S&Pが仮想通貨運用に「AAA」等級を新設?100億ドル市場に物差し
よきょい
引用元: Immersion Imagery / Shutterstock.com
S&Pグローバルは10月4日、仮想通貨のレンディングボールト(預かった資産を所定の戦略で貸付プロトコルに配分する仕組み)を対象とする「ボールト・リスク・アセスメント」の枠組みを導入しました。投資家が元本の毀損を被る可能性を、共通の基準で比較できるようにする狙いです。
S&Pによると、こうした商品の預かり資産は9月に約100億ドルに達し、2年前の15億ドルから7倍近くに増えています。
評価の対象はポートフォリオの信用力、流動性のミスマッチ、キュレーター(運用を監督する管理者)リスク、ブロックチェーンリスク、プロトコルリスク、ボールトのセキュリティとガバナンスの6項目です。等級には「(v)」の接尾辞が付き、AAA(v)が相対的に最もリスクの低い区分を表します。S&Pはこれは信用格付けではなく、期待利回りを評価するものでも元本の回収を保証するものでもないとしています。
同じ10月4日、ブロックチェーンセキュリティ企業のサーティックは、コインベースが支援するベース上の名称不明のボールトで不審な資金移動を検知しました。新たに設置されたプロキシがボールトから約1,783 aBaswstETH(約600万ドル相当)を借り入れ、アーベを通じて約1,783 wstETHに償還したとしています。アーベ自体が攻撃されたわけではありません。預け入れと貸付プロトコルの間に介在するコントラクトや権限、管理者に由来するリスクが浮き彫りになりました。
個別のボールトに対する評価は今後の発表で公表される予定です。評価は対象資産や流動性の状況に応じて見直される可能性もあります。機関投資家の共通の物差しとなれば等級の低い商品に高い利回りが求められたり、評価の高い構造に資金が集まったりする可能性があり、運用者の選別が進むことになりそうです。
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