「収束は良いこと」Circle社CEO、BinanceのBUSD統合に肯定的な姿勢示す

「収束は良いこと」Circle社CEO、BinanceのBUSD統合に肯定的な姿勢示す
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USDCを手掛けるCircle社CEOのジェレミー・アレイル氏が、Binanceが発表したステーブルコインBUSDへの統合について肯定的な意見をツイートしました。

“「Binanceでのドルブックの収束(今はFTXやCoinbaseと同じ)は良いことです。USDCのユーティリティが増えるだけです。予測:この動きにより、USDTからBUSDとUSDCへと徐々にシェアが移行していくでしょう。(一部要約)」”

本日、Binanceはユーザーの流動性と資本効率の向上を目的にUSDC、USDP、TUSDの3つのステーブルコインを自動でBUSDへ変換する仕組みを導入し、20以上のステーブルコインの取引ペア(BUSD以外)の提供を停止すると発表しました。

デジタル資産アルゴリズム・マーケットメーカー「Wintermute」創設者エフゲニー・ガエボイ氏は、Binanceでのステーブルコインペア削除により、市場全体の流動性が向上すると主張。

さらに、証拠金取引に必要であったBUSD/USDTへの変換プロセスが省略でき、USDCの有用性を維持しながらBinance間でシームレスなUSDCの入出金が可能となり、今回の施策はUSDCにとってプラスに働くとしています。

Binance Futuresの取引ペア画面。USDTとBUSDが基軸通貨となっている | 画像引用元:Binance

ガエボイ氏は、Binanceユーザーは今後Tether社が発行するUSDTを使うための特別な理由を考える必要があると主張。その際に重要となるTetherの運用効率に関して、大手銀行のSilvergateとSignature は規制当局の意向に沿ってTetherへサービス提供を行わず、運用効率は改善されない可能性が高いと推測しています。

同氏はツイートの中で、「(今回のBinanceの施策は)USDCの上場廃止ではなく、Tetherが米国産のステーブルコインの地位を失うことへの大きな一歩である」と結論付けています。

*時価:10,125M USD → 19,464M USD(現在)

今回、Binanceが統合を行うBUSDは、2019年9月にBinanceとPaxos Trust社との提携発表と共にローンチされたステーブルコインで、発行体とカストディ(有価証券の保護や管理等を行う業務の総称)はPaxos Trust社となっており、BUSDは同等の現金またはPAXを担保に1:1で発行されています。

現在、BUSDの時価総額は194億ドル(約2兆7470億円)となっており、BTC、ETH、USDT、USDCに次いで第5位となっています。

今回、Binanceへの施策にコメントしたジェレミー・アレイル氏率いるCircle社は、ユーロ連動型ステーブルコインEUROCの開発を行うなど今後の動向に注目が集まります。

記事ソース:Twitter、Binance

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