
モネロが最もマルウェアの標的になりやすいとする調査結果が発表される

Crypto Times 編集部
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1.モネロが最も仮想通貨マルウェアの標的になりやすいとする調査結果が発表される
2.調査では53万件のモネロを対象にしたマルウェアが検知される
3.試算によると現在流通しているモネロの5%は違法にマイニングされたものとされる
記事ソース:zycrypto
仮想通貨マルウェアは仮想通貨の知名度が上昇するにつれて増えてきていますが、中でもモネロ(XMR)が標的にされやすいとする調査結果が発表されました。この調査によると現在流通しているモネロのうち5%ほどが違法にマイニングされたものだとされています。
モネロと仮想通貨マルウェアの関係性
Palo Alto NetworksのJosh Grunzweig氏は629,126件のデータサンプルを収集し、分析したところ、3773のEメールがマイニングプールに、2995件がマイニングプールのURLに、2341件がモネロウォレットに、981件がビットコインウォレットに接続する目的で作られていたことがわかりました。
モネロは他の通貨と比べると取引量は比較的少ない通貨ですが、仮想通貨マルウェアの標的になりやすく、今回の調査では53万件ほどのマルウェアサンプルがモネロブロックチェーンを対象としていたことが明らかになりました。
この現象の理由としてはモネロのブロックチェーンシステムの設定が考えられます。匿名通貨であるモネロはユーザーが匿名的にブロックチェーンに接続したり、個人を特定できる情報を入力しなくても複数のマイニングプールに接続できる仕様になっています。
流通しているモネロの5%は違法にマイニングされたという研究結果
研究者が今回採集した2341件のマルウェアをマイニングプールで試したところ、今までに採掘されたXMRは798613.33枚に相当するという試算結果がでました。
これは現在のモネロの流通量の5%ほどに相当する枚数で、仮想通貨マルウェアはそのローンチから1億ドル(約110億円)以上のモネロをマイニングしていることになります。
研究者は仮想通貨マルウェアが大きな利益を出せる理由を以下のように説明しました。
「多くのマルウェアの作者はCPUの使用率に制限をかけたり、ユーザーが不在の時間帯にマイニングをさせている」
この問題は直接的に仮想通貨の市場価格に影響を及ぼしている訳ではないですが、合法的にマイニングを行なっているマイナーにとっては大きな懸念事項となるでしょう。
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