キオクシア株15.8%安で半年ぶり安値|1万円割れはあるか
キオクシア(285A)の株価は2026年11月2日、前営業日比2125円(15.78%)安の1万1345円で取引を終えました。日中には1万1135円まで下落し約6カ月ぶりの安値を付けています。日経平均株価への押し下げ寄与は約150円と、相場全体の重荷になりました。
きっかけは10月30日発表の2027年3月期上期(4〜9月)決算です。売上収益は約4兆2471億円(前年同期比約5.4倍)、純利益は約2兆1978億円(約37倍)と好調でした。一方、10〜12月期の営業利益見通しは約1兆9950億円とほぼ横ばいで、市場予想の約2.35兆円を約15%下回りました。
会社側はNAND型フラッシュメモリ(データを記録する半導体)の販売価格の上昇ペース鈍化や出荷時期のずれを要因に挙げ、2027年暦年分の生産能力はほぼ埋まっているとしています。
同社は上場後初となる1株90円(分割前基準)の中間配当と余剰資金の100%を株主還元に充てる方針も示しましたが、売りは止まりませんでした。同社は10月1日に1株を3株に分割しており、6月22日の上場来高値を分割後に換算すると約3万7500円に相当します。分割後の高値である10月5日の1万9750円と比べても、4割超下落した形です。
11月2日の終値から1万円までは約12%の下落余地と試算されます。AI投資の持続性への疑念や競合の増産、円高が重なれば、短期的な下押しが続く可能性があります。一方で予想PERは数倍台とされ会社側は2027年1〜3月期に成長が再加速すると見込んでいます。
失望売りが一巡した後、業績と還元策がどこまで下値を支えるかが焦点になりそうです。
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