米ビットコインETF、1億ドル以上の資金流出|5月上旬で

米ビットコインETF、1億ドル以上の資金流出|5月上旬で

5月上旬の米国ビットコイン現物型ETF市場で、1億ドル以上(約156億円)の資金が流出していることが確認されました。グレースケール社の$GBTCは-3.3億ドルのアウトフローを記録し、この期間で最も多くの資金流出が発生したETF商品となっています。

5月上旬のビットコインETFの資金フロー|画像引用元:Farside Investors

資産運用会社グループのFranklin Templetonが運用する$EZBCでは、11社中最大となる5,450万ドルのインフローが同期間中に発生。ブラックロック ($IBIT) 、フィデリティ($FBTC) 、アーク ($ARKB) といった他の主要ビットコインETFにおいても流入額が流出額を上回る状況を見せています。

$GBTCについては、5月3日に1月のETF転換後初となるインフローが見られたものの、その後、連日資金流出が続いています。BloombergのETFアナリストは以前、GBTCについて「マーケットメーカーの活動が一時的な資金流入の原因となっている可能性がある」と指摘しています。

今年1月に米証券取引委員会(SEC)によって承認された現物型ビットコインETFは、ビットコインの強気相場を牽引する要因として期待されてきました。承認当初、取引の多くは個人投資家によるものだと報告されていましたが、最近では一部大手企業によるETFの保有も進んでいます。

先日、SECに提出された資料によると米金融大手JPモルガンは$IBITや$FBTC、$GBTCなどを含め、合計76万ドル相当のビットコインETFを購入していることが判明。

また、大手ベンチャーキャピタルのセコイアキャピタル(China)のマネージングディレクターによって設立された香港拠点の投資会社モノリスマネジメントがIBITを2400万ドル以上保有していることが明らかとなるなど、従来とは異なるプレイヤーがビットコインETF市場に参入していることがわかります。

記事ソース:Farside Investors資料

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