キオクシア、純利益15倍見通しでも株価7%安

キオクシア、純利益15倍見通しでも株価7%安

Robert Way / Shutterstock.com

キオクシアホールディングスは10月30日、2026年10〜12月期の連結純利益(国際会計基準)が前年同期比15倍の1兆3600億円になる見通しだと発表しました。AI向けデータセンター投資を背景に半導体メモリーの販売が高水準で推移していることが利益を押し上げます。

同日の東京株式市場でキオクシア株は売られ、終値は前日比7.14%安の1万3470円となりました。

直前には1兆円規模の指数買い需要

決算発表と同じ30日には東証株価指数(TOPIX)の定期入れ替えに伴う需給イベントも重なっていました。日本取引所グループは10月7日、TOPIXの算出に使うキオクシアの浮動株比率を15%から10月末に32.5%、11月末に50%へと2段階で引き上げると発表しており、一部試算では今回の入れ替えだけで約9748億円の買い需要が見込まれていました。指数に連動するファンドは29日の大引けまでに持ち高を調整する必要があり、28日には韓国SKハイニックスの好決算も重なって株価が一時1000円超高となる場面もありました。

一方で、キオクシア株の値動きは10月に入って荒い状態が続いています。13日には中国のDRAM大手CXMTが次世代メモリーの投入計画を示したことをきっかけに13%安、23日には米国でAI投資の採算懸念が広がった流れを受けて一時9.6%安と約半年ぶりの安値を付けていました。株価は6月22日に付けた高値(株式分割考慮後で約3万7567円)から大きく下げた水準にあり、指数買いの思惑と業績への期待が交錯する中で売り買いが膨らんでいます。

業績自体は拡大が続いています。同社は7月時点で7〜9月期の売上収益を2兆3900億円と見込んでおり、市場調査会社TrendForceも10〜12月期のNAND型フラッシュメモリーの契約価格が前四半期比15〜20%上昇すると予測しています。今回の株価下落は需要の失速というより、指数イベントの通過と高い市場予想との差を反映した動きとみられます。

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