リジェネラティブWeb3アパレル 「PIZZA DAY」 AMA内容まとめ
boarding bridge
執筆:Tsun
ウールとWeb3の力で環境問題解決を目指すアパレル「PIZZA DAY」のAMAを、CryptoTimes公式コミュニティであるboarding bridge(bb)にて開催しました。
今回のAMAでは、リジェネラティブWeb3アパレルの仕組みに焦点を当ててお話を伺いました。
以下はAMAの内容を要約したものです。
AMA概要
日時:2023年9月28日(木)21:00 JST
場所:bb Discord AMA-Voice/Chat
Giveaway:メンバーシップNFT ×3, AL ×5
参加者:198名
ウールとweb3で環境問題を解決するアパレル
PIZZA DAY AMAを開催✈️⏰9/28(木)21:00
📍bb Discord
💁♂️スピーカー
@pole708@perian_crypto@admen_vc_2@yataa3150@tsun_crypto
🎁①メンバーNFT x3(6万円相当) ②AL x5
✅ Like & RT,Follow↓@pizzaday_0522@bb_jpdao▶️https://t.co/7vlC8bLXwh pic.twitter.com/sLzazNO0G7
— boarding bridge (@bb_jpdao) September 25, 2023
スピーカー
(敬称略)
AMAの内容
自己紹介
株式会社Spicelink CEO PIZZA DAY ファウンダー&ブランドディレクターのmochiです。
電通、web3スタートアップ(シンクロライフ)などで経験を積んだ後、今年5月に自社事業としてPIZZA DAYプロジェクトをローンチしました。
web3業界歴は6年目で、新規事業開発、マーケティング、企画開発を経験してきました。
質問トピック
PIZZA DAYの概要を教えてください。
PIZZA DAYは世界三大ウールと呼ばれる「尾州ウール」を使用したアパレルブランドです。しかし、ただのアパレルブランドではありません。ファッション業界を取り巻く重大な環境問題(大量生産・消費・破棄)を解決するスタートアップとしてローンチしました。
具体的には、受注生産モデルとウール製品を特殊な技術で肥料化するサーキュラーエコノミーの構築で、アパレル環境問題の解決を目指しています。さらに、NFTを活用したメンバーシップ制度とロイヤリティプログラムを導入することで、新しい体験価値と環境に良い行動に対するインセンティブを作り出し、サーキュラーエコノミーを実現させるReFi(regenerative finance)プロジェクトです。
実は、ピザ屋さんと間違えられがちな「PIZZA DAY」という名前は「Bitcoin Pizza Day」が由来になっています。Bitcoinに初めて価値がつき、Web3の歴史が始まった日に因んで、アパレルの新しいあり方の始まりを象徴するこの名前に決まりました。
- サーキュラーエコノミー
- 廃棄物をなくし、資源を循環させ、自然への負荷を低減して再生するための経済システムのこと
- ReFi (Regenerative Finance)
- 再生金融。環境問題や社会課題をブロックチェーンを活用したインセンティブ設計により解決する取り組みのこと
ふざけながら環境にいい活動をしていくという世界観を提供するためにブランド作りを行なっております。ぜひHPもチェックしてみてください。
フラッグシップTシャツに尾州産メリノウールを使用するに至った背景を教えてください。
PIZZA DAYは、「自由に、自分らしく生きるライフスタイル」を届けるために始めた事業です。
その媒介として最も最適だったのが「24時間肌に触れる服」でした。
尾州ウールはその品質から世界三大産地と呼ばれ、Maison Margiela、Hermès、Louis Vuittonなどの名だたるハイブランドの製品の産地になっています。
極上の着心地と高い機能性を持った尾州ウールなら、着る人を重圧やプレッシャーから解放し、心を自由にすることができると考え、採用に至りました。今後もPIZZA DAYは尾州ウール製品のみを取り扱う予定です。
NFTを活用したロイヤリティプログラムの詳細を教えてください。
従来のポイントカードのようなロイヤリティプログラムは、購入金額や利用回数だけを評価していました。PIZZA DAYではこれに加え、古くなった製品の回収協力やブランドが提供するサステナブルな知識を深めるゲーム体験によって特別な報酬(NFT)をもらえるようになります。
このプログラムの目的は、購入だけでなく、他の方法で貢献するユーザーを可視化し、楽しみながら誰でもがアパレル産業の環境問題について学び、その問題を解決するのに役立つ世界を作ることです。
Web3業界への参入の背後にある理由は何でしょうか?
参入障壁が低いアパレル業界で成功するためには、環境への配慮に加え、どこにもない独自的な優位性が必要不可欠です。NFTの導入はこの点で大きなメリットがあると考えています。大きく3つに分けて説明します。
1. メンバーシップNFTを導入することで、アパレルブランドを民主化し、ファンとブランドが共同でプロダクトを作り上げることが可能になります。これにより、コミュニティを通じて、独自の体験価値を提供できるようになります。
2. NFTを活用したインセンティブとゲーム要素を備えたロイヤリティプログラムを導入することで、新しい体験を設計できます。購入以外でも報酬を獲得でき、ファンとブランドの関係を多様化させることができます。
3. Web3のコミュニティ形成力を活用できます。ブランドとファンは買い手と売り手ではなく、共に成長を目指すパートナーとして協力できます。これはD2Cモデルを進化させ、独自の強みとなります。国内でNFTを活用したコミュニティを持つアパレルブランドはまだ存在しません。
メンバーシップNFTセールの詳細をお教えいただけますか?
商品:Tシャツ(尾州産・メリノウール100%)とメンバーシップNFTをセット販売
個数:限定300セット
プレセール:10/14(土)11:00 ~ 10/15(日)23:00
パブリックセール:10/16(月)11:00~
販売価格:TBD
🍕 販売スケジュール決定 🍕
PIZZA DAY デビューコレクションNFT
いよいよ販売開始‼️《デビューコレクション》
下記の2つがセット①メリノウールTシャツ
②メンバーシップNFTTwitterフォロー、ディスコード参加しておけば、まだAL獲得チャンスあります!
🐏プレセール=AL保有者が対象🐏 pic.twitter.com/pXx8peqGex
— PIZZA DAY_official🍕🐑 (@pizzaday_0522) September 25, 2023
PIZZA DAYのミッションや目標についてお聞かせください。
「ウールとweb3の力でアパレル環境問題を解決する」をミッションとしています。
アパレルを楽しむことが、知らず知らずのうちに環境問題の解決に繋がるような世界を作りたいと考えています。そのために、製品の生産過程で生まれる余分な生地や裁断くず、使い終わった製品を肥料化することで、完全なサーキュラーエコノミーを構築することを目標としています。
その取り組みの第一ステップは、生産する過程で生まれる余り生地や裁断くずをニッケと共同で肥料化した後、ワイナリーのぶどう畑に使用し、育ったぶどうでワインを作る計画です。こちらは来年に実行されることが決定しています。最終的には全ての製品を肥料化し、ワイン作りや野菜作りなどに活用していく予定です。
このような施策を通して、楽しみながら環境問題解決に取り組む仲間を増やしていきたいと思っています。
コミュニティQ&A
販売数、肥料化割合を公開する予定はありますか?
どちらも公開する予定です。
環境問題への取り組みの少なさの原因の一つに「貢献度が可視化されていない」ことが挙げられます。環境に良い物を購買しても、実際に環境問題への貢献がどれほどあるのかと誰もが疑問を抱くはずです。そのため、このような数値を公開することは非常に重要だと思います。
ブランド関係なく上質な素材の服を求める人は多いのでしょうか?
それほど多くないと思います。
ブランドの価値は製品力、世界観、社会的取り組みの三要素で構成されると考えています。製品力は、ニッケという最大手毛織物メーカーと共同開発しているため、申し分ないと思います。世界観は、まだ途中段階ですが、広告業界の最前線で活躍しているクリエイティブチームを組織しており、現在の世界観を更に洗練させる予定です。社会的取り組みは、これまでに説明した通り、環境問題解決に向けて様々な施策を準備しています。
PIZZA DAYはこの三要素を揃えていくことでみなさんに愛されるブランドに育てていきたいです。
和牛の個体識別番号のように素材の追跡はできますか?
将来的にはブロックチェーンの強み、トレーサービリティを利用して羊の個体から製品までの追跡をしたいと考えています。加えて、将来的にはカーボンオフセットしたCo2をNFT化し、カーボンクレジット市場で売買するといったReFiの本流のような施策も検討しています。
プロジェクトが長く続いていくには、何が大切だと思いますか?
アパレルブランドとしてしっかり価値を提供していくことです。
NFTを活用しているからといって物が売れる時代は終わっています。あくまでweb3はアパレルブランドに新しい体験を加える手段だと考えています。
トークン発行は予定していますか?
当初はwear to earnを構想していたのですが、国内規制の影響もあり、今は検討していません。
しかし、入り口が「稼げる」であっても環境にやさしい行動を取っていることには変わりないため、そういった要素は必要だと感じています。サステナブルな行動の習慣化につながる仕組みを考えていきたいです。
NFTが売れ残った場合でもプロジェクトの継続は可能ですか?
PIZZA DAYは受注生産につきキャッシュフローが早いです。スタートアップとして投資も受けているため、資金繰りに関しては問題ないです。
今はWeb3ユーザーを中心にマーケティングをしていますが、本格的な普及フェーズに入れば非Web3ユーザー且つ環境問題に関心のある人に向けて徐々に広めていくつもりです。しかし、たくさん販売することはそれだけ環境破壊に繋がるため、販売量だけが正義ではないとも考えています。しっかりと全て肥料化できる体制を整えてから地道に広めていくことが必要だと思います。
他のブランドとのコラボ予定はありますか?
もちろん検討していますが、まだ現時点でお話しすることはできません。続報をお待ちください。
まとめ
今回のAMAではリジェネラティブWeb3アパレルの仕組みに焦点を当て、お話を伺いました。ブロックチェーンを活用した「楽しみながら環境問題に貢献できる仕組み」からは、エコフレンドリーな行動の敷居を低くするという信念とweb3文化に対する深い理解を感じることができました。
現在、環境にやさしい製品づくりはビジネスの新たな基準となりつつあります。環境問題という人類共通の課題に対する解決策を提供するReFi市場の成長には今後も目が離せません。
また、PIZZA DAYでは10月中旬にメンバーシップNFTセールを開催予定とのことでした。セールに関する今後のアナウンスにも注目したいところです。
関連リンク
PIZZA DAY
Website | Twitter (X) | Discord
boarding bridge
Twitter | Discord | Link3 | Articles