次の仮想通貨バブルはどこに投資する?注目すべき3つの分野

次の仮想通貨バブルはどこに投資する?注目すべき3つの分野

仮想通貨市場全体が徐々に盛り上がりを取り戻しつつあるなか、次のバブル到来を待ちわびている方も多いのではないでしょうか?

「次のバブルではどのジャンルに注目すべきか?」

今回は次のバブルで注目が期待されるジャンルを3つ、具体的な根拠や注目すべきプロジェクト名を挙げながら解説して行きます。

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次のバブルで注目の3つのジャンル

次のバブルで注目を集める可能性が高いジャンルは以下の3つです。

  1. ビットコインと周辺エコシステム
  2. DeFi(分散型金融)
  3. レイヤー1(ハイパースケーリングソリューション)

なぜこれらのジャンルが注目されるのか具体的な理由と共に見ていきましょう。

注目ジャンル①「ビットコインと周辺エコシステム」

現物型ビットコインETFの承認により、ビットコインは資産としての地位を確立し、多くの国や企業が保有率を高めるなど世界中から注目を集めています。次の市場の盛り上がりにおいてもビットコインは間違いなく主役の一つとなるでしょう。

ビットコインの価格については「高すぎる」という声も聞かれます。しかし、長期的な安定収入を求める投資家にとって現在の価格水準は参入の最後のチャンスとなる可能性も否定できません。過去の価格推移を踏まえれば、数年以内に10万ドル、あるいは15万ドルを超えるシナリオも考えられます。

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ビットコインエコシステムへの注目

ビットコインへの投資を考える際には、その周辺で進化を続けるエコシステムにも目を向ける必要があります。特にビットコインのスケーラビリティとユースケースを拡張するレイヤー2ソリューションの開発が近年活発化しています。

例えば、2017年頃からビットコインのL2開発に取り組むStacksは、ビットコイン本来の仕組みを尊重した形でレイヤー2(厳密にはサイドチェーン)という新たなレイヤーを構築しています。Stacksは、ビットコインにスマートコントラクトや分散型アプリケーション(dApps)をもたらすことを目指しています。

ビットコインのL2には、ビットコインの基本的な仕組みに則って開発されたものだけでなく、ビットコインをイーサリアムネットワーク上でも使用できるように拡張した「メタプロトコル」と呼ばれる分野のプロジェクトも登場しています。

メタプロトコル分野のプロジェクトでは、ビットコインの技術を応用し、EVM(イーサリアム仮想マシン)との互換性を持たせることでイーサリアムネットワーク上での利用を可能にするなど、様々な拡張性を提供します。メタプロトコルがどこまで普及するかは未知数ですが、ビットコインの技術を活用し、新たな可能性を探るプロジェクトが数多く生まれていることは確かです。

もちろん、全てのプロジェクトが成功するわけではありません。玉石混交の様相を呈しているため、メタプロトコル分野のようなイーサリアム互換性を持つL2の是非はまだ判断が難しいところです。しかし、このようなエコシステムの動向を把握しておくことは決して無駄ではないでしょう。

ビットコインを異なるブロックチェーンで活用する試み

さらに、最近メインネットローンチを果たしたBabylon Networkも、注目を集めているプロジェクトの一つです。Babylon Networkは、ビットコインをステーキングすることでビットコインのセキュリティを活用し、他のプロジェクトに恩恵を与えることで新たな価値創出を目指しています。

また、ビットコインをSolanaネットワークにトラストレスに持ち込むことを目指すプロジェクト「Zeus Network」も注目すべきプロジェクトです。従来、ビットコインを他のネットワーク上で利用するには、取引所などが発行する”ビットコインモドキ”とも言える通貨(BTCBやWBTCなど)を利用する必要がありました。

しかし、これらの通貨は取引所などの中央集権的な管理下に置かれるため、発行元の破綻などによりその価値が失われるリスクがありました。Zeus Networkは、このリスクを解消するためにスマートコントラクトにビットコインをロックすることでトラストレスな形でビットコインを他のチェーンで利用できるようにします。

具体的には、Zeus Network上にスマートコントラクトを介してビットコインをロックすることで、対応するSolanaアドレスにzBTCと呼ばれるトークンが発行されます。この仕組みにより、中央集権的な管理者を介さずにビットコインを運用できるようになり、カウンターパーティリスクを回避することが可能となります。

このように、ビットコインは価格上昇の期待だけでなく、それを取り巻くエコシステムも非常に面白くなってきています。ビットコイン関連の動向から今後も目が離せません。


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注目ジャンル②「DeFi(分散型金融)」

続いて2つ目に注目するべき分野は「DeFi(分散型金融)」です。

最近のアメリカの金融政策、特に50ベーシスポイントの利下げ発表後、仮想通貨市場全体は価格上昇傾向にあります。この利下げは、市場参加者にとって重要なシグナルと捉えられており、実際に発表をきっかけに仮想通貨市場への資金流入が見られるという見方もあります。

コロナのパンデミック時には、世界的な経済停滞の中でアメリカはゼロ金利政策を実施しました。この政策により市場に大量の資金が流れ込んだことは記憶に新しいでしょう。コロナ収束後の2022年2月頃からアメリカは段階的に金利を引き上げていきましたが、仮想通貨市場は2020年4月から約2年間、活況を呈していました。この活況はゼロ金利政策解除後の資金流出の影響を受けた可能性も考えられます。

そして2024年9月、アメリカは再び金利の引き下げを示唆しました。この発言により、市場では再び資金流入が始まっているとの見方もあります。

市場関係者の視点に立って考えてみましょう。もしアメリカが今後さらに金利を引き下げていくと予想した場合、従来は米国債などに投資して利回りを得ていた投資家たちは、金利低下によってうまみが薄れたと感じるのではないでしょうか。

では、金利低下局面において次に投資先として選ばれるのはどこか。その有力候補の一つとしてDeFiが挙げられる可能性があります。

DeFiの中でも注目すべき分野/プロトコルとは

DeFiの中でも特に注目すべきは、単に高金利を謳うプロジェクトではなくRWA(現実世界資産)分野やEthenaのように、米ドルにペッグされたステーブルコインに金利が付与されるなど、伝統的な金融市場との関連性が高く信頼性を重視した分野やプロトコルです。

従来型の金融商品からの利回りに物足りなさを感じる投資家にとって、こうしたDeFiプロトコルは魅力的な投資対象となる可能性があります。一定の実績と信頼性を兼ね備えたレンディングサービス、RWA関連プロジェクト、そして金利が付与されるステーブルコインなどは今後の動向に注目が集まると考えられています。

高利回りを提供するDeFiプロジェクトに資金が集まれば、利回りが生まれ、それに伴い発行されるトークンの価格上昇も期待できます。もちろん、実際に価格が爆発的に上昇するかどうかは未知数ですが、ある程度信頼できるDeFi、規制に準拠したDeFiには資金が集まりやすいと考えられます。

どのチェーンのDeFiに注目すべきか

DeFiが展開されるブロックチェーンとしては、Ethereumは依然として主要な存在です。

しかし、近年ではSolanaのDeFiエコシステムも急速に成長しています。Solanaは開発者が多く、新たなプロトコルが次々と開発されるなど非常に勢いがあります。革新的なプロトコルが次々と登場し、既存のプロトコルもブラッシュアップされ続けています。EthereumのDeFiも重要ですが、Solana関連のDeFiにも注目しておくべきでしょう。

アメリカの利下げや金融緩和政策の動向に注目し、本格的な金融緩和が来た際にはDeFiプロトコルへの投資等も検討してみてるのも手段の1つかもしれません。

注目ジャンル③「レイヤー1(ハイパースケーリングソリューション)」

最後に注目すべきジャンルは「レイヤー1のハイパースケーリングソリューション」です。

Ethereumは、現状の処理速度では全てのアプリケーションに対応することが難しく、クレジットカードやSuicaのような瞬時の決済処理を実現するには至っていません。Ethereumでは署名処理の後で注文が確定されるため、決済処理にある程度の時間を要します。Ethereumバージョン2.0でこの問題は改善される見込みですが現状ではトランザクション処理能力(TPS)の限界が課題となっています。

そこで注目されるのが「ハイパースケーリングソリューション」です。

Monadのような新しいブロックチェーンは、この課題を解決する可能性を秘めています。Solanaは既に数万TPSを処理できる高速なトランザクションを実現しており、Move言語を用いて開発されたSui NetworkやAptos Networkも注目を集めています。さらにMovementというブロックチェーンも現在開発が進められています。

Monad、Solana、Sui、Aptos、Movementは、いずれも独自のハイパースケーリングソリューションによって、Ethereumの処理能力を超える高速なトランザクション処理を目指しています。Ethereum単体やレイヤー2ソリューションでは、全てのアプリケーションをサポートするにはパフォーマンスが不足する可能性も指摘されており、ハイパースケーリングソリューションを備えたレイヤー1ブロックチェーンに期待が寄せられています。

エコシステムの成熟と今後の展望

ただし、MonadやMovementはまだメインネットがローンチされておらず、エコシステムも発展途上である点は留意が必要です。一方、SolanaとSuiは、既に数万TPSを処理できるブロックチェーンとして稼働しており、エコシステムの拡大も進んでいます。Solanaは開発者が多く、DeFi分野も充実しており、SuiもTVL(Total Value Locked)が急速に増加しています。

Ethereumのレイヤー1およびレイヤー2は処理可能なTPSに限界が見え始めており、今後、多くのユーザーが利用するキラーアプリが登場した場合、スムーズな処理を実現できるチェーンが必要になります。ハイパースケーリングソリューションを備えたSolanaやSuiのようなレイヤー1ブロックチェーンは、その有力な候補となる可能性があります。

しかし、だからといってEthereumやレイヤー2への注目度が低下するわけではありません。これらのチェーンやエコシステムも今後も成長を続けると予想されます。ハイパースケーリングソリューションは、今後の発展に大きな期待が寄せられている分野である一方でEthereumも進化を続けていくと考えられます。

DeFiの分野においてもSolanaやSuiのようなハイパースケーリングソリューションを持つブロックチェーンは資金が集まる際のUXなどの点で魅力的です。もちろん、EthereumのDeFiも革新的なプロダクトやサービスを提供することで多くの注目を集める可能性があります。


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まとめ

今回は、次の仮想通貨バブルで伸びる可能性のあるジャンルを3つご紹介しました。

これらのジャンルは今後の仮想通貨市場において大きな成長が期待されています。

仮想通貨市場は日々変化しています。常に最新の情報を入手し市場の動向を注視していくことが重要です。


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