デリバティブ取引所Bybit(バイビット)の手数料を完全解説!安く抑えるコツも紹介!
さっちゃん
Bybit(バイビット)は、最大100倍のレバレッジで取引できることで話題の取引所です。
取引するにはさまざまな手数料がかかるので、最初は混乱するかもしれません。
この記事では、Bybitの手数料や仕組み、手数料を安くする方法を解説します。
手数料を抑えながらトレードするためのノウハウを理解できるので、Bybitをお得に使いこなせますよ!
目次
Bybit(バイビット)でかかる手数料を解説!有料・無料の手数料一覧
取引手数料 | Maker:-0.025% Taker:0.075% |
---|---|
取引手数料 | Maker:-0.025% Taker:0.075% |
入金手数料 | 無料 (ブロックチェーンのマイニングにかかる費用はユーザー負担) |
出金手数料 | 無料 (ブロックチェーンのマイニングにかかる費用をBybitに支払う必要あり) |
資金調達料 | 市場の状況に応じて変化する資金調達率によって決まる |
Bybit(バイビット)を使う際にかかるすべての手数料を上の表にまとめています。
手数料の項目は少なく、比較的わかりやすい構成になっていますね。
さっそく、それぞれの手数料項目について解説していきます。
取引手数料
Maker | -0.025% |
---|---|
Taker | 0.075% |
Bybitの取引手数料はMakerとTakerで異なります。
Takerの場合は取引額の0.075%が手数料として徴収されますが、Makerの場合は逆に取引額の0.025%がもらえる仕組みです。
Makerを優遇している取引所は多いですが、Bybitもそのひとつですね。
- 手数料の注意点
- ここで注意しておきたいのは、手数料率はレバレッジがかかったポジションの総額にかかる点です。例えば、1万円を証拠金に100倍のレバレッジでTakerとして取引した場合、750円の手数料を徴収されます。
入金手数料
Bybitでは、仮想通貨の入金に対して手数料は発生しません。
しかし、入金に対して発生するブロックチェーンのマイニング費用は、入金側の負担になります。
マイニング費用をいくらにするかは、その時の混み具合によりますが、マイニング費用は入金額の大きさとは無関係です。
そのため、入金はまとめて実行したほうがお得ですよ。
出金手数料
BTC | ETH | XRP | EOS | USDT | |
---|---|---|---|---|---|
マイニング費用 | 0.0005 | 0.01 | 0.25 | 0.1 | 2 |
Bybitでは、仮想通貨の出金に対しても手数料は発生しません。
しかし、出金に対して発生するブロックチェーンのマイニング費用を支払う必要があります。
この費用は、Bybitが上の表のように取り決めており、これが出金時の費用となります。
出金額に関わらずこの費用はかかるので、出金するならまとめて引き出したほうがお得です。
- 手数料が安い通過に換えるのがおすすめ
- Bybitで出金するとき、手数料が相対的に安い通貨に換えて出金したほうが、無駄な出費を抑えることができます。上の表ならBTCですね。
資金調達料
資金調達料とは、仮想通貨のポジションを持っている間にかかる金利分をトレーダー間でやり取りする手数料です。
Funding手数料とも呼ばれますが、Bybitでは資金調達料と呼んでいるので、この記事では資金調達料で統一します。
ポジションを持っている時点での市場状況に応じて資金調達率と金額が決まり、資金調達料を徴収またはもらえる仕組みです。
資金調達料は国内の取引所であまり見かけない手数料なので、次の「資金調達料の仕組みを理解しておこう」で詳しく解説します。
Bybit(バイビット)の資金調達料の仕組みを理解しておこう
ここでは、Bybit(バイビット)の資金調達料の仕組みや資金調達率の確認方法について解説します。
ちなみに、資金調達料はトレーダー間のやり取りなのでBybitの利益にはなりません。
仕組みをしっかり理解して取引してくださいね。
資金調達料ってどういうもの?
Bybitの資金調達料は、仮想通貨のポジションを持っている間にかかる金利に相当します。
法定通貨のFX取引でいうスワップに近い概念ですね。
例えば、BTC/USDの取引の場合、BTCとUSDの金利差によってロングが有利な場合とショートが有利な場合があります。
その差額を、トレーダー間で資金調達料をやり取りすることで埋め合わせできる仕組みです。
資金調達料は資金調達率で決まる
ロング | ショート | |
---|---|---|
資金調達率がプラスの場合 | 資金調達料を支払う | 資金調達料をもらう |
資金調達率がマイナスの場合 | 資金調達料をもらう | 資金調達料を支払う |
上記のように、資金調達率がプラスであればロングポジションの保有者は資金調達料を徴収され、ショートポジションの保有者に配布されます。
マイナスであればその逆です。
資金調達料は保有しているポジションの額と、その時の市場の状況によってBybitが計算する資金調達率を掛けたものになります。
- 資金調達料の計算式
- 資金調達料 = ポジションの金額 × 資金調達率
資金調達料が発生するタイミングはいつ?
資金調達料が発生する時刻 | |||
---|---|---|---|
世界標準時(UTC) | 0:00 | 8:00 | 16:00 |
日本時間 | 9:00 | 17:00 | 1:00 |
Bybitの資金調達料は、1日3回、日本時間で言うと9:00・17:00・1:00に発生します。
この時刻をまたいでポジションを維持すると資金調達料が発生する仕組みです。
もしも、資金調達料を取られそうな場合は、上記の時刻の前にポジションを手じまいすれば資金調達料は発生しません。
また、資金調達料が貰えそうなタイミングであれば、上記の時刻の直前にポジションを建てて、直後に手じまいするという戦略も可能ですよ。
- 間近の操作は注意
- ただし、資金調達料が発生する時刻の前後5秒以内のポジションの操作に対しては、資金調達料が正しく反映されるかどうかが保証されないとBybit側が公表しています。その点は注意しておいてくださいね。
資金調達率の確認の仕方
資金調達率は、画像のようにBybitの取引画面の上部で確認可能です。
ちなみに、画像では7時間1分50秒後に0.0471%の率の資金調達料が発生することを表しています。
資金調達率がプラスですから、ロングポジションの保有者から資金調達料が徴収され、ショートポジションの保有者は資金調達料をもらえることがわかりますね。
Bybit(バイビット)でかかる手数料を安くする4つの方法を解説!
ここまでで、Bybit(バイビット)でかかる手数料のすべてを解説しました。
手数料額も意識してトレードしないと、思っていた以上に手数料を払ってしまうかもしれません。
そこで、ここでは手数料をおさえながらBybitを使う方法について紹介します。
ちょっとした工夫で手数料を減らせるので、頭に入れておきましょう!
- Bybitの手数料を安くする方法
取引はMakerで参加する
Bybitの取引手数料でも解説したとおり、MakerになるかTakerになるかで取引手数料が大きく違いましたね。
Takerになると0.075%の率で手数料を取られますが、Makerになれば0.025%の率で手数料分をもらうことができます。
差し引き0.1%の違いがあるので、取引はなるべくMakerにしましょう。
やむを得ずTakerになる場合には0.075%分のマイナスを頭に入れてトレードしないと、手数料負けになりますよ。
資金調達料を確認しながら取引する
Bybitの資金調達料も意識しながらトレードする必要があります。
できるだけ資金調達料をもらえるポジションを建ててくださいね。
資金調達率がプラスならショートポジション、マイナスならロングポジションを取れば、資金調達料が入ってきます。
- ポジションを手じまいにすることも検討しよう
- 資金調達料分を支払わなければならないポジションを持つ場合は、資金調達料が発生するタイミングを跨ぐことがないように手じまいすることも検討してくださいね。
資金調達率の高い通貨を取引する
Bybitの資金調達料を決める資金調達率は、取引する通貨によって異なります。
取引可能な通貨の中で、資金調達率が0から最も大きく離れている通貨を選択して、資金調達料がもらえる側のポジションで取引するのがおすすめです。
そうすれば資金調達料の獲得額を最大にできますよ。
入出金は小出しにせずまとめて行う
Bybitでは、仮想通貨の入出金に対して手数料はかかりません。
しかし、ブロックチェーンのマイニングに対する費用は必要になります。
この費用は入出金の額には無関係ですので、小出しに入出金を繰り返すよりはまとめて入出金したほうがお得です。
- マイニング費用を減らしてもOK
- 入金が反映されるまでに時間がかかってもよければ、入金時のマイニング費用を減らすことも可能です。
Bybit(バイビット)の手数料は高い? 他の取引所と比較
Bybit | BitMEX | Binance | |
---|---|---|---|
取引手数料 | Maker:-0.0250% Taker:0.0750% | Maker:-0.0250% Taker:0.0750% | Maker:0~0.02% Taker:0~0.04% VIPレベルに応じて減額 |
入金手数料 | 無料 ブロックチェーンのマイニングにかかる費用はユーザー負担 | 無料 ブロックチェーンのマイニングにかかる費用はユーザー負担 | 無料 ブロックチェーンのマイニングにかかる費用はユーザー負担 |
出金手数料 | 無料 ブロックチェーンのマイニングにかかる費用をBybitに支払う | 無料 ブロックチェーンのマイニングにかかる費用をBitMEXに支払う | ビットコイン:0.0005BTC |
資金調達料 | 8時間ごとに発生 | 8時間ごとに発生 | 8時間ごとに発生 |
上の表では、Bybit(バイビット)の手数料と、メジャーな海外取引所の手数料を比較しています。
取引手数料はいずれもMakerとTakerで異なりますが、BybitとBitMEXはBinanceに比べてより差が大きく設定されており、Makerの場合に手数料がもらえる仕組みになっていますね。
いずれの取引所にも資金調達料があり8時間ごとに発生しますが、そのもととなる資金調達率は取引所ごとに異なっています。
- Binanceとの差について
- BinanceはMaker/Takerにそれほど差をつけていませんが、取引量の多いVIPユーザーに対して取引手数料を優遇する仕組みがあります。また、Binanceだけ出金手数料が設定されているのは、BybitやBitMEXでのマイニング費用と同じ意味でしょうから、やはり大きな差はありません。
Bybit(バイビット)の手数料まとめ
この記事ではBybit(バイビット)の手数料について解説しました。
国内の取引所では見ることのない資金調達料という手数料項目があるものの、総じてシンプルでわかりやすい手数料構成になっていますね。
また、MakeとTakerで取引手数料が違ったり、ロングかショートかで資金調達料を支払うかもらえるかが変わるといった面白い特徴があります。
Bybitなら、取引手数料や資金調達料を考慮したトレード戦略を考えることも楽しめますね!