キオクシア2日で16%安、中国勢の量産は脅威か|需給は堅調も
よきょい
キオクシアホールディングスの株価は10月14日、前日比490円安の1万4690円で取引を終え、続落しました。前日13日には13.28%安の1万5180円まで急落しており、2営業日で約16%下落した計算です。きっかけは中国のメモリー大手である長鑫存儲技術(CXMT)が、次世代構造を採用したDRAMの投入方針を示したことです。メモリー市場の競争激化への警戒感が、14日も売りにつながりました。
CXMTはDRAMの記憶素子1つあたりの面積を従来主流の「6F²」から「4F²」に縮小する構造で、サーバー向けDDR5メモリーモジュールを2026年末までに投入するとしています。同じ面積により多くの容量を載せられる可能性があり、縦型チャネルトランジスタとハイブリッド接合(チップ同士を直接貼り合わせる技術)を組み合わせたと説明しています。この発表を受け、韓国のサムスン電子やSKハイニックス、米マイクロンなどメモリー関連株にも売りが広がりました。
キオクシアの主力はデータの長期保存に使うNAND型フラッシュメモリーで、DRAMを手がけるCXMTとは直接の競合関係にはありません。それでも売られたのは中国勢の追い上げでメモリー全体の価格や採算が悪化するとの懸念が広がったためと見られています。
CXMTは2026年7月27日に上海証券取引所の科創板に上場し、DRAMで世界4位の規模を持ちます。NAND型を手がける中国の長江存儲科技(YMTC)も上場準備中とされ、こちらはキオクシアの直接のライバルとなる存在です。
もっとも新技術の発表と採算の取れる大量生産との間には時間差があるとの指摘も少なくなく、足元ではAI向けデータセンター需要を背景にメモリー価格が高水準で推移しています。需給がすぐに崩れる状況ではないとの見方もあります。キオクシア株は中国勢の量産の進み具合を見極めながら、神経質な値動きが続きそうです。
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