ディズニー採用のイーサリアムL2が12月に終了へ|上位2チェーンに資金8割

2026/10/08・

よきょい

ディズニー採用のイーサリアムL2が12月に終了へ|上位2チェーンに資金8割

消費者向けのイーサリアム・レイヤー2であるアブストラクト(Abstract)は、2026年12月15日に運用を終了します。40万人超のユーザーと144のアプリを抱え、ディズニーやレッドブル・レーシングなどのブランドも獲得していましたが、成長の停滞、流動性の薄さ、DeFi活動の制約、機関投資家の参入の乏しさを理由に挙げました。

運営元イグルーのルカ・ネッツCEOは、ネットワークの支援で「数千万ドル」を失ったとし、延命策としてのトークン発行は見送ったと述べています。アブストラクトは期限時点でチェーン上に残された資金はアクセスできなくなるとしています。

DefiLlamaのデータでは、アブストラクトの1日あたりアクティブアドレスは約8万件、DeFiの預かり資産(TVL)は565万ドル、1日のチェーン収益は6100ドルでした。この数字は同チェーンの閉鎖を受けて資産を移している活動も含まれるため、閉鎖発表前の実態とは乖離があることには注意が必要です。

同様の動きは相次いでいます。ブラスト(Blast)は維持費が収益を上回るとして終了を発表し、資産をイーサリアムに戻す期限を10月26日に設定しました。L2Beatによると、ロールアップ全体で保全される343億ドルのうち、ベース(Base)とアービトラム・ワン(Arbitrum One)ので約8割を占めます。

手数料の低下で安価な取引処理は差別化要因になりにくく、流動性や顧客基盤、収益力が存続を左右する局面に入っています。終了のたびに利用者には期限内の資産移動が求められ、取り残される資産やフィッシング詐欺への警戒も欠かせません。

収益の乏しい小規模チェーンが、補助の継続、移行、特化、終了のいずれを選ぶのかが問われることになります。

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