SECがトマホークコインをICO詐欺で取り締まり、運営者は3万ドルの罰金
2018/08/16・
Crypto Times 編集部
ニュース
米国証券取引委員会(SEC)は、調達資金で油井を採掘するなどといった虚偽の成長戦略を提唱したしたとして、トマホークコインの発行者に対し役員就任禁止令、投機的安物株禁止令、罰金3万ドル(約334万円)を課したことを発表しました。
記事ソース: SECホームページ
投資者の誤解を招くマーケティングが問題に
今回、SECによって罰せられたトマホークコインはもともと、デビット・ローランス氏が経営するトマホーク・エクスプロレーション社を通じて運営されていた、石油関連のプロジェクトでした。
同氏は、ICOによって調達した資金を、アメリカのカリフォルニア州の10ヶ所で油井を掘るために使うと説明していました。
今回SECから罰則を受けた理由は、石油に関する資格を持っていなかったにも関わらず、油井を採掘をするなどと虚偽の成長戦略を示したこととされています。
また、トマホーク・エクスプロレーション社はICOから18ヶ月後を目処に公開企業となることを目標としていたとされています。
ICO参加者は、企業の上場後にトマホークコインを同社株式と交換できると期待していたようですが、昨年実施されたICOでは、目標とされていた500万ドルは集まりませんでした。
コイン発行者のローランス氏は、過去に証券取引における詐欺の前歴を持っていたようですが、これを公表していなかったことも、投資家の期待と信用を裏切る一因となりました。
SECはICO詐欺に対し厳しい罰則を与える姿勢を示しており、今年5月には、ICO詐欺の典型例を示した模擬のインターネットサイトを公表しています。