Bitget Japan x Crypto Times|HenryとのAMAセッションを振り返る Vol.1
Henry
昨日、zkSyncより$ZKのエアドロップが実施され、2024年も「エアドロップ」が仮想通貨市場で注目を集める話題の一つとなっています。
エアドロップが実施される際、プロジェクト側は以前からシビル対策として「残高による足切り」などの措置を講じていました。しかし、2024年においてはエアドロップを獲得するためのハードルがさらに高くなっています。本記事では、2024年のエアドロップの傾向(特徴)の2つを解説し、抑えるべきポイントとエアドロップの出口戦略について述べます。
*事前注意
この記事は、2024年6月12日にBitget Japan様のスペースで開催されたAMAの内容をもとに作成されています。
エアドロップの狙い方や考え方は個人差があり、正解はありません。
本記事の内容も絶対的な解ではないため、さまざまな情報を参考にし、自分に合った方法を確立してください。
2024年エアドロップの最新傾向
2024年のエアドロップの傾向は大きく分けて4つに区分されます。
- ポイントの制度導入
- シビル対策の厳格化
- 配布量の二極化
- デポジット系と強制LP化
今回は「ポイント制度導入による大口投資家優遇」と「シビル対策の厳格化」にフォーカスしてお話しします。
1. ポイント制度の導入
Eigenlayerの「Restaked Points」と呼ばれる預け入れた金額や期間など複数の条件を基準にポイントが付与されるポイント加算制度が昨年からのトレンドです。この制度の導入により、その他のプロジェクトもWBTC、ETH、各種ステーブルをデポジットさせたりリステークさせる流れが広がっています。
預け入れる金額やリステークするトークンの量が大きければ大きいほどポイントを稼げるため、大口投資家が有利な仕組みとなっています。一方で、この流れでは一部の大口が総取りする形になりやすいため、「配布数の上限」や「参加者全員にボーナス」を配布するなどの措置を講じるプロジェクトも見られます。
- 抑えるべきポイント
- DeBankなどのツールで、どのようなプレイヤーが資金を投じているか確認する
– 過去にエアドロップの受取実績があるウォレットかなど確認必須です。 - 少額資金でエアドロップ獲得を目指すプレイヤーは、資金拘束が発生する点に留意
– 少額であっても「ボーナスポイント」の獲得や複数アカウントでの「ボーナスポイント」獲得など各自の予算にあった動きを計画しましょう。 - デポジット系は慎重に対応
– プロジェクトが途中で逃げる可能性もあるため、事前に「拘束期間が何日か」、「仮にETHメインネットからブリッジする場合、ETHメインネットに戻ることができるか」などを調べた上でデポジットを行いましょう。
- DeBankなどのツールで、どのようなプレイヤーが資金を投じているか確認する
2. シビル対策の厳格化
複数アカウント対策として、シビル対策が厳格化されています。今後は、KYC済みの特定取引所からのトークン請求が普及する可能性もありますが、その管理方法には「中央集権化」的な印象があり、賛否が分かれるところです。
例えば、BybitからのみClaim可能だった$HLG(Holograph)は、配布予定だったトークンが相当数余り、6月5日に配布済み数量に対して再度90%相当のトークンが配布されました。このような対応は市場からの関心が離れ、トークン価格が盛り上がらない原因となります。特に、日本在住のユーザーはBybitのアカウントを保有していないことが多く、日本の各取引所がエアドロップのClaimに対応できる体制が整っていないため、シビル対策の厳格化により、日本人参加者が貰い損ねるケースが増えてくる可能性があります。
*この記事を書いている間に$HLGは、exploitが発生し市況も悪いことから大暴落しました。
- 抑えるべきポイント
- あらかじめ、そのプロジェクトのエアドロップ獲得のみを目的にしたウォレット生成し、それを主体とする。
サブウォレットには、これまでタックスを刻んできたウォレットを使用する。 - プライベートで利用するのとは別に専用のメールアドレス、Discordアカウント、X ( Twitter ) アカウントなどを用意しておく。
- プロジェクトの選択と集中を厳格に。
- 一つのプロジェクトに対して過度に期待しすぎない。
- あらかじめ、そのプロジェクトのエアドロップ獲得のみを目的にしたウォレット生成し、それを主体とする。
出口戦略について
もし「法定通貨」もしくは「BTC / ETH」を増やしたいのであれば、「即売り」が一つの選択肢です。
デリゲート、LP供給など複数の戦略がありますが、最安値で買って最高値で売ることは、どんな優秀なトレーダーでも難しいため、欲張らずに売るのが良いのではないでしょうか。複数のウォレットをお持ちの場合は、特定のウォレットは持ち続けるという戦略も考えられます。
こちらは投資助言ではありませんので、あらかじめご留意ください。
次回は、2024年の傾向からは「配布量の二極化」と「デポジット系と強制LP化」の2点。その他、「狙うべきエアドロ – インフラ系」について解説します。