NFT(Web3)ゲームをするうえで覚えておきたい7つの注意点!安全にプレイする方法も紹介
Crypto Times 編集部
NFTゲームは遊びながらトークンを得ることができる今までにないゲームです。
一部ではPlay to Earn、つまりゲームをプレイしながら稼ぐことができると話題です。
しかし「楽して稼ぎたい」という安易な気持ちでNFTゲームを始めると思わぬ後悔をしかねません。
場合によっては逆にお金と時間を消費するだけになってしまうことも。
そこで本記事ではNFTゲームをするうえで覚えておきたい注意点を紹介していきます。
ぜひ参考にしていただき、安心安全に楽しくNFTゲームをプレイしましょう。
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NFTゲームに関する7つの注意点
それではさっそくNFTゲームに関する注意点を紹介していきます。
注意点を理解してトラブルのないようにしましょう。
- NFTゲームに関する7つの注意点
仮想通貨を取り扱う知識が必須
NFTゲームで遊ぶには以下のシーンで仮想通貨が必要となります。
- NFTゲーム内で通貨を使うとき
- ゲーム内での報酬の受取り
- NFTアイテムやキャラクターなどを購入するとき
つまり、仮想通貨を取り扱う知識は必須です。
仮想通貨のやり取りはデジタル上でのみ行われ、送金方法や出金方法、購入方法なども理解する必要があります。
また、仮想通貨は価値が大きく変動するため1年で価値が半減することも珍しくありません。
仮想通貨を所持することによる金銭的なリスク、取り扱うための知識などを理解したうえでNFTゲームを始めるようにしましょう。
NFTゲームを冠した悪質なサイトがある
NFTゲームを冠した悪質なサイト、詐欺行為などにも注意する必要があります。
例えば、有名なNFTゲームを模した偽サイトがあり、NFTゲームを始めようとした利用者の個人情報や仮想通貨が盗まれるという事件は少なくありません。
特に「楽して稼げる」と安易な気持ちで始めてしまう人が被害に遭いやすいです。
しっかりと情報収集をして、このような悪質なサイトや詐欺行為に騙されないように知識を身に着けることが大事です。
実際のNFTゲームの被害や事件についても後述するので確認してくださいね。
基本的には初期費用がかかる
NFTゲームは初期費用が必要で、安いと数千円の初期費用で始められますが、多くの場合で5万円程度は必要になると考えておくべきです。
前述したように、NFTゲームの通貨や報酬などが仮想通貨となっており、仮想通貨を使うことでゲームを進められます。
つまり初期費用としてある程度のゲーム内の資金がないと、ゲームを順調に進めていくことはできません。
また、この5万円程度初期費用は仮想通貨に変わり、さらに仮想通貨の価値は変動するため、極端に言えばすべて失う可能性もあります。
失っても問題ない余剰資産でNFTゲームをするのが鉄則です。
サービス終了するゲームも多い
NFTゲームは入れ替わりが激しく、サービス終了するゲームも少なくありません。
そのため「せっかく初期費用をたくさん使ったのに…」「たくさん時間をかけたのに…」と後悔をすることも。
ゲームのサービス終了はどうしても免れることはできません。たとえ人気のNFTゲームでもサービス終了をすることはあります。
プレイしているゲームがサービス終了するかどうかは運次第と言って良いでしょう。
ゲームをする目的を「稼ぐこと」をメインにしてしまうとサービス終了時に後悔しやすいので「楽しむこと」をメインにプレイすることをおすすめします。
トークンの価値は大きく変動する
NFTゲームは、サービスが終了してもトークンを使い続けられるという大きなメリットがあります。
初期費用として投資した仮想通貨はサービス終了によって紛失するわけではありませんし、ゲーム内で購入したNFTも残りつづけます。
しかし、トークンの価値は大きく変動する点に注意が必要です。
特にNFTはゲームのサービス終了と同時に無価値になってしまうことも少なくありません。
法整備が不十分
NFTや仮想通貨などに関する法律はまだ確立されていないことが多く、今後どのように変化していくか定かではありません。
極端な予想をすれば、日本ではNFTゲームや仮想通貨に関する規制が激しくなり、稼ぐのが困難になってしまうことも考えられます。
反対に、規制が緩くなり知名度が高くなることで、多くの人がNFTゲームや仮想通貨の運用をすれば、逆に稼ぎやすくなる環境になるかもしれません。
どちらにせよ、法整備が不十分で今後の予想はしづらくなっています。
一攫千金の希望はあるにせよ、リスクもあるということも理解しておきましょう。
情報収集が難しい
NFTゲームは日本ではプレイしている人が少なく、情報収集が難しいです。
ネット検索をしただけでは求めている情報が確認できないことも少なくありません。
さらにNFTゲームは海外が運営していることがほとんどなので、日本語に対応しておらず「どうやってプレイすればいいかわからない…」と途方に暮れてしまうことも。
Crypto Timesでは、英語だけの難しいNFTゲームでも「CT Analysis」や「AMAまとめ」で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてくださいね。
また、Crypto Timesの公式Web3コミュニティ「boarding bridge」では、コミュニティのメンバーと意見交換しながら様々なプロジェクトについてコミュニケーションをとることができるので、こちらも是非活用しましょう!
boarding bridge 公式リンク:https://discord.gg/boarding-bridge
NFTゲームで過去に起きた事件を紹介
NFTゲームは、実際のお金にも替えられる仮想通貨を使ったゲームということもあり、これまでにさまざまな事件が発生しています。
過去に起きた事件の内容から、リスクを理解しておきましょう。
2022年3月:「アクシー・インフィニティ」6億ドル以上のハッキング事件
アクシー・インフィニティはアクシーというモンスターを戦わせる育成・対戦NFTゲームです。東南アジア、特にフィリピンで高い人気を誇っています。
そんなアクシー・インフィニティは2022年3月にハッキングされ、6億ドル以上の仮想通貨が盗まれました。
詳細としては、ゲームに関連するサイドチェーンのRonin NetworkからETHとUSDCが大量流出しました。
盗まれた仮想通貨の補償は行われたものの、アクシー・インフィニティの仮想通貨「AXS」は事件後に大きく価値を下げています。
2022年5月STEPN大暴落
STEPNは現実世界で移動をすることで、仮想通貨を手に入れられるNFTゲームです。ユーザーは、歩いたり、走ったりすることで$GSTや$GMTといった仮想通貨を獲得できます。
初期費用としてNFTシューズを購入するために当時、10万円ほど必要でしたが、ゲーム内通貨の価値が高いこともあって初期費用の回収がしやすく、非常に高い人気を誇っていました。
しかし、2022年5月以降、アメリカの仮想通貨の規制強化や中国ユーザーに対するSTEPNのプレイ規制などが実施された時期、STEPNのトークンやスニーカーNFTの価格は大きく下落しました。
たった1週間でゲーム内通貨の価値が10分の1まで暴落したため、損失を抱えるプレイヤーも多くいたことが予想されます。
一時期は1日で5万円近く稼げたSTEPNも現在は価値が大きく下がり、”楽して”稼ぐのは難しい状況になっています。
2023年キャプテン翼RIVALSの出金貫通や出金制限
キャプテン翼RIVALSは、世界的にも人気の漫画である「キャプテン翼」を題材としたNFTゲームです。
有名漫画とNFTとのコラボということもあってリリース前から高い注目を浴びており、現在でも比較的高い人気を誇っています。
そんなキャプテン翼RIVALSはリリース直後の2023年1月に入金額以上に引き出しができてしまうというバグが発見され話題になりました。
この現象は「出金貫通」と呼ばれ、SNSなどでは不安視され炎上するような事態となっていました。これを受けて運営は出金機能を数日間停止し、バグを修正して再開しています。
NFTゲームでトラブルを避けるための対処法
これまで紹介したように、NFTゲームにはさまざまな注意点がありますし、過去には事件が起きて大暴落なども発生しています。
そのため、トラブルを極力避けるためにも、以下の対処法を覚えておきましょう。
- NFTゲームでトラブルを避けるための対処法
NFTに関する知識を身に着けたうえで始める
NFTゲームはその名のとおり、NFTを使ったゲームです。
NFTとは非代替性トークン「Non Fungible Token」のことで、簡単に言えば、ほかにはない唯一無二の通貨です。
デジタルのデータに唯一無二の価値を付けられるため、さまざまなもののデジタル化が進んでいる現代で特に注目されています。
NFTゲームは、このNFTという技術に注目して作られたゲームなので、NFTに関する知識は必須です。
CT Analysisでは、定期的にNFTマーケット動向レポートを配信しています。
プロジェクトのランキングや取引ボリュームをまとめて解説しているので、今人気のゲーム関連のNFTについても理解を深められますよ。
リカバリーフレーズは正しく管理する
NFTゲームをプレイする場合は、NFTや仮想通貨を保管できるウォレットも使うことになります。
仮想通貨ウォレットは、リカバリーフレーズを忘れてしまうと復元できなくなり、ウォレットに保管していた仮想通貨やNFTは取り出せなくなります。
そのため、リカバリーフレーズは正しく管理することが大事です。
一般的なパスワードのように「パスワードを忘れた場合は…」というような救済措置もないので注意しましょう。
リカバリーフレーズ紙などにメモをして、金庫など厳重なところに保管するのがベストです。
常にSNSなどで情報収集をする
NFTゲームをプレイするなら、常にSNSなどで情報収集をしましょう。
特にX(旧Twitter)ではNFTに関する情報を発信している人が多いですし、リアルタイムでさまざまな情報を取り入れることができます。
NFTに関連する仮想通貨の価値は一瞬にして大きく変動することもあります。
常に情報収集をして知識を広げ、さまざまな事態に臨機応変に対応できるようにしておきましょう。
サイトのURLを入念に確認する
NFTゲームは偽サイトもあるため、プレイする際はサイトのURLを入念に確認しましょう。
偽サイトのほうが検索上位に表示されることもあるので、特に注意が必要です。
初めてプレイする場合は、公式サイトに間違いがないかどうかをクリプトタイムズやSNSなどから情報収集しましょう。
継続的にプレイする場合は、ネット検索をするのではなくブックマークなどに保存してアクセスするようにしてください。
- 偽SNSも注意
- SpiritSwapでは公式Xアカウントが乗っ取られて、偽サイトに誘導するポストが投稿される被害が起きました。公式が偽サイトに誘導するとは夢にも思わないので引っかかりやすいです。自分の身は自分で守るしかありません。
最初は比較的有名なNFTゲーム・取引所を使う
極力トラブルを避けたいなら、最初は比較的有名なNFTゲームをプレイすることをおすすめします。
有名だからといって100%安全ではありませんが、有名だと情報収集がしやすいですし、精神的にも安心してプレイすることができます。
また、NFTゲームをプレイするために取引所を使う場合も、同じ理由で最初は有名な取引所を選びましょう。
ある程度慣れて「もっといろいろ挑戦したい」「マイナーなゲームで一攫千金を狙いたい」という気持ちが出てきたら、別のゲームにも挑戦してみてください。
誤送金に気を付ける
NFTゲームをプレイする際は、仮想通貨の送金をすることになります。
仮想通貨の送金はアドレスを入力するのですが、アドレスを間違えてしまうと仮想通貨を紛失してしまう恐れがあります。
誤送金を避ける方法として、テスト送金という方法があるので、最初はこの方法を活用してください。
②送金したアドレスを登録する
③少額の送金が問題なく行えていたら登録したアドレスを選択して再度送金を行う
この方法であれば、たとえ誤送金をしてしまっても紛失額は少額に抑えられます。
余裕のある資金を使って遊ぶ
NFTゲームはプレイすることで必ず稼げるわけではありません。
場合によっては初期費用を一切回収できないということも考えられます。
そのため、NFTゲームは余裕のある資金を使って遊びましょう。
実際、NFTゲームはギャンブルのような側面も持っているため「遊んで稼ぐ」と考えるのは危険です。
初期投資は一般的なゲームで遊ぶのと同じように「ゲームで遊ぶために必要な費用」と捉えて、プレイして得られるトークンはおまけ程度に考えておきましょう。
まとめ
NFTゲームは遊びながらトークンを得ることができます。しかし、決して「楽して稼げる」というわけではありません。
初期費用がかかるわけでなく、トークンの価値も変動しやすいため、稼ぐどころか逆にお金と時間を浪費してしまうだけになってしまうことも考えられます。
そのため、NFTゲームは注意点も正しく理解したうえで始めましょう。