Dymension、約624億円規模のエアドロップを実施|ブリッジ方法や運用戦略を紹介

2024/02/08・

Henry

Dymension、約624億円規模のエアドロップを実施|ブリッジ方法や運用戦略を紹介

– 著者:Henry(@HenryWells1837

2024年2月7日に、Dymensionのメインネットが正式にローンチされました。

この重要なマイルストーンに伴い、以前の記事でご紹介した$DYMの対象ユーザーへのエアドロップも実行されました。

本記事では、Dymensionのエアドロップ概要と$DYMを最大限活用する戦略について紹介します。

エアドロップ概要

今回のエアドロップでは、Tech、Culture、Moneyの3つのキーワードテーマに基づいて実施され、総供給量の7%にあたる合計*7,000万$DYM(記事執筆時約624億円)が配布されました

対象者には、Celestiaで$TIAをステーキングしていたユーザー、Ethereum L2の利用者、CosmosやSolanaのネットワークユーザー、特定のNFTを保有するユーザーが含まれます。

*70,000,000 × $6 × ¥148.57 = ¥62,399,400,000 ( 執筆時のレート )

$DYMの配布数量

Tech

Celestia、Arbitrum、Optimism、Cosmos、Solanaなどのモジュラーエコシステムの発展に貢献した技術を利用していたユーザに対して、以下の内訳で$DYMが配布されました。

カテゴリ条件配布数量割合
Celestia2023年12月19日までに最低1$TIAをステーキング。*上限は、5,000$TIA20,000,0002.00%
Ethereum L2Arbitrum や OptimismなどのL2利用者。10,000,0001.00%
Cosmos$ATOM及び$stATOMのいずれかを最低1ステーキングしていたユーザー。もしくは、$OSMOを最低10ステーキングしていたユーザー。17,500,0001.75%
Solana最低1$SOLをウォレットに保有し、かつWormholeなどのプロトコルを利用したことがあるユーザー。10,000,0001.00%
Total57,500,0005.75%

Culture

特定のNFTコレクションを持つコミュニティに総供給量の1.25%に相当する12,500,000$DYMが配布されました。

プロジェクト条件配布数量割合
Pudgy Penguins12月19日時点で当該NFTの保有者である。5,000,0000.5%
Mad Labs12月19日時点で当該NFTの保有者である。2,500,0000.25%
Tensorians12月18日時点で当該NFTの保有者である。2,500,0000.25%
Bad Kids12月19日時点で当該NFTの保有者である。2,500,0000.25%
Total12,500,0001.25%

Money

メインネットのローンチ後には、特定のトークンをDymensionのポータルにブリッジするユーザーを対象としたインセンティブプログラムが導入されます。

対象トークン$DYM インセンティブ
USDC750,000
TIA625,000
USDT375,000
ATOM250,000
ETH250,000
SOL250,000
Total2,500,000

$DYMの確認方法

$DYMの受領を確認するためには、https://chainlist.org/ にアクセスして「Dymension」と検索し、Dymensionネットワークを追加してください。その後、Metamaskに配布された$DYMが反映されていることが確認できます。

Metamaskで確認した$DYMをOsmosisへ移行する方法

Metamaskに反映された$DYMは、IBC Transfer機能を利用してOsmosisへ移行し、売却することが可能です。

このプロセスには、Keplrウォレットが必要です。


利用しているブラウザで拡張機能を追加する際には、「Keplr」と入力し、ウォレットをインストールしてください。

インストール後は、Metamaskを使用しているユーザーは、秘密鍵をMetamaskからコピーしてKeplrにインポートしてください。

*ただしソフトウェアウォレットを使用している方に限ります。もし、ハードウェアウォレット + Metamaskの組み合わせで$DYMを受け取った場合は、Metamask上で新たにソフトウェアウォレットを作成し、そのアドレスへ送付。その後、当該ウォレットに紐づいた秘密鍵をKeplrに入力してインストールを実行してください。

その後、Dymensionチェーンがウォレットに反映され、残高を確認できます。

Osmosisでのスワップの様子|画像引用元:osmosis.zone

その後は、IBC Transferを使って$DYMをブリッジし、Osmosisで希望のトークンと交換(Swap)ができます。

$DYMの上場後の動向

Dymensionのメインネットローンチ後、複数の中央集権型取引所(CEX)で上場が開始され、現在は約$6前後で価格が推移しています。

ある程度の価格の方向性を想定したうえで、次章で紹介する$DYMの活用方法を確認すると良いかもしれません。

エアドロップで受け取った$DYMを最大限活用する戦略

Dymensionプラットフォームのローンチに伴い、多くのユーザーが$DYMのエアドロップを受け取りました。

ここでは、受け取った$DYMに対して適用可能な戦略について、表でまとめました。

戦略方法メリット注意点
ステーキングhttps://portal.dymension.xyz/dymension/staking にアクセスして、Validatorを選択してステーキングを実行します。ステーキングにより、将来的なエアドロップ獲得の機会があります。ステーキングには21日間の拘束期間があり、この期間中は$DYMを自由に売却することができません。
流動性供給OSMOSIS等のDEXへの流動性供給。スワップ手数料を受け取ることができます。インパーマネントロス(価格変動による損失)のリスクがあります。
即売却DEXもしくはCEXでの売却。トークン価格の急落リスクから身を守ることができます。価格が上昇した場合、早期売却による利益の機会損失があります。

上記3種類の戦略のいずれにもメリットと注意点があるため、ご自身が考える$DYMの価格の方向性やプロジェクト自体のポテンシャル、資産状況などを元に戦略を選択しましょう。

ステーキング時の注意点

ステーキング先を選ぶ際は、ネットワーク分散化への貢献の観点から、Validator順位の20位より下位である場合はエアドロップのさらなる見込みが期待できたりする場合もあります。

また、Comission率は悪質なところなどは100%に設定してある場合もあるので、目安として5%の所にするのが無難です。

まとめ

Dymensionのエアドロップ概要と$DYMを最大限活用する戦略についてのご紹介でした。

エアドロップされた$DYMは、ステーキング、流動性供給、即売却と様々な選択肢があります。

各戦略のメリットと注意点を理解し、自分の目標とリスク許容度に合わせて適切な選択をして、慎重に進めることが重要です。


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