北朝鮮資金「10億ドル超」の洗浄網に潜入か|仮想通貨の著名調査員

2026/10/06・

よきょい

北朝鮮資金「10億ドル超」の洗浄網に潜入か|仮想通貨の著名調査員

ブロックチェーン調査員のZachXBT氏は10月5日、仮想通貨の顧客を装って中国系とされる資金洗浄ネットワークに接触し、内部の情報を得ていたと公表しました。

同氏はこのネットワークが北朝鮮系ハッカー集団ラザルス・グループのために、複数の流出事件を通じて10億ドル超を洗浄したと主張しています。

発端は2025年2月のバイビット流出でした。公開のテレグラムやディスコードのグループで、流出資金と関連づけられる注文の処理を手伝う相手を探すアカウントが、少なくとも15件見つかったといいます。同氏はそのうち複数に連絡を取り、その1つが「Jimmy Green」を名乗るテレグラム上の人物でした。

2025年3月6日、同氏は新しいイーサリアムのアドレスに34万9700USDCを用意しました。取引の内容は、同氏がイーサリアム上のUSDCを送り相手がトロン上のUSDTを返すというものです。同氏はこの交換を繰り返して信頼を得たと説明しています。

事前に伝えられた資金移動

取引を重ねるうち、相手は北朝鮮のためにバイビットの資金を動かす予定を実行前に話すようになったと同氏は述べています。香港や中国本土での活動に関する話も含まれていたといいます。2025年3月12日には、異なるブロックチェーン間の送金を示す画面の写しが届き、同氏は金額と時刻をTHORChain(異なるチェーン間で資産を交換する分散型の仕組み)の取引記録と照合しました。

同氏はこの調査のために34万9700USDCを立て替えと述べています。立て替えた額と最終的な損失額は別物で、純損失は公表されていません。同氏は、こうした取引で得た情報がバイビット関連資金の凍結に役立ったとして、リスクの高い調査を続けるための助成金や寄付を呼びかけています。

調査員みずからが取引相手として内部に入り込む手法が、今後の資金追跡のあり方に問いを投げかけることになりそうです。

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