USDC、EUで初の「重要」ステーブルコインに|45銘柄で唯一
よきょい
欧州銀行監督機構(EBA)は10月14日、サークルの欧州法人が発行するUSDCを、MiCA(EUの仮想通貨市場規則)における初の「重要な電子マネートークン」に指定したと発表しました。電子マネートークンは、法定通貨に価値を連動させるステーブルコインの一類型です。
同規則のもとで届け出られた45銘柄のうち、この分類は初めてとしています。11月12日からは、フランスの健全性監督破綻処理機構(ACPR)とEBAによる二重監督に移行します。
EBAは11月12日以降、発行体の自己資本、準備資産、流動性要件、再建・償還計画を直接監督します。ACPRはガバナンスのほか、主要株主や経営陣の適格性審査、業務委託、利益相反の監督を引き続き担います。両当局は移行にあたり協力するとしています。
MiCAでは受領資金の少なくとも30%を銀行の分別口座で管理し、残りを安全で流動性の高い資産で運用することが求められています。
サークルは10月1日、欧州委員会のMiCA見直しに関する意見募集への回答で、準備資産規則の柔軟化を求めていました。同社は、銀行預金の最低比率(通常30%、重要トークンは60%と説明)の義務化が発行体を銀行の信用リスクにさらすと主張しています。
単一国の国債への35%上限や、銀行ごとの預入上限の撤廃も提言しました。EU向けと米国向けで発行体を分ける体制の維持と、両準備資産間の動的な再配分の制度化も要望しています。
今回の指定はペッグ(価格連動)の保証や新たな補償を伴うものではなく、保有者に資金移動を求めるものでもありません。サークルのホワイトペーパーは、EUの預金保険や投資家補償の対象外であることを明記しています。EBAはニューヨーク州金融サービス局(NYDFS)と覚書を結び、情報交換の体制も整えました。
11月12日の監督移管が当面の節目となり、準備資産規則の見直し議論とあわせて注目されそうです。
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