イオス($EOS)はどんな仮想通貨?特徴と将来性を完全解説!

2024/04/06・

さっちゃん

イオス($EOS)はどんな仮想通貨?特徴と将来性を完全解説!

イオスはDAppsのプラットフォームとして開発されたネットワークです。イオスネットワーク上で使われる仮想通貨も、同じ名前のイオス($EOS)です。

高負荷に弱いイーサリアムの課題を解決した高速・低コストのネットワークとして、立ち上がり当初は大いに注目を集めました。

しかし、その後大きな伸びはなく低迷し、現在ではソラナやカルダノといったイーサリアムキラーに大きく水をあけられた状態になっています。

それでも2022年になって運営主体が変わったことで、前向きな開発投資が行われるようになり、コミュニティのサポートもあって状況は変わりつつあります。

  • イオスってどんなプロジェクト?
  • EOSは今後伸びる可能性はあるの?
  • EOSが取引できる仮想通貨取引所は国内にあるの?

そんな疑問をお持ちの人に向けて、この記事ではイオスの特徴と将来性を解説しました。EOSを取引するのにおすすめの取引所も紹介しています。

最後まで読めば、イオスに関する必須な知識をしっかり獲得できますよ。

仮想通貨イオス($EOS)とは? 5つの特徴を解説

最初にイオスがどんなプロジェクトかを解説します。

イオスネットワークと仮想通貨イオス($EOS)の特徴を5つ紹介したので、ひとつひとつチェックしていきましょう。

仮想通貨イオス($EOS)とは? 5つの特徴を解説

イオスネットワークはDAppsのプラットフォーム

イオス($EOS)のスペック
名称イオス
ティッカーシンボルEOS
運営者EOSネットワーク財団(ENF)
発行日2018年6月
時価総額ランキング86位(2024年3月12日のCoinMarketCapの集計による)
時価総額約1960億円(2024年3月12日のCoinMarketCapの集計による)
コンセンサスアルゴリズムDelegated Proof of Stake(DPoS)
公式サイトhttps://eosnetwork.com/
公式Xhttps://twitter.com/EOSNetworkFDN
公式Discordhttps://discord.com/invite/eos-network
公式Telegramhttps://t.me/EOSNetworkFoundation

イオスは2018年6月に稼働を開始したネットワークです。

イーサリアムが持つスケーラビリティ問題を解決し、高速で低コストのDAppsのプラットフォームを実現することを目的としたプロジェクトで、そこで使われる仮想通貨がイオス($EOS)です。

2018年の立ち上がり時はBlock.one社によって運営されており、技術的な評価は高く、イーサリアムキラーの最右翼として注目を集めていました。

Block.one社はEOSのICOによって40億ドル以上の資金調達に成功し、時価総額ランキングで5位に入るほどの勢いがありました。

スケーラビリティ問題とは?
ネットワークが大規模になりトランザクションが混みあうと、処理の遅延やガス手数料の高騰が発生するリスクを指します。ビットコインやイーサリアムといった比較的古くからあるネットワークで課題となっています。

2022年に運営主体がEOSネットワーク財団に交代

EOSネットワーク財団ロゴ

イオスはローンチ直後の2018年には勢いがありましたが、それ以降は低迷していきます。

Block.one社はイオスネットワークの開発に十分な資金を投入せず、イオスへの世間の関心は徐々に薄れていき、EOSの価値も低迷を続けます。

この状況から脱却するために、イオスにかかわるコミュニティが立ち上げたEOSネットワーク財団(ENF)が、2022年からイオスの運営主体となりました。

現在ではイオスネットワークに対するBlock.one社の影響力は、基本的には排除されています。私企業からコミュニティ主導の非営利団体に運営主体が移った数少ない例として、今後の動向が注目されています。

コンセンサスアルゴリズムがDPoSで高速・低コスト

イオスのDPoS

イオスネットワークのコンセンサスアルゴリズムは、Delegated Proof of Stake(DPoS)です。

ブロックの生成はブロックプロデューサー(BP)によって行われます。BPの数は21ノードに限定されており、少数でブロックの生成を行うことで、高速で低コストのネットワークを実現しています。

BPはEOSの保有者による投票によって決まります。投票は126秒ごとに行われ、そのたびにブロックプロデューサーとそのリザーブであるスタンバイノードが選ばれます。

投票権の大きさはEOSの保有量によって決まるため、イオスネットワーク全体への影響力を分散してセキュリティを高めることに成功しています。

トランザクションの承認手数料が無料

イオスネットワークの重要な特徴が、トランザクションの承認手数料が無料な点があります。

ビットコインやイーサリアムなどの多くのネットワークでは、トランザクションの承認に手数料がかかります。この手数料はブロックの生成者への報酬の一部になっているため、ゼロにすることはできません。

これに対してEOSでは、ブロックを生成するBPへの報酬はすべてEOSの新規発行でカバーされます。トランザクションの手数料は報酬に含まれません。

その結果イオスのトランザクション承認には手数料がかかることが無いため、低コストで利用できるネットワークになっています。

21のブロックプロデューサーによるガバナンスで運営

ブロックプロデューサーの主な役割
  • ブロックの生成
  • イオスネットワークの管理・監視
  • イオスネットワークのセキュリティ維持
  • イオスネットワークの改修などの議論・決定

イオスのBPはトランザクションを承認し、新たなブロックを生成するだけの存在ではありません。イオスネットワークが正常に機能するよう、協力してガバナンスを発揮します。

BPは、ネットワークが正常に動作し他のノードと正しく同期がとれているかの確認や、ハッキングからの防御などのセキュリティ維持を継続的に行っています。

また、ネットワークの改修などイオスの方向性を左右する議論を行い決定を下すのもBPの役割です。

運営主体がBlock.one社からENFに変わる際も、BPの合意が大きな力となりました。

現在までのイオス($EOS)の価格動向

EOSの価格推移

次はEOSのこれまでの価格動向を確認しておきましょう。

EOSの価格のピークはICO直後の2018年です。立ち上がり時に多くの注目を集めていたため、この時期には時価総額5位にランクされていました。

その後はBlock.one社の動きの悪さが影響したためか、価格が下がります。価値を上げる大きなニュースも少なく、下降線をたどっていきます。

仮想通貨全体に勢いが出ていた2021年に若干盛り返しましたが、それ以降も基本的には低迷のトレンドを抜けることができていません。最近の2年間は80~200円の範囲を上下しています。

最新のEOSのチャートは以下で確認してください。

イオス($EOS)の今後は? 将来性を左右する3つのポイント

2024年3月の時点でのEOSの価格は170~180円です。2024年に入ってから、仮想通貨全体の伸びに呼応して上昇傾向にあります。

イオスがこれまでの低迷を脱することができるかは確定的なことは言えませんが、将来性を左右する重要なポイントについて考察していきましょう。

イオス($EOS)の将来性を左右する3つのポイント

仮想通貨市場全体の活性化

EOSの値動きは、仮想通貨全体の価格の推移に影響されている部分は否定できません。

過去の動きを見ても、上昇している時期は仮想通貨市場全体が勢いのあった時期と一致しています。

2024年に入り、米国でのビットコインの現物ETF承認や半減期への期待から、仮想通貨市場全体は盛り上がりを見せ始めています。

今後仮想通貨全体がさらに伸びていけば、EOSの価格にも影響を与えるかもしれません。

EOSネットワーク財団による健全なリーダーシップ

スタート時には脚光を浴びていたイオスが低迷した原因の一つは、当初開発・運営を担っていたBlock.one社がイオスに十分な投資をせず、開発やプロモーションが停滞していたことにあります。

この点については現在はBlock.oneの手を離れ、EOSネットワーク財団(ENF)が引き継いでいます。

ENFはイオスの運営や開発を支えるコミュニティから構成されており、企業による利益追求とは別の価値観での運営が可能です。ENFによるイオスネットワークへの安定した投資と運営は、EOSの今後を左右する重要なポイントになります。

EOS EVMによるイーサリアムとのブリッジの成功

既存のチェーン、特にDAppsのメジャーなネットワークであるイーサリアムにどう対峙するのかは、イオスにとって重要な選択です。

ENFは、イオスとイーサリアムの間での相互運用を実現するために、イーサリアム互換の仮想マシンであるEOS EVM(Ethereum Virtual Machine)を開発しています。2024年3月の時点ではβ版がすでに稼働中です。

これにより、イーサリアムネットワーク上で構築されたプロジェクトを イオスネットワーク上に展開できるようになります。

EOS EVMが定着し、イーサリアムとイオスの相互運用が進めば、高速・低コストのイオスネットワークを採用するプロジェクトが増えることが予想されます。

イオス($EOS)でおすすめの仮想通貨取引所

EOSを取引できるおすすめの仮想通貨取引所はBitgetです。

Bitgetはどんな仮想通貨取引所?
  • 取り扱い通貨の種類が多い大手海外取引所
  • 125倍までのハイレバレッジの取引ができる
  • ハイパフォーマンスなトレーダーのコピートレードができる
  • しっかり日本語対応された使いやすいサイト
  • ハウストークンBGBを使えばお得に取引可能

Bitgetは2018年創設の海外の仮想通貨取引所で、取り扱い通貨数は600種を超える豊富さとなっており仮想通貨に関する現物・先物などの取引サービスだけでなく、ステーキングなど、多様なサービスがBitgetに集約されています。

Bitgetの公式サイトはこちら

イオス($EOS)に関するよくある質問

ここまでイオスネットワークの特徴や仮想通貨EOSの将来性について、解説しました。イオスのイメージがだいぶ明確になってきましたよね。

最後にイオスに関してよく出る質問にまとめて答えていきましょう

イオス($EOS)に関するよくある質問

EOSを管理できるウォレットはありますか?

仮想通貨を取引所に預けることなく自分の手元で管理する場合は、PCやスマホで使えるウオレットアプリが必要ですよね。

EOSを保管できるウオレットアプリは複数あります。

特におすすめなのはTrust WalletMetaMaskです。PCでもスマホからでも利用でき、ユーザーが多く実績があります。

使い方に関する情報もネットで多く見つかるので、戸惑うことなく利用できますよ。

イオスのロードマップは公開されていますか?

イオスのロードマップ

EOSネットワーク財団は、イオスの開発に関するロードマップを公開しており、定期的に更新しています。2024年2月に更新されたロードマップを見てみましょう。

イオスのメインネットワークの開発では、現バージョンの100倍のパフォーマンスのコンセンサスアルゴリズムへの変更を含んだLeap 6への移行が佳境です。ハードフォークは2024年の7月31日に予定されています。

イオスのメインネットと並行してEOS EVMの開発も精力的に行われています。EOS EVMは現在βバージョンですが、2024年のQ2にはv1.0.0がリリースされる予定です。

またイオスとビットコインのネットワークとの連携に関する検討も始まっています

EOSの開発チームの中には、ビットコイン用の EVM 互換ソリューションを構築するためのBTC L2 ワーキンググループが設置されており、ホワイトペーパーの作成も進んでいます。

イオスのブロックチェーンの状態を確認するには?

イオスのブロックエクスプローラー

イオスネットワークの状態や個別のトランザクションのステータスを確認するには、イオスのブロックエクスプローラーを活用しましょう。

おすすめなのはBlocks.ioEOS Authorityの2つです。

どちらもイオスネットワークの状態やブロックプロデューサーの投票結果などを、リアルタイムで確認できます。

仮想通貨イオス($EOS)のまとめ

仮想通貨イオス($EOS)のまとめ
  • DAppsのプラットフォームとしてローンチ当初は注目を浴びた
  • コンセンサスアルゴリズにDPoSを採用し、高速・低コストを実現
  • 低迷していたが、運営主体がEOSネットワーク財団に変わり巻き返し中
  • 仮想通貨市場の活性化やイーサリアムとの相互運用の成功が今後のカギ
  • 国内でEOSを取引できるのはBitTradeとBinance Japanの2社のみ

この記事では、DAppsのプラットフォームであるイオスの特徴と将来性を解説しました。加えて、EOSを取引できる国内の仮想通貨取引所も紹介しています。

イオスは、イーサリアムのスケーラビリティ問題を解決できるネットワークの最右翼として、ローンチ当初は注目を集めましたが、その後低迷を続けてきました。

2022年になって、プロジェクトを主導する運営主体が私企業からコミュニティ主導の非営利団体に変わり、前向きな投資やパートナーシップが目立つようになっており、今後に期待が持てます。

この記事を読んで興味が出たら、これからのイオスの動きにしっかりアンテナを張っておきましょう。

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