レンディングプロトコル「Aave」、StarkNetへの展開に関する投票が開始

レンディングプロトコル「Aave」、StarkNetへの展開に関する投票が開始
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レンディングプロトコル「Aave」をStarkNetへ展開する取り組みに関するTemperature Check(投票によりコミュニティからの反応を得る行為)が開始され、現在9割以上の支持を受けています。

AaveのStarkNetへの展開は2つのフェーズに分けて行われる予定で、すでに終了済のフェーズ1では、EthereumとStarkNet間のブリッジ構築に成功。現在は本格的な展開を行う”フェーズ2″の実施前の段階となります。

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稼働開始後1年余りで開発者やプロジェクトが急増加しているStarkNet。Aaveによると、今後予定されているStarkNetのアップグレードによりその流れはさらに高まり、将来的により大きな規模、より安価な取引、より優れた開発体験をもたらすとしています。

また、*Account AbstractionをネイティブサポートしているStarkNetへ展開することで、高度な機能の恩恵を受けられるだけでなく、効率的な流動性の提供等が行えるとしています。

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*Account Abstractionとは?
Ethereumのコミュニティを中心に議論されている仕組みで、実現すると任意のトークンでの手数料の支払いが可能となったり、秘密鍵が不要になるなどの利点があるとされている。

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現在のAave V3はEVMと互換性を持たないStarkNetに対応していないため、StarkNetで利用されるスマートコントラクトを記述するためのプログラミング言語「Cairo 1.0」で書き換える必要があります。Cairo 1.0に関して、同言語で書かれたコントラクトをサポートする「StarkNet v0.11.0」がメインネットに正常に伝播されたことが先日発表されています。

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今回のStarkNetへの展開が受け入れられた場合、Aaveコミュニティから20万ドルの助成が求められる予定で、残りの費用はStarkWare社(StarkNetの開発会社)が負担するとしています。

先日、分散型取引所(DEX)ユニスワップでも、StarkNetへの展開に関する提案がなされるなど、StarkNetへの関心が高まっています。

記事ソース:snapshot

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