ユーロ建てステーブルコイン「$EURC」、対応ネットワークを拡大|現在約77億円分が流通

ユーロ建てステーブルコイン「$EURC」、対応ネットワークを拡大|現在約77億円分が流通
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Circle社が手がけるユーロ建のステーブルコイン$EURCがStellarチェーン上で利用可能となりました。

$EURCはフルリザーブモデルのステーブルコインで、準備銀行に預けられたユーロが準備金として発行され、現在*4,920万$EURC(約77億円)が流通しています。*2023年9月21日時点の公式データ参照

中南米の大手仮想通貨企業Ripioが現在Stellar上の$EURCに対応しており、同社が手がける仮想通貨ウォレットアプリにおいてStellar上$EURCの入出金に対応しているとしています。

今回の発表についてCircle製品管理担当副社長Rachel Mayer氏、Ripio共同創設者兼CEOのSebastian Serrano氏はそれぞれ下記コメントを残しています。

Circle社 Rachel Mayer氏

“「CircleとStellar Development Foundationとの深い提携の基盤は、金融包摂を推進し、モバイルファースト、ほぼ即時、低コストの決済ソリューションを世界中の人々に提供するという共通のコミットメントです。私たちは共に、人道的災害に見舞われた人々が、移動中であっても、また現場のサービスが深刻な影響を受けている場合であっても、安全に援助にアクセスできるように取り組んでいます。ステラ上でのEURCの立ち上げは、欧州の送金コリドー、クロスボーダー決済、財務管理、支援金支払いを根本的に強化する可能性を秘めています。」”

Ripio社 Sebastian Serrano氏

“「Stellarに$EURCを上場する最初の企業であることは、クリプトの普及を加速し、エコシステムの発展に大きく貢献するというRipioの使命を強化するものです。この10年間、当社はラテンアメリカ全土で製品を拡張してきましたが、今回の重要な統合により、ヨーロッパでの足跡を残す準備が整いました。スペインの人々がEURCのようなデジタル資産にシームレスにアクセスできるようになり、世界中でより迅速で安価な取引を楽しめるようになることにエキサイトしています。」”

CircleはStellar上の$EURCが今後、ブロックチェーンと仮想通貨を活用することで透明性の高い支援を行えるプラットフォーム「Stellar Aid Assist」などで採用されることで人道的な危機に対するソリューションの一部となることにも期待しているとしています。

今回のStellarへの対応により$EURCは現在Avalanche、Ethereum、Stellarの3種類のブロックチェーン上で流通しており、AvalancheではTrader Joe、EthereumではUniswapなどの分散型取引所で取り扱われています。

今年6月、Circle社CEOのジェレミー・アレール氏は米国下院にて「ドルは岐路に立たされている」と発言するなど、米ドルへの懸念が高まるなか、ユーロを基準としたステーブルコイン$EURCの今後の動向に引き続き注目が集まります。

記事ソース:Circle

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