ワールドコイン共同創設者がアルゼンチンを訪問、規制当局の調査は継続

ワールドコイン共同創設者がアルゼンチンを訪問、規制当局の調査は継続
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ワールドコインの開発を担当するTools for HumanityのCEO兼共同創設者であるアレックス・ブラニア氏がアルゼンチンを訪問し、現政権の高官らと会談を行ったことが分かりました。

ワールドコインはChatGPTを開発したOpenAI共同創設者サム・アルトマン氏とブラニア氏が設立したプロジェクトで、Orbと呼ばれる専用機器を使い人間の虹彩を読み取ることで、グローバルなデジタルパスポート「World ID」の作成を可能にします。また、このプロジェクトではプライバシー保護のためにゼロ知識証明を活用しているのが特徴です。

このプロジェクトでは「ユニバーサルベーシックインカム」の実現が掲げられており、World IDの発行者に$WLDトークンを段階的に配布する仕様となっています。

先進的な取り組みを行うワールドコインですが、一部の国やユーザーから反発も受けており、スペインやポルトガルなどの国ではすでに同プロトコルは禁止されています。また、フランス、ドイツ、ブラジル、インドなどでも問題点が指摘されています。

今回ブラニア氏が訪れたアルゼンチンでは、2023年に情報公開庁(AAIP)がワールドコインの運営体制やデータの処理方法などについて調査を開始しました。同庁は、個人情報保護法に違反する可能性があるとして、プロジェクトの運営方法や収集されるデータの種類、利用目的に関する情報をこれまで求めてきています。

現在アルゼンチン国内では56の拠点でOrbを使ったWorld IDの発行が可能で、プロジェクトの展開が進んでいます。

先日、ブラニア氏がマレーシア政府関係者との会談を実施したことが明らかとなりました。

同国デジタル省管轄の政府機関であるMDEC(マレーシアデジタルエコノミーコーポレーション)は、Xでの投稿の中で「Worldcoinなどの印象的なラインナップとの会合で、刺激的な議論が行われた」と述べています。

記事ソース:lanuevaradiosuarez.com

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