BAT (Basic Attention Token) の特徴・将来性を解説!取引所・チャートまとめ

BAT (Basic Attention Token) の特徴・将来性を解説!取引所・チャートまとめ

Basic Attention Token (BAT) はウェブブラウザ「Brave」とトークンを活用した新しい分散型広告システムを創造するプロジェクトです。

今回はそんな従来のウェブ広告業界を一変させるかもしれないBATについて解説していきたいと思います。

Basic Attention Token (BAT) の簡単な概要を確認!

通貨名/ティッカーBasic Attention Token / BAT
設立年月日2017年5月31日
総発行枚数1,500,000,000 BAT
創業者(CEO)Brendan Eich
特徴ウェブブラウザとトークンを活用した分散型広告システム
公式リンクWebサイト
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Twitter(EN)
Reddit
BAT Shop
Brave Browser

Basic Attention Token (BAT)イーサリアムベースで作成されたERC20互換トークンです。

発行元のBraveはブロックチェーンウェブブラウザ「Brave」を開発しており、Braveで利用できるトークンとして誕生したのがBATです。

Basic Attention Token (BAT) の特徴を解説!

ここではBATの2つの大きな特徴となる分散型広告システムBraveブラウザについて解説していきます。

革新的な分散型広告システム

BATが提案する革新的なアイデア、それが「分散型広告システム」です。

BATは、検索エンジンが広告の管理をするような従来の中央集権型の広告システムには、ユーザー、サイト運営者、広告主の三者それぞれに問題があるといいます。

従来の検索エンジンの広告システムの問題点
  • ユーザー…トラッキングなどでバッテリーが余分に消費される
  • サイト運営者…仲介者への広告費が大きい
  • 広告主…購買情報などのデータ不足によるマーケティングの難易度上昇

ユーザーの半数はモバイルデータを広告やトラッカーに利用され、また広告のロードは平均5秒を要し、モバイル機器のバッテリー寿命を平均21%損なうともされています。さらに膨大な量のトラッカーやマルウェアにさらされる危険性があります。

サイト運営者は広告利益の7割以上をグーグルやフェイスブックに搾取され、世界中で6億以上のスマートフォンやPCがアドブロック機能を利用し、コンテンツのマネタイズはより困難になっています。

広告主はユーザーの購買情報などのデータの不足によりマーケティングが機能せず、非効果的な広告はユーザーに見向きもされないといった状況です。

このような従来の広告システムの問題に対するソリューションとしてBATが提案するのが分散型広告システムです。

Braveブラウザにはデフォルトでウェブ広告をブロックしてくれるアドブロック機能が備わっており、ユーザーは設定で広告を表示するか否かを選択できます。

そして広告の表示を許可した場合、Braveの審査を通過したコンテンツ制作者の広告が表示され、閲覧したウェブ広告の広告料の一部がユーザーとサイト運営者に分配されます。

つまり、ユーザーはネットサーフィンをしているだけで儲けることができ、従来のグーグルやフェイスブックといった仲介者が無くなることで報酬は広告主から直接サイト運営者へと流れるわけです。

さらにBraveに表示される広告はすべて個人データを利用したターゲティングなどは行わず、ブラウザのパフォーマンスやバッテリー消費などには影響しないとされています。

Braveの広告関連機能まとめ
  • デフォルトのアドブロック機能(切り替え可)
  • 閲覧した広告料の一部をもらえる
  • ターゲティングに寄与しないためバッテリー消費をしない

また、Braveブラウザには「投げ銭機能」があり、ユーザーが良いと思ったウェブサイトや動画などのコンテンツにBATトークンを付与することもできます。

このように、ユーザーはより高速かつ安全にブラウジングができ、サイト運営者は仲介者や詐欺行為が無くなることでより多くの利益を得ることができ、広告主は広告のマーケティングに役立つ有益なデータを手にすることができるようになります

ウェブ広告に関与するユーザー、サイト運営者、広告主の三者がそれぞれ利益を最大化できる革新的な分散型広告システムこそが、BATの大きな特徴のひとつです。

広告ブロックで高速ブラウジング!「Brave」ブラウザ

さらに上述のBraveが開発したBraveブラウザは、そのパフォーマンスの高さも期待されています。

他の主要ブラウザと違い、デフォルトで広告ブロック機能が備わっているBraveブラウザは、膨大な広告やトラッカーの読み込み時間を省略することで高速ブラウジングが可能とされています。

上の動画はBraveGoogle ChromeMozilla Firefoxの3つのブラウザで同時に同じ主要ニュースサイトを開いたときの速度テストの動画ですが、その速さは歴然で3倍近くのパフォーマンスを見せています。

さらに公式ホームページでの説明によると、Androidタブレット上ではChromeブラウザの最大8倍もの速度を記録したとされています。

Braveブラウザに関してより詳細な記事もありますので、そちらもあわせてどうぞ。

また高速ブラウジングに加えて、トラッキングをブロックすることにより、マルウェアなどへの感染も防ぐことができ、より安全なブラウジングを可能にするとされています。

Basic Attention Token (BAT) の将来性・ユースケースを確認!

ここからはBATの今後の将来性やユースケースについて考えていきます。

広告費増加の可能性も?

従来の広告システムでは広告主はサイト運営者に対してのみ広告料を払っていましたが、Braveの分散型広告システムでは、広告主はユーザーとサイト運営者の二者に対して広告料を支払わなければなりません

それは広告費の増加を意味する可能性があり、その結果広告主が出す広告が減少する可能性があります。

こうなってしまうとサイト運営者は自身のコンテンツをマネタイズすることがさらに困難になり、ウェブコンテンツそのものの衰退に繋がりかねません

故にBraveブラウザの利用が避けられることもあるかもしれません。

そうなってしまうとBraveとしては致命的です。

知名度の低さが一番の問題か

そして最も大きな問題はその知名度の低さでしょう。

ウェブブラウザの分野はそもそもGoogle ChromeMozilla Firefoxなど主要なブラウザがすでに確立しきっていて、今から競合として入り込んでいくにはなかなか厳しい分野であると思われます

Braveの分散型広告システムが成り立つためには一定のユーザー数が必要であることも予想されるので、とにかく一定数のユーザー数が必要であり、そのためにはまだまだ知名度が低いのが現状でしょう。

ChromeやFirefoxを上回ることは厳しくても、一定のユーザー数を獲得することができればシステムの維持は可能であると考えられます.

最近では月間ユーザー数が300万人を突破したというニュースもありましたが、まだまだ未知数といったところでしょう。

トークンの使いみちがいまいちはっきりしない

Braveブラウザでの利用が可能なBATトークンですが、現在は投げ銭でのコンテンツに対するトークン付与以外の使用はできない模様です。

今後ウェブ広告の閲覧でのトークン付与が可能になるはずですが、それもまだ予定段階のようです。

さらに、Braveブラウザ内以外での購買行為にBATトークンが使用できるといった発表も無いようですので、Braveブラウザ内でのみ使用可能なトークンとしてどこまで普及するかといった点も気になります。

CEOにMozillaとFirefoxの元共同設立者を擁する

MozillaとFirefoxの元共同設立者であるBrendan Eich氏がCEOとして参加している点は見逃せません。

今やMozilla Firefoxとは競合となったわけですが、現在全世界3位のシェアを誇るFirefoxを作ったBrendan氏の参加はBraveの信頼性の向上に大きく貢献すると思われます

また、開発チームには同じく元MozillaのBrian Bondy氏も参加しています。

Basic Attention Token (BAT) のロードマップを確認!

ICO開始から数十秒で3800万ドルの資金調達をしたことで話題となったBATですが、これまでのロードマップを確認します。

時期内容
2016年 1月Braveソフトウェアのローンチ
2018年 8月シードラウンドにおける資金調達
2018年 10月Brave Paymentsの導入
2017年 1月月間ユーザー数25万人突破
2017年 3月BATプロジェクトの全世界への発表
2017年 5月30秒未満で3800万ドルの資金調達に成功
2017年 7月月間ユーザー数50万人突破
2017年 8月UpholdにてBATのサポート開始
2017年 9月BATコミュニティが40以上の国や地域に広がる
2017年 10月BATがBrave Paymentsに統合
2017年 11月ユーチューブに機能拡張
2017年 12月月間ユーザー数100万人突破
DuckDuckGoと提携
2018年 1月100万ドル相当のトークン配布を実施
2018年 2月リファラルキャンペーンを実施
2018年 3月月間ユーザー数200万人突破
Twitchに機能拡張
2018年 4月Dow Jones Mediaグループと提携
ユーチューバーのBart Baker氏とPhilip DeFranco氏の両氏と提携
2018年 5月Townsquare Media, Inc.と提携
パブリッシャーやクリエイター向けのリファラルキャンペーンを実施
月間ユーザー数240万人突破

【2017年 5月】30秒未満で3800万ドルの資金調達に成功

2017年 5月30秒未満で3800万ドルの資金調達に成功

BATが一気に話題になったニュースと言えばこのニュースではないでしょうか?

その勢いからプロジェクトにかかる大きな期待がうかがえます。

【2017年 11月〜2018年 3月】ユーチューブやTwitchに機能拡張

2017年 11月ユーチューブに機能拡張
2018年 3月Twitchに機能拡張

ユーザーが気に入ったコンテンツに対して投げ銭といったかたちでBATトークンを付与できる機能がユーチューブやTwitchに拡張されました。

最近ではユーチューブの生放送での「スーパーチャット」などの投げ銭機能が浸透し始めているなかでの機能拡張でした。

【〜2018年 5月以降】知名度向上の施策とユーザー数の伸び

2017年 1月月間ユーザー数25万人突破
2017年 7月月間ユーザー数50万人突破
2017年 9月BATコミュニティが40以上の国や地域に広がる
2017年 12月月間ユーザー数100万人突破
2018年 1月100万ドル相当のトークン配布を実施
2018年 2月リファラルキャンペーンを実施
2018年 3月月間ユーザー数200万人突破
2018年 4月Dow Jones Mediaグループと提携
ユーチューバーのBart Baker氏とPhilip DeFranco氏の両氏と提携
2018年 5月パブリッシャーやクリエイター向けのリファラルキャンペーンを実施
月間ユーザー数240万人突破

リファラル (友だち紹介) キャンペーンや有名ユーチューバーとのタイアップなどにより着々とユーザー数を伸ばしてきています。

最新のニュースでは2018年7月、月間ユーザー数が300万人を突破したとも報じられました。

また、BATのコインベースへの上場が検討されているというニュースもあります。

これからのユーザー数の増加と知名度の向上に期待が高まります。

Basic Attention Token (BAT) に関する意見・ツイートまとめ

Basic Attention Token (BAT) のチャートを確認!


取引価格はここまで着々と高騰してきているように見えます。

Braveブラウザの月間ユーザー数の伸びにより知名度も少しずつ上がり、さらにコインベースへの上場検討のニュースなども影響していると思われます。

上場検討の結果によっては大きな値動きも予想されるので、今後のニュースと値動きをチェックしておきましょう。

Basic Attention Token (BAT) が購入できる取引所を確認!

CoinMarketCapによると、BATは海外取引所やDEXも合わせて現在約30近い取引所にて扱われています。

その中でもとくに取引高の多い取引所がLATOKENで、ペアはBAT/ETHが最も多く、次にBAT/LAとなっています。

取引高の多い取引所の方が取引が成立しやすいことを考えるとLATOKENがおすすめということになります

メジャーな取引所となるとLATOKENに次いで取引高の多いBinance (バイナンス)で、こちらもBAT/BTCが最も多く取引されており、次いでBAT/ETHのペアですが、取引高ではLATOKENには遠く及びません

DEXではIDEXなどがありますが、取引高では他の取引所と比べると僅かなものです。

革新的な分散型広告システム!Basic Attention Token (BAT) まとめ

今回は革新的な分散型広告システムを提案するBasic Attention Token (BAT) というプロジェクトを解説しました。

従来のウェブ広告業界の仕組みを一変させ、来るウェブ3.0時台の一翼を担うのではと期待されているBATですが、まだまだ未知数なポイントもあり、今後の動きに注目です!

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