2017年は年末にかけてブルマーケット(強気相場)で多くの仮想通貨投資家が利益を出していました。一方で今年に入ってからはベアマーケット(弱気相場)が続いており通貨ごとに差はあれど市場全体は伸び悩んでいます。

今回の記事では、そんなベアマーケットの中でも特にパフォーマンスがひどかった、下落幅が大きかった通貨とそれらに学ぶ教訓を紹介していきます。

2018年のワースト通貨10種

Hodl(売らずに保有しておく)というスラングが流行った2017年に対し、中国の仮想通貨規制やZaifのハッキング被害などネガティブなニュースばかりが舞い込んでくる2018年。

Hodlするという戦略が仮想通貨投資家にとって悲惨な結果を生むという事が証明されつつある年ですが、以下の10通貨は特に大きい下落幅を記録しました。

ATHが過去最高額、Days since ATHがATHを記録した日からの日数、% down from ATHがATHからの下落幅を示しています。

このランキングで注目したいのはビットコイン(BTC)からハードフォークで誕生したビットコインダイアモンド(BCD)とビットコインプライベート(BTCP)がランクインしているという点です。その他にもNxtやQtumなどといった比較的名前の知られた通貨もランクインしています。

教訓1 下落幅95%と90%には大きな差がある

下落幅が90%もしくは95%と聞くとどちらもだいぶ落ちたなぁという印象を受けますが、実際はその5%に大きな差があるんです。

例えばWanchain(WAN)は比較的有名な通貨ですが、ATHから90%の下落を記録し、64位にランクインしています。WanchainがATHまで価格を戻すためには現在の価格から10倍を達成する必要があります。

一方で95%の下落を記録したIcon(ICX)はATHの価格に戻すためには現在の価格から20倍になる必要があります。

昨年であれば数倍程度であればすぐに達成できていましたが、今年のベアマーケットでは2倍ですら難しいという状況を鑑みると10倍と20倍の差はとてつもなく大きいと言えるでしょう。

教訓2 フォークしたコインの時価総額を信じるな

時価総額(マーケットキャップ)はその通貨の総供給枚数×1枚あたりの価格というように算出されます。一方でこの指標はフォークコインには全く役に立ちません。

ビットコインダイアモンドやビットコインプライベートなどといったビットコインからハードフォークした通貨の時価総額はBTCホルダーの数によって算出されています。しかし、多くのBTCホルダーはこれらのマイナーなコインに興味がないため、実際の時価総額は大幅に小さいものになっています。

例えばビットコインアトム(BTA)の時価総額は467万ドル(約5.2億円)とされていますが、24時間あたりの取引量は15000ドルを下回っており、Coincodexによると今年99.98%の下落を記録しています。

似たようなケースでignisという通貨は時価総額3000万ドル(約33.6億円)にも関わらず、今年だけで99.66%の下落幅を記録しました。もし本当に時価総額分のコインが流通していれば99.66%の下落幅はよっぽどの事がない限り起こりえないでしょう。

教訓3 底値というものは存在しない

アルトコインが90%の下落を記録したからといってそこから回復の一途をたどるとは一概には言えません。多くの投資家は今年の大損失を棚に上げ、ここが底値だと信じて購入します。

ビットコイン(BTC)やビットコインキャッシュ(BCH)、イーサリアム(ETH)など主要な通貨に昨年投資した投資家らは現在でも数十パーセントの利益を保持しています。

仮想通貨市場は批評家が最悪だと評するほど悪くはありません。しかし、もしあなたがハイリスクなアルトコインやICOトークンに手を出し始めればその限りではありません。

ある投資家は「私はリタイアして生活できるほどの資産を築くという夢を持っていた。私はこの機会が人生で唯一莫大な富をえられるチャンスだと感じ、それを逃す事を恐れてリスクをとった。そして人生は私を謙虚にした。私は愚かだった。」と打ち明けています。

何パーセント下がったから、先月の最安値だから、などと我々は考えますが、実際は明確な底値など存在しません。投資をする際は常にその感覚を意識しておく事がこの世界で生き残る一つの術ではないでしょうか。

仮想通貨投資の光と闇は表裏一体

仮想通貨市場が盛り上がっていた昨年は知識がない方でも資金さえ投入していれば大きな利益を得る事ができていました。その様子はニュースやネットで取りざたされ話題になりました。

一方で有名な通貨であっても、時価総額が大きくても一晩で数十パーセント下落するという事もありえます。まさに仮想通貨投資の光と闇は紙一重だと思います。

様々なところで見かける文句でありますが、仮想通貨に投資をする際は自分でよく調べた上で自己責任だと理解して行うことをオススメします。

記事ソース: Bitcoin.com, onchainfx