ステーブルコインの時価総額、昨年ピーク時より26%減
Crypto Times 編集部
ステーブルコインの総時価総額が2022年をピークに減少傾向にあることが分かりました。オンチェーン分析プラットフォームglassnodeのデータによれば、先月中旬時点のステーブルコインの総時価総額はピーク時から約26%減少しています。
Paxosによる新規発行の停止やBinanceによる取り扱い終了の発表などの動きがあったBUSDは、時価総額が大きく減少。USDCやDAIに関しても、ピーク時から下降傾向にあります。
現在の時価総額に関する最新のランキングは以下の通りです。
- USDT
- USDC
- DAI
- TUSD
- BUSD
glassnodeが公開したレポートによれば、現在の仮想通貨市場は流動性が枯渇している状態にあります。さらに、ボラティリティや取引量に関連するいくつかの指標が、2020年のブル市場以前のレベルまで後退していることが同レポートで指摘されています。
Liquidity across the digital asset market continues to dry up, with both on-chain and off-chain volumes reaching historical lows.
Whilst HODLing remains the market preference, a significant proportion of the supply is teetering on the edge of falling into a significant… pic.twitter.com/twInh0OqKf
— glassnode (@glassnode) September 11, 2023
関連:ビットコイン、26,000ドルを突破|市場の流動性は枯渇か
ステーブルコイン市場では、昨今さまざまな動向が観測されています。
先月には決済大手のPayPalが、独自のステーブルコイン「PYUSD」をローンチしました。
レンディング業界の大手企業であるAaveも市場に参入し、7月にGHOと呼ばれる分散型ステーブルコインをリリース。GHOは、前述のステーブルコインとは異なり、準備金を元に発行する仕組みではなく、Aave V3プールでトークンを供給し担保とすることで借入(借入時に生成)が行えます。
現在、1 GHOは0.972ドルとなっており、デペッグ状態となっており、不安定な状態が続いています。
各国でステーブルコインに関する規制整備も進むなか、今後の同市場に注目です。
記事ソース:glassnode