「火を起こすのが好き」、OpenSeaと”ほぼ同じ”見た目「Artion」がFantom上で公開
Crypto Times 編集部
・Artionは、OpenSeaとほぼ同じ見た目で低コスト、高速での利用が可能
・Artion創設者「OpenSeaを沈めたいわけではない。火を起こすのが好き。」
Yearn.Financeの生みの親であるAndre Cronje氏が手掛けるFantom上のNFTマーケットプレイス「Artion」のベータ版が公開されました。
Artionでは、手数料1FTM(約1.3ドル)でNFTのミントが可能となっており、EthereumベースのOpenSeaよりも高速で安価に利用できるNFTマーケットプレイスとされています。
また、ArtionのNFTはIPFSに保存され、15MB以下のサイズで、分散型オラクルネットワークであるChainlinkからのフィードに応じて価格が決定されます。
現在Artionには約50,000個のFantomベースのNFTがリスティングされており、
- StrangeBrew
- FantomPunks
- Ancestral Umans
- Fantom Waifus
などのプロジェクトのNFTが掲載中です。
今後、Artionには、Ethereum、Avalanche、Polygon、Arbitrumなどのブロックチェーンが統合される予定となっています。
広がるOpenSeaへの不信感
今月初め、OpenSeaの社員(現在は解雇)がサイトに表示されるNFTを事前に購入し、後に売買を行い約65,000ドルの利益を得るインサイダー取引が発覚しました。
この件をきっかけに、NFTコミュニティ内ではOpenSeaへの批判的な考えを持つ人が増え、OpenSeaよりもさらにオープンソース、分散化、低手数料のNFTマーケットプレイスを求める声が上がりました。
前述のArtionを手掛けたAndre Cronje氏もこの流れに賛同しており、OpenSeaとほぼ同じ見た目、機能のNFTマーケットプレイス「Artion」をFantomベースで構築したとしています。
Andre Cronje氏は、Artionがフォークされることを期待しており、Coindeskの取材に対して、
“「OpenSeaを沈めようとはしていない。火を起こすのが好きなのだ。- 引用元:Coindesk」”
と述べています。
さらに同氏はTwitter上で「お金のためではなく、メッセージを送るためだ」と発信していることから、NFTマーケットプレイスに関する新たなムーブメントを求めていることが推察されます。
https://t.co/jZzoCAfuDz pic.twitter.com/XRGChP3tt0
— Andre Cronje (@AndreCronjeTech) September 24, 2021
NFTマーケットプレイスの数は増加しており、先日、大手仮想通貨取引所のFTXが独自NFTマーケットプレイスを公開する予定であることを明かしています。