【地方創生】熊本県玉名市にて「たまなメタバース」が実施
Crypto Troll
現在、DAOやNFTといったブロックチェーンを活用するプロジェクトが、Web3分野に対する関心の高まりとともに、徐々に増えています。
それは一般企業だけにとどまらず、各自治体においても同様であり、Web3プロジェクトが活発化してきています。また、Web3技術以外でも、メタバースなど最新技術を活用した取り組みが行われています。
Crypto Timesでは「地方創生」をテーマとして、そうした自治体主導プロジェクトを紹介していきます。
今回の記事では、熊本県玉名市が実施した「たまなメタバース」について紹介していきます。
玉名市とは
玉名市は、熊本県の北部の中心的な市であり、市内にある玉名温泉、小天温泉が非常によく知られています。
また、菊池川河口の広大な玉名平野では、米をはじめ、いちごや、トマト、ミニトマト、潮風を受けて育ったみかんの栽培が行われています。また、有明海苔養殖の発祥の地であり、海苔養殖は伝統的な玉名の産業となっています。
「たまなメタバース」とは
玉名市は、株式会社フォーラムエイトと共同で、国交省のオープンデータプロジェクト「PLATEAU」の3D都市モデルを活用したメタバース「たまなメタバース」を導入しました。
たまなメタバース:https://plateau-tamana-metaverse.f8vps.jp/
玉名市は2022年から、フォーラムエイトのリアルタイムシミュレーションソフト「UC-win/Road」を導入し、デジタルツインを活用した災害の可視化や避難シミュレーションを実施していました。その後、デジタルツイン環境のさらなる整備を進め、今回の「たまなメタバース」への展開へと至りました。
たまなメタバースは、フォーラムエイトのWebVRプラットフォームF8VPSにより開発されており、第1弾のコンテンツとして、玉名市の観光名所や花火大会などを再現したシーンが盛り込まれています。
高瀬裏川水際緑地では、有名な花しょうぶ祭りの花摘み娘や夜間ライトアップが表現されており、メタバース上で満開の花しょうぶの景観を一年中鑑賞できるようになっています。
今後の展開として、NFT機能を追加した「玉名かるた」を予定
たまなメタバースでは今後の展開として、GPSの位置情報を活用し、メタバースにNFT機能を追加した「玉名かるた」を予定しています。
メタバース空間内で玉名の特産品を見つけたり、ゆるキャラのクイズに正解したり、観光スポットを実際に現地訪問することで、「玉名かるたNFT」を獲得する仕組みとなっており、将来的には、ウォレットを活用した取引やサービスの提供も検討されているとのことです。
おわりに
今回の「地方創生」記事では、熊本県玉名市が行った「たまなメタバース」を紹介しました。
「たまなメタバース」では、玉名市の景観を誰でも楽しめるようになっており、メタバースという特性上、日本全国どこからでもアクセスすることが可能です。メタバースだけでなくNFT機能も実装予定とのことであり、玉名市の魅力が多角的に展開されることが期待されています。
玉名市の今後の取り組みに注目が集まります。
玉名市公式サイト:https://www.city.tamana.lg.jp/