2023年第1四半期の合計損失額は4.37億ドル、Immunefiが報告

2023年第1四半期の合計損失額は4.37億ドル、Immunefiが報告

バグバウンティプラットフォーム「Immunefi」が、2023年第1四半期における仮想通貨市場でのハッキング等による損失に関するレポートを公開しました。同レポートによれば、2023年第1四半期には4.37億ドル(約574億円)の損失が業界で発生しています。

損失の内訳は以下の通りで、被害額の大半は、レンディングプラットフォーム「Euler Finance」と、セルフソブリンナンスソリューション「BonqDAO」によるものとしています。

・ハッキングによる被害:59件 – 被害総額4.18億ドル(約550億円)
・不正行為による被害:15件 – 1890万ドル(24.8億円)

最も狙われたチェーンは、BNB Chain(33件)とEthereum(22件)で、Q1のラグプル総数の73.3%がBNB Chainで発生。ImmunefiのテックリードはBNB Chianについて「フォークされたコードを使用する開発者にとって、依然として深刻な問題を抱えている。コミュニティにはセキュリティ第一のアプローチが欠けており、お金を稼ぐための簡単な方法を探している多くのユーザーを引き付けているため、エコシステムで最大数のエクスプロイトとラグプルが引き続き見られている」と指摘しました。

レポートによれば、2023年第1四半期はDeFiが引き続きエクスプロイトの主要ターゲットとなっており、DeFiが総損失の99.6%を占め、CeFiは総損失の0.4%を占めているとしています。

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2023年3月、Euler Financeで寄付に関する機能に起因する攻撃により、1億ドル以上の資金が流出しました。最新の報告によると、攻撃を行った人物から回収可能な資金は全て回収されたとしています。

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規制当局による中央集権的取引所等への締め付けにより、DeFi分野への需要が高まることが予想されるなか、利用には引き続き注意が必要となります。

記事ソース:immunefi、Twitter

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