約88億円分の仮想通貨が未請求か|$ARBの請求期限迫る

約88億円分の仮想通貨が未請求か|$ARBの請求期限迫る
ct analysis

2023年3月下旬に行われた約1590億円規模(記事執筆時)のArbitrumの$ARBトークンのエアドロップの請求期限が残り2日となっています。

オンチェーン分析プラットフォームScopescanによると、エアドロップの配布対象のうち42,520のアドレスが現在$ARBトークンを請求していない状況で、その総額は配布総額の6%となる7060万$ARB(約88億円分)にのぼるとしています。

トークン未請求のアドレスのほとんどが1年以上非アクティブな状態となっており、多くのアドレスは1250$ARBの請求権利があるとしています。

今年3月に行われたArbitrumのエアドロップでは、Arbitrum Oneの利用に焦点が当てられたポイント制が採用。ユーザーは獲得したポイントに応じて625〜10,250 $ARBが配布されました。

Arbitrum Oneでのポイント獲得方法(一部)

  1. Arbitrum Oneに資金をブリッジする
  2. 2つの異なる月に取引を行う
  3. 9か月間取引を行う
  4. 4回以上の取引を行うか、4つ以上の異なるスマートコントラクトとやり取りする
  5. 合計で10,000ドルを超える取引を行う
  6. 10,000ドル以上の資産をArbitrum Oneにブリッジする

関連:Arbitrum、約2100億円規模の大型エアドロップを振り返る|今後の獲得戦略も解説

期限を過ぎても未請求だった$ARBに関しては、ArbitrumDAOのトレジャリーに送られる予定で、現在の状況が続くと、約88億円分の$ARBがDAOの資金源として確保されることとなります。

DeFi Llamaのデータによると、現在ArbitrumのTVL(Total Valued Locked)ランキングはチェーン全体の4位、L2としては首位となる17億ドルを記録しています。

成長を続けるArbitrumでは先日、Arbitrum One上で分散型オラクルサービスを提供するChainlinkが手がける相互運用性プロトコル「Cross-Chain Interoperability Protocol(以下:CCIP)」が稼働を開始しました。

CCIPを活用すると、ユーザーは別のブロックチェーン上へ任意データ、トークンの転送が可能となる他、単一のトランザクション内で任意データとトークンの同時転送も行えます。さらに、ユーザーはトークンを転送しそのトークンで何をするかの指示を送ることができます。

公式によると、現在BetSwirl、Galaxis、StaFi protocol、RaftなどのプロダクトがCCIPを活用してArbitrumへの拡張をおこなっているとしています。

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