (@Memeland) October 28, 2023 今回のセールでは、7億5900万枚の$MEMEが供給されました。これは総供給量の690億枚のうちの11%にあたります。 $MEMEについて $MEMEは、Memelandによって発行されるコインです。 Memelandは、後述するようにWeb3に特化したベンチャースタジオです。そして、$MEMEは一見するとMemelandのエコシステムトークンに思えるのですが、ホワイトペーパーには、「全く役に立たず、娯楽のみが目的」との記載がされています。 また、より詳細に$MEMEが含まない要素として幾つかの例が挙げられており、その中には「保有者が$MEMEを商品またはサービスと交換する権利を有すること」との記載もあります。 つまり、$MEMEは、現在公開されている情報のみで判断すれば、$DOGEや$PEPEといったミーム発祥のコインと同様、文字通りただのミームコインと言えます。 ミームコインについて ミームとは、脳内で保存される複製可能な情報のことを指し、社会的・文化的な情報を指します。しかし、インターネット上では主に、面白い画像や動画が拡散されていく文化を指します。 そして、暗号資産は多くのミームと関連したコインが発行されており、代表的なものとして以下のもの挙げられます。 $DOGE:日本の”かぼす”という名前の柴犬が海外掲示板で人気となり、Dogeとして親しまれました。$DOGEは、Dogeミームをもとにしたミームコインであり、テスラやSpaceX創業者のイーロンマスクが愛好していることでも有名です。 $PEPE:マット・フュリーの漫画シリーズ『ボーイズ・クラブ』に登場するカエルのキャラクター(Pepe the Frog)を元にしたミームコインです。今年4月16日に発行され、5月に一時7000%の高騰を見せました。 BinanceでLaunchpoolが始まる また、$MEMEは、BinanceにてLaunchpoolが始まっており、11月3日08:00 (UTC) に上場予定となっています。 Binance Launchpoolでは、BNB、TUSD、FDUSDの三つのプールが用意されており、ファーミングの期間は10月28日00:00 (UTC)から11月26日00:00 (UTC)までとなっています。 (現在、バイナンスは日本居住者に対するサービスを段階的に制限していることに注意してください) Memelandについて Memelandは、9GAGによって運営されるWeb3に特化したベンチャースタジオです。 9GAGとは、ミーム投稿サイトです。2008年に香港で創設され、インターネットミームを収集するプラットフォームとしてサービスを提供しています。全世界から2億人以上ものアクセスを有しており、ミーム分野においては世界最大級のコミュニティとなっています。 この9GAGはいわばWeb2領域に分類されますが、これまでの知見を活かしてWeb3分野に参入し始めました。そのプロジェクトが「MEMELAND」です。 MEMELANDは、9999人(個)の海賊(PFP)によって、伝説の宝島MEMELANDを求めて探索するという設定のメタバースプロジェクトです。(メタバースの名前は「Memetaverse」です) 現在、「YOU ARE THE REAL MVP」「The Potatoz」、「The Captainz」の三種類のNFTが導入されています。 以下、主要な特徴を解説します。 YOU ARE THE REAL MVP:Memeland内のお宝として扱われているNFTです。420個が供給されており、プレミアムメンバーシップの役割を果たしています。Memeland DiscordのMVPラウンジへのプライベートアクセスや、NFTドロップ、IRLイベントといった特典が含まれます。 The Potatoz:9999個が発行されているPFPコレクションであり、2022年6月に無料で供給されました。Memelandに参加するためのメンバーシップの役割を果たしています。Potatozは成長する仕組みとなっており、それに応じて各々の特性が明らかになっていくとのことです。 The Captainz:9999個が発行されているPFPコレクションです。Potatozより上のメンバーシップであり、Captainzだけが利用できるユーティリティや特典が後々公開されていく予定とのことです。 Memelandには、海には道がないという理念があり、そのため特定のロードマップはありません。 $MEMEとMemelandのエコシステムの関連性は未だ不明 ここまで$MEME及び、その運営元であるMemelandについて紹介してきましたが、一つ注意が必要なのは、$MEMEとMemeland(およびそのエコシステム)の関連性ははっきりと明示されていないことです。 前述したように、あくまでも$MEMEは単なるミームコインであり、それ以上の意味はありません。 しかし、世界最大級のミームコミュニティが手掛けるメタバースプロジェクトが存在することもあり、$MEMEに多くの注目が集まっているものと思われます。 記事ソース:Memeland、9GAG、Whitepaper、Binance Launchpool
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2023/10/15Mocaverse徹底解説|Animoca Brandsが手がけるメンバーシップNFTプロジェクト
9月上旬、MocaverseというNFTプロジェクトが、2000万ドルという非常に多額の資金調達を行いました。 しかしながら、クリプトの冬が訪れ、NFTの盛り上がりはかつてと比べてひと段落しています。そうした中で、このような規模の資金調達をNFTプロジェクトが獲得したというのは、何か特別な背景があることが窺えます。 実は、このMocaverseは、これ単体のNFTプロジェクトというわけではなく、Animoca Brandsという大手グローバルWeb3企業によるエコシステム構築の一環として行われたプロジェクトでした。 この記事では、Animoca Brandsの概要から、Mocaverse NFTによるエコシステムの構築までを取り上げます。 Animoca Brandsとは? Mocaverseの具体的な説明をする前に、まずはMocaverseプロジェクトを主導しているAnimoca Brandsの説明をします。 というのも、MocaverseのエコシステムとAnimoca Brandsは非常に密接な関係にあるからです。 Web3分野に幅広く投資し独自のエコシステムを構築中 Animoca Brandsは、アジア太平洋地域を中心に活動しており、Web3分野に幅広く投資をしていることで知られています。 同社の投資対象は、Web3プロトコル、ブロックチェーンゲームからEsports、プラットフォーム、マーケットプレイスまで非常に多岐にわたります。Web3を主軸として、現在では380を超えるプロジェクトのポートフォリオを拡大しています。 Deloitte Tech Fastを受賞しており、Financial Timesのアジア太平洋地域の高成長企業リスト2021にもランクインしており、大手のWeb3企業です。 日本にも「Animoca Brands KK」として2021年より進出中 日本でAnimoca Brandsの名前が広く知れ渡ったのは、今年6月に行われた三井物産との資本業務提携及び、戦略的パートナーシップに関する覚書を締結したことでしょう。 この業務提携は、三井物産が保有する幅広い事業や資産、ネットワークを活用することで、日本市場におけるWeb3の普及とイノベーションにつながる新たなビジネスの創出のために行われました。 この発表は2023年に行われましたが、実は、Animoca Brandsの日本市場への進出は2021年には既に行われていました。 日本における戦略的子会社として「Animoca Brands KK」を設立し、2022年1月にはシードラウンドで約 11 億円の資金調達を完了しています。 Animoca Brands KKは、ブロックチェーン技術を活用したプラットフォームを構築・提供することで、日本の知財・IPホルダーがWeb3のエコシステムの中でNFTやトークンを発行できる仕組みを提供し、それによってファンとのコミュニティの構築・拡大を支援する目的で設立されました。 また、2023年3月には、同社CEOに岩瀬大輔氏(NFTプラットフォーム「Kollektion」を運営するKLKTN共同創業者兼CEO)が就任しています。 このようにAnimoca Brandsは、日本における知財やIPを中心とした事業の拡大に数年前から注力していることが窺えます。 Animoca BrandsとMocaverse ここまでAnimoca Brandsが多くのWeb3分野に投資をし、ポートフォリオを構築していることに言及してきました。 しかしながら、その投資対象は多岐にわたるため、一つの大きなエコシステムとしてまとめ上げるのは非常に困難です。そこで生まれたプロジェクトが「Mocaverse」です。 Mocaverseは、この広大なエコシステムの接続と結束力を向上させ、Web3コミュニティの成長を支援することを目的としています。 2000万ドルの資金調達を成功 まず、Mocaverseの資金調達の仕組みについて解説をします。 今回の資金調達は、「将来株式取得略式契約スキーム」(通称:SAFE)という形で行われました。これは、あらかじめ投資家たちが、決められた購入金額を投資家が支払うことによって、会社側がその投資家に対して、一定の株式に対する権利を一定の条件で発行するというものです。 1株あたり4.5オーストラリアドルでの株式発行が行われ、これは六ヶ月後に普通株に転換される予定です。 また、これだけではなくAnimoca Brandsは、このラウンドの投資家たちに対して1対1ドルでユーティリティ・トークンのワラントを無償で付与しました。これは30ヶ月の権利確定スケジュールの中で行われます。 このようにAnimocaBrandによる肝入りのプロジェクトであることがわかります。 半年以上前から「Mocaverse」プロジェクトは進行中 今回Mocaverseが大きな注目を浴びたのは、2000万ドルという多額の資金調達を行ったためですが、「Mocaverse」プロジェクト自体は半年以上前から開始されていました。 2022年12月15日にAnimoca Brandsは公式PFP NFTコレクション「Mocaverse」を発表しました。これは同社のWeb3とメタバース中心のプロジェクトのエコシステムの強化のために作られました。 Mocaverseの概要 ここまでAnimoca Brandsの概要および、何故、Animoca BrandsがMocaverseプロジェクトを始めたのかを述べてきました。 ここからはより詳しく Mocaverseについて掘り下げていきます。 Mocaverse:Animoca Brandsが手がけるメンバーシップNFTコレクション Mocaverseは、Animoca BrandsによるNFTコレクションであり、Mocaverse NFTはこの排他的なコミュニティに参加するための、IDの役割を果たします。 先述したように、Animoca Brandsのポートフォリオには、多くのプロジェクト、子会社、ジョイントベンチャー、パートナーがいます。彼らたちを、ユニークなNFTコレクションでまとめようとするプロジェクトが「Mocaverse」です。 このプロジェクトの背景にあるのは、Animoca Brandsの下にあるすべての人がつながり、学び、交流し、共に成長するエコシステムを持つことです。人と企業との有機的な繋がりの構築を目的としています。 BAYCとは目的が異なる NFTコレクションといえば、代表されるのはBAYC(Bored Ape Yacht Club)でしょう。しかしながら、こうしたNFTコレクションと Mocaverseは目的やエコシステムが異なっています。 BAYCのような評判の高いNFTコレクションは、コミュニティが中心となり、保有者に対して限定特典が提供されます。 その一方で、Mocaverseは、パートナーや企業、従業員、ユーザーのコミュニティを強化することを目的としており、Mocaverse NFTを保有することによるメリットは、コミュニティ強化に沿ったものとなっています。 (メリットの詳細に関しては、詳しく後述します) Mocaversce NFT「Moca」はIDとして機能 Mocaversce NFT「Moca」は、8888個のNFTです。 Mocaは、Animoca Brandsのエコシステムを強化し、同社の多くのパートナーたちとユーザーをNFTコレクションで結びつけることを目的としています。 このMocaは、Dreamers、Builders、Angels、Connectors、Neo-Capitalistsの五つの部族のいずれかに属しており、それぞれはWeb3における各主要なプレイヤーたちの性質を表現したものとなっています。 各部族は以下のように表現されます。 Dreamers:Dreamersは、エコシステムのアイデア、イノベーション、コンセプトの源です。彼らはMocaverseエコシステムを強化するための、新鮮なアイデア・イメージ・価値観を導入する人たちです。 Builders:Buildersは、Dreamersのアイデアを元に行動し、より具体的で理解しやすいものにする人たちです。 Angels:MocaverseにおけるAngelsは、宝物やチャンスを探し求めるキャラクターです。彼らはBuildersによってもたらされたアイデアを探し、そのアイデアをさらに発展させるために協力します。ほとんどの場合、彼らはプロジェクトの開発と完成に資金を提供します。 Connectors:Connectorsは、Mocana(Mocaverseの世界)と外の世界の橋渡しをします。Mocaverseの世界は排他的であるため、誰もが参加できるわけではありません。Connectorsは外部の個人や団体と繋ぐことで、この空白地たちを埋める役割を担っています。 Neo-Capitalists:Neo-capitalistsは、Mocaverse内のキャラクターへの利益分配を管理します。エコシステムへの貢献度に応じて利益を分配するシステムを考案します。 Moca保有者はMocaverseの特典に独占的にアクセス可能 同NFTは、「Moca ID」としてメンバーシップパスとして機能し、メンバーは、Mocaverseのエコシステム体験に独占的にアクセスできます。また、ロイヤリティポイントを獲得できる機会といった様々な特典が提供されます。 Mocaverseは、「学ぶ」(learn)、「遊ぶ」(play)、「作る」(build)、「善いことをする」(do good)というユーティリティの4つの主要カテゴリがあります。これは「Realm」と呼ばれユーザーがアイデアを交換し、新しい知識を求め、コミュニティとして成長するためのチャンネルとして機能します。 Moca所有者は、さまざまな会員特典を受けることが可能であり、それらは「Realm」とそれぞれ関連づけられています。 ・一緒に学ぶ機会(専門家によるAMAや特別授業など) ・一緒に遊ぶ機会(ゲームパスや限定ゲーム内アセットなど) ・一緒に構築する機会(アクセラレーター・プログラム) ・一緒に善を行う機会(社会的活動の組織化や貢献) そのほかにも、NFT保有者は、Moca XPトークンも受け取ることができ、これをステークしてコミュニティ内で使用し、報酬を獲得したりイベントに参加したりすることも可能です。 Mocaverseは、Animoca Brandsが抱えるグループ会社、パートナー、やプロジェクトといったエコシステム全体におけるユーティリティの間に、より強いつながりを形成するように設計されています。Moca保有者は、より深いAnimoca Brandsのエコシステムを体感できることでしょう。 Moca XPの仕組み・使い道:ホワイトリストの抽選でより有利に。 先ほどMoca XPについて述べましたが、より詳しく掘り下げていきます。 Moca XPはMocaverseの報酬プールに優先的にアクセスできる役割を果たします。 Moca XPを貯める方法として、以下の三つが挙げられます。 ステーキング アクティベーション コミュニティへの参加 Moca XPは各Moca NFT(トークンID)に付与されるものの、NFTは変わらず取引可能です。しかしながら、Mocaを他のウォレットに売却した場合、それに帰属するMoca XPは全てNFTとともに譲渡されます。つまり、新しい所有者はMoca XPがリセットされることなく、そのまま享受できる仕組みとなっています。 Moca XPは、Animoca Brandsのパートナーのホワイトリストへの抽選に活用できます。 Moca XPが高ければ高いほど、ホワイトリスト抽選に当選する確率がより高まります。また、抽選はシリーズごとに行われ、その抽選はMoca XPに基づいて行われますが、各シーズン終了後、Moca XPはリセットされるようになっています。 当選した場合に、取得できるBOXには、Animoca BrandsのポートフォリオプロジェクトのトークンやNFT、提携プロジェクトのNFTのリストが含まれることがあります。 Mocaverse NFTの入手方法 Mocaverse NFTは、Animoca Brandsのエコシステムを構築している人に配られます。 Animoca Brandsの機関投資家および個人投資家 Animoca Brandsおよびその子会社の従業員 Animoca BrandsのWeb3投資先企業の経営陣 Animoca Brandsのパートナー Mocaverseの参加資格のある方は、無料のミント枠と有料のミント枠を受け取ることが出来ます。 このように書くと、Mocaverse NFTの入手は、Animoca Brandsの関係者のみに限られるように思えます。 確かに、当初はAnimoca BrandsのWeb3コミュニティ内での配布が行われていましたが、現在では、OpenSeaのようなセカンダリーNFTマーケットプレイスで購入することが可能となっています。また、公式のマーケットプレイスも開設されています。 おわりに ここまでAnimoca Brandsを踏まえながら、Mocaverseの解説をしてきました。 Animoca Brandsは多くのWeb3プロジェクトに投資をしており、関わっているパートナーもプロジェクトも多岐にわたります。 そうした多種多様な企業やプロジェクトを包括的にまとめ上げるMocaverseという試みは、下火となっているNFT分野において非常に特徴的なものと言えるでしょう。 もし興味が湧いた方がいれば、Mocaverse NFTを購入し、Animoca Brandsのエコシステムを体験してみてはいかがでしょうか? Mocaverse:https://www.mocaverse.xyz/
プロジェクト
2023/10/13Over Protocol徹底解説|エアドロが期待される新プロジェクトに迫る
今現在、クリプト分野で話題となっているプロジェクト「Over Protocol」をご存知でしょうか? Over Protocolはレイヤー1ブロックチェーンであり、誰でも自由にバリデーターとなれるよう、分散化に注力しているプロジェクトです。 最近では、エアドロップが公言されていることもあり、エアドロ活動が盛んに行われていることでも知られています。 しかしながら、具体的にどのようなプロジェクトなのかといった、その内容まで追えている方は少ないのではないでしょうか? この記事では、Over Protocolの概要や具体的なソリューションの内容、それらビジョンについて徹底解説していきます。 Over Protocolが注目を集める3つの理由 Over Protocolの具体的な内容に踏み込む前に、まずは基本的な概要について述べていきます。 大規模な資金調達を成功させている Over Protocolは以前より注目をされているプロジェクトであり、大規模な資金調達を行っています。 Over Protocolの開発会社はSuperblockですが、Superblockは、2023年7月に韓国通信最大手のSKテレコム、韓国ゲーム大手Netmarble、Zepetoを開発するNaverZなどから、合計で800万ドルの資金調達を得ています。 現在は主にクリプトVC向けにラウンドを行っています。 このように、多くのVCから注目を集めているプロジェクトであることが窺えます。 Over Protocolの創設者は、韓国最大級のブロックチェーンリサーチグループ「Decipher」の創設者としても知られる [caption id="attachment_98948" align="aligncenter" width="500"] Linkedinより引用:https://www.linkedin.com/in/jaeyunkim/[/caption] Over Protocolは、Ben Kim氏よって創設されています。また、Kim氏は2018年に組織化されたソウル大学のブロックチェーングループ「Decipher」の創設者としても知られています。 Decipherは、現在では、韓国最大のブロックチェーングループに成長しています。Decipherでは、コンピューター工学は勿論、経済学、金融学、法学といった様々な学問分野の知見からブロックチェーン技術の研究が行われています。既に、クリプト業界で活躍する80名以上のメンバーを輩出しています。 エアドロが明言されており、キャンペーン活動が盛ん Over Protocolが一般ユーザーから注目を集める理由の一つとして、エアドロが明言されており、それに伴ったキャンペーンを大々的に実施していることが挙げられます。 「Over Community Access Program」と名付けられたこのエアドロキャンペーンは非常に盛んに行われており、スマホアプリ(Over Wallet)を利用することで、誰でも手軽にエアドロ活動を行うことが可能です。 エアドロキャンペーンについては、記事の後半で詳しく掘り下げていきます。 まずは、Over Protocolの具体的なプロジェクト内容に迫ります。 Over Protocolってどんなプロジェクト? ブロックチェーン開発は、絶えず盛んに行われていますが、Over Protocolの際立った特徴として、「誰でも自由に」ということが挙げられます。 こうした開発理念は、「ホームステーキング」という形で実現され、ユーザーが自宅のPCでバリデーターとなり報酬を稼ぐことを可能にします。 ここでは、Over Protocolが解決しようとする課題から、そのソリューション、ホームステーキングまでを解説します。 Over Protocolのビジョン「誰もが自由に利用できるレイヤー1ブロックチェーン」 Over Protocolは、「Ethanos」と名付けられたプロトコルに基づく新しいレイヤー1のブロックチェーンです。これは、Ethereumを含む多くのブロックチェーンが直面するストレージと依存性の問題を解決することを目的としています。 Over Protocolのビジョンは、ユーザーが誰にも依存することなく、簡単にデータにアクセスし、ネットワークに貢献し、ブロックチェーンを活用できるようにすることです。 また、主な特徴として、軽量でユーザーフレンドリーなフルノードの提供や、個人が自宅のPCでも操作出来るような高いアクセシビリティが挙げられます。 Over Protocolが解決しようとする三つの課題 Over Protocolは、PoSブロックチェーンにおける以下の三つの課題に対処しようとしています。 ノード参加への高いリソース要件 参加者制限 技術的な複雑さ では、Over Protocolは具体的にどのようにしてこれらの問題を解決しようとしているのでしょうか? それぞれのソリューションを解説します。 ソリューション①:「Ethanos」テクノロジーを活用し、誰でも操作できるコンパクトなブロックチェーン・ノードを実現 ブロックチェーン・ノードを動かすには、高性能なマシンと専門的な知識を必要とします。故に、一般ユーザーが自宅で専門的な知識もなくノードを運用することは極めて難しくなっています。 こうした課題を解決するために開発されたのが、「Ethanos」テクノロジーです。 Ethanosは、ブロックチェーンデータのバックボーンである「ステートトライ」(state trie)をより軽量化します。これにより、デバイス上のストレージが削減され、他のノードとの同期時間が短縮されます。そして、トランザクション速度が向上し、他のブロックチェーンとの互換性が高まります。 ステートは新しいトランザクションを検証するために必要なスナップショットです。ブロックチェーンのステートは、「マークル・パトリシア・トライ」(Merkle Patricia Trie)と呼ばれるツリーデータ構造に保存されるのですが、ブロックチェーンがユーザー活動やトランザクションで活発になると、ステートのサイズは大きくなります。これによって、データ保存の容量が非常に大きくなってしまいます。 ノードのサイズが大きくなり、同期の負荷が高まるにつれて、ノードの稼働にはコストがかかります。これをどのように軽量するのかが問題でした。 Ethanosは、非アクティブなアカウントを効率的に削除することでこれらの問題に対処します。 この世に存在するアカウントのその全てが、稼働している訳ではありません。例えば、イーサリアムの場合、アカウントの95%が少なくとも1ヶ月の間非アクティブとなっており、基本的には休眠状態となっています。Over Protocolはこうしたアクティブアカウントと非アクティブアカウントをEthanosを使用して区別することで、システムに負担をかけない運用を可能にします。 前のエポックのステートトライを保持し、新しいトランザクションに特定のアカウントが関係する場合、Ethanos はまずこの「古い」トライでそのアカウントを見つけようとします。 アカウントが存在する場合、その情報は現在のエポックの「新しい」トライに移動されます。 休眠状態のアカウントの場合は、アカウントをアクティブに戻すための復元プロセスが必要となります。復元されることで、現在のエポックに乗ることができます。 アカウントが 3 エポック以上非アクティブな状態が続くと、アカウントは休眠状態に入ります。 このメカニズムにより、ステートのサイズが際限なく拡大することはなくなり、エポックの長さによって制限されるようになります。 このほかにも、Ethanosはフルノードの軽量化を行えます。 ほとんどのブロックチェーンでは、フルノードをセットアップするためには、1 ~ 2 TB、またはそれ以上のストレージを備えたSSDを必要とします。こうした要件は、現在のブロックチェーンとステートの膨大さだけでなく、継続的なデータの増加に対する予測からきたものです。 しかしながら、Ethanosでは、自宅のPC上で完全なノードを構築できるようにし、一般の家庭でもあるような128 GB ~ 256 GB のストレージを備えたSSDでのフルノードを可能にします。 より詳細なノード要件について 現在、Over Protocolでは、クローズド・ベータ・テストネットを行おうとしています。 そちらで参加のためのノード要件が公開されていますので、参考のために記載させて頂きます。 ※Linaxへのサポートはまだであり、近日中にアップデートが行われるとのことです。 ・必要要件 OS:Mac OS X 10.14以上、Windows 10 64ビット以上 CPU:2コア以上 メモリ:4GB RAM ストレージ:SSD 128GB ネットワーク:8MBit/secダウンロードインターネットサービス ・推奨要件 OS:Mac OS X 10.14以上、Windows 10 64ビット以上 CPU:4コア以上 @ 2.8+ GHz メモリ:16GB以上のRAM ストレージ:SSD 256GB ネットワーク:20 MBit/sec Application Form:https://go.over.network/apply_cbt ソリューション②:PoSを採用。誰もが「ホームステーキング」を出来るように試みる ブロックチェーンを運営するにあたって、ノードは非常に重要です。 多くの既存ブロックチェーンは、高速化のためにコンセンサスへの参加を数十から数百のノードに制限しています。高性能なノードを必要としているものの、イーサリアムでさえ物理的なノードの数は約1万と推定されています。 Over Preotocolが取り組むのは、バリデーターの数の増加です。 Over Protocolは、オープンポリシーと検証可能性を重要視しています。それを実現するために、PoW(Proof of Work)ではなく、リソースを大量に消費しない、PoS(Proof of Stake)のアプローチを選択しています。 仕組みとして、ネットワーク参加者は一定量の$OVERを保有し、それを担保としてブロックを生成・検証します。ブロックの生成と検証に成功した場合、ブロックごとに発行される$OVERと、作成したブロックからの取引手数料が報酬として支払われます。 また、Ethereumを参考として、Over ProtocolはGasperを採用しています。 現状、新興のブロックチェーンはDPoS(Delegated Proof of Stake)方式を採用することが多くなっています。これは一握りのバリデーターが選ばれる仕組みであり、欠点としてバリデーターが高い性能基準を維持しなければ、ネットワークの性能に大きな問題を引き起こす可能性があります。 バリデーターにはノード環境の維持が求められます。そのため、一般人がこれらのブロックチェーンのコンセンサスに直接参加するためには、非常に多くのコストがかかります。 一方で、イーサリアムのGasperは、より多くのバリデーターを歓迎し、高度なノード運用環境を有していない人にも対応しています。Over Protocolは、Gasperを若干修正したバージョンを統合することで、一般の人でもブロックチェーンに参加しやすくします。 参入しやすいPoSの仕組みと、先に述べたようなコンパクトなノードを通じて、ホームステーキングを実現します。 ソリューション③:「フロントエンド・エンベディング」を採用することで、リスクとコストを軽減 Over Protocolの安全性は、ブロックチェーン上のフロントエンドデータの管理手法によって実現されます。 これは、「フロントエンド・エンベディング」(Frontend Embedding)と呼ばれる手法であり、サービスホスティングの主体を統合するものです。 フロントエンド・エンベディングによって、サービスの安定性はブロックチェーンネットワークのみによって決定されるため、関連するリスクが軽減されます。 フロントエンドに関する問題は様々あります。例えば、フロントエンドで問題が発生した場合、ブロックチェーンネットワークが完全に稼働していても、データダウンロードが妨げられることがあります。また、フロントエンドサービスを維持するためのコストが継続的に発生します。 ノードの運用コストも無視は出来ない要素です。ノードにはかなりのストレージ容量が必要であり、イーサリアムなどのプラットフォームでは 1 TB を超える場合もあります。 このようなストレージ要件は平均的なユーザーにとって大きな負担となる可能性があり、参加コストが高くなります。 しかしながら、フロントエンド・エンベディングによってこれらの問題を解決することが可能です。 Webアプリケーションデータをブロックチェーン上に直接保存し、事前定義されたルールに従って管理することで、ブロックチェーンインフラがフロントエンドデータを管理するサーバーとなります。これにより、サービスを独立して運用することができ、同じエンティティによってホストされる構造のためサービスの安定性がブロックチェーンの状態のみに影響されるようになります。 ブロックチェーンエコシステム内の各ノードがホスティングサーバーとなり、サービスホスティングへの分散型アプローチが可能になります。これにより、サービスの安定性が向上する仕組みとなっています。 ホームステーキング:誰でも自宅のPCでバリデーターになることが可能に イーサリアムがPoSを採用し、ステーキングをすることで報酬を得られる仕組みは非常によく知られています。 それに伴った流動性ステーキングプロトコルも発達しており、Lidoはその最大手です。ステーキングの知識がない人でも、ETHをLidoに預けることで流動性ステーキングを行うことができます。 そして、Over Protocolでは、そうしたPoSステーキングを自宅のPCで行うことが出来るようになっており、手軽にステーキング報酬を稼ぐことが可能となります。 「自宅のPCがATMになる」と考えてみると分かりやすいかもしれません。 Superblock(Over Protocolの開発元)の創設者であるBen Kim氏は、「誰でもバリデーターを運営できるようになることで、個人がホームステーキングと呼ばれるプロセスを通じて受動的な収入を得る可能性がある」と述べています。 こうしたホームステーキングは、Over Protocolエコシステムの中核をなしており、ユーザーがOver Protocolに積極的に参加するようにするための、強力なインセンティブとなっています。 今後のロードマップ Over Protocolによれば、今後のロードマップは以下のようなものとのことです。 11月:テストネットを公開。 これは、インセンティブ付きのパブリック・テストネットではなく、クローズド・ベータという形で行われる予定とのことです。 12月:よりオープンなパブリックテストネットを公開。 これにより、多くの人々がパーミッションレスに参加することが可能になります。 また、現時点では未確定ですが、2024年Q1にメインネットが公開される予定とのことです。 Over Protocolのプロダクト「Over Wallet」:エアドロ活動の中心 現時点で、一般ユーザーが触ることの出来るOver Protocolのプロダクトは「Over Wallet」です。 Over Walletにはまだ主要な機能は搭載されていませんが、これから紹介するエアドロ活動の場となっています。そのため、エアドロ活動をするためには、アプリのダウンロードが必須となります。 現状、Over Walletは、エアドロ活動の場としての機能しかありませんが、将来的にトークン資産管理や取引機能がアップデートにより追加される予定です。 エアドロキャンペーン「Over Community Access Program」を実施中 Over Protocolは独自トークン$OVERを、アーリーユーザーに対して配布することを公言しており、それにちなんだキャンペーンを実施しています。 ユーザーは誰でもメインネットのローンチに先立って、さまざまなタスクをこなすことで、$OVERを入手するためのポイントを手に入れることができます。 このキャンペーンに参加する方法は非常に簡単です。 手持ちのスマートフォンで、Over Walletアプリをダウンロードし、毎日もらえるポイントや、デイリークイズに回答することでポイントを得ることが可能です。 Over Wallet for Android — https://go.over.network/playstore Over Wallet for Apple — https://go.over.network/appstore 以下、Overポイントを入手するためのタスクを紹介していきます。 毎日のログインポイント Over Walletでは、毎日アプリを起動してデイリーのOverポイントを入手することが可能です。 貰えるポイントは一定ではなく、日によって上下しますが、アプリを起動しタップするだけでエアドロ活動を行える手軽さは、魅力的です。 デイリークイズに答えることでポイントが加算 Over Walletでは、ポイントを稼ぐ一環として毎日一問出されるクイズに答えることで、100ポイントもしくは10ポイントを入手できるミッションを行なっています。 連続して七日間答えることで、追加で300ポイントを貰うことが可能です。(誤答しても、ポイントをもらうことが出来ます) クイズの内容は、クリプト分野やOver Protocolに関係するワードを問うものですが、クリプト初心者の方にとって、クリプト世界の用語は馴染みがないものですし、問題文が英語ということもありハードルは一見すると高いものと思わるかもしれません。 [caption id="attachment_98960" align="aligncenter" width="593"] https://x.com/jin_overweb3/status/1711699567849382043?s=20[/caption] しかしながら、Xの方ではその時々のクイズの答え及びそれをより詳しく解説したものが公式によってリポストされていますので、Over Protocol公式(英語版)Xをフォローし、知識を増やしながらポイントを稼ぐことが可能です。 Over Protocol X(英語版):https://twitter.com/overprotocol 勉強をしながら、ポイントを効率的に稼ぐことができるというのは、非常に魅力的ではないでしょうか。 10月5日のYoutubeライブでは多くの視聴者を集める [caption id="attachment_98963" align="aligncenter" width="800"] https://youtu.be/OPhjotPVScQ?si=4GRz28YatwaOEUuu[/caption] Over Protocolのエアドロ活動のミッションの一環として、Youtubeの公式配信「The 1st Online Meet Up!」で発表されるキーワードを入力することで、2000ポイントをもらえるキャンペーンがありました。 2.7万人を超える視聴者が殺到し、活気に満ちた配信となりました。 キーワード入力は5分間の間となっていましたが、発表された直後にはアプリの起動やログインが過多となり、入力がしにくい事態が発生しました。そこで、入力できなかったユーザー向けに、Googleフォームからの入力でのポイント付与という救済措置が取られました。 結論 ここまでOver Protocolの紹介をしてきましたがいかがでしょうか? 現在、Over Protocolはエアドロ活動の場として多くのユーザーを集めていますが、エアドロキャンペーンだけでなく、プロジェクト内容やプロダクトも興味深いものとなっています。 Over Protocolは、バリデーターとなるハードルの高さを非常に画期的な方法で解決しようとしています。また、ユーザーの側からしても、気軽にバリデーターとなり報酬を受け取り、自宅のPCをATMのようにできるというのも非常に魅力的です。 もしOver Protocolに興味が湧いた方がいれば、エアドロ活動も兼ねて、まずはOver Walletのダウンロードから始めてみてはいかがでしょうか? Over Protocol各種Infomartion X(日本語版):https://twitter.com/overprotocol_JP Discord:https://discord.com/invite/overprotocol Youtube:https://www.youtube.com/@overprotocol Telegram(日本語版):https://t.me/OverProtocol_Chat_JP HP: https://www.over.network/ WP: https://drive.google.com/file/d/1DNK0FFOVhnVDRnz8h9RJ1NoDUN4W0He8/view Sponsored Article by Over Protocol ※本記事はOver Protocolよりいただいた情報をもとに作成した有料記事となります。プロジェクト/サービスのご利用、お問い合わせは直接ご提供元にご連絡ください。
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2023/10/01Yogapetz徹底解説|NFT領域で新進気鋭のウェルネスビジネスの仕組みに迫る
クリプトの冬が訪れ、NFTの盛り上がりも一服している中、注目されているNFTプロジェクト「YogaPetz」 YogaPetzは、NFTとウェルネスビジネスを融合させた新しい取り組みで、Discordサーバーの参加者数は既に18万人を突破しており、非常に活発なコミュニティ活動を展開しています。 さらに、Discordには日本人専用のチャットルームも設けられています。 一体、YogaPetzにはどんな魅力があって、これほど多くの人々を引き寄せているのでしょうか? この記事では、世界で高まるウェルネスビジネスの需要と、YogaPetzの独自の仕組みについて詳しく解説します。 世界的に注目を浴びるウェルネスビジネス 「ウェルネス」とは、健康や幸福感に関連する言葉として使われます。健康の維持や病気の予防を目的としたビジネスを「ウェルネスビジネス」と称します。 YogaPetzはこのウェルネスビジネスのカテゴリーに属します。しかし、YogaPetzの詳細を説明する前に、まずはウェルネスビジネスの背景や意義について触れていきたいと思います。 年々市場規模が拡大するウェルネス経済 [caption id="attachment_98250" align="aligncenter" width="621"] 画像引用元:https://globalwellnessinstitute.org/press-room/statistics-and-facts/[/caption] ウェルネスビジネスは、近年急速に成長しています。 国際ウェルネス機構(GWI)のデータによると、2019年のウェルネス市場は4.9兆ドルに達していました。しかし、COVID-19の影響で2020年には4.4兆ドルまで落ち込みました。それでも、今後の成長が期待されており、年間平均成長率9.9%で、2025年には市場規模が7.0兆ドルになると予測されています。 2020年には、ウェルネス市場が世界のGDPの5.1%を占めるほどの規模になっていました。 このような背景から、NFTの分野でもウェルネス関連のプロジェクトが登場してきました。その代表例として「YogaPetz」が挙げられます。 次のセクションでは、YogaPetzについて詳しく解説していきます。 YogaPetzの概要 SocialFiとGameFiの組み合わせ YogaPetzはSocialFiとGameFiを組み合わせたプロダクトとなっています。それぞれどのような仕組みとなっているのでしょうか。 SocialFi YogaPetz運営は、ユーザーがコンテンツの共有や収益化を完全にコントロール出来るよう考えており、SocialFiが重要視されています。 以下、それを実現するために実装されるSocialFiの要素を掘り下げていきます。 ユーザー生成コンテンツ (UGC:User-generated content) YogaPetzのユーザーは、ヨガの指導動画やサウンドヒーリングセッションなど、オリジナルのコンテンツを作成できます。 Petzのルールに基づいたコンテンツは無料で利用可能で、これによりユーザー生成コンテンツ(UGC)がコミュニティの中心となり、ユーザー間のつながりを深めています。 また、ユーザーは独自のトークン、$PRANAや$KARMAを使ってチップを送る、コメントを残す、または「いいね!」をすることで、クリエイターとの交流ができます。これがコンテンツの制作やコミュニティへの参加を奨励しています。 Petzland これは一般的なゲームでいうところのクランのようなものです。正式サービス開始後、プラットフォームに統合される予定とのことです。 GameFi YogaPetzは、ユーザーが健康的な習慣を自然に取り入れることを重視しています。そのため、Game-Fiとトークン報酬の組み合わせを利用し、健康的な生活を送るための動機づけを提供しています。 次に、YogaPetzのGameFiの特徴について詳しく見ていきましょう。 トークン報酬 ユーザーは、「呼吸」「睡眠」「ヨガ」「瞑想」の四つをアクティビティを実践することが出来ます。 これらの進捗状況は、スマートウォッチ、ARトラッキング、スマートフォンで追跡することが出来ます。目標を達成すると属性レベルに応じて$PRANAまたは$KARMAトークンの報酬を受け取ることが出来ます。 ゲーム内アイテム 報酬はYogaPetzの独自トークンである$PRANAまたは$KARMAで支払われます。プレイヤーにはゲームをプレイするためのヨガマット(Yogamatt)が配布され、マットをアップグレードすることでセッションごとに獲得できる$PRANAの額を増やすことが出来ます。 プレイヤーはまた、マットやジェム(Gem)などのゲーム内アイテムを両トークンで交換することも可能です。 ヨガマット:ヨガマットは、ゲーム内のメインアイテムのひとつです。マットの形や使い方は様々であり、ユーザーは自分の好みのエクササイズに合わせて、購入したり、戦略的にレベルアップしたりする必要があります。それぞれのマットには異なる属性とキャラクターが設定されており、ユーザーが獲得できるトークンの数に大きな影響を与えます。 ジェム:ユーザーは、マーケットプレイスで取引可能な様々なジェムをYogapetzやマットに使うことで、さらに属性を高めることが出来ます。 Yogapetz(NFT) Yogapetz NFTは、VIP会員権のような役割を果たしており、YogaPetzのエコシステムを十分に満喫するために必要になってきます。 現実世界に特典を還元可能 YogaPetzの独自の特徴として、多数の実世界の企業や個人との提携を通じて、仮想空間だけでなく実生活でもYogaPetzエコシステムのメリットを享受できるようにしています。 特に注目すべき点として、YogaPetzのオリジナルトークン($PRANAと$KARMA)を利用して、実生活での報酬(IRLリワード)を得ることができるという点があります。 ここで、「IRL」とは"In Real Life"の略で、実際の生活や現実世界を指すスラングです。 実際に様々なバーチャルイベントが開催されており、例えば、6月16日~21日の間、ヨガの日を祝う「YGPZヨガウィーク」として、医師から認定ヨガの達人まで、多くの方がボランティアで大量のコンテンツを提供していました。 この他にも、マーケットプレイスにて、 限定ヨガクラス 瞑想リトリート(リトリートは欧米では「日常生活から離れストレスフリーな環境に身を置くこと」の意味で使われています) トレーニング プレミアムオフライン体験 といったIRLリワードと交換することも可能です。 YogaPetzのエコシステム Gamefiの世界を中心として、「Play to Earn」がWeb3領域において盛り上がりました。そこから多くの形態に派生し、例えばSTEPNの「Move to Earn」といったさまざまなものが誕生しています。 そして今回取り上げるYogaPetzは、ヨガ、瞑想、睡眠といった健康に関連する行動を、ヨガをする動物NFTと瞑想することで、独自トークン$PRANAを稼ぐ仕組みとなっています。 呼吸をするだけでトークンを稼げることから、「Breath to Earn」とも呼ばれています。 また、YogaPetzはNFTを中心としたエコシステムを構築しており、それだけでなくクラン方式やデュアルトークンシステムを採用していることも特徴として挙げられます。 ここからはYogaPetzのエコシステムをそれぞれ掘り下げていきます。 YogaPetzのNFT YogaPetzのエコシステムは、NFTを中心として構成されています。 YogaPetz自体のプレイおよびトークン稼ぎは、NFTの保有者でなくとも行うことが出来ます。 NFTを利用したGamefiの例として、STEPNを連想する方もいるかもしれません。STEPNではスニーカーNFTを保有しなければならず、一定の初期投資が必要です。しかし、YogaPetzでは、NFT未保有者でもトークンを稼ぐことが可能です。 とはいえ、NFT保有者には報酬として受け取れるトークンにブーストがかけられているだけでなく、多くの特典も与えられています。 このように、YogaPetzエコシステムを十分に体験するには、NFTが必須となっています。 YogaPetzでは三種類のNFTが出ており、全てOpenSeaで入手することが可能です。 詳しくそれぞれのNFTを掘り上げていきます。 Yogapetz Yogapetz NFTは、YogaPetzの基本となるNFTであり、10000個のNFTコレクションが提供される予定です。 上記の画像はYogaPetzのホワイトペーパーに記載されているNFTですが、未だリビールされていないこともあり、そのデザインの全貌は未だ謎に包まれています。 Yogapetz NFTのフロアプライスは0.133ETHほどで取引されています。 YogapetzのOpenSea URLは以下になります。 https://opensea.io/collection/yogapetz Yogapetz NFTは、YogapetzプラットフォームのVIPパスとして機能し、NFT保有者は通常のユーザーよりも大きな特典を受けることが出来ます。以下が、主要な特典となります。 プラットフォームへのVIPアクセス 1枚のYogaMatt(ゲーム内アイテム)が全ホルダーに配布 プラットフォーム経由の属性ボーナスおよび追加ボーナス 毎月のトレジャーボックスボーナス ホルダー限定のイベントや特典 $PRANAの報酬およびステーキング Yogapetz NFTをステーキングして$PRANAを獲得し、$PRANAをPetzlandの購入に使用可能。 ホルダー限定IRLイベント・トレーニング・商品 NFTホルダーは、ホルダー限定の現実世界にリンクした特典を手に入れることが出来、こうした限定イベントや特典は、プラットフォームのマーケットプレイス経由でのみ交換可能となっています。 Keungz Keungz NFTは、オークションでミントされ、落札価格は5Ether、総供給量は432でした。 当初のオファーは約11ETHほどでしたが、今では、フロアプライスは3.3ETHほどに落ち着いています。 次に紹介するKubzよりも非常に高額になっていますが、その分、多くの特典を受け取ることが可能です。例えば以下のような特典を得ることが出来ます。 Kubzエアドロップ 2つの無料Yogapetzエアドロップ このほかにもYogapetsエコシステムの全ての恩恵を受け取ることが可能です。また、Keungz GenesisはKubz NFTをステーキングで繁殖させること(増やすこと)が可能です。これにより毎月無料でKubzを手に入れることが出来ます。 KeungzのOpenSea URLは以下になります。 https://opensea.io/collection/keungz-genesis Kubz Kubzは、Keungzの子供に位置しており、いわば廉価版と考えてみて下さい。 Kubzもオークションでミントされ、価格は0.469イーサで、オークションの総供給量は5000でした。Keungz NFTによってKubzを繁殖させることができるようになったため、供給量は増えていますが、総供給量は1万が上限となっています。 Kubzにも以下のような特典があります。 ・3つのKubzホルダーは、Petslist(Yogapetz NFTのホワイトリスト)を獲得。 ・6つのKubzホルダーは、Resortlist(Petslistよりも貴重なホワイトリスト)を獲得。 ※YogaPetzには「Petslist」と「Resortlist」という2つのホワイトリストが採用されています。 となっており、つまりは、6つのKubzホルダーは合計で2つのPetslistと、1つのYogaPetz Resortlistを獲得することが出来る仕組みになっています。 KubzのOpenSea URLは以下になります。 https://opensea.io/collection/kubz Petzland:クラン方式を採用 YogaPetzでは、「Petzland」という他のゲームにおけるクランが存在しています。 ユーザーは、Petzlandを購入(クランを開く)するか、レンタル(クランに参加する)を選ぶことが出来ます。 Petzlandの大きさは「S、M、L、MEGA」の四種類に分けられており、大きさによって獲得できる$PRANAの量や、ミッションのブースト率などが異なっています。 また、各Petzlandでは、オーナーや公式が主催する様々なミッションやイベントに参加することが出来、ユーザーにとって$PRANAを稼ぐチャンスが増えます。 二種類のトークン:$PRANAと$KARMA Yogapetzでは他のGame-FiやWeb2ゲームと同様、デュアルトークンエコノミーが採用されており、$PRANAと$KARMAが使用されます。 全体的に$PRANAの方がより多くの用途に使用することが可能となっています。 以下で詳しく、それぞれのトークンの解説を行います。 $PRANA $PRANAは、ガバナンスに使えるだけでなく、YogaPetz内において基本的にあらゆることに活用が可能です。 稼ぎ方と用途は以下となっています。 稼ぎ方 Kubzの保有 Yogapetzの保有 ウェルネスで稼ぐ Petzlandのミッション Petzlandのプール Petzlandのコンテンツ作成 用途 チップ タスクとミッションのスキップ Yogapetzのアップグレード Petzlandの購入および参加 ヨガマットの購入 トレジャーボックスの購入 ゲーム内アイテムの修理・レベルアップ・改造 換金 IRL特典の入手 特別なIRL特典の入手(ホテルリゾートや航空券など) $KARMA $KARMAはプラットフォームトークンの機能を有しています。$PRANAと同じように使うことが出来ますが、最低限の用途しか用意されていないのが特徴です。 稼ぎ方と用途は以下となっています。 稼ぎ方 ウェルネスで稼ぐ Petzlandのミッション Petzlandのコンテンツ作成 用途 チップ Yogapetzのアップグレード トレジャーボックスの購入 ゲーム内アイテムの修理・レベルアップ・改造 $PRANAへの交換 IRL特典の入手 おわりに ここまでウェルネスビジネスとNFTを組み合わせたプロジェクト「YogaPetz」の解説をしてきました。 ウェルネス経済は年々、その規模を拡大してきており、そうしたビジネスの波がWeb3にも波及してきました。 「○○ to Earn」という言葉は最早、馴染みのある言葉ではありますが、「Breathe to Earn」は初耳という方も多いのではないでしょうか。 また、GameFiであるにも関わらず、必ずしもNFTを必要としないことから初期投資の必要がなく、気軽に試してみれるというのも魅力の一つでしょう。 Yogapetz NFTのリビールはまだされておらず、現時点から始めてもアーリーユーザーになることが可能です。 もし、興味が湧いた方がいれば、まずはDiscordに入るとことから始めてみてもいいかもしれません。
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2023/09/17Aerodrome徹底解説|Base上に構築された急成長中の流動性提供プロトコル
先日、8月29日にBase上でローンチされた「Aerodrome」は多くの注目を浴びています。 イーサリアムにはトランザクションの速度の遅さや手数料の高さという問題点が存在します。これらの課題に対応するため、レイヤー2の開発が盛んに進められています。 [caption id="attachment_98095" align="aligncenter" width="568"] 画像引用元:https://www.orbiter.finance/data?rollup_tab=optimism[/caption] 現在、多くのレイヤー2が登場し、イーサリアムメインネットのトランザクションを大きく上回る取引がレイヤー2で実施されています。 その中で、Coinbaseはレイヤー2「Base」を開発しました。 コインベースのL2「Base」の概要や特徴、使い方を徹底解説 そして、現在Base上で最も高いTVLを持つプロトコルは「Aerodrome」です。 しかし、なぜAerodromeはこれほど急速にTVLを増やすことができたのでしょうか?Aerodromeとは、具体的にどのような特徴を持つプロダクトなのでしょうか? この記事では、Aerodromeの機能や特徴について詳しく解説します。 Aerodromeの概要 Aerodromeは、Base上で動作するDEXです。 DefiLlamaのデータによれば、記事執筆時点でのBaseのTVLは3.74億ドルとなっています。その中で、AerodromeのTVLは1.33億ドルを占め、Base全体のTVLの約3割以上を担っています。 BaseのTVLの変動については、以下で詳しく説明します。 [caption id="attachment_98067" align="aligncenter" width="800"] DefiLlamaより引用。[/caption] 8月31日を境に、BaseのTVLは急激に増加し、2億ドルから3.5億ドルへと上昇しました。この急激な増加の要因は、Aerodromeのローンチにあります。 既にOptimism上にて実績を有するVelodromeのフォーク Aerodromeが登場するまで、Base上の流動性提供プロトコルはBaseSwapなどが担当していました。しかし、Aerodromeの登場以降、Aerodromeが圧倒的な存在感を放っています。では、なぜAerodromeはこれほどまでの注目を集めているのでしょうか。 AerodromeはBase上でのプロダクトでありますが、これが初のDEXではありません。実は、Velodromeという名前のプロトコルとして、イーサリアムのレイヤー2であるOptimism上で既にローンチされていたのです。言い換えれば、AerodromeはVelodromeのフォーク版となります。 [caption id="attachment_98068" align="aligncenter" width="800"] DefiLlamaより引用。[/caption] VelodromeはOptimism上のDEXカテゴリでトップのTVLを持ち、全体としてもSynthetixに次ぐ第2位のプロダクトとして位置づけられています。 Velodromeの実績は既に確立されており、その成功したプロダクトがBase上にもローンチされたことで、Base内での圧倒的なシェアを獲得することができました。 Aerodromeの特徴 Aerodromeが流動性提供プロトコルであり、Velodromeのフォークであることを既に触れました。 しかし、多くの流動性提供プロダクトが存在する中で、なぜAerodromeがこれほどの注目を浴びているのでしょうか? Aerodromeの魅力の一つは、$AEROトークンを中心とした充実したエコシステムにあります。 まず、DEXにおいて最も重要な要素は、流動性です。ユーザーは流動性を提供することで報酬を得ることができます。例えば、Curveでは、報酬として$CRVトークンを受け取ることができます。 多くのDEXが独自トークンを発行し、それを流動性提供のインセンティブとして使用しています。しかし、このような独自トークンは、売り圧となる可能性があります。独自トークンの供給増加は、その価値の希薄化と関連しています。 Aerodromeは、流動性提供者が得るトークンの活用方法を多様化することで、この売り圧を軽減する仕組みを導入しています。 $AEROをロックすることで多くの手数料をもらえる Aerodromeは、トークンの流動性を集めることでトレーダーからの手数料を得る設計となっています。流動性プロバイダーは、毎エポックで$AEROトークンを受け取ることができます。 これだけを見ると、他のDEXと同様の仕組みに思えます。しかし、Aerodromeの特徴は、$AEROをロックすることで受けられるインセンティブが充実している点にあります。 [caption id="attachment_98072" align="aligncenter" width="725"] Aerodoromeドキュメントより引用。[/caption] ユーザーは$AEROをロックすることで、次のエポックの排出量配分への投票が可能となり、これにより「$veAERO Voters」としての権利を得ることができます。 $veAERO Votersは、投票に応じて、前エポックのプロトコル取引手数料の100%と、現在のエポックの追加投票者インセンティブを受け取ることができます。 この追加の投票者インセンティブは、ロックされた$AEROの量に比例しています。そのため、多くの$AEROをロックすることで、より多くのインセンティブを受け取ることができる仕組みとなっています。 $AEROのロックによるインセンティブは、$AEROの売り圧を軽減する役割を果たしています。さらに、多くの$AEROをロックすることが有利という仕組みは、流動性プロバイダーを引きつける効果も持っています。 ロック期間が長ければ長いほど、より多くの投票権を得られる $AEROに関して詳しく説明してきましたが、特筆すべき点として、$AEROはAerodrome内での投票には直接使用できないことが挙げられます。 Aerodromeは、ユーティリティとガバナンスの目的のために、2つの異なるトークンを採用しています。 AERO:プロトコルのERC-20ユーティリティトークン veAERO:NFT形式のERC-721ガバナンストークン ガバナンスにはveAEROが使用されます。しかし、veAEROを取得するためには、$AEROをロックする必要があります。そして、ロックされる$AEROの量と期間によって、配分される$veAEROの量が変わります。 具体的には、以下のような配分がされます(ロック期間の上限は4年): 100$AEROを4年間ロック → 100$veAERO 100$AEROを1年間ロック → 25$veAERO このように、$AEROのロック期間が長いほど、得られる$veAEROの量が増える仕組みが取り入れられており、これにより$AEROを長期間ロックするインセンティブが提供されています。 リベースによる$veAEROの調整 [caption id="attachment_98087" align="aligncenter" width="642"] 画像引用元:https://medium.com/@aerodromefi/aerodrome-launch-tokenomics-30b546654a91[/caption] $veAEROの保有者は、$AEROの排出量や$veAEROと$AEROの供給量の比率に応じてリベースを受け取ることができます。この仕組みは、$veAEROの投票力が新たなトークンの排出によって希釈されるのを防ぐためのものです。 リベースとは、ステーキング報酬として新しいトークンをミントし、それをステーカーに分配することを指します。具体的な例で説明します。 $AEROが100万枚ステーキングされ、それに対応して100万枚の$veAEROが分配されたと仮定します。次に、プロトコルが利益を上げ、その利益から1万枚の$AEROをミントすると、合計で101万枚の$AEROと100万枚の$veAEROが存在することになります。この状況で、$veAEROの1%、すなわち1万枚が追加で発行されます。 このリベースの仕組みは大まかな説明ですが、このようにして利回りを複利的に増加させることができます。その結果、トークンを継続的に保有することが最も収益性が高くなるというインセンティブが生まれます。 OlympusDAOのメカニズムを参考:(3, 3)メカニズム このリベースメカニズムは、OlympusDAOの仕組みをベースに構築されています。 OlympusDAOは分散型準備通貨プロトコルで、そのトークンであるOHMをステーキングすることで報酬を受け取ることができます。この報酬レートは、投票を通じてコミュニティのメンバーによって決定されます。また、ステーキングをせずにトークンを売却すると、そのトークンの価値が希薄化する仕組みが取り入れられており、これによりトークンの売却という行動に対して負のインセンティブが生じるよう設計されています。 この仕組みは一般的に「(3, 3)メカニズム」として知られています。このメカニズムはゲーム理論の考え方を基にしており、具体的には、ユーザーとOlympusDAOの両者が「Stake」、「Bond」、そして「Sell」の3つの行動選択肢を持つと仮定した場合、それぞれの行動がもたらす利益を指数として示しています。 このメカニズムの中で、もし「Stake」を選択することが両者にとって最も利益をもたらす選択となる場合、最適化の結果として自然にステーキングが促進されることになります。 [caption id="attachment_98080" align="aligncenter" width="800"] 画像引用元:https://dune.com/0xkartod_bounty/OlympusDAO[/caption] 上記のデータを見ると、OHMの約80%がステーキングされていることが明らかです。 この仕組みに関して一般的な誤解として、「全てのユーザーがステーキングを行うと、売る人がいなくなり、その結果、価格の下落が防げる」という考えがあります。 しかし、実際には、先に市場から撤退することで利益を得る人が現れる可能性があるため、「Stake」が必ずしも利益をもたらすわけではありません。この問題を解決するために、リベースというメカニズムが導入され、ステーキングに対するより強力なインセンティブが提供されています。 Velodromeユーザーにはエアドロを実施 [caption id="attachment_98088" align="aligncenter" width="800"] 画像引用元:https://medium.com/@aerodromefi/aerodrome-launch-tokenomics-30b546654a91[/caption] Aerodromeのエコシステム拡大の一環として、Velodromeのユーザーを取り込む戦略も見逃せません。 Velodromeで既に流動性を提供しているユーザー(veVELOホルダー)に対して、veAEROのエアドロップを実施しています。このエアドロップの量は初期供給の40%にも上る大量で、Aerodromeがエコシステムの構築に熱心であることが伺えます。 まとめ ここまでAerodromeの概要およびトークノミクスについて解説してきました。 流動性を提供するDEXは数多く存在しますが、Aerodromeの特徴として特筆すべきは、$AEROトークンのロックに強力なインセンティブを設けることで、$AEROの売り圧を抑制している点です。 さらに、Aerodromeは新規のプロダクトというわけではなく、Optimism上で既に実績を持つVelodromeのフォークとして存在しているため、ユーザーからの信頼も厚いです。 チェーンの発展には流動性の供給が不可欠です。Baseは新進のイーサリアムレイヤー2としての地位を築いていますが、そのTVLの約3割をAerodromeが占めていることから、Aerodromeが今後のBaseの発展に大きく寄与することは間違いないでしょう。 興味を持たれた方は、Aerodromeのトークノミクスに参加してみてはいかがでしょうか。
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2023/08/30BSCレイヤー2「opBNB」とは?BSCや他チェーンと比較して優れている点を徹底解説
opBNBは、BSC(BNBチェーン)のレイヤー2ソリューションです。この技術は、BNBのスケーラビリティ問題を解決するために開発されたもので、その名前の"op"は、Optimismに基づいて構築されていることを示しています。 2023年8月16日、opBNBのメインネットがインフラプロバイダー向けに公開され、これにより注目が高まりました。ただし、一般向けのメインネット公開はまだ行われておらず、このプロジェクトについての情報が不足している方も多いかもしれません。 本記事では、opBNBの概要から特徴、現在の状況までを詳しく解説していきます。 opBNBの概要 opBNBは、BSCのスケーラビリティの問題を解決するために開発されたBSCのレイヤー2ソリューションです。 ユーザーはBSCから資金を入金し、opBNB上のアプリケーションやコントラクトを利用することで、opBNBネットワークとやり取りします。このプラットフォームを使用することで、ユーザーは高いスループットと低い手数料を享受しながら、資金の入出金、スマートコントラクトの実行、ネットワークデータの閲覧などが可能です。 opBNBの特徴として、イーサリアムレイヤー2である「Optimism」のテクノロジーが採用されており、非常に高速で低コストなトランザクション処理を実現しています。また、EVMとの互換性があるため、既存のイーサリアムアプリケーションの移行や拡張が容易に行えます。 具体的な数値に関する詳細は次の章で説明しますが、まずは周辺情報を整理して理解を深めていきましょう。 インフラプロバイダー向けにメインネットがローンチ 8月16日、opBNBはインフラプロバイダー向けにメインネットをローンチしました。 https://twitter.com/BNBCHAIN/status/1691721686825980199?s=20 一般ユーザー向けのopBNBの公開は、9月1日に予定されており、現在は一般ユーザーがテストネットに参加できる状態です。 OP Stackを搭載したBSCレイヤー2ソリューション [caption id="attachment_97424" align="aligncenter" width="632"] OPスタックのモジュール画像(画像引用元:https://optimism.mirror.xyz/fLk5UGjZDiXFuvQh6R_HscMQuuY9ABYNF7PI76-qJYs)[/caption] opBNBには、OP Stackが組み込まれています。 OP Stackは、Optimismの開発元であるOP Labsが提供する「レイヤー2ネットワークを構築するためのデータ構造」を指します。これにより、レイヤー2への展開における開発の負担を軽減することが可能となります。 opBNB以外でも、OP Stackを採用しているプロジェクトが存在します。例えば、Coinbaseの「Base」やByBitの「Mantle」などがその例です。 opBNBが必要とされる理由:Web3アプリを展開する上で発生するスケーラビリティを解決 一般ユーザーの観点から考えると、BSCを利用する理由として最も一般的なのは「低い手数料」でしょう。そして、opBNBはレイヤー2であるため、BSCよりも遥かに低い手数料を提供します。 しかしながら、opBNBが導入される目的は、既に安価なBSCの手数料を更に削減するためだけではありません。もちろん、低い手数料は重要ですが、それ以上にもう一つの理由が存在します。それがスケーラビリティの課題です。 Web3アプリケーション、ゲーム、ソーシャルネットワーク、メタバースなどが、レイヤー1チェーン上に直接構築される場合、大きな問題が生じます。それは、BSCやイーサリアムなどのネットワークが、これらのアプリケーションの多くのトランザクションや集中的なデイリーアクティブユーザーを処理するためには設計されていないという点です。 ここで、具体的なBSCのケーススタディを見てみましょう。 2021年、BSC上のWeb3ゲームで1日あたり800万件以上のトランザクションが記録されました。この事態は2つの主な懸念を引き起こしました。 BSCのスループットを超えることによるトランザクションの遅延とユーザーエクスペリエンスの低下の可能性。 1日のガス代が6,800BNB以上に達する可能性があり、ユーザビリティとネットワークの持続可能性が危うくなる可能性。 大規模なdAppはさらなるトランザクション負荷をもたらすことがあります。特に人気のあるアプリがプロモーションキャンペーンを展開すると、通常よりもトラフィックが急増することがあります。例えば、Crypto Bladeなどのゲームは、30万人以上のデイリーアクティブユーザーと1日あたり1,800万件以上のトランザクションを生成しています。これがBSCに大きな負荷をかけ、ガス代の急上昇やネットワークの遅延を引き起こす可能性があります。 しかしながら、現行のBSCの状態では、これらのトランザクションを効率的に処理することは極めて困難であり、大幅な最適化とスケーリングソリューションが求められていました。 また、BSCはイーサリアムメインネットに比べて手数料が安いですが、それでもレイヤー1という性質上、多くのゲームやアプリケーションにとってはまだ高額です。 これらの問題に対処するために、レイヤー2であるopBNBの開発が必要とされました。 何故、zkBNBやBNB Greenfieldとはまた異なったプロダクトを開発したのか BSCの開発は活発に進行中です。実際、昨年8月には「zkBNB」というL2ソリューションを、今年の2月には分散型ストレージシステム「BNB Greenfield」を発表しています。 「zkBNB」(https://zkbnb.bnbchain.org/) ゼロ知識証明を利用したスケーリングソリューション。 zkBNBの導入により、BSCは最大1億アドレスの管理が可能になります。 「BNB Greenfield」(https://greenfield.bnbchain.org/en) 分散型ストレージシステムであり、データの作成、所有、取引を可能にするインフラストラクチャー。 現在、アマゾンウェブサービス(AWS)、NodeReal、Blockdaemonと協力してテストネットを構築中です。 既に2つのレイヤー2ソリューションを開発している中で、新たにopBNBが開発されました。その背景には、BSCのシニア・ソリューション・アーキテクトであるArnaud Bauer氏が、EVMとの互換性を挙げています。 一方で、zkBNBにはEVMとの互換性がない一方、opBNBはその互換性があるため、エコシステムの更なる成長を支援する役割を果たします。さらに、zkBNBとopBNBの両方が採用されることで、ArbitrumやOptimismなどのプロジェクトを含むイーサリアムのレイヤー2エコシステムと競合することになるとされています。 徐々にではあるが減少傾向にあるBSCの預かり資産(TVL):起爆剤として期待されるopBNB opBNBの開発目的は、BSC上におけるWeb3アプリの需要を満たすために行われました。 ここで、BSCのTVLを見てみましょう。 [caption id="attachment_97426" align="aligncenter" width="800"] 画像引用元:https://defillama.com/chain/BSC[/caption] 上記の図をご覧いただければわかる通り、BSCの預かり資産(TVL:Total value locked)は現在28億ドルとなり、減少している傾向があります。以前はイーサリアムに次ぐ第二位のブロックチェーン市場でしたが、現在ではトロンに抜かれて第三位に位置しています(トロンのTVLは52億ドル)。 ブロックチェーン市場が盛り上がるためには、魅力的なコンテンツやプロダクトが必要です。そのような要素が不可欠ですが、opBNBというレイヤー2の取り組みは、こうしたコンテンツの拡大に寄与することが期待されています。 opBNBの特徴:将来的なBNBエコシステムの拡大を見据えて、大規模な処理を可能とするソリューション opBNBは将来的にWeb3アプリを充実させる際に直面する大量のトランザクション処理と手数料のコスト削減を実現するために開発されました。 次に、具体的な特徴や数値について詳しく紹介していきます。 opBNBの8つの特徴:トランザクション処理やガス代等の具体的な数値。 opBNBには以下のような多くの特徴があります。その中でも、トランザクションの大量処理やコスト削減、相互運用性に関する重要なポイントを詳しく紹介します。 最大ガスリミットの向上: opBNBの最大ガスリミットは毎秒1億ガスに設定されており、これにより高速かつ効率的なトランザクション処理が可能です。 拡張性: OPスタックフレームワークの活用により、4,000トランザクション/秒(TPS)を超えるスケーラビリティが実現され、大量のアプリケーションにも対応可能です。 コスト効率: opBNBは送金取引のガス料金を平均0.005ドル以下に抑え、取引コストを大幅に削減します。 互換性: opBNBはBSCと整合されており、ブロックタイムを1秒に合わせています。これにより高速なトランザクション処理が可能となっています。 セキュリティ: opBNBはBNBスマートチェーンのコンセンサスとデータ可用性ソリューションによって保護され、強固なセキュリティを提供します。 柔軟性: OPスタックにより、opBNBは単一のクライアント実装に依存せず、さまざまな方法でブロックチェーンネットワークと相互作用できるようになりました。 相互運用性: opBNBのOPスタック採用により、他のEVMやSolidityをサポートするレイヤー2プラットフォームとの相互運用が可能となり、オープンで協調的なエコシステムが育成されます。 データ可用性: opBNBはデータ可用性(DA)レイヤーを実行レイヤーから分離し、さまざまなDAオプションの選択を可能にし、セキュリティとパフォーマンスの需要に基づいて異なるDAスキーム間のシームレスな切り替えを可能にします。 これに加えて、opBNBは他にも多くの特徴を備えていますが、ここでは主要な特徴を紹介しました。これらの特徴により、BNBエコシステムをより広範囲に拡大し、柔軟な対応が可能となることが期待されています。 opBNBと他レイヤー1ネットワークとの比較 opBNBの特徴の一つは、BSCやイーサリアムを大幅に凌ぐ毎秒1億のガスリミットです。これにより、高速で大量のトランザクションを処理することが可能となっています。 さらに、opBNBではトランザクションコストを極めて安く抑えています。具体的には、BSCに比べて6分の1、イーサリアムに比べて200分の1のコストでトランザクションを実行できることが分かっています。 opBNBと他レイヤー2ネットワークとの比較 opBNBは、他のイーサリアム上のレイヤー2ソリューションであるOPメインネットやArbitrumと比較して、ガス代が低く、ブロックガス上限が高く設定されています。 ただし、opBNBとOPメインネットは固定ブロックタイムを採用しており、Arbitrumは可変ブロックタイムを採用しています。したがって、記載されている「0.25秒(最小値)」という表記は、最速の場合を示すものであることに注意が必要です。 opBNBのガス代と手数料 以下のポイントを整理してみましょう: フロア・ベース価格: opBNBの最小ベース価格であり、使用状況によって変動することに注意が必要。例えば、使用量が1億ガスの50%に達した場合、基本価格は12.5%上昇。 最低優先価格: ユーザーが設定でき、この値より高い優先価格を設定可能。通常はAPIを使用してガス代の見積もりを取得し、履歴ブロックの平均ガス価格に基づいて推奨される価格。 BSCのガスコスト削減目標: BSCは取引コストを大幅に削減し、opBNBは送金取引のガス代が0.005ドル以下を目指している。これに基づいて最低基本価格と優先価格が計算される。 レイヤー2のガス代: 最初の設定は0.2gwei。最小優先価格は調整可能で、BSCコミュニティのガバナンス・プロセスで管理される。 これらのポイントがopBNBのガス価格に関する重要な要素です。 現時点でのopBNB opBNBは8月16日にインフラプロバイダー向けにメインネットがローンチし、およそ半月ほどが経過しようとしています。 では、現時点のopBNBのTVLや、エアドロの可能性についてはどのようになっているのでしょうか。 ブリッジ額とTVLは伸び悩む [caption id="attachment_97432" align="aligncenter" width="800"] データ引用元:(左)https://dune.com/cryptokoryo/opbnb、(右)https://defillama.com/chain/Op_Bnb[/caption] opBNBのブリッジ額とTVL: 現在のブリッジ額は約800万ドル、TVLは約75万ドル。 プロジェクトの規模: 現状ではまだ規模は大きくない。主要なプロジェクトは存在しない。 バイナンスの関与とBSCの影響: バイナンスの関与が深いことや、BSCのレイヤー2であることを考慮すると、将来性は未知数。 BSCの影響力: BSCはレイヤー1領域で第三位の規模を持つ。これがopBNBの将来の展望に影響を与える可能性がある。 これによって、opBNBの現状と将来性についての情報が整理されます。 関連:opBNBのメインネット公開初日で入金額550万ドルを記録 エアドロップの可能性は公式が否定 こうした新興チェーンにおいて多くの方が気になるのが、エアドロップの存在かもしれません。しかしながら、エアドロップは公式によって否定されています https://twitter.com/BNBCHAIN/status/1671578853234585600?s=20 ツイート内容は、エアドロップの予定はないこと及び、詐欺に対する注意喚起に関するものです。 まとめ:9月1日より一般向けのメインネットが公開予定 opBNBの魅力は、大量のトランザクションを迅速かつ経済的に処理できる点にあります。そして、バイナンスの関与が欠かせない要素です。BNBエコシステムには既に数百万人の顧客が存在し、潜在的に大規模な市場が形成されています。他のプラットフォームと比較して、マーケティングや顧客獲得に大きなコストがかかることなく、優位性があると言えるでしょう。 https://twitter.com/BNBCHAIN/status/1691057910816669697?s=20 9月1日から一般向けのメインネットがローンチされることもあり、BSCの新しいエコシステムの拡大に注目が集まります。