ステーブルコインのCircle社、元CFTC会長を最高法務責任者に任命

ステーブルコインのCircle社、元CFTC会長を最高法務責任者に任命

ステーブルコインUSDCを手がけるCircle社の最高法務責任者および企業担当責任者にCFTC(米商品先物取引委員会)第14代会長兼最高責任者等を務めた経験を持つヒース・ターバート氏が就任することが発表されました。

Citadel Securitiesの最高法務責任者を務めているターバート氏は、これまで連邦政府機関を含む下記キャリアで活躍してきた経歴を持っています。

  • CFTCの第14代会長兼最高責任者
  • 証券監督者国際機構の副会長
  • 米国財務次官補(国際市場担当)
  • G7/G20財務次官
  • 金融安定理事会メンバー
  • 世界銀行グループの米国執行役員
  • 最高裁事務官、ホワイトハウス顧問、米国上院銀行・レジデンス・都市問題委員会の特別顧問

Circle社CEOのジェレミー氏は「ヒース氏の専門知識とリーダーシップを当社の経営陣に迎えることができたことは、Circleがグローバル企業として成長するための特別な一歩となる。彼の視点、法的洞察力、グローバルな規制の経験は、USDCの実用価値を世界中で高めるのに役立つだろう」とコメントを残しています。

Circle社は現在時価総額5位のステーブルコインUSDCを手がける企業です。

今年3月、Circle社が破綻したシリコンバレー銀行(SVB)にUSDCの準備金の8%にあたる33億ドルが未処理のまま滞留していることを発表。左記に伴い$USDCは一時デペッグし、1 USD付近から大きく価格乖離しました。*現在は回復済

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その後Circle社は、準備金の構成などの見直しを実施。また昨今危惧されている米国債の債務不履行リスクの回避策として、短期米国債を優先するなどの対応を行いました。現在、USDCの担保の約10%がBNY Mellon、残り90%が世界最大の資産運用会社BlackRockによってCircle Reserve Fundの中で管理されています。

USDCは、米大手取引所Coinbaseと大手決済プロバイダCircleの2社によるコンソーシアム「Centre(米国・サンフランシスコ)」を発行体とするステーブルコイン。

先日、CoinbaseがSECから提訴されるなど、米機関による仮想通貨企業に対する厳しい対応が行われている中、今回のCircle社の人事採用による今後の影響に注目が集まります。

記事ソース:Circle

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