仮想通貨ContentBox / BOXの特徴・将来性を解説!取引所・チャートまとめ

2018/07/23・

Shota

仮想通貨ContentBox / BOXの特徴・将来性を解説!取引所・チャートまとめ

ContentBox(コンテンツボックス)はデジタルコンテンツ業界の問題解決を図るプロジェクトです。

ContentBoxのトークンであるBOXが既にHuobi Proに上場済みであることや、アプリや多くのユーザーを持つことなどから、プロダクトは期待ができると言えるでしょう。

本記事では、ContentBoxの概要から機能の詳細、競合などを、独自の視点から幅広く紹介していきます。

ContentBoxの概要

 

通貨名/ティッカーBOX
創業者(CEO)Renee Wang
主な提携先CastBox
特徴分散型 / 自律的なデジタルコンテンツ産業におけるエコシステムの創造を目指す
公式リンクWebサイト
Twitter
Telegram
LinkedIn
Weibo
Medium
Youtube
Facebook
Reddit
Github(ソースコード)

デジタルコンテンツ産業の問題とそれに対するソリューション

ContentBoxは、現状のデジタルコンテンツ業界における以下の3つの問題を提起しています。

デジタルコンテンツ業界における3つの問題
  1. デジタルコンテンツ業界における問題コンテンツ制作者が自身の収益を手にするのが難しい状況
  2. コンテンツ消費者がプラットフォームへの貢献による対価を手にしていない状況
  3. コンテンツプラットフォーム間の熾烈な競争

コンテンツ制作者側の問題

YouTubeなどのプラットフォームにおける収益構造において、巨額の収益を獲得しているのはコンテンツ製作者自身ではなく広告を販売するプラットフォーム側です。

この既得権益構造のために、コンテンツ制作者は公正な収益や支払いに関しての交渉をする権力を持たない状況となっています。

こうした集権型のコンテンツプラットフォームでは、言うまでもなくプラットフォーム側が発生した利益の大半を独占しています。

コンテンツ消費者側の問題

ユーザーは普段何気なく動画の高評価や低評価、スパム報告などプラットフォームの改善につながる様々なアクティビティを行っています。

こういったユーザーのアクションからユーザー自身が何かを得ることはありません。

ユーザーがアクティビティという形でプラットフォーム側に提供するサービスは、無料ではなく何らかの報酬が付与されるべき希少性の高いものであるとします。

コンテンツプラットフォーム間の問題

ユーザー情報やコンテンツは、それぞれのデータサイロ内に保管されるためコンテンツプラットフォーーム間で相互に信頼関係を構築するのは非常に難しいことです。

さらに、これが熾烈なプラットフォーム間の競争へと繋がります。

この競争状態が続いてしまうと、コンテンツの権利獲得のためのコスト面でのハードルが高くなり、中小プラットフォームの参入障壁がさらに高くなってしまいます

そして結果的に大きなプラットフォームの寡占状態が継続されるサイクルとなってしまいます。

ContentBoxのソリューション

ContentBoxは以上のようなデジタルコンテンツ産業において致命的、あるいは大幅な改善の余地がある問題に対してブロックチェーンを利用した解決策を提案します。

ContentBoxはブロックチェーンを利用することでYouTubeなどの既存の業界大手とは異なり、オープンソースのコミュニティによって運営が行われる、完全に分散型で自律的なプラットフォーム(インフラ)を提供します。

ContentBoxとは?概要と3つの軸となる機能を紹介

ContentBoxは名前の通り、デジタルコンテンツ業界の分散化を図ります。

例えば音楽配信であった場合、楽曲の権利は再生時間や再生回数に基づいたトランザクションが発生するため、権利収入はプラットフォームではなく製作者に直接支払われます。

これは音楽配信に限らず、ポッドキャストや動画配信、その他コンテンツが介在するすべてのプラットフォームにおいて適用されます。

ContentBoxには主に上のイメージにある3つの機能により構成されます。

BOX Payout

EthereumではEVM(Ethereum Virtual Machine)と呼ばれる仮想マシンを利用しますが、ContentBoxの利用するチェーンにこれは存在しません。

ContentBoxの主要な特徴である、権利収入の正当化を達成するためにはEthereumなどが採用するオンチェーンのスマートコントラクトでは非常に大きな無駄が伴います

わかりにくいと思うのでこの仕組みの違いを以下の図で簡単に説明したいと思います。

※この仕組みに関して詳しく調べてみたいという方は、Schnorr Signatureで検索してみてください。

ContentBox上に構築された音楽配信アプリを例に考えてみましょう。

例えば楽曲Aが再生された時点で、利用者Bが費用として権利者Cに対し10円分の支払いを行うとします。この流れはプラットフォーム製作者などが規定することができるとします。

『Aの再生→BからCに対する支払い』を例にすると、このフローにある各条件分岐毎に検証を行う代わりに、この全プロセスが規定通りに執行された場合にそれ自体がシグネチャとしてブロックチェーンに引き渡されます。

このように検証のプロセスを大幅に削減しながらも、ブロックチェーンが持つメリットを享受し、同時に指数関数的に増加することが予測されるユーザーからの膨大なTXsに対応することができるのがBOX Payoutの大きな特徴です

BOX Passport

BOX Passportとは名前の通りパスポートのような役割を果たし、権利収入の透明化などに必要とされる個人情報の記録や複数のアプリ間でのその同期を行うことができます。

BOX Passportの特徴をまとめると以下の形になります。

BOX Passportの特徴
  • 完全に分散型でContentBox上のアプリ間の相互運用性を持つ
  • 異なるアプリ間で単一の個人情報がブロックチェーン上に保存、共有される
  • 権利収入などやTXsに関する情報は公開されない

ContentBox上に構築される各サービスには、ネイティブトークン(メインネットローンチ後)であるBOXが利用されるので、MetamaskのようなWeb3.0的な側面があると考えることもできます

しかし、アカウントに対して個人情報との紐づけを行うことで、例えば海賊版やコピーコンテンツの投稿もまた個人情報や社会的な信用と紐付くことになります。

結果として、プラットフォーム内のコンテンツ流用などの問題は劇的に改善されるだけでなく、正当な価値のあるコンテンツを作成したユーザーに対して、透明でシームレスに支払いが行われる仕組みが完成します。

これに加えて、BOX Passportには『BOX Login』と呼ばれるシステムが実装される予定で、これによりGoogleやFacebookのアカウントを利用したウェブサービスへのログインのように、ワンクリックで様々なサービスを利用できるようになります。

BOX Unpack

Box Unpackでは上述の通りコンテンツが介在する、あらゆるプラットフォームが構築されます。

JavaやPython、Goなどの様々な言語に対応するBOX Unpackは、デベロッパーに対しライブラリやSDK(Software Development Kit)、ウェブツールなどを提供しContent Box上へのアプリ開発を容易に行うことのできる環境を提供します。

3つの軸となる機能として紹介した、BOX PayoutやBOX Passportですが、これをアプリやサービスの開発において容易に組み込むことも可能となっています。

ContentBoxのユースケース

ここまでざっくりとContentBoxの特徴を解説してきましたが、いまいち実際にどう使われるのかわかりにくいって方もいらっしゃると思います。

そこで、以下にContentBoxでこんなことができるっていう実例を紹介していきたいと思います!

ユースケース例:音楽配信サービス

BOX Unpackを利用していままでのサービスでは不可能であった、疑似Apple Musicのようなシステムが作れるのではないかと考えています。

この仕組みに関してを以下の例を用いて簡単に説明します。

消費者のアクションに価値がつかないことを問題としていたContentBoxでは、コンテンツに対する評価やアクションに対して報酬が与えられます。

これを利用してユーザーはトークンを獲得しそのトークンをデポジットしてイメージのような疑似従量課金システムを利用して実質無料で音楽を視聴することができます。

Spotifyなどで広告などを利用することにより実現されていた『無料』というコアな部分に変更を加えることなく、この収益を直接音楽制作者に支払うことが可能になります。

この例ではあえてデポジットという特殊な形を用いてユースケースを紹介しましたが、BOX Unpackを利用して開発を行うことでスマコンを自身の構築したいサービスに応じてカスタマイズすることが可能であることが理解していただけたと思います。

これに加えて、ContentBoxのネイティブ機能であるBOX PayoutやBOX Passportをカスタマイズして更なる機能の拡張を行うこともできます。

ContentBoxの強みと懸念

ContentBoxの強み①

ContentBox上に構築されるアプリの一つに、CastBoxと呼ばれるアプリが既に存在しています。

CastBoxは1700万人のユーザーベースを持ち、Google Playでも3位を獲得するポッドキャストアプリです。

チームに確認を行ったところ、現在一部のポッドキャストはプレミアムコンテンツとして有料で提供されていますがその他のポッドキャストは無料で提供されており、トークンが導入されてもユーザーは今まで通りサービスを利用することができるようです。

BOX PassportがCastBoxに統合されることで、ContentBoxのインフラ上に構築されたその他のサービスへのシームレスな移行が行われることが期待できます。

新興のプロジェクトにおける問題点として頻繁に指摘される、プロダクト初期の新規ユーザー獲得における壁を比較的容易に突破できることがContentBoxの強みと言えるでしょう。

ContentBoxの強み②

特徴の部分では触れませんでしたが、デジタルコンテンツ系のプロジェクトが多く散見される中で、ContentBoxはシステム面においても非常にスケーラブルで強力な独自のアルゴリズムを採用しています。

ContentBoxでは『Proof of Network Effect (PoNE)』と呼ばれる合意形成アルゴリズムを採用しています。

Proof of Network Effect(PoNE)とは
PoNEとはPoSを強力でスケーラブルな形に派生させたモデルで、マイニングを行うためにノードはトークンのデポジットを行う必要があります。これはスマホ端末などにBOXトークンのデポジットを行っているユーザー、かつネットワークに接続しているノードがブロック生成者として選択される可能性を持つため、非常に分散かつ安全、スケーラブルな仕組みであると言えます。

言い換えれば、EthereumやWanchainなどのチェーンに依存せずに独自で、かつ利用者が増えれば増えるほど高速かつ強力に検証作業を行うことができるため、ユーザーは常に快適にサービスを利用することができます。

ContentBoxの懸念①

一点目は無料から有料へのシフトに関してです。

YouTubeをユーザー視点で考えると、プラットフォーム内でのアクティビティに価値がつかない代わりに動画コンテンツはすべて無料で利用することができています。

SpotifyやYouTubeの広告を利用したモデルが成立しているのも、無料で利用する代わりに広告を視聴することを厭わないためであると考えています。

ContentBoxの懸念②

二点目はトークンの需要と価格変動に関してです。

コンテンツ制作者側は、法定通貨で獲得していた報酬をトークンで獲得するわけですから、社会でのトークンの用途がない場合これを法定通貨に交換する必要性がでてきます。

さらに、この法定通貨に対する製作者側の需要と同程度のトークンに対する需要がないとトークン価格が下がり続けるという状況に陥りかねません。

また、高評価や低評価、スパムの報告などからも流通枚数が常に増え続ける状況であり、権利収入の担保のため、インフレスパイラルのようなものが起こる可能性を否定することができません。

このモデルを維持するためには、多くのユーザーのトークンに対する需要を引き出し恒常的なトークンへの需要と流動性を確保し続ける必要があるのではないか、と感じました。

トークンメトリクス

ContentBoxのトークンメトリクス

用途割合
プレセール25%
チーム15%
エコシステムにおけるインセンティブ30%
財団20%
パートナーシップ10%

上のテーブルの通り、プレセールに割り当てられているトークンの比率は25%と低めに設定されています。

エコシステムにおけるインセンティブが30%と設定されており、これはユーザー数の増加に相関してトークンの流通枚数も増加していくことになります。

ロードマップ


以下はContentBoxのロードマップになります。
これまでのプロジェクト進捗や今後のプロダクトローンチの予定などについて確認しておきましょう。

ContentBoxのロードマップ

時期内容
2016 1月CastBoxチーム結成
2017 2月CastBox Android版 ローンチ
2017 1月CastBox iOS版 ローンチ
2017 10月Deep in-audio-search機能 ローンチ
2018 9月CastBoxアプリにトークン統合
2018 12月BOX Passport(α版) ローンチ
2019 3月BOX Payout テストネット
2019 Q4BOX Payout メインネット

2018年 9月

2018年 9月CastBoxアプリにトークン統合

ポッドキャストアプリであるCastBoxにトークンが統合されていきます。

これにより、配信者に対して投げ銭のような形でトークンを貢献することができるようになります。

2018年 12月

2018年 12月BOX Passport(α版) ローンチ

α版のローンチによりCastBoxに登録しているユーザー情報のBOX Passportへの移行が始まります。

2019年 3月

2019年 3月BOX Payout テストネット

 

2019年 Q4

2019年 Q4BOX Payout メインネット

トークン発行は当初ERCトークンとしてEthereumのチェーン上で行われますが、メインネットのローンチでBOX Payoutのチェーンに移行していきます。

チーム

ContentBoxチームの経歴などもチェックしておきましょう!

Renee Wang / CastBox CEO・創設者

過去にGoogleに務め、北京、日本、ダブリンでモバイル広告チームに所属。
北京大学 (心理学) 学位取得
Innovation Works8ヶ月
Google4年5ヶ月

Hu Gang / ContentBox CTO・Chief Crypto Officer

北京大学時代からコンピュータサイエンスに深く精通しており、10年以上のウェブ/モバイルアプリにおける開発経験を持つ。
北京大学 (コンピュータサイエンス/CS) 修士号 / Duke University MBA 取得
Mayagame2年5ヶ月
5milesapp4年1ヶ月
ContentBox7ヶ月

Alex He / CastBox CTO・共同創設者

MotoloraやXiaomi、CastBoxで主にLinux / Java / Androidアプリの研究開発を行う。
北京大学 (数学) 博士号 / (CS) 修士号
Motorola4年
Xiaomi1年未満
CastBox2年5ヶ月

Dr. Xiaohui Liu / ブロックチェーンサイエンティスト

Facebookで次世代のワイヤレスメッシュネットワーク向けの分散型プロトコル設計や実装を行う。
武漢大学 (CS) 博士号 / Wayne State University (CS) 修士号
Wayne State University5年4ヶ月
Facebook2年4ヶ月

Yiqiang Wang / Kaitong Finance 元創設者・CTO

2015年に始まる开通金融信息服务(北京)有限公司の創設者兼CTOを務めた。
Fudan University (CS) 修士号
Umeng4年1ヶ月
开通金融信息服务(北京)有限公司2年8ヶ月

出資者

出資者にはBLOCK VCなどの有名なベンチャーキャピタルを含む59社が公式サイトに掲載されています。

ContentBox上のアプリとしてCastBoxが1700万人以上のユーザーを既に持つことや、プロダクトの分散化を達成する独自のアルゴリズムなどから大きく評価されていることが伺えます。

ContentBox / BOXが購入できる取引所一覧

BOXの取引所一覧

国内取引所海外取引所DEX
なしHuobiIDEX

現在、ContentBoxはHuobiかIDEXでの取引が可能です。その他ではIDEXでの取引が現在は可能となっています。

Huobiは日本での取扱が禁止されることもあり、BOXトークンをほしい方はIDEXでの購入が良いかもしれません。

まとめ

以上、簡単にではありますがContentBoxの概要から独自の特徴、トークンやチームなどに関して紹介しました。

ContentBoxは一つのアプリであるCastBoxが持つユーザーベースを利用して、あらゆるデジタルコンテンツ系プラットフォームでの分散型インフラの構築を目指します。

プロジェクトの更なる詳細を確認したい方はホワイトペーパーや公式サイト、Telegramなどを確認してみてください。

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