最近書いた記事
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2019/11/06Solidityの学習サービス”CryptoZombies”がLibraの言語であるMoveのコースを追加
Solidityの学習ゲームを無料で提供するCryptoZombiesが、プラットフォーム内のコースにFacebookのLibraで使われるMove言語を追加しました。 CryptoZombiesは、Loom Networkによる学習プラットフォームで、Ethereumだけでも40万人以上が利用しているとされています。 今回追加されたのは、Libra Basicsと呼ばれるLibraの基礎コースで、CLI(コマンドライン)を使って実際のテストネットと同じ環境で学習することができます。 参考:Become a Facebook Libra Blockchain Developer and Master the Move Programming Language with CryptoZombies 👨💻 URL:https://cryptozombies.io/jp/
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2019/11/05金融庁が年内にも仮想通貨の投資信託を禁止することを発表
金融庁は先ほど、仮想通貨(暗号資産)を対象とする投資信託の組成と販売を禁止する方向で規制を強化していくことを発表しました。 このルールが適用されれば、仮想通貨を対象とする投資信託を事業者として組成、販売していくことは事実上難しくなることが予想されます。 一方で、新規に適用されるこのルールには、『組成と販売を禁止』と明記されているため、Compoundなどのレンディングやステーキング、投信型トークンなどに『参加、購入』することは禁止されないと考えられます。 しかし、事業者としてステーキングなどのサービスを展開する場合、これらが投信の組成に該当する可能性は十分に残るため注意が必要です。 記事ソース:仮想通貨投信を禁止 金融庁、年内にも指針に盛る
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2019/11/02分散型取引所IDEXが新たなUI/UXを実装した「IDEX2.0」を発表
分散型取引所として多くのトークン取り扱いで人気を集めたIDEXがバージョン2.0となる「IDEX2.0」を発表しました。 https://www.youtube.com/watch?v=NN-czrxd3JU 動画からは新UI/UXの大幅な改善を感じることができ、パフォーマンスやセキュリティ共に優れているとしています。 DEX(分散型取引所)の課題とされてきたスループット(処理速度)ですが、流動性プール型を採用し問題の解決を図るKyber NetworkやUniswapなどが存在するなか、IDEX 2.0ではこれとは異なる手法を採用しています。 IDEX 2.0が採用するO2 Rollupと呼ばれるレイヤー2(オフチェーン)ソリューションは、その中でもスマートコントラクトを執行できるタイプの技術で、高いUXを実現することができます。 IDEX 2.0の公式サイトでは、Waiting Listへの登録やホワイトペーパーのダウンロードなど詳細を確認することができます。。
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2019/11/02Binance(バイナンス)が韓国に現地法人を設立
10月29日、仮想通貨取引所Binanceが韓国に現地法人を「Binance Co.Ltd」として登録したことが、CoinDesk Koreaの報道で明らかになりました。 マルタに拠点を移したBinanceは、ウガンダやジャージー、シンガポールに現地法人、米国にはパートナー会社も持ち、韓国の進出は5か国目となります。 Binanceは法定通貨建て取引所の拡大を目指しており、今回の設立が確認される以前から、韓国ウォンと価値が紐づけられたステーブルコインの発行事業者と提携を結んでいたことがわかっています。 Binanceが先日発表したローカル版LibraといわれるVenusネットワーク上にも、近いうちに韓国ウォンのステーブルコインが発行されていくようです。 記事ソース:[단독] 바이낸스, 한국 진출 공식화
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2019/10/26DeFiのレンディングアプリケーション「Dharma」がパブリック版をリリース
Dharma v2として2か月の間ベータ版が公開されていた、レンディングアプリケーションであるDharmaがパブリック版をリリースしたことを発表しました。 Dharmaとは、いわゆるDeFi(分散型金融)の分野に該当するプロジェクトで、Compoundと呼ばれるレンディングプロトコルを利用し、ステーブルコインであるDaiやUSDCを預け入れることで一定の利息を獲得することができます。 パブリック版ではCoinbaseのアカウントと連携することが可能であり、この場合ワンクリックでDharmaへの貸付を行い即座に利息が蓄積されていきます。 また、ユーザーはDhramaのアカウントが持つアドレスに対して、DaiまたはUSDCの送金を行うことでも自動的に利息を獲得することが可能となっているようです。 https://www.youtube.com/watch?v=AXvhQ01IPps Dharma公式サイト Dharma Medium : Dharma is live.
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2019/10/26Brave Browserのアップデートv0.70でBrave Adsの対応地域に日本を含め新たに20か国が追加される
広告ブロック機能やプライバシー保護機能を搭載する高速ブラウザである『Brave Browser』が先日発表したアップデートで、Brave Adsの対応地域に新たに20か国が追加されたことが明らかになりました。 新たに追加された国には、日本や韓国などを含めアルゼンチンやベネズエラなど経済的・政治的に不安定な国も含まれています。 今回のアップデートにより、日本国内の居住者であってもBrave Ads機能を有効にすることで、ウェブサイトの閲覧をするだけでBraveのBAT(Basic Attention Token)を稼ぐことが可能となります。 ダウンロード方法やその他対応地域、アップデートの詳細はこちらのGithubのリリースノートから確認することができます。 稼げる次世代高速ブラウザBraveとは?特徴・評判・使い方まとめ!
インタビュー
2019/10/21Bitcoinの思想に基づき、開発を行うNervos Networkが目指す世界とは? Nervos Networkインタビュー
CRYPTO TIMESでは先日、独自のスケーリング手法を持ち、かつビットコイン的な思想を受け継ぐブロックチェーンプロトコル『Nervos』のチームにインタビューを行いました。 今回実施したインタビューでは、ビットコインとイーサリアム両方にバックグラウンドを持つNervosチームならではのレイヤー1に対する熱い思想や、その他のブロックチェーンとは異なるセキュリティ担保のための経済的インセンティブなど、詳細に語っていただきました。 Nervosチームにインタビュー ブロックチェーン業界に足を踏み入れたキッカケとは −−本日はインタビューに応じていただきありがとうございます。自己紹介、バックグラウンド、なぜブロックチェーン業界を選んだのかなどを教えてください。 Jan: Janです。Nervosではアーキテクト・リサーチャーとして活動しています。元々はエンジニアで、2012年にこのブロックチェーンの業界を選びました。この業界ではイーサリアムで働いていたこともありますし、許可型のブロックチェーン、マイニングプールなどにも携わっていた経験があります。 Kevin: Kevinです。Nervos共同創設者の一人です。バックグラウンドはエンジニアで、昔から開発者として様々なエンジニアリングをしてきました。この業界には2013~14年くらいに携わるようになり、当時はビットコインのみで、プロジェクトに正式に参加してやり始めたのは、昨年の頭になります。 −−JanさんはBitcoinとEthereumの両方にバックグラウンドを持っていますが、そこで何を学び、また、なぜ新たなプロジェクトに参加しようと決めたのですか? Jan: Ethereumのリサーチチームでは多くのことを学びました。当時は、シャーディングやCasperのPoCなどを研究していました。 また、その前はビットコインの開発もしていたので、ビットコインやビットコインのスクリプトに関しても知識があります。 ビットコインとイーサリアム両方の問題や利点を知っていて、それを比較しながら客観的に判断することができる、というのがNervosに参加した理由の一つです。 (以下は、JanさんとKevinさんの発言を編集したものになります) Nervosが目指すべきものとは −−Nervosのプロジェクトについて、簡単な説明と実現したいことを教えていただけますか? NervosのCommon Knowledge Base (CKB)はレイヤー1のプロトコルで、ビットコインからインスピレーションを受けています。 CKBはオープンネス、ボーダーレスネス、中立性、検閲耐性を兼ね備えた分散型レイヤー1プロトコルです。同時に、イーサリアムのようにスマートコントラクトも実装することも可能です。 Nervos CKBはStore of Value (SoV, 価値の保存)プラットフォームとしてデザインされています。そのため、CKBは複数の暗号資産のストレージのような役割を果たします。 したがってこのプロトコルは、TPS等を最大限に追求せず、代わりにこのようなセキュリティの部分を優先したものになっています。 レイヤー1で「誰もがノードになれるパブリックさ」を重視し、スケーリングに関してはビットコインのLightning Networkのように、レイヤー2を利用して実現していくというのが私たちの計画です。 −−レイヤー1と2にはどのような違いがありますか? 私たちは、レイヤーという言葉に独自の定義付けをしています。レイヤーの違いは、その合意形成に基づいています。 例えば、レイヤー1 のプロトコルはビットコインやイーサリアムですが、これらは最も広義での合意形成で、世界中の誰もが理論上このプロセスに参加することができます。 私たちの中では、レイヤー1はグローバルな合意形成を行うためのもので、誰もが参加・離脱できるネットワークとなる必要があると考えています。 「パーミッションレスでグローバルな合意形成」というのは最も重要な合意形成というわけです。 一方、レイヤー2プロトコルはこの合意形成のスコープを縮めることで高パフォーマンスを実現するものです。例えば、Plasmaのようなレイヤー2ブロックチェーンのバリデーターは10人ほどだったり、あるいは1人しか存在しない場合もあります。 これには、ブロックチェーン自体が高いスループットを実現できる利点があります。数千~数百万のTPSも理論上実現可能ではありますが、これはトランザクションが少数の人々による承認しか必要としないためです。 私たちは、仮にレイヤー1と呼ばれるものでも、分散性を妥協しているものはレイヤー2プロトコルと呼んでいます。 −−NervosはStore of ValueブロックチェーンでもあるとWhitepaperなどにも書かれていますが、これはどういう意味でしょうか? ビットコインの話に戻りますが、ビットコインのUTXOの半分以上は1年以上動いていません。これは、人々がトランザクションを執行し、送金はせずに価値を保つ方法としてそのままにしておく(ホールドしておく)ということです。 ビットコインはP2Pの決済システムであるので、ビットコインのレジャーに保存される価値は必然的に金銭的な価値ということになります。 Nervosのデザインも方向性的には同じですが、Nervos CKBは複数の資産を発行することができます。 さらに、Nervosの経済的インセンティブが、発行されるこれらの資産に十分なセキュリティを担保できるような仕組みとなっています。NervosがStore of Valueブロックチェーンである、というのはこういった意味合いからです。 Nervosでは、ほぼすべてのトランザクションをレイヤー2で行う −−独自の経済的インセンティブはNervosの大きな特徴の一つだと思いますが、これは具体的に他のブロックチェーンとどのように違うのでしょうか? 大半のスマートコントラクトプラットフォームでは、そのプラットフォームのネイティブ通貨を経済的なインセンティブとして利用しています。 ネイティブ通貨固有の価値は、そのプラットフォームでのトランザクション手数料を支払うことができる点にあります。この仕組みは、DoS攻撃やスパム攻撃などを防ぐ手段として必ず実装される必要があります。 しかし、ほとんどのプラットフォームはここで終わってしまっています。これは大きな問題です。ブロックチェーンの業界がこれからも成長を続け、ブロックチェーンのプラットフォーム上により多くの価値が蓄積されるようになればどうなるでしょうか。 基本的には、より多くの資産がブロックチェーン上に載ると同時に、セキュリティ、攻撃コストも比例して高くなっていく必要があります。ある都市により多くのお金が蓄積されていけば、都市の防御(攻撃コスト)もそれに比例して高めていく必要性が生まれますよね。 スマートコントラクトプラットフォームの中でこの特徴が再現されているものはありません。 短期間だけ資産を入れておいて、という形であれば問題ありませんが、長期間資産をチェーンに保管する場合を考えると、チェーンが守る価値の総額が上がるにつれ、自動的に防御(攻撃コスト)も高くなっていく必要があります。 −−防御という意味では、チェーンのセキュリティはPoSが注目されていますが、なぜPoWをレイヤー1のセキュリティに採用しているのですか? 「セキュリティを共有してあらゆるチェーンの資産をメインチェーンで管理する」という構造を聞いてPolkadotが頭に浮かびましたが、これとは何が違いますか? Polkadotとはスケーラビリティ問題を解決するためのアプローチが大きく違います。PolkadotではParachainsがそれぞれ異なる役割を果たし、ネットワークを形成しています。 Nervosは基本的に、レイヤー1におけるスケーリングは諦めています。イーサリアムのシャーディングなどはレイヤー1のスケーリングアプローチの一つです。 レイヤー1におけるスケーリングは、高TPSを実現するために性能の高いコンピュータを要求するので、分散性を犠牲にしています。 Nervosでは代わりに、ほぼすべてのトランザクションをレイヤー2で行います。レイヤー2は計算をオフチェーンで行うことが可能で、必要に応じてトランザクションをレイヤー1と同期させていきます。 これを行うことで、一つのレイヤーだけでなくシステム全体のスケーリングを実現することができます。 Nervosが今後狙う市場、業務提携・パートナーシップとは −−先日、DeFiに特化しているとされるHuobi Finance Chainのローンチが発表されましたが、Nervos CKBとはどのように使い分けていくのでしょうか? 全くの別物ですか? Huobi Finance Chainは高TPSを実現するブロックチェーンですが、これは主にHuobiの資産をサポートします。 HuobiからHuobi Finance Chainにこれらの資産を送ることで、このチェーン上でDeFiの領域に属するサービスを享受することができます。これはBTCやXMRなどあらゆるアセットを利用したDeFiです。 DeFiといえば今はイーサリアムですが、イーサリアムのDeFiではイーサリアムに関連したアセットにしか対応していません。 そしてHuobi Finance ChainはNervos CKBと接続されていきます。これは、インターオペレーションのプロトコルを通じて直接的に接続されます。 Nervos CKBは資産の保存という役割を果たし、一方でHuobi Finance Chainはより規制を遵守するプラットフォームです。法定通貨とのゲートウェイも出来上がります。 将来的には、今回のケースのように、他の分野でソリューションを提供するチェーンとも連携し、より多くのユースケースを見つけていきます。 −−中国のCMBI(China Marchant Bank International / 招商銀行)との提携の話がありましたね。ブロックチェーンのプロジェクトがトラディショナルな銀行と提携を結ぶことは稀だと思います。この提携の裏にはどのような目的やビジョンがありますか? 私たちは、ブロックチェーンが持つ最も大きな価値というのは分散的なトラストにあると思っています。インターネットのような分散型のデータネットワークやメッセージネットワークではなく、分散型の価値のネットワークです。 金融アプリケーションというのは、ブロックチェーンのような種類のインフラにとっては非常に自然で適しています。安全で分散的に資産を送金する場合、ブロックチェーンが必然的に利用されます。 CMBIはトラディショナルな金融のバックグラウンドを持ち、パブリックチェーンやDeFiに足を踏み入れることでともに新たな可能性を探っていきます。 −−ブロックチェーンのファイナンスといえば、現在だとイーサリアムのDeFiが大きな注目を集めていると思います。仮にここにCMBIのような企業が参入してくる場合、どのようなインパクトがあると考えていますか? DeFi自体は新しいコンセプトで、現在は実験的に様々なことが行われています。 なので、明確な答えは出せないのですが、私たちがやっていることもまた実験的で、とにかく異なるデザインの哲学から生まれたプラットフォームを提供していくことで、業界全体を導けたらと考えています。 こういった新たなユースケースを探すことは本当に面白いことだと思います。 日本のブロックチェーン市場に対して期待すること −−今回、Devconで大阪に来られたと思うのですが、それ以外にも日本に対してどんな期待をしてきましたか? おいしい食べ物ですね(笑) 日本の食べ物が好きなので、ここ何日かは日本の料理を食べることができて満足です。 もちろん日本のブロックチェーンのコミュニティからはぜひ支持をいただきたいと思っています。特に、パブリックブロックチェーンは局地的ではなく、グローバルに拡大していくために存在しています。 誰もが参加し、それを利用し、プロジェクトに対してコードを貢献することができます。日本のコミュニティメンバーにも、是非一緒にプロジェクトを育ててくれれば嬉しいです。 日本に来るのは今回が初めてですが、小さなところでもどこかから始めていかなければいけないのは事実なので、模索しながら頑張っていきたいと思っています。 −−日本のコミュニティに対して何か伝えたいことはありますか? 2013~14年にビットコインに関しての開発やリサーチを始めたとき、日本は市場に対するインパクトが大きいと言えましたが、現在は少しづつ状況も変化しています。 規制に関しても納得がいきますし、日本のコミュニティにはビットコインの思想などを理解している人々がたくさんいます。 今後、日本で何かニュースがあればと期待しています。ちなみに、Nervosという名前も日本で有名なあのアニメにインスパイアされたものなんです。どのアニメかは日本の読者なら是非当ててみてくださいね(笑) インタビューを終えて Nervosはビットコインの思想に基づき、その方向性を追求するプロジェクトということで、今回のインタビューでは非常に感銘を受けました。 プロジェクトもBitcoinの思想やEthereumの思想を受け継ぎながら新しいものを作ろうとしているということが伺えました。 また、ネットワークの価値が拡大した時に、そこに対する攻撃コスト(=防御)を高めるという点に着目しているのはとても理に適った考え方と言えるでしょう。 中国を中心に提携も拡充するNervosですが、今後日本でも少しずつ存在感を強めていくことに期待です。 現在、NervosはCoinlistを通じたPublic Saleなども実施しています。興味がある方はぜひとも見てみてはいかがでしょうか。 関連サイト Nervos Official Site Nervos Medium Nervos Twitter Nervos GitHub
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2019/10/15devcon5に参加して感じたブロックチェーンの未来【後日レポート】
今回、大阪で10月8日から10月11日にかけて4日間開催されていたEthereumの「devcon 5」に参加しました。 貴重な機会をいただき、参加が決まったdevconですが、初めてのdevcon参加ということもあり、この4日間は非常に有意義な経験をすることができました。 本レポートの執筆時点ではdevcon5は既に終了していますが、devconの様子や参加したレポート、そして自分がイベントに参加して感じたことなどを共有したいと思います。 日本は、特にコミュニティが小さく閉鎖的なので、今回のような感想ベースのレポートであっても、みんなで業界のことを考えていけるネタになっていけたらと思います。 devcon 5の概要、様子 devconは毎年世界各国で開催される、Ethereumの開発者向け会議で、5回目となる今回は日本・大阪が会場となりました。 [caption id="attachment_43848" align="aligncenter" width="800"] 会場の入り口付近の様子。台風の接近で風がかなり強めでした[/caption] 日本での開催ということもあり、他の参加者がTwitterなどで紹介されているように、和太鼓や盆踊りなどのパフォーマンス、昼食にも日本の料理やたこ焼きなどが用意されるなど、日本らしいセットアップの4日間になっていたのが印象的です。 一方で4日間を通してみると、会場で日本語の議論が行われていた光景を目にすることはなく、参加者の95%が外国の方で、常に英語が飛び交っているようなイメージでした。 セッションの中身もすべて英語で、開発者向けの高度な内容(rollupやewasmなど)からより抽象的なCode is Lawの議論など、Ethereumの範疇にとどまらずクリプト/ブロックチェーンに関わる多種多様なトピックのセッションが用意されていました。 参加していたプロジェクトを見ても、日本含め世界的に注目を集めているものばかりで、こういった人々から直接色々な話を聞けたのは振り返ってみても非常に大きな刺激になったと思います。 注目すべきいくつかの発表 今回の立ち回りとしては主にイベントに参加していた登壇者や、来ていた参加者とネットワーキングをする、もしくはセッションに参加するかのどちらかでした。 4日間のイベントだったので、多数のセッションに参加しました。その中の一部を紹介すると、下記になります。 下記だけを見ても、非常に注目すべき発表が沢山あることがわかると思います。 Unicef × Ethereum Foundationの仮想通貨ファンドが立ち上がる MakerのMCD(Multi Collateral Dai / 複数資産担保型Dai)のローンチ日が来月の11月18日に決定 パーミッションレス型のリブラ『Open Libra』の発表 2020年のdevcon 6、開催地にアルゼンチン・ブエノスアイレスが立候補(?) Metamaskがプラグインβを発表 And many more... 印象に残った、面白かったセッション Blockchain & The Law: Interfacing the Rule of Law and the Rule of Code どのセッションも非常に面白かったのですが、今回はあまり日本のTwitter上ではシェアされておらず、かつ面白いと思ったものを紹介させていただきます。 本セッションは、主にスマートコントラクト(Blockchain Reality)と現実(Reality)をどう適用させていくのかといった論点でのパネルでした。 Blockchain Reality ⇔ Realityの構図を頭に入れたうえでディスカッションは展開されていきます。 Blockchain Realityというのは、ブロックチェーンのuntoppable(執行を止めることができない)という現実を指します。そして、これが現行の法律に適用できない場合どのようなフレームワークで整然とすることが可能か?という流れで話は進んでいきます。 ディスカッションでは、スマートコントラクト自体に契約を明示する要素というのは実は存在せず、スマコンは単純に双方のintention(意思)の根拠として扱うことができるという意見もありました。 そのため、Codeというのは新たな形の人間同士のインタラクションを執行するためのツールとしての位置付けとするほうが自然で、Code自体には法的な拘束力は存在しないと考えるのが妥当なようです。 また、潜在的なリスクについても触れています。 Realityにおいては例えば、「万引きは犯罪」といったようにある程度の法律を皆が知っているという前提がありますが、Blockchain Realityにおいては例えば「このトランザクションを執行すると犯罪に触れる可能性がある」という点をユーザーが判断できない、無知であることも十分に考えられます。 これはスマートコントラクトで今後登場してくるであろうCodeが必ずしも現存する整然としたフレームワークに則らない可能性があるからです。 僕個人としては、DeFiやこの先でてくるであろうプロトコルとのインタラクションに興味があったので、かなり考えさせられる内容で非常に面白いと感じました。 個人的に参加してみての感想 devconへの参加を通じて感じたことなど、個人的な感想も含め、いくつか紹介していきたいと思います。 もはやただの一プロジェクトではなくなっている もはやムーブメントです。 ソーシャルメディアやethresearchなどのフォーラムでも何となくわかるのですが、会場に行くと改めて単純にバズワードとしてこの業界に携わっている人はほぼ見かけず、Open InternetやDecentralizationなど、様々な思想を共有する巨大なコミュニティがEthereumなんだと感じました。 Ethereum以外のプロジェクトもオープンソースでやっていますが、Ethereumは30万人以上の開発者がいると言われています。 さすがの数字ですが、オープンソースのカルチャーを体現したような雰囲気を肌で感じることができました。 地理的、言語的に孤立している これは、外国を拠点とする様々なプロジェクトの方々とお話しした感想なのですが、日本や韓国はいわゆる英語圏に入り込めておらず、情報がすごく閉鎖的であるという事実を改めて実感しました。 devconの参加者の大多数が外国の方だったので、必然的に彼らとお話しをする機会があったわけですが、日本の話をすると必ずと言っていいほど興味を持ってくれます。 これは日本人としては非常にありがたい(こちらの話をするだけで盛り上がるので)ことなのですが、同時にそこにフィットするプレイヤーが圧倒的に不足している結果として、このような自体が起きているという側面でもあります。 クリプト業界の課題の一つだと思います。 トレンドの移り変わり 僕自身もメディアの人間としてdevconに参加して、ビジネスの話をする機会などもたくさんありましたが、1~2年前までの知名度を上げるための協力の方法を模索するといったテーマから少しまた動きがあるように肌で感じました。 具体的に、プロジェクトが実例を作ること、プロダクトを届けることにより力を入れ始めているなといったイメージです。 また、メディアとしてもこのトレンドの移り変わりを非常に意識し、今後どういう立ち回りをすることが最適なのかということを非常に考えさせられた4日間でもありました。 まとめ [caption id="attachment_43903" align="aligncenter" width="800"] Dogeコインで有名な柴犬が屋外ステージに登場[/caption] 今回のdevconは言わずもがな、大きな刺激にはなりましたが同時に危機感を覚え、我々CRYPTO TIMESとしても目指すべきところはどこなのか?という点や軌道修正を改めて、考え直すべきなのではと考えさせられるような濃い4日間となりました。 テーマは日本です。自分が世界の大きなコミュニティの中でどのように価値を出すか、という点を考えた際至った結論が『日本のネイティブであり、日本人であること』でした。 日本のプロジェクトが海外に貢献する形でフィットしていく中で、国内のことを国内向けに発信するだけではなくワールドワイドなコミュニティに貢献がしたいと本気で思いました。 日本という閉鎖的な環境を英語圏、世界中にフィットさせていけるような1年にしていけたらと思います。 Hopefully, see you all in next devcon 6! また来年のdevconにも参加できるよう頑張ろうと思えた4日間でした。
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2019/09/17IOSTで三国志ベースの戦略ゲーム「Crypto Sanguo(加密三国志)」が正式リリース!
先日9月4日よりキャラクターのプレセールを行っていた「Crypto Sanguo(加密三国志)」のサービスがIOSTで正式リリースされました。 サービスはウェブ・モバイルのどちらにも対応しており、どちらもIOST Walletがインストールされている場合、任意のブラウザでのプレイすることができます。 また、ゲームはストーリーモード, マーケットプレイス, 決闘, デイリートレジャー, ランキングの5つのセクションに分かれており、三国志の世界観を楽しめるだけでなく、ゲーム内で使用できるキャラクターなどはマーケットプレイスでの交換が可能となっています。 ゲームの始め方はIOSTのMediumに詳しく記載されています。 記事ソース:Crypto Sanguoが正式にリリース!
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2019/09/16スマートコントラクトプラットフォーム『Edgeware』のベータ版がローンチされる
Polkadotに接続可能なスマートコントラクトプラットフォーム『Edgeware』は15日、独自ネットワークのベータ版(ベータネット)をリリースしました。 https://twitter.com/HeyEdgeware/status/1173026135455797248?s=20 今回のリリースでは、ブロックチェーン上で行われるガバナンス(投票や提案)のための様々なモジュールが用意されており、参加者(バリデーター)はパラメーター変更の提案や意思決定に容易に参加することができるようです。 Edgewareのブログによれば、プラットフォームの安定性や機能性はガバナンスによって実現できるとし、ユーザーの積極的な協力を歓迎しています。 (↓PolkadotやEdgewareについてもっと詳しく↓) Polkadot(ポルカドット)とSubstrate(サブストレート)の概要と仕組み、取り巻くエコシステムに関して 記事ソース:Edgeware Soft Launch Expectations